浮気未遂を繰り返す夫を束縛してしまう!



まあ監視して束縛して何とか自分のそばにいてもらおうと思うのは人の心なのですが、逆にそれをしてしまうと相手の気持ちはどんどん離れてしまいますよね。
どうしても夫軸になりやすいのですが、それを自分軸に切り替える考え方やあり方をお話します。

いつもブログ楽しみにしています、そしてとてもお世話になっております!

根本先生のお話がいつも刺さりまくってるので、おそらく私は自武女のアラサー女です。

私はいま、夫を束縛してしまうことで悩んでいます。
夫は結婚後すぐ、飲み屋の女などなど、多方面の方と浮気未遂をしました。
私は不安から、飲みに行ってほしくない!と、言ってしまいます。仕事の付き合いがあると言われても、本当は遊びたいだけで浮気相手探すんだろ?と全く信用できません。

私の母が過干渉で、出掛けるといつも機嫌が悪くなったので、今も外出に罪悪感があります。夫の外出に抵抗が出るのは、それも理由かもしれません。

なんとかしようと、自己肯定感本をやったり、少し前向きになったと思ったら彼の浮気未遂を見つけ、落ち込む、を繰り返しています。

良くなったのは夫と一緒にいて寂しいと思うことがほとんどなくなったことです。

変われないのは、やり方が間違っているのでしょうか。

地元のカウンセラーさんにも相談していますが、どうすべきか途方に暮れてしまって、大好きな根本先生のありがたいお言葉を聞きたくなってしまいました。

どうかネタにしていただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
(Kさん)

ありがたいお言葉をケツを出して歯を食いしばりながら楽しみにしてくださいましてありがとうございます。

緊縛プレイがやめられない、というテーマですね。
まあ、十三の女王様曰く「SMの世界は一度足をツッコんだら抜けられない」とのことですから、日々様々な縛り方を研究してしまうのも無理はないのでしょう。
やっぱ亀甲縛りあたりだったら1分ほどで仕上げるくらいスキルは上達しましたでしょうか?

そもそも緊縛プレイにハマるのはS側からすれば「相手を支配し、コントロールできる喜びがある」であり、M側から見れば「不自由な状態でハラハラドキドキする感覚が快楽につながる」というところでお互いのニーズが一致しており、また、心理的に見ても実に深い感情がそこにはあるものです。

S側は日常に思い通りにいかないストレスを感じていたり、逆に誰かから支配されている不自由さを覚えています。
自分が女王という絶対的な権力を手に入れることで満たされる「何か」があるのです。

一方、M側は日常の中にある束縛を自分が縛られることで表していると考えられます。
先ほどの女王様は場所柄もあって名の知れた方がお客様になることも多いようで、曰く「有名人ってのは顔が割れてるだけに不自由な生活をしてんねんなー」とおっしゃっていました。

※なお、私がお客様として彼女の元に通っていたのではなく「たまにはMの気分を味わいたい」と彼女が私の元を訪れてくれていましたのでその点誤解なきようお願いいたします。ただし何度も「せんせー、絶対Mだからいい奴隷になると思うけどなー」とニヤニヤしながら言われており、「ええ、絶対沼ると思います!」と返しておりましたわ。おほほ。

・・・。

え?プレイのことじゃない?え?

いやそこは書籍の帯でスーパーカウンセラーといじられる私が敢えてその話を書いたことに意味を見出だしていただければ幸いです。

つまり、そもそもKさんってSなの?旦那さんはMなの?という点に注目すべきなわけです。

SMプレイの愛好家がなぜお店に足繁く通うのかと言えば、プライベートではなかなか相手が見つからないからです。

実際のパートナーにSっ気があっても「僕の女王様になってください」と鞭とローソクと縄と手錠を差し出すのって勇気が要るじゃないですか。

それにパートナーもMの可能性があり、「MとMじゃ、何も盛り上がらないよね」ということにもなるじゃないですか。

だから、Kさんが女王様になるには旦那さんがMであり、かつそうしたプレイを希望する必要があるのですね。

それを無理やり抑え込んで縛ったところでプレイは盛り上がらないですよね。
むしろ、縄を解こうとしたり、鞭から逃げようとしたり、どんどん気分が萎えて白けた空気になるはずです。

しかも許可なく縄で縛ろうとしたら相手は怒りますし、逃げますよね。

「この豚野郎!」と叫んだところで、その豚野郎のプライドをいたく傷つける可能性だってありますよね。

そうするとKさんは縄と鞭とローソクと手錠を持ったままひとりたたずむことになるわけです。

それは切ないですよねー。

・・・ということがご家庭で起きてるってことはお分かりいただけますでしょうか?

Kさんは夫を束縛しなければ、夫は逃げてしまう、また浮気(未遂)をしてしまう、と思ってらっしゃるのですよね?

どの程度の束縛かは分かり兼ねますが、かつて「ほんとうに夫を縄で縛ってゲージに入れておきたい」とおっしゃってた奥様がいまして、「ああ、そういうプレイも良いですね。彼、会社では立派な社畜なようですし、喜びますよ!」とお伝えしたことがあります。

もちろん即座に「そういうことやなくて!」とツッコミが飛んできたところがさすがは大阪人というところです。

ということで、なぜKさんは夫を束縛しないといけないと思ってしまうのでしょうか?

やっぱそうでもしないと夫は逃げていく、つまり、「自分には夫を引き留めておくだけの魅力がないし、妻として十分ではない」と思っていて、「だから夫は自分から離れていくに違いない!!」という“自信”があるからでしょうか?

そもそも夫に鎖を付けて庭で飼ってみてKさんは幸せでしょうか?という疑問も浮かびます。

たぶん「浮気されたらすごくイヤだし、傷つくし、また浮気されるんじゃないかという不安が苦しい」という個人的な感情で旦那さんをコントロールしようとしちゃうんですよね?

だから、旦那さんを束縛するってのは「自分のため」ですよね?
つまりは「旦那さんのため」でも「ふたりのため」でもないですよね?

この辺をきっちり線引きしておかないと自分がやっていることを正当化しちゃいますので余計に問題は複雑化していきます。

だから、ここははっきりと自覚された方がいいですし、そうしないと旦那様への依存心はどんどん強まるばかりでしょう。

>変われないのは、やり方が間違っているのでしょうか。

はっきりとしたことは言えないんですけど、相手を変えようとしてるからじゃないですかね?

なんとかしようとあれこれ頑張るのも「夫が浮気しないようにするため」という外的理由だからじゃないですかね?

その「変わる」というのは自分の喜びになっているでしょうか?
それとも苦行、苦痛を伴うものでしょうか?

「夫が浮気しないようにするため」というのはたいへん依存的と言いますか、他人軸な目標設定ですので、それを叶えるのはなかなか困難なものです。

もし、それが分かっているのにその理由を手放せないとするならば、そもそもKさんの中に「他人軸」がしっかり根付いていることを表しているんじゃないでしょうか?

こういうお話を伺うとき、Kさん自身のことについても知りたいのですが、まずは「なぜ、夫は浮気をしなければならなかったのか?」という点を見ていくことにしています。

同様の事例はほんとうに多いわけですが、例えばあるケースでは「元々夫には彼女がいて、あたしが略奪する形で結婚したんです」となれそめを離してくださったのですが、「じゃあ、元々旦那さんはそういう人だったんですよね?元々浮気する人が浮気したってことですよね?」という話になります。

また、あるケースでは「あたしが夫の愛情にあぐらをかいて、夫を支配していました」という点が気になりましたし、「ずっとあたしが夫に依存してきて、それで夫は逃げ場が欲しかったんだと思います」というケースもありました。

もちろん「セックスを拒み続けた」あるいは「体の相性がよくない」等々のケースも多いものです。

結婚式で元気に「これからも浮気し続けまーす!」と宣言する夫婦はいないわけで、そこに「浮気せざるを得ない理由」がふたりの間で浮上してきたのです。

だから、どっちが悪いってことはなく、こういう問題も「50/50」で、夫も妻もどちらにも問題があった、という立場を取ります。

そこから「自分の分の50%に力を入れようね」という方向性で見ていくことになるのです。

また、夫婦関係というのは特にそれぞれの親子関係の影響を受けやすい場でもあります。

親から与えてもらえなかったものをパートナーに求める、ということもありますし、両親の関係性を自分たち夫婦の間で再現することも多いですし、親をパートナーに投影して代理戦争が勃発することもあります。

だから、夫婦関係の問題を見ていくときは、まずは自分自身の親との関係を見つめ直していくことが多くなるものです。

>私の母が過干渉で、出掛けるといつも機嫌が悪くなったので、今も外出に罪悪感があります。夫の外出に抵抗が出るのは、それも理由かもしれません。

Kさんもお気づきのようにうちのブログの準レギュラーである「過干渉なおかん」の影響はけっこう強いかもしれませんね。

過干渉な母に育てられると過干渉な妻になりやすいものです。

あれこれ気になっちゃいますし、そもそもあれこれ監視しちゃうものです。

そうすると母親に干渉されまくっていた頃のKさんはどんな思いがあったでしょうか?そしたらKさんも過干渉な妻に束縛される夫の気持ちがよく分かるんじゃないでしょうか?それを今の旦那さんが感じているとしたらどうでしょう?

ということで、ここはひとつ、母との関係を改善する方向に意識を向けるのが良いかと思われます。

そして、未遂だろうが完遂だろうが浮気問題ってのは「女として自分を全否定された!嗚呼!」という痛みを起こしますよね。

でも、なんでそう思うか?と言えば、先ほども触れましたけど「そもそも女としての自信がない」というところがあるわけです。

例えば、つい最近、夫が浮気していたことが発覚した方とお話していました。
なんとカウンセリングの予約を入れていた日の朝に夫からそのことを告げられたそうです。

でも、彼女はそりゃあ多少の動揺もありましたが意外と落ち着いていて、「これからどうしましょうかねえ?」とおっしゃっていましたし、そこから1か月ほど経った先日も「ああ、あれ、あんまり気にならないんですよね。むしろ前より仲良くなった感じなんですよ」と報告してくれました。

パニックになる人もいれば、彼女たちのように平然としている人もいるのです。

その違いは何かといえば「女としての自信」ですし、「人としての自信」なんですね。
一言で言えば「自己肯定感が高い」ということになります。

実際、そりゃあ問題があるからカウンセリングに来られてるんですけど、妻として女として人としての自信はけっこうお持ちでした。それだけのこともしてますしね。

そういえば、かつて「あたしみたいないい女がすぐ近くにいてヤリ放題なのに、他の女に行くなんて彼は幸せになりたくないのかしら?」とおっしゃってたのですが、まさにKさんの目指す意識はコレじゃないでしょうか?

今はすぐにそうは思えないかもしれないけれど、その域に達することは可能ですのでそれを目指していきましょう。

ということでこちらはもう取り組んでいらっしゃるかもしれないけれど「あたしっていい女だよね」と思えるまでできることを続けていきましょう。

ファッションもそうだし、所作もそうだし、考え方や価値観も見つめ直せるところはたくさんあると思います。

「旦那のことは一旦横において自分のことに集中しましょう」と言います。

一晩で旦那さんが改心したらそれは素晴らしいですし、すぐに夫婦関係が良好になることを望むのも無理はないですけれど、やはりそれは現実的には難しいものですよね。

だから、日々、できることをひとつずつやっていく、という意識を持つ必要があります。

>なんとかしようと、自己肯定感本をやったり、少し前向きになったと思ったら彼の浮気未遂を見つけ、落ち込む、を繰り返しています。

お気づきかと思いますが、これは吉本新喜劇なみのベタなできごとで、同じ状況に陥った方がほぼ全員体験されてることだと思います。

でも、これは自作自演なんですよね。
そして、「夫軸」になってるから起きることなんですよね。

カウンセリングを受けて「自分軸が大事だぞ!」って言われて、よし頑張ろう!と思って「私は私、旦那は旦那」とかアファメーションして、自己肯定感があがるワークをやって、女らしい服を意識的に来て、できるだけ良い奥さんになろうと料理なんかも頑張ったりします。

それぞれは素晴らしいことですし、そこで自信もついていくのですが、夫が軸になっているという決定的な問題があるので、夫の態度によってその自信は氷解しちゃうんです。

そうすると「何をやっても変わりません!」ということになるんですけど、「そりゃあ夫に認められるかどうかを基準にしてたら辛いわねえ」なんです。

えーっと、、、夫が浮気しないように自分を変えるんでしたっけ?

それだと自分を変えることも難しいし、浮気を止めるのも難しいですよね。
いわゆる「二兎を追う者~」になっちゃいます。

自分を変えるのは自分のため。
それが二人のためになるかもしれないけれど、まずは自分のため。

自分がもっと自由になりたい、女を楽しみたい、もっと人生を謳歌したい、好きなことやって幸せに生きたい、そういう目的で「自分を変える」のです。

こういう問題って表面的には旦那が悪いから、旦那のせいにして、旦那に「あんたが悪いんだからあんたが変わりなさいよ」と思っちゃうものです。

でも、心理学ってそういう考え方をしなくて「たまたま今回は夫が浮気したんだけど、そもそも浮気問題が勃発するような夫婦関係だったんですよね?それにはあなた自身も加担してますよね?」という風に捉えます。

そして、「今回は夫が浮気しましたけど、タイミングがズレてたらあなたが浮気してたでしょう」とも言えるのです。

浮気問題が起こるだけの夫婦関係ですからどっちに出るかは時の運みたいな感じです。

そういえば、先日カウンセリングした方は「まさにそれ!今ならそれ、めっちゃ分かる。だってあたしが今、めっちゃ浮気したいもん!」と言ってました。

そういうわけで、今、自分ができることを考えてみましょう。
また、こんな状況でありながらも自分がご機嫌になることを探してやっていきましょう。

「ワンピースを着るだけでこんなにも気分が変わるんだ、とびっくりした」
「前々から気になってた料理を勉強し始めたらすごく楽しくて」
「夫の目を気にして我慢してたけど、今は遠慮なく買い物しまくっていて楽しい」
「現実逃避もかねて映画を見まくってます。泣いたり怒ったりしてたら気持ちが落ち着いてきました。」
「これを機に会いたい人に会って話を聞きたいと思って根本さんのところに来ました。」

できること、いっぱいあるでしょう?

今回の問題に限りませんが、ちょっと一歩引いて「この問題は自分に何を教えてくれるのか?」を考えていきます。

だから、謙虚にそこから学ぶ必要があります。

私のカウンセリングやリトリートセミナーでは基本的にここを見ていくのです。

「なぜ、このタイミングでこの問題が起きる必要があり、この問題は私たちに何を教えてくれるのか?」

問題はほんとうにベストなタイミングで起こります。
そして、その問題の大きさも、これまた不思議なことにちょうど良いサイズで起こるのです。

だから、そこには何らかの意図があり、そこから学ぶことができる、と考えます。

「もっと自分を愛しなさい。もっと自分を大切にしなさい。」
「あなたは自分を低く見積もりすぎている。もっと自分の価値を認めなさい。」
「自分をそんなちっぽけに扱わず、もっと自分の偉大さを知りなさい。」
「あなたの女性としての魅力を出し惜しみせず与えていきなさい。」
「もっと素直に愛を受け取ることを学びなさい。」
「もっと自由になりなさい。自分で自分を縛るのはもうやめにしなさい。」
「自分がほんとうに望んでいるものに素直になりなさい。」

もちろんその学びはひとつではなく、人生を混乱させるほど大きなものほど大きな学び(恩恵)があるものです。

だからこの問題を乗り越えた方ってのは一様にこうおっしゃるんです。
「夫が浮気したことに感謝すらしています。そのお陰で自分のことが好きになれたし、女の喜びを感じられるようになったし、前よりもずっと幸せな毎日を送れているのですから」

これを目標にしてまずは「自分のこと」に意識を向け、「今、できること」をやっていきましょう。

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