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「女」をひた隠しにしていると「友達」にはなれるけど「恋人」にはなりにくいものです。
でも、「女」を出すのは怖いし恥ずかしいですよね?
しかも、子ども時代から抑圧してきた甘えなどがあるなら、大人ではなく、子どもとしてしかそれを出せなくなりますし。(それで重い女になる)
ポイントは「怖れ」と「恥ずかしさ」。
自分が今現在すでに愛されるにふさわしい女であることを受け入れていくことなのです。
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いつもブログを拝見し大変お世話になっております。アラサー自武女です。
私の恋愛負け戦ぶり(泣)をネタにして下さい。
いつも、「イケメン(タイプではない)、周りの人に好かれる、社交性があり優しい、悪くなりそうな場を明るく調整できる、実は根が暗くて毒舌、ユーモアがある、純粋、な人」に惚れ、私から好き好き!で近寄り(でも恥ずかしいので下心は隠しつつ)、親友のように仲良くなって、いわゆる友達以上恋人未満になります。
次第にグッと親密になることが起き始めて(生い立ち等の話をする・聞かれる、物理的距離が急接近、ボディタッチが増える等)
これは…いけるのか……?!と思い、私がじりじりと女を出し始め、もう、ほんとに好き。となると恐らくそのあたりから重たくなって、相手が冷める。又は告白して惨敗。
いつもこのパターンです(泣
直近の恋愛では、大の苦手だった甘えること・自分の気持ちを言葉にすることを意識して、私は大事にされていい、愛されて良いんだと心で唱えてました。
でも気持ちが大きくなるにつれ、「会いたい・寂しい」がすごくネガティブで相手を責める言葉のように感じてしまい怖くて言えませんでした。
ここ数年根本先生のブログ・書籍に出会い、浮気症でほぼ家にいなかった父と他界する前に向き合い、母と向き合い、現在はDVだった兄①とそれを見て私と共に怯えていたのに自分もそうなった兄②、と向き合っているところです。
自己肯定感が低く、親密感への恐れも自覚しています。
でも本当は好きな人に愛され、ただ隣に居てほしいんです。
こんな私になにかアドバイスや、根本先生のご意見をお伺いできれば幸いです。
最後まで長文お読み頂き有難うございました。
(Mさん)
いろんなおかずが満載のお弁当を頂いて、好物を最後の方に残しておいたら、そこにたどり着く前にお腹がいっぱいになっちまった・・・みたいなお話ってことですかねー。
父・兄・兄とMさんが育っていく過程で身近にいた男たちってあまりいい印象がなかったですよね。
そのDVってのはMさんも被害を受けたんでしょうか?
そうすると「この男は大丈夫なのか?」という審査にものすごく時間がかかるのでタイミングを逃してしまいやすいのかなあ?と思うのです。
カウンセリングやリトリートセミナーとかでよく「子ども時代に子どもができなかったよね?」という話が出ます。
早くに自立せざるを得なくて、子どもの頃から大人をやってたみたいな方で、「母の母役をやってたよね」という方も少なくありません。
その場合、子どもならば当たり前に持つ甘えたい気持ちやわがまま言いたい気持ちなどが表に出せずに心の中に抑圧されていくんですよね。
でも、抑圧されてるだけで別に解放されたわけじゃないから、その思いはずーっと心の中に留まり続け、外に出るチャンスを伺うんです。
それで一般的には「彼氏」という存在にそれを出して子ども時代に満たされなかった思いを満たそうとするのです。
Mさんの場合、兄2号氏には途中まで同志だったいたいですけど、父や兄1号は油断ならぬ存在だったわけで「パパ抱っこ―」とか「パパこれ買って」とか「パパきらい」などの甘えた気持ちは出せなかったと思うのですよね。
末っ子だし、唯一の女の子だから多少はそういう思いをされたかもしれませんが、そもそも父ちゃんあまり家にいないんですものね。
だから、子供らしい気持ちだけじゃなく、その頃からずっと心の中には「寂しさ」ってのが募っているんじゃないかとも思います。
「ほんとうは甘えたいのに、甘えられない」という葛藤を持つ方は自立系武闘派女子を掲げるみなさまにはあるあるだと思うんですけど、子どもの頃から抑圧(我慢)することが当たり前だったから、いざ「甘えてごらん」なんて言われてもどうやっていいのか分からないんですよね。
だから甘えようったって不器用なやり方しかできないし、遠慮もあるし、怖さもあるからなんとなく中途半端な甘え方になることも多いわけです。
しかも、出したとて受け入れられるとは思えないので、ちょっとずつ小出しにして「これくらいなら大丈夫かな?これくらいだったらいけるかな?」とやるわけですけれど、ある一線を超えるとそれが抑えきれずに溢れてしまい、突如「重たい女」に変身してしまったりもするのです。
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そうして子どもらしい甘えなどを我慢していますから、それをどこかで感づいている分だけ「あたしはまだ大人になり切れてない」とか思うんですよね。
心の中にいつも幼い女の子がいて自分を全面的に受け入れて甘えさせてくれる存在を求めてるからですよね。
だから、いざ戦(恋愛)が始まると「子どもの頃から鍛えてきた大人な自分」をまず出していきます。
子どもの自分をいきなり出したって逃げられるし、そこで逃げられたらまた傷ついちゃいますから、大人のお姉さま的な近づき方をするのですね。
そして、だんだん相手の心が自分に傾いてきたら子どもの自分を出してみよう、という戦略を密かに立てているのです。
とはいえ、その「子どもの自分」ってのはあまり世に出たことがないわけですから恥ずかしがり屋です。
小さい子どもがママの後ろに隠れて「ご挨拶しなさい」と言われてももじもじしてしまうような感じでしょうか。
思春期の頃に廊下で好きな人が歩いてくるのを見ただけで恥ずかしくなってトイレに隠れてしまうような感じでしょうか。
そうすると「大人のお姉さま」というテイで戦に挑み続けることになるのですが、子どもの頃から鍛え上げたそのスキルは抜群の能力を発揮し、たちまち彼の心を掴むことになるでしょう。
だから恋人未満だけど友達以上の存在になるまではそんな時間がかからないはずです。
で、立場を変えてみれば、その相手の彼だって似たような人生を歩んできてるわけです。
Mさんほどではないにせよ、親に甘えられなかったり、お兄ちゃんなんだから我慢しなさい、とか、お兄ちゃんが先、あんたは弟なんだから我慢しなさい、とか言われて育ってきたわけで、彼もまた心の中に甘えたい子どもを隠し持ってるのですよね。
だから、当初はお互い「大人同士」な関係で始まると思うのですが、男の面倒を見ることに関しては相当なスキルを持つMさんのこと、あっという間に彼の内面を引っ張り出すことに成功するわけですね。
そうすると彼が今まで人に言わなかった過去のトラウマとか幼少期の寂しい思いとかを語り出したりしてくるのです。
もちろん、Mさんもご自身のネタをそこで披露されるかと思いますが、そのまま出したら刺激が強すぎますからかなりオブラートに包んだ形にされるかもしれません。
そうして彼にとってMさんは特別な存在になっていくし、Mさんにとっても彼のことがどんどん好きになっていくでしょう。
けれど、ここまでのプロセスで問題なのは、お互いの心の内を出していった結果、「男女」というより「友達(親友)」という関係になってしまうってことなんです。
つまり、Mさんは彼に男を感じているかもしれませんが、Mさんは恥ずかしさゆえに女をひた隠しにして接してますから、彼から見ると「男女の垣根を超えた友達」として認識されます。
もちろん、それがヤリたい盛りの男子であればいいんですけど、向こうもたいがい大人でしょ?
となれば、やっぱり「女」というよりも「人」としてMさんを意識してしまうのです。
そこでMさんがおもむろに「女」を出すと当然ながら彼は引いちゃうと思いません?
「僕たちはそういう関係じゃないよね?」とか言われちゃったりすると思いません?
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もちろん知り合った頃は彼もMさんを「女」として見ていた時期もあるかもしれません。
けど、Mさんは女を出さないとなれば社交性がある優しい男子であればそれに合わせて、自分も男を出さずに付き合うようになります。
そうしてMさんを「友達」というカテゴリに分類するようになるのです。
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で、ここで自立系男子と言いますか、男性性の特徴をひとつ紹介したいと思います。
みなさん、身近にいる男どもの「カバン」をチェックしてみてください。
ポケットがあれこれ付いたバッグを持ち歩いていませんか?
そして、ここはスマホを入れるところ、ここはパソコン、で、充電器はここ、財布はここみたいな感じで“機能的に”カバンを使ってると思います。
一方、みなさまがふだんぶるんぶるん振り回してるカバンを見てみましょう。
バサッと何でも入る仕様になっていて、ポケットなんて小さいのがちょこっとついてるだけのトートバックみたいなカバンを愛用していませんか?
そこにスマホも財布も手帳も化粧ポーチも一緒くたにぶち込んでいませんか?
だから、ウンコにいくときはいつも「あれ?どこ?」とカバンの中をガサコソやってハンカチ探すでしょ?
あれ、マインドもおんなじなんです。
男性性ってのは「機能」を重視するので、カバンのポケットに「役割」を与えるように、「この人は仕事はできるけど思い込みが強い奴」「あの人は話は面白いけど中身のない奴」「その人は頭の回転が速くて何でも器用にこなす奴」という風にカテゴライズし、一度配置を決めたらそれを動かすことをあまり好みません。
だから、仕事してるときは仕事モードでプライベートのことは頭にないし、友達と遊んでるときはそのモードなので彼女に連絡するのを忘れちゃうし、家を出れば仕事モードに切り替わって家のことを忘れちゃうので奥さんに頼まれたティッシュペーパーを買って帰るのを忘れちゃったりするのです。
一方、女性性ってのはその辺ごっちゃになっていて区別がないので、仕事をしていても彼のことでムカムカするし、友達と買い物に来ていても彼のことでムカムカするし、便座に鎮座してウンコを踏ん張ってる最中でも彼のことでムカムカするのです。
すなわち、自立系男子というのは一度「友達」というポケットに入れた人を「恋人」というポケットに移動させることをあまり好まないのです。
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つまり、一言でMさんの行動を表せば「奥手」ということになるのですが、彼がMさんを「何でも話せるかけがえのない親友のような人」というカテゴリに分類したのちに女を出しちゃうものですから彼は戸惑ってしまい、「君をそういう風には見れない」みたいな感じになっちゃうのです。
で、その辺は素晴らしいカウンセラー様の書籍等に出会ったおかげで改善されてきて、初期段階から甘えてみたり、自分の気持ちを早めに伝えたりされるようになったのですよね?
それはとても素晴らしい変化ですし、これから先の希望となりますから、どんどんその素晴らしいカウンセラー様に課金を続けるといいと思います!これはものすごくお勧めです!今日イチのお勧めです!!
>私は大事にされていい、愛されて良いんだと心で唱えてました。
ということもすごく素晴らしいことだと思います。
とはいえ、「大事にされるって何どういうこと?男に愛されるってどんなものなの?」という疑問は根っこにあり続けるかもしれません。
また、やはりポジティブな気持ちはまだ伝えられてもネガティブな気持ちはなかなか難しいですよね?
>でも気持ちが大きくなるにつれ、「会いたい・寂しい」がすごくネガティブで相手を責める言葉のように感じてしまい怖くて言えませんでした。
そういう風に感じられるMさんはとても優しい心の持ち主なのですが、この気持ちを我慢すればするほど「重い女」への道をひた走ることになっちゃいますよね?
となれば、Mさんが次のステップに進むために役立ちそうなことって次のいくつかのポイントになってくると思います。
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最初の方に書いたように「寂しい」という気持ちはMさんにとって子どもの頃からずーっと一緒にいる気持ちのようなもので、それこそ親友みたいな感情なのかもしれません。
ゆえに、とても大切であり、絶対に傷つけたくない気持ちと言えると思います。
つまり「寂しい」と言ってそれを拒否されたら立ち直れないくらいショックを受けてしまいそうなんです。
だとしたら、隠しますよね?ほんとうにこの人なら大丈夫!という相手じゃないと絶対言いたくないですよね?
もちろん、この人なら大丈夫!って審査結果を出すには2万項目にも及ぶチェックをクリアして、どんなハンマーでも叩き割れない強度を持つ石橋を渡ろうとしますよね?
※なお、自立系武闘派女子のみなさまに叩き割れない石橋はまだこの世に存在しませんので注意されたい。
「会いたい」って言葉もまた、パパに言えずにずーっと心の中に溜め込んでいたものであれば、拒否されるのが怖すぎてとてもとても言葉にできませんよね?
だったら練習してみませんか?というセッションをよくやっております。
リトリートセミナーでも、女性性のグループセッションでも。
自分のほんとうの気持ちを素直にコミュニケーションする、というのはとても大切なテーマですし、その根幹にある大切な感情を表現することは私たちが「自分らしく生きる」ためにとても大切なテーマだと思うので。
「ずっと寂しかった」
「ほんとうはもっと会いたかった」
「ずっとそばにいてほしい」
「逃げられないようにギュッと抱きしめて欲しい」
「震えるあたしを優しく包んでいてほしい」
このあたりの言葉をまずは声に出して言ってみましょうか。
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そして、お察しかもしれませんが、もう一つの重要なカギは「恥ずかしさ」ですね。
それは「女」であることを何かと隠してきたMさんにとって非常に抵抗を覚えるテーマでしょう。
なので今日からは唱えるセリフを「私は女として大事にされていい、女として愛されて良い」と言い換えといてください。
子どもの頃からずっと子ども心を抑圧してきたのだから「大人の女」としての自分ってのはけっこう後回しになっちゃうものです。
つまり、彼に隠していた自分を出そうとするとまず子どもの自分が出てきて、その後に女の自分が続く、という感じになりやすいんじゃね?と思うのです。
だから、ここでは「女」としての自分と向き合うことも大切なテーマです。
自分が持っている女としての魅力。
いわゆる色気(セックスアピール)というものについて。
要するにセクシャリティの解放とも言えるテーマですけれど、そのために「恥ずかしさと向き合う」ということをテーマにしてみるのがいいでしょう。
例えば次のようなレッスンをしてみると良いと思います。
・ちょっと恥ずかしいと感じる服やメイク、髪型に挑戦してみる。
・自分が感じる「大人女子」のあれこれを真似てみる。
・自分なりに性と向き合ってみる。
・女としての魅力、価値を自分で探してみたり、友人に聞いてみたりする。
・女としてパートナーに与えられるものをリストアップしてみる。
・ふだんから「これを伝えるのは恥ずかしい」と感じることを言葉にしてみる。
・自分が感じている気持ちを素直に言葉にすることを意識してみる。
そうして女と向き合い、恥ずかしさを乗り越えていくと、好物のハンバーグに真っ先に手を付けられるようになっていくでしょう。
つまり、「あたしはあなたのことを男として見てる。女としてのあたしはどうかしら?」というコミュニケーションができるようになるってことですね。
そうすると「甘え方」も変わって行くんです。
子どもっぽい甘え方ではなく、大人女子の甘え方ができるようになっていくんです。
これが最大の恩恵じゃないかな?とも思うほどでして。
ということで、機会があればカウンセリングだったり、リトリートだったり、グループセッションだったりに参加されてみてください。
ひとりでやるのはちょいと面倒だと思うので。
◎大阪:2/3(土)女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397
◎自宅でリトリートセミナーが受けられます!
オンライン:1/21(日)11:00-18:00 1DAYリトリートセミナー~オンラインでは初めてのリトリート~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51378
◎自分を深く知る。ほんとうの自分と出会う。自分らしい生き方を発見する。
東京:2/10,11,12 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
★武闘派女子のみなさまのための新たなバイブルが生まれましたっ!
戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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