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人は無意識に「自分ができることは相手もできる」と思い込んでいるので、愛情表現が異なるとお互いの気持ちが豪快にすれ違う悲劇が生まれます。
そこは自分軸がやっぱり大切で、自分は自分、彼は彼、と線引きをすることで彼の愛情表現も受け取れるようになっていくんです。
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彼氏の言っていることが、めちゃくちゃすぎて、迷子です。
おしえてください~・・・
12月は別れ話しをひたすらしています。
その間に2回、抱かれたり、デートもしつつです。
わたしは彼との付き合いが少し苦しくなってきました。
好きなのか?執着なのか?わかりません。
愛情表現が不器用だし、少しぶっきらぼうだし、私のことが好きなのか?、1年間会うたびに週1くらいで毎回セックスもするので、ヤリモクなんじゃないか?とか、ずっと疑って、愛情を確かめて、また不安になって、それがもう苦しくなりました。
離れた方が、わたしは楽だなあ、もっとゆっくりと陽だまりのような穏やかな恋愛がいいな、と思うようになり、別れたくて、話し合いの時間を今月はものすごくとってもらっています。
昨日も1時間カフェで談義をかわしました。すると衝撃的なことを言われました。
「なにか勘違いしてるんじゃない?はじめから恋愛感情をもって一緒にいないよ。恋愛感情なんて低俗。今までの彼女たちにも、もったことない。もったのは一人だけ。そんなものもつからすぐ別れたりする。あなたのことを尊敬している。尊敬できる人ってそうそういない。尊敬と、信頼。そう考えると、今までの俺の対応も納得できるんじゃない?」
と。私には、難しくて、意味がわからなかったです。
今月は何回も何回も別れ話しを私からしましたが最初は「今日で終わりにするのか、もう少し様子見るのか、決めろよ」と言いつつ、「帰り観覧車乗らない?」と誘ってきたり。
連絡をとることと恋愛に依存することを異常に嫌悪している彼で、連絡が少ないのですが
その翌日からたわいもない連絡をくれるようになり、次に会った時には「連絡をとる努力をしている」と言われたり。
言葉でははっきり言わないけど、「あ、続けたいのか」と私は察しました。
そのあと一週間は仲良く過ごしていたけど、やっぱり寂しさが勝ってしまい、もっと愛されたくなり、また別れ話しをしました。
でもまた簡単にデートする流れになり、そこでは「体調がわるい。離れるって、言うなよ。ずっといるって、思わせてくれよ。離れるって言うから体調悪いのも、あるんだよ」とパフェ食べながら言われて、びっくりしました。
彼の中でわたしがそんなに影響あると思っていなかったからです。
その後また寝ましたが、また不安になり、別れ話しを後日してしまいました。
会っているときはすごく楽しいけど、会っていない時が、胸がつぶれそうになって苦しいと、素直に伝えました。
別れ話しには丁寧に?付き合って、向き合ってくれます。
この間、職場恋愛なので、うろうろと、よく顔を見に来てくれます。
私のフロアにも急によく来るようになったし、私が倉庫へ行くと2回来てくれたり。
態度や足は、続けたい意思を感じます。
今まではたまに、好きって言ってくれていたのに、急に昨日は、「好きって思ったことない」と言い始めたり、「終わりでもいいと思ってる」と言いながら、来月わたしの誕生日の話をしたり。
恋愛感情もったことない、とか急に言い出したのは、わたしの別れ話しで傷つけたせいなのでしょうか?
感情を抑圧している?
彼が言うように、恋愛感情じゃなく尊敬だけで勃つものなのでしょうか?(笑)
彼は仕事が鬼のようにできます。
わたしは、彼といたいのか、苦しいのか、自己肯定感が低いから幸せじゃない恋愛をしているのか?それとも自分が彼の愛情を受け取っていないだけなのか?わかりません・・・
セックスは丁寧です。私とのセックスがすごく好きなことはよく伝わってきます(笑)
ヤリモクで、体裁よく言葉巧みにあしらわれている?
でも甘い言葉はほぼはかないです。
今まで頑張ってきたからこそ出会えたんだと思っているよとかも前に言われました。
言葉は、話半分にして、態度を見るなら、好意はある。
ではなぜ、言葉は右往左往しまくっているのでしょうか?
男心って難解ですう
自分の、心も・・・・
気が向かれましたら、通訳お願いいたします!!!おっす。
(Rさん)
基本的にいたいけな男子諸君は自立系武闘派女子のみなさまと違い日本語が不自由なので「言葉足らず」「意味不明」「言動の不一致」「意味分からん」「ちょっとシメたるから表出ろや」等々の疑問疑念不信不安を抱かせるものなので、基本的には「カタコトの日本語が話せる外国人と過ごしている」というテイでいかないと余計な思考と感情に振り回されることになるものです。
とはいえ、自立系武闘派女子のみなさまはそうした「振り回される」「不安になる」「あれこれ考える」「別れたほうがいいんじゃないかと葛藤する」という現象を「アトラクション」と捉えていらしゃる向きもあるので、仮に「もっとゆっくりと陽だまりのような穏やかな恋愛」が手に入った途端、「は?誠実?ありえん!穏やかで優しい?ウソだ!あたしのことを全部受け止めてくれる?キモっ!男なら浮気するとか借金抱えるとか酒におぼれるとかそれくらいしろや!」という心情にあり、心の底から楽しませてくれるアトラクションな男を探し始めてしまうんです。
すなわち、自然豊かで芝生に反射する太陽光が眩しい公園よりも、絶叫マシンが次々現れる富士急ハイランドの方が好きでしょ?一緒にお弁当を作って公園でピクニックなんてたまにでいいでしょ?すぐに飽きちゃうもんね!
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さて、男女のコミュニケーションというのは青森と鹿児島のおばあが話をするようなものでして、同じ日本語を話してるつもりなのに「さっぱり通じん」という現象が起こるものです。
だから、Rさんが求める甘い言葉ってのは彼のボキャブラリーにはありませんし、彼の話す言葉はRさんにとっては「は?意味わかんね」となるのは太陽が東から登るくらい当然のことなのです。
簡単に言えば「まあ、会話が成り立ってないんだよねー」ということです。
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そもそも愛情表現というのは人それぞれ違いまして、大きくは3つに分類されると言われています。
1つ目は「視覚派」。目に見えるモノで愛情を示すタイプ。プレゼントとかお金とか形のあるものを与える人。
2つ目は「聴覚派」。言葉で愛情を示すタイプ。LINEとかの文字情報なども含みます。
3つ目は「触覚派」。スキンシップで愛情を示すタイプ。セックスもそうだけど、手をつなぐ、触れるということに重きを置きます。
細かく言えば「心配する」「付いていく」「合わせる」「見守る」等の愛情表現があって(それは愛なのか?というものもありますが)、人それぞれ違います。
で、それがどれか一つってわけじゃなくて「視覚が強いけど、触覚もそれなりにあって、でも、聴覚はあんまりないかな」みたいな感じになります。
で、多くのパートナーシップはここで豪快なズレが生じており、お互い愛情があるのにすれ違う結果になることが多いのです。
文章から察するにRさんは聴覚と触覚で愛情を示し、愛情を感じるタイプのようで、それ故に彼の言葉を綿密に分析検討し、彼の言葉で不安になってしまう一方で、セックスをすると愛情を感じられるわけです。
でも、彼はどうやらその聴覚部分がかなり欠落しているようで、視覚部分については情報がないのでよく分かりませんが、少なくとも触覚派な要素はありますよね。
だから、ふつうに付き合うと触角派の部分でのみお互いの愛情を感じられるので「セックスだけの関係?もしかしてヤリモク?」という風に疑問を感じちゃうんだと思います。
また、その触角派の部分は満たされているので、「じゃあ、聴覚派の部分も満たしてよ!」というニーズが出てくるし、たぶん、Rさんは聴覚派の要素が強いので、そこで不満がたらたら出てくるんだろうと思われます。
で、ここは注意したいところなのですけれど、思考的な彼氏はロジック的な話は得意なのですが感情的な話が苦手、ということです。
逆に彼女の方はロジックは苦手だけど感情は得意というところで、ここですれ違いが生じるんですよね。
よく「会社の彼とプライベートの彼は別人だぞ」と注意喚起しておりますが、職場で上司とバリバリやり合う彼がプライベートでは言葉足らずってことは日本全国津々浦々まで浸透している文化のようなものでして、言葉巧みに上司と議論を交わす彼を見て「きゃー素敵!きっと恋をしたら甘い言葉をいっぱい下さるんだわ」なんてファンタジーにハマらないように注意が必要です。
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こういったコミュニケーションの違いってのはまず気づくことが難しく、彼が苦手な言葉を彼女が求めていることってところでして、Rさんをカウンセリングするならば「彼って甘い言葉をしゃべったり、愛情表現を言葉でする能力がある人なの?」という質問をさせてもらうと思います。
そうすると「え?できるでしょ?」という反応を示される方が多いのですけれど、それは自分ができるから相手もできるという思い込みに過ぎないんです。
基本的に武闘派女子のみなさまはすさまじいレベルの言語能力を持っておられまして、Rさんのよどみない文章にもそれが現れているのですけれど、仮に彼がリクエスト文を送って来られた場合、おそらくRさんの文章の5分の1ほどの分量になるかと思われます。
淡々と事実を語り、「どうしらたらいいでしょう?」と結ぶシンプルな文面になると想定されるので、私の方から「それってどう感じてるんですか?」「その彼女の反応をあなたはどう受け止めてるんですか?」「彼女に対する正直な気持ちってなんでしょうか?」等々の感情面に関する質問をたくさんしなきゃいけなくなるでしょう。
しかし、その感情面の質問に関してもすらすらと答えられることはなく、時には「どう感じているんですか?」という質問に「○○と考えています」と思考的な回答を返されることも非常に多いんです。
ここがコミュニケーションの非常に難しいところですね。
とはいえ、感情を言語化することが苦手な彼やその他男子諸君も表情・雰囲気・態度・行動に現れる感情までは抑圧できないので、「とりあえず言葉じゃなくて彼の態度を見なさい」ということを私はいつもお伝えするのです。
だから、丁寧なセックスをしてくれるし、Rさんとのセックスが好きだってことが伝わってくるなら、Rさんのことがふつうに好きなんじゃないかと言えるんですよね。
ヤリモクだったらそんな丁寧に扱ったりはしないでしょ?という意味も含めて。
それに別れ話にも丁寧に付き合ってくれたり、職場で顔を見に来たり、倉庫まで追いかけてくれたりするところを見ても、それは分かりますよね。
そういう意味では、そこで「じゃあ、だったらなんで言葉で示してくれないの?」と彼に求めてしまうのは「あたしのこと愛してるなら井上尚弥を2R以内に倒してよ!」というくらい無茶なことなのかもしれません。
つまり「能力の問題」という風に見てあげることが大事なのです。
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「あなたのその彼はどういう愛情表現をしてくれる人なの?」
という質問をよくします。同時に、
「一方で、あなたはどういう愛情表現をする人なの?」
ともお聞きします。
これ、私たちが無意識にやってることなので、彼からの愛情を受け取り損ねてることも非常に多いですし、逆に、自分の愛情が伝わってないことも多くなります。
まずは「ああ、彼はそういう形で愛を示す人なのね。彼なりに愛を示してくれるんだね。」という風に理解することが大事です。
そもそも自分にとって当たり前なことが、相手にとっては当たり前じゃないことってよくあるものですし、さっきも書きましたけど、自分にできることは相手もできると勝手に思い込んでいるので「なんで愛してくれないの!!!」という不満につながります。
特に無価値感が強かったりして自分に自信がないと「あたしでもできることなのに、あなたがしてくれないってことは・・・」と完全に間違った方向に思考を広げてしまい、大きな勘違いを生みやすいのです。
カウンセリングでもね、よく「やっぱコミュ力高いよねー」と伝えるんですね。
でも、ほとんどの方はそんな自覚がなくて「えー?むしろ低い方だと思ってました」とおっしゃるのです。
なので根本先生は「それはめっちゃ危険なことやで。自分の力を見誤ると知らんうちに相手を傷つけまくるから」と言うのです。
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だから、Rさんや同志のみなさまにとっても「そっかー、彼は言葉で愛情を示すことが苦手な人なんだな」と受け入れた上で、彼なりの愛情表現に目を向けることがお勧めです。
それを知るには彼が自分に与えてくれるものを見るのと同時に、彼が周りの友達や家族や同僚などに与えているものを見てみるといいでしょう。
「彼は何かと教えたがりだから、面倒を見る、という愛し方をしてるのかもしれない」
「彼はあたしの希望を何かと聞いてくれるから、相手に合わせることで喜ばせようとしてくれるのかもしれない」
「彼ってふだんは素っ気ないけど酔っぱらうと何かと触って来ようとするからスキンシップが大事な人なのね」
「けっこう後輩からもイジられる人らしいから、案外ボケ側の人なんだな」
それで「ほんとは言葉で伝えてほしいけど、彼なりの方法で愛情を示してくれているんだな」ということを自覚するところまでいきましょう。
そうすることで不安も少しは解消されていくと思います。
そもそも「あたしが望む方法で愛して!」というのは気持ちは分かりますけど個人的なニーズなので、それはなかなか満たされないことが多いものです。
だから、いずれはそのニーズを手放すことも視野にいれておきたいですね。
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さて、そういう前提で見ていくと彼の言葉をあれやこれやと吟味することはあまり意味のないことかもしれません。
不器用というか、不得意な分野を見続けると彼に魅力を感じなくなっていきますしね。
だから、そうして彼なりに愛情を示してくれているんだな、ということに気付けると不安が減っていくわけですし、その分だけ余裕が生まれます。
そうすると「彼がいう“尊敬”って言葉は“好き”と同義なのかもしれない」とか「彼にとって“恋愛感情”という言葉は何かタブーな意味合いを持つもので、だから彼は素直にその言葉を使えないのかもしれない」などとの推測が成り立ちますし、おそらくその通りでしょう。
そうして「尊敬」と言う言葉を「愛してる」に置き換えてみれば、ちゃんと彼が毎回勃つのも理解できるでしょ?笑
つまり「彼の言う言葉を自分が使う言葉にそのまま置き換えちゃいけないんだよね」ということになります。
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ただ、そもそも彼の言葉に振り回されるのもその言葉の意味が理解できないからだけでしょうか?
女としての自信とか、愛されることへの自信とか、逆に愛することへの自信のようなものが感じられないのかもしれません。
自分のことを低く扱ってしまっているがゆえに「彼軸(他人軸)」になりやすくなってるんじゃないでしょうか?
だから、彼に嫌われるのが怖くなったり、顔色を伺ったり、彼の態度から愛されてるかどうかを気にしたり、疑ってみたり、離れたくなったりしてしまうのかもしれません。
改めてその「女としての自分」と向き合う時期に来てるんじゃないかと思うのです。
たぶん、たくさん価値や魅力もあるし、彼に与えてる素晴らしいものもいっぱいあるし、そこに目を向けてあげる時期に来てるのだろうと思うのです。
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