自分は必至こいて頑張ってるのに彼はずっとだらだらしてくすぶっているのですがもう別れた方がいいんでしょうか?



別れてあげるのも愛情のひとつ、と言います。
お互いがお互いを傷つけあうような状態であれば、なおさら。
けど、その見極めは難しく、解釈も無限にできるのでなかなか決断しづらいものです。
そんなときの問題の見方についてヒントになれば幸いです。

根本先生こんにちは。
以前「持病があるということは、そうした制限を加えないとヤバいくらい豊かなエネルギーを持っているという証では?」という記事でネタをとりあげていただいた者です。その節はありがとうございました!
以前の記事で、「持病によって莫大なエネルギーを抑え込んでいるのでは?」というご指摘をいただいたのですが、まさにそれだ……という事件が最近発生したのでまたネタ提供させていただきます。
自分はこれまで「バイトをしながらフリーランスもやって、それで生計をたてようとする」というのに挑戦してきているのですが(フリーランス事業のほうが、ライフワーク的な感じです)、でもずっと収入が低く不安定です。
今年一年でやったこととしては、フリーランスの仕事を新しく得ようと営業してみたり、また別の副業にチャレンジしてみたり、スキルを磨くためにスクールに通ったり、別のバイトを掛け持ちしたくてダブルワークの面接に応募したりと色々模索してきました。
新しく色々なことに挑戦すると自分の視野も広がるし、成果がすぐに出ずとも自分はよくやってるよな、と思います。

一方で、自分には彼氏がいるのですが、彼のほうが長年ずっとくすぶっております。
彼は30代で、バイトをしながらいわゆる「夢追い人」をしているのですが(目指している職業がある)、ここ数年はやる気を失っているみたいで、今や「夢追い人」から「だらだらとバイトをしながら実家暮らしをし続けるだけの人」になってしまっています。
彼が、週に数日しかバイトをしない、夢のために行動することもなくなってしまった、私が一人で頑張れば頑張るほど彼は自分のキャリアに対する自信を失っていっている、彼を置いていってしまっている気がする……もう同棲とか結婚とか以前に、彼に対して人としての魅力を感じられないかも、とまで思えてきてしまいました。
付き合う前から彼のことをずっと応援してきたのですが、もう私は彼にとっての「あげまん」にはなれないのかもしれない、と絶望・諦めモードになってしまっています。

先日根本先生の「戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ」の新刊を拝読したのですが、私もまた武闘派女子なのかもと思いました。
「私がこんなに必死こいて頑張ってるのに、彼はずっとだらだらしててなんやねん、むかつく」という、自分のなかの猛烈な怒りが止まらないときがあって、困ります。
私はどうしたら彼にとってのあげまんになれるのでしょうか。それとも、もう彼のことはもう見放すしかないのでしょうか。アドバイスいただけましたら幸いです。
(Mさん)

新刊のご拝読まことにありがとうございます。
もう皆さんも読まれましたよね?

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そして日々バイブルとして活用されてますよね?

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え?忘れてた?まだ買ってない?え?なんで?

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ということで、しつこい男は嫌いですか?意外と押しに弱いからしつこいくらいがちょうど良いですか?え?あ、まあ、好きな男だったら何でもいいですか、はい、そうですよね。そりゃそうですよね。

さて、「彼氏/夫に超ムカつくんですけど!」というご連絡を日々頂いておりまして、なんで自分の周りには情熱系女子しかいないのか手のひらを見つめている今日この頃です。

そんなMさんにはお伝えしたいことがいくつもありまして、これまた頭が混乱してきておりますが、なるべくわかりやすく(おもしろく)お伝えできればと思う次第です。

まず、そんな彼に対して「私がこんなに必死こいて頑張ってるのに、彼はずっとだらだらしててなんやねん、むかつく」というのはとても正しい反応です。
自武女のみなさんにとってはその怒りは太陽が東から上るくらい自然な現象です。

だから、理由が何であろうと彼に対してムカついた皆様は「それでよいのだ」と思い込んでいただければ幸いです。こんな彼にムカつくあたしなんて最低だわ、とか思わなくてよいってことです。

その上でお話を進めさせていただければと思います。

まず、「Mさんはね、自分が強いって自覚があんまりないみたいだし、なんだかんだ自分のことを低く見積もりすぎてるってことに気付いたほうが良いと思う。」というお話です。

>私もまた武闘派女子なのかもと思いました。

は?

なにをいまさら・・・笑

前回の記事で「持病によってエネルギーを押さえないとヤバいんだよね」というお話をしたかと思いますが、それくらい莫大なエネルギーを持っていらっしゃるということは、筋金入りの武闘派女子ってことですよね。

・・・というくらいもしかするとMさんはご自身のことを低く見積もりすぎているのかもしれないと思うわけです。

>今年一年でやったこととしては、フリーランスの仕事を新しく得ようと営業してみたり、また別の副業にチャレンジしてみたり、スキルを磨くためにスクールに通ったり、別のバイトを掛け持ちしたくてダブルワークの面接に応募したりと色々模索してきました。

いやー、これだけのことができてしまうって時点で相当エネルギッシュな方ですし、パワフルで情熱的で自武女なんですよね。

これを「ふつうのこと」とか思っちゃいけないんです。

ましてや「自分はよくやってるよな、と思います。」どころか「自分はものすごくよくやってるんです!」が正しいお見立てです。

こうしたお言葉から推測するに「どうやらMさんは相当頑張り屋さんらしい」という事実が浮かび上がってきます。

その基準はちょっと変態で、Mさんの「ふつう」は一般人の「めちゃくちゃ」であることが想定できます。

ということは、その基準で周りの人々、特に彼氏を見たら「お前は何もしとらんやないか!」と怒りを禁じえないと思います。

これ、武闘派女子のみなさまあるあるなのでぜひとも肝に銘じていただきたいのですが、みなさまが「ふつうに頑張ってやっていること」ってのは、相当なレベルの頑張ってやってることでして、それを基準にしてしまうと大変危険なのですね。

つまり自覚がないのが危険というほどのことでして、例えるならば、大相撲の横綱が「いやあ、僕、全然非力なんで」と思い切り握手してきたようなもんなんですよねー。そりゃあ、武闘派女子のみなさまはそれでも気合で耐えると思いますけど一般人は手が折れちゃうと思うのですよね。

だから、それだけエネルギッシュであり、パワフルであり、根性があるってことをまずは自覚することが大事なのです。

そういうわけでみなさまは「いやー、あたし、めっちゃ頑張ってるらしい」「どうやらあたしはなかなかパワフルらしい」という事実をしかと受け止められるのが世界平和のためでございますのでその点宜しくお願い致します。

つまり、「彼氏にそこまで期待してはいけない」ということを言いたいわけですね。

もちろん、そんなに期待しているつもりもなければ、自分もそれなりにパワフルだという自覚はあるかと思いますが、それでもなお「そっかー。一般人ってこの程度なのか」という見方は彼との関係をよくしていく上でも必須なのです。

で、パートナーシップには「バランスの法則」というものがありまして、ヒステリックなお母ちゃんと存在感のないお父ちゃんというのはセット商品なのですね。

だから、エネルギッシュな彼女と付き合うと、彼はどんどん怠け者になる、なんてことだって起こり得るわけです。

それはまるで「彼氏のエネルギーを彼女が吸い取ってるかのようだ」という場合もあれば、「何かと器がでかい彼女に彼が甘えまくっているようだ」という見解もあれば、「面倒見の良い彼女が彼氏を砂糖漬けにしている」という分析もできるのですが、少なくとも「めちゃくちゃ頑張ってる彼女を見て劣等感を覚える彼氏」という図式だって存在するのです。

これ、誰が悪いってもんじゃないですからね。

そもそも30代の夢追い人って場合によっては「痛い」ですよね。
バイトしながら実家暮らしを続けてるってのもだいぶ「痛い」とみられることがあると思います。

焦りもあるでしょうし、不安も大きいでしょうし、何よりも自分に自信なんて持てないでしょう。

夢を追いかけるってのも聞こえはいいですけど、半ば意地になってるところもあるかもしれません。

それは芸人や俳優、ミュージシャンを目指す方々の界隈ではよく言われることですよね。

でも、遅咲きのスターだっているわけで夢を追いかけること自体が悪いわけではありません。

ただ、彼はそういう社会の目の中で生きてるわけで、なかなか精神的には辛いところがあると思います。

そして、、、、そんな自分の隣で猛烈にライフワークに向かって砂埃を上げながら驀進する戦車がいたらどう思うでしょうか?

「うわー、敵わねえ・・・」と戦意喪失してしまうと思いませんか?

そんな彼の様子を察すればMさんは

>私が一人で頑張れば頑張るほど彼は自分のキャリアに対する自信を失っていっている、彼を置いていってしまっている気がする

という気持ちになるのだろうと思いますし、そう思ってしまうのも無理はありません。

だから、Mさんにしても彼氏にしてもどっちが悪いとか良いとかって話ではありません。
これもまた「自然現象」だと思ってください。

さて、パートナーシップってのはお互いに成長し合う関係なのですが、同時に、しかも、同じペースで成長するなんてことはあり得ません。

一方がぐいーんと成長して先行し、他方がなにくそ!と追いかけて成長し、何なら相手を追い抜いて行ってしまい、それを見て相手がよっしゃ!と頑張る、みたいなものです。

まあ、ちょっとレースっぽく表現してしまいましたが、悪い意味での競争ではなく、お互いがお互いのために、そして自分自身のために成長していくのがパートナーシップです。

それは「梯子を登るときの手のような感じ」とイメージしてみてもよいでしょう。

左手を一段上にかけ、次に右手をもう一段上にかけ、交互にそれを繰り返す感じ。

すなわち、あるときは一方が先に進み、相手を待ちます。
相手はその間、力を溜めて、時期が来ればやはり先に進みます。
そこで相手を追い越してしまったなら、そこで待つわけです。

一緒に同じペースで成長したいのはやまやまですけれど、実際はそんな風に交互に成長期を迎えていくものです。

だから、そういう風に解釈すれば「彼は今、力を溜めてるとき」で、一方でMさんは「成長期を迎えているとき」とみることができれば、彼を置いてけぼりにしてしまってるようにMさんは感じられるでしょうし、「あいつ、何もしてへん!」とムカつくのも無理はないと思います。

とはいえ、そこで彼が「力を溜めている」のか「すっかりやる気を失ってる」のかは見極めが難しいところです。

これを知るには彼の性格や精神力、可能性、才能等をきちんと見極める必要があるものです。

ですが、文章を読む限り、彼の現状はあまり歓迎すべきものではなさそうですよね。残念ですが。

>付き合う前から彼のことをずっと応援してきたのですが、もう私は彼にとっての「あげまん」にはなれないのかもしれない、と絶望・諦めモードになってしまっています。

その絶望感はめちゃくちゃショックだし、辛いし、苦しいものだと思います。

いわばMさんは推しと付き合えた人ってことですよね?
そんな彼をずっと応援してきたわけで、その人が「夢のために行動することもなくなってしまった」という姿を見ること自体も辛いんじゃないでしょうか?

そして、「もしかしてあたしが悪いのかも。あたしのせいかも。」なんてあげまんになれなかった自分を罪悪感で猛烈に責めてしまうこともあるかもしれません。

実はパートナーシップにも「役割を終えて次のステージに進む時期」というのが訪れるんです。

それが「一方が亡くなるとき」である場合もあれば、そうじゃないときもあります。

恋愛に限らず、仕事などでもそうですが、仕事の方がまだ判断しやすいですよね。

パートナーシップでこれを見極めるのは情も絡んでるからかなり難しいです。

カウンセリングでそういうお話を伺うときも「うーん、どうだろう・・・」と判断に苦しむことが少なくありません。

絶対こうだ!という基準なんてないですからね。

Mさんの彼氏だって何かのきっかけで火がついて猛然と夢を追いかけ始め、あっという間に実現してしまう可能性だってなくはないです。(確率はすごく低いと言われると思いますが、ゼロではない限り可能性はあるんです。)

ただ、私がお話を伺うときは「相手の存在が明らかに自分にとってマイナスになっている」というのをけっこう見るかな、と思います。

相手のために頑張ることがもう苦痛だ。
相手の存在が足を引っ張ってる。
自分がやりたいことをやる上で彼の存在が精神的にマイナス要因になっている。
自分自身もどんどん相手の影響を受けてネガティブになっている。(癒着)

そうなってきたらもう「次に進んでもいいんじゃね?」という提案をします。

もちろん、そこには様々な情報が必要でして、お互いの性格、心情、目指しているモノ、その才能、可能性、その辺を詳細にお伺いした上での判断なんですけどね。

例えば、彼女・彼氏問わず、一方がめちゃくちゃ成長してしまうと他方は意気消沈し、時にはひねくれるような態度を取るようになって足を引っ張るようになることも多いものです。

競争心、嫉妬、劣等感などが絡んだ状態なのですが、そこに足を引っ張られることで自分のライフワークにも影響を及ぼしかねないのですね。

だから、そうなったら「ああ、もう私たちの関係は卒業する時期なのか」と解釈した方が良いと思いますし、このまま2人で一緒にいてもお互いがお互いを苦しめることになりますから、いわゆる「共倒れ」の危険性があります。

これはあくまで自分自身の感情と向き合った結果なので、実際そうなったときにどうするかはご自身の選択です。

しかし、好きだった人と距離が空いてしまうこと、なおさら応援していた人を見限ることは罪悪感も相当出るものです。

そこから癒着の問題が生まれたり、モラハラや暴力などの事件が発生したり、自分と一緒にいることで相手がどんどん疲弊していくようであれば、早めに離れてあげた方が相手のため、ということもよくあるものです。

なので、自分がどうするかの結論が出るまでは「自分軸」を意識して、自分の道を邁進することがお勧めです。

そうしてさらに自分を成長させたときに見える景色によって彼との関係を考えても良いのです。

なんだかややこしい話になってしまいましたが、要するにまずはMさんが自分にできることをヤリ続け、その上で彼とどうするかを決めればよいんじゃねえかと思いますし、もう手は尽きた!と感じられるのであれば潔く腹を斬る、じゃなく、関係を終わらせてしまっても良いかと思うのです。

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