アンダーグラウンドの中に理想の家族を作り、女として生きようとする心理。



自分を放置して周りに合わせてきた場合、自分が望む人生を表の社会で実現することをあきらめて、アンダーグラウンドに理想の人生を作り出そうとする心理があります。
それはファンタジーになることもありますが、ある程度、現実化も可能だからです。
しかし、それが幸せか?と言われるとやはり微妙なところがあるんですよね。

いつもブログ楽しく拝読しております。一度セミナーにて、根本本にサインをしていただいたことがあります。
いろんな方のネタを観て勉強させていただいておりますが、私のネタも取り上げていただければ幸いです。

35になり、いつかは子供を産みたい私は身体的な出産のリミットを懸念しております。
現状元カレという立ち位置の異性がおりますが、交際時と変わらずたまに出かけたり連絡したりしております。しかし私は彼に異性・結婚相手としての魅力は感じておりません。
ただ、彼のご両親が今だに娘のように良くしてくれます。誕生日も祝い、頻度こそ減りましたがたまに食事にも誘われます。それに応えるべく私も関わり続けております。
素直にその好意を受け取りたい反面、口には出さねどご両親は、何とか息子を・・・と思ってらっしゃるのかと勘ぐる気持ちも否めません。

しかし、私の心にはずっと想い続けている方が別にいます。
前職で出逢った既婚者です。単身赴任の3子持ちでした。逢えなくなり3年半、連絡もブロックされ3年すぎた今となっても私の気持ちは変わらないのです。
配偶者にもバレ、それからだんだん相手方が罪悪感という言葉を口にするようになり、不倫がこんなに人を傷つけるとは思わなかったと涙ぐみながら言われました。
そこで彼の気持ちを尊重できる私で在ればよかったのですが、どうしても気持ちは消えることがなくズルズル付き合っていましたが遂に彼は切れたという感じです。
時を経てだいぶ冷静になり、仕事に趣味に毎日充実もしておりますが、やはり生涯で添い遂げたいあの人を諦めることはありません。

小学生の頃から年上が好みで、異性の担任に絡むことが多かったり、中高一貫女子校では全く同級生に馴染めず出会い系サイトで年上男性に出会ってはよく遊んでおり、キャラに反していたようで同級生からはよく謂れのないいじめや陰湿な嫌がらせに苦しみました。今でも憎らしい同級生がたまに頭を過ぎります。
家庭内では3姉妹の中間子で下の妹とは二卵性の双子です。見た目も中身も似ていないのでそれを比較し中傷されたり、本当に嫌な思い出ばかりの思春期でした。両親はいつも喧嘩しかしておらずいつしか冷戦。戸籍上は夫婦ですが仮面を被ったままです。

母は働きながら3人を育て、とても大変だったろうと今では思えます。
それ以上に父親がひどい存在でした。家庭や子育てを顧みないというより、本当に自分のことしか考えられない人間で、娘にかける言葉はいつも猫なで声で気色悪いほどでした。
もう今更どう父親と接していいのかもわからず、接する気もない自分がいます。
しかし私は父親似だと幼い頃から言われ、母の味方をしなければ私は父親と同等扱いされかねないと必死に母や姉妹の中にいようと耐えていました。
姉は頭はいいけれどほんの些細なことで癇癪を起こしたようにわめき散らしたり、妹も同じような性格で、暴言罵言暴力の3点セットで、ビクビクしながら過ごした子供時代でした。
でも、2人とも根はとても優しいのです。身内だからそう思うのかもしれませんが、私にはそれが感じられます。

家族紹介が長くなりましたが、私が既婚の彼を諦められないのは、やはり子供時代の父親の愛情を感じられていなかったのが一因なのでしょうか。。。
こんなこと書くあたり、どこかで諦めなければいけないと思っている自分と、諦めず添い遂げたいと思う自分がせめぎ合っているのかなと想いますが、やはりどうしたいと訊かれれば、その彼と一緒になりたいのです。それに加えてなぜここまで想い続けているのかを解明したい気持ちです。
拙く読みにくい文章で申し訳ありません。よろしくお願いします。
(Mさん)

頂いた文章を若干端折らせていただきましたが文脈は問題なかろうと思います。
ふだんながら長文のリクエスト文は不採用にさせていただくことが多いのですが(読者が読むの大変でしょう?)、でも、時折、ネタとしてとても深みのあるお話はそのまま採用させていただくようにしております。

で、私の場合、内容うんぬんよりも文章そのものを見ることが多くて、個人セッションやグループセッションでは事前課題として現状を書き出していただくんですけど、やっぱりまずは文章から受ける印象を見ていくことが多いのですね。
「あら、字がとてもきれいね」とか。笑

で、Mさんは知ってか知らずかは分かりませんけど、とても賢い方で、非常に表現力が豊かなことが伺えるわけですね。
ってことは、もれなくたいへん情熱的な方でいらっしゃると同時に、感受性が鋭く、総じて女性性がたいへん豊かな方だと思う次第です。

そのあたりは癇癪持ちの姉妹に挟まれた中間子として、また、中高女子校という虎の穴で鍛えに鍛えられた成果でしょう。(個人的に女子校とか看護学校などは自立系武闘派女子養成スクールだと思っているフシがあります。笑)

また、そのような母父姉妹の中で育つということは、完全なる「調整役」にならざるを得ず、いわゆる「扇の要」の役割を担って来られたんだろうと思う次第です。

従って、ビジネス上は非常にその能力が発揮され、重宝されているのではないかとも想像されます。

しかし、その一方で、他人軸になりやすく、自分を後回しにして相手を立てるような部分もあるでしょう。つまり相手に合わせてしまうところも多く、その高性能レーダーによって自分が求められている役割を即座に感知し、完璧に演じる能力も高いと思います。

それゆえ、どうしたってアンダーグラウンドが必要になるよね?と思うわけです。

いい子で優等生だったり、家族の調整役だったり、ときに子どもながらに家族を背負う立場だったりする方は、結果的に「自分」を置き去りにしてしまうものです。

 自分のことは放っておいて、相手を優先する。それを特に苦痛と感じない。
 自分は「大丈夫」だから、周りに合わせるのも平気。それが当たり前。
 自分さえ我慢すれば、自分さえ頑張ればいい。それでみんなが笑顔になれるのなら。
 その場で求められる役割を演じることで場を保たせることができる。

思い当たる方、きっと多いと思います。

で、そうすると「自分」はずっと放置されてますよね。

「カレーが食いてえ!けど、周りはみんなイタリアンか。じゃあ、パスタでも喰らうか」ということを自然にやってるわけですけれど、そうするとカレーが食いたかった自分は見殺しにされちゃうわけです。

この「カレー」と「イタリアン」をふさわしい言葉に置き換えてみてくださいな。

「音楽」と「ふつうの大学」、
「サンドイッチ屋の店主」と「サラリーマン」、
「大好きな人」と「あたしを好きでいてくれる人」、
「都会」と「実家」、
「やんちゃで元気な自分」と「クールで思考的」、
「情熱的かつ行動的な自分」と「おとなしくて平和主義」、
「女」と「貞淑な妻」、

うーん、キリがないっすね。みなさんはどうですか?どんな言葉が当てはまりましたか?

じゃあ、カレーが食いたかった自分はとりあえずみんなとパスタを食うんですけど、やっぱりカレーへの未練は断ちにくいのでどうするか?というと、みんなとバイバイしたあとにこっそり松屋でカレーを食ったりします。

表の社会ではみんなの期待に応え、みんなに合わせることをしているので、
裏の世界(アンダーグラウンド)で、こっそり自分の欲求を満たすわけです。

これが今日のお話の基本線になります。

Mさんのお話に置き換えれば、表の私は「元カレとそのご両親」と円満にやっていて、「うちの息子と結婚してくれねえかなあ?」というご両親の無言の期待を笑顔でかわしていらっしゃる最中です。

一方で、既婚者の彼を心の中で思い続けている自分もいますが、ここは表に出すわけにはいきませんよね。

そうして表と裏でバランスを取っていらっしゃるんだろうと思います。

だから、どっちつかず、と言いますか、今までのMさんであれば、周囲の期待に応えて元カレと結婚し、既婚者を心の中で慕い続け、「いつかまた手に入れてやる」と日々武器を研ぐ日々になるんじゃないかと思います。

さて、それだけで話が済めば簡単なのですが、カウンセリングで扱う事例というのはそんな単純な話ではなく、様々な要素が複雑に絡み合って現状を作り出しているものです。

そうした絡まっちまった糸をほぐしていくのが私の趣味みたいなものですので、そうしたネタを与えられると自然と興奮しちまう習性があります。

で、そうしたアンダーグラウンドの心理というところに加えて、Mさんの中にあるのがファザコンの心理でございまして、どういうわけか分からんけど、Mさんは子どもの頃からそのめちゃくちゃなお父ちゃんのことが好きだったみたいなんですよね。

ただ、その「好き」というのにもいろいろと種類がありまして、ストレートに「お父さんのことが大好きで、お父さんに愛されたくて、お父さんとずっと一緒にいたくて」という思いは分かりやすいのですが、そうじゃないケースだってあるのですね。

それは「お父ちゃんがなんか不憫で可哀想で気になっちゃう存在で、何とかしてあげたい、あたしくらいは味方で居てあげたいし、あたしくらいはお父ちゃんを理解してあげる存在でいてあげたい」という“慈愛”というものがひとつ。

それから「お父ちゃんを喜ばせてあげたい!お父ちゃんをヒーローにしてあげたい!」という息子(?)らしい愛情表現でして、お父ちゃんの叶えられなかった夢を自分が実現していくストーリーを描くものもあります。

さらに「お父ちゃんから家族を守るために、お父さんにべったりする」なんて“犠牲者的(生贄的)”手法を取る娘もいます。

「お父ちゃんは競争相手!あんな奴には負けん!」というケースもあり、これは「お父さんを反面教師にしてました」という方に見られがちなファザコンパターンです。

もちろん、これらも一つに入るわけではなく、いくつかの要素が絡み合っていることが多いものです。

けっこう複雑でしょ?

こうした心理的要素も意識できるものばかりだったらいいんだけど、思春期を挟むと、そうした意識が反転することも多いですから、潜在意識に隠れちゃってなかなか自分では気づけなくなります。

そして、気付いたところでうぇーーっと吐き気を催すことも多いものですね。

Mさんだって自分がファザコンだなんて認めたくないでしょう?

>私が既婚の彼を諦められないのは、やはり子供時代の父親の愛情を感じられていなかったのが一因なのでしょうか。

という風に気づいてはいらっしゃいますが、まさか私からファザコン扱いされるとは屈辱の極みであり、もしこれが対面であれば、脇の日本刀に思わず手が伸びてしまうかもしれませんよねー。怖いですねえ。

ただ、お父ちゃんのことが(いろんな意味で)好きであり、興味があり、愛されたいと思っていることは「異性の担任に絡む」「出会い系で年上の人と遊ぶ」ときて「忘れられない既婚者の彼」という流れを見れば明らかだと思います。

一応、私は日本刀で袈裟切りに合わぬための回避手段として「理想のお父さん探しをしている」という表現を使うこともあります。

自分のお父さんがあまりにお父さんらしくないので「これは本当のお父ちゃんではない」と思い込み、自分を愛してくれるお父さんを探す旅に出かける、という物語なのですが、たぶん、この説明の方が座りが良いと思います。

でも、どっちみちお父ちゃんを求めてるんだよね?という点からファザコンである点は譲れないんですけどね。笑

ただ、理想のお父ちゃんを探している、という場合はセックスというかセクシャリティがひとつのカギになりまして、お父ちゃんとのセックスなんてタブー中のタブーですから、お父ちゃん替わりである相手とのセックスにはエネルギーを向けられません。つまり、苦痛になります。

これは「娘として父を求めている」という状態なんですね。

一方、父をパートナーとして見ている場合には、父代わりになる彼とのセックスは楽しめるものになります。これはエレクトラコンプレックスに絡む部分なのですが、同じ不倫でもセックスが苦痛だったり、不倫だからこそセックスに燃えられたりするのは、そうした微妙な違いがあるんです。

ここ、けっこう重要なポイントです。

さて、こうした心理を総合してMさんを見ていくと、ひとつのストーリーを描くことができるようになります。

***

お父さんのことが好きな気持ちもあれど、一方で、失望絶望している部分もある。
また、母と姉妹との関係で浮いてしまい居場所がなかったから、父に救いを求めた部分もあるが、それを裏切られてきた自分もいる。
しかし、今は気持ちが悪い父の態度も、もしかすると子ども時代は「子ども同士として」は楽しかった部分もあるのかもしれないし、父なりの愛情を受け取っていた自分も確かにいたはず。

ただそんなヒステリックな家族の中で調整役をして自分を押し殺すことになったMさんはアンダーグラウンドを必要とするようになる。

そこで、父を求める気持ち、父を手に入れたい気持ち、父に愛されたい気持ち、そして、“そんな父に愛された自分”の体験をベースに、年上の男性にばかり惹かれるようになる。

しかし、それは表の自分とはかけ離れた自分なので、そうした関係はアンダーグラウンドの中しか作れなかった。

つまり、ファンタジーの世界をアンダーグラウンドで実現しようとしていた。
すなわち、Mさんは「アンダーグラウンド内に理想の家族を作ろうとする心理」を持つようになる。

そうした「表」と「裏」とかくっきり分かれてしまった人生を生きているので葛藤は絶えない。

***

もう少し追加情報が欲しいところですけれど、おそらく今のMさんの状況はそんな感じだろうと推測されます。

じゃあ、そこからどうしていくのか?と言えば、いつもの通り元カレや既婚者の彼のことは放置して、本丸に突入していくことを好みます。

つまり、お父さんと向き合うこと。そして、仮面を剥ぎ、素顔を女性の前で晒すこと。

前者については散々触れてきましたが、後者についてはちょっと補足が必要でしょう。

母・姉・妹、さらには、女子校でのいじめや嫌がらせから、Mさんの中に表社会で「女」を出すことがタブーになってしまっています。

だからこそ、アンダーグラウンド内でしか「女」になれないわけですね。

そのため、女王様マインドを発揮すべく、「女たちの中でも女で居続けられる」ということを目指す必要があります。

つまり、女たちに合わせるのではなく、女たちが憧れるカリスマ性をもっと出したらええんちゃうん?という話です。(言うのは簡単なんで。)

そうして「表と裏の統合」を目指していきます。
そのときMさんの隣にいるのが元カレなのか既婚者なのかそれとも第三の男の出現があるのかは分かりませんが、どちらにせよ、ベストな相手が現れるでしょう。

つまり、今の彼らでは役不足ってことですな。

なので時間をかけるつもりでじっくり自分と向き合って行きましょう。
確実に人生変わっちゃうので、そのときを楽しみにしてくださいませ。

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アンダーグラウンドの中に理想の家族を作る心理。
 


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