自立系武闘派女子の恋が戦いになりやすい理由とそこから抜け出して幸せになるアプローチ。



自立同士の恋は往々にして競争・対立・戦闘になりやすく、意地の張り合い、正しさの争いになりやすいものです。
それは過去の心の傷が作り出す幻想なのですが、うまく行く関係を自ら叩き壊す自作自演をやっちまいがちです。
そのパターンから抜け出すには自分と深く向き合う必要があるのです。

根本先生、こんにちは
以前「全然素直じゃない野良猫君が教えてくれること。」で取り上げていただきましたRといいます。その節は図星のご指摘ありがとうございました。
その後、離婚しました。
お天道様のもと、堂々と付き合えることになり彼の友達と出掛けたり、私の息子とも一緒にゴルフに行くまでになりました。相変わらず「俺には必要無いから買わない」と言いながら必ず私の好きな物を買ってくれる、言う事とやる事が反対の彼です。

「俺は2度と結婚はしないし誰とも一緒に住む事もない」と言ってたので、私はマンションを買おうと思い、彼に話したところ「あ、そう、頑張って~」と軽く流されました。
しばらくして「その時には一緒に見に行ってほしいし保証人になってね」と頼みました。
すると「もう買うって決めたんだろ、勝手に決めやがって」「だって、一緒に住まないって言ってたじゃない」「俺は一緒に住むのが嫌だなんて1回も言ってないぞ」と言い出し…あれよあれよと、一緒に住む話になりました

ここまではいい話なんですが…彼は普段から「スマホを見てもいーよ」と言ってたので、時々彼のスマホを見る事がありました。
私と出会う前に関係のあった女と、年に数回ですけどやり取りしているのを知ってるんです。
前にもその事で揉めたのに未だに連絡しているなーと思って…また今回見てしまったんです。
彼に「まだやりとりしているだろ」と言ってしまいました。
もちろん彼は「やましい気持ちはないって読めばわかるだろ」と。

もう何の感情もない事はわかってるんですんですが、つい言ってしまいました「あなたは信用できないわ」と(゚Д゚)彼は当然「信用できないなら出て行ってくれ」「おー出て行ってやるわ、喧嘩上等じゃ」と荷物をまとめて出てしまいました。
ほんの数十分前まで仲良く暮らしていく話しをしていたのにあんた達は何をやってんの?とみんなに言われました(笑。

2週間連絡を取りませんでしたが、私がブチ切れた事とスマホを見た事を謝りました。
彼は「信じてもらえなくてショック」と言ってたと、共通の友人から聞きました。
私の荷物を入れる物置を注文してくれていましたが、今はキャンセルされてるので(当たり前)引っ越しは保留ですけど、彼は「引っ越して来るなら来ればいい」と、「でも、またキレてる出て行くってなったらどうする気?」と言われました。
なんでこんな風になっちまうんでしょうか?
(Rさん)

よく「自立系武闘派女子の恋は薄氷を踏むが如し」と申しまして、ターゲットの選定からその後のプロセスまで「道なき道を進む」「足を踏み外せば死の剣が峰を渡る」等々のドラマティックかつアクロバティックな恋を好むものですよね。

ほんまに好きなんやから(笑)

もう少しかみ砕いて話をするならば、武闘派女子の恋は人生という大金を賭けたポーカーみたいなものでして、相手の手札を読みつつ、自らの札を揃え、時には強気のベットをして掛け金を吊り上げたり、ちょっと弱気に見せて相手を調子に乗せたりと駆け引きをしながら進むのです。

※将棋に例えようと思いましたがちょっと地味なのでかっこよくポーカーをネタにしてみましたが、実はよく知らんのでテキトーな話となっております。

>言う事とやる事が反対の彼です。

ロックマンにせよ、野良猫にせよ、自立系な彼ってのは「言動の不一致」なるものは基本路線であって、その言葉は常に10分の1程度に薄めて聞かないととんでもないすれ違いが生じるものです。

>「俺は一緒に住むのが嫌だなんて1回も言ってないぞ」と言い出し

てな風にね。

こうした自立系な人々は思考的がゆえに「感情と思考(言葉)の不一致」が常に起きています。

要するに「売り言葉に買い言葉」が基本線ゆえに、その場のノリで「一緒に住むことはない」と言い切った数分後に、「俺はそんなこと言ってない」と否定することなんぞざらなのです。

言葉を大事にしないんですよね。
というか言葉を信用してないんですよね。
結果主義者なのでウソを付くことに抵抗がないんですね。

一方、感受性豊かかつコミュ力高めな女子は言葉はとっても大切なものです。
だから、その一字一句を丁寧に汲み取り、出し殻でお茶を淹れるかのように裏の裏まで読むのです。

だから、この時点で豪快なすれ違いが生じ、「彼に振り回される」「前はこういう風に言ってたからこうしたのになんで?」という問題を多発させることになるのです。

だから自立系男子と対峙する際は言葉よりも態度を見なさい、という風に言うわけです。

「お前のことは好きじゃない」と言いながらも会いたがるしヤリたがるわけですし、「そんなの買ってやらん」と言いながら満面の笑みでプレゼントしてくれるわけです。

この習性の違いを理解しておかなければなかなか相手の懐に入ることはできません。

そういう意味で言えば彼の

>彼は普段から「スマホを見てもいーよ」と言ってたので、時々彼のスマホを見る事がありました。

等の言葉も10分の1に薄めて聞かなければいけないわけで、「あ、スマホ見てもいいことないんだな」ということを悟らねばなりません。

ここで「彼のスマホを見る」という行動について考えなければなりません。

「何のために」スマホを見るんでしょう?

その時点で不信感があることは明確で、もし彼のことを信用してたら「見てもしょうもない」と思って気にもしないわけです。

じゃあ、不信感があってスマホを見るのですが、そこでは「何を」見るのでしょう?もっと「何を」探すのでしょう?

私たちはどんな感情にせよ、自分が感じている感情を証明しようとして行動します。
もちろん、意識的には「信じさせて!」と思ってみるわけですけど、そう思うってことは「信じてない」という前提があるわけで、すなわり、彼のスマホを見る=彼の怪しげな行動を目を皿のようにして検索する、という行動になります。

そうして不信感を証明するために「火のないところに煙を起こす」ということまでやるんですね。

しかも、そこは妄想逞しい武闘派女子のことですから、事件現場で証拠を見つけるベテラン刑事のごとくわずかな痕跡もちゃんと見つけ出します。

ところが、彼は彼でちゃんと怪しげな火種をあちこちに残してくれているので、あっという間に猛烈な炎が立ち「ついに見つけたぜーっ!!」と大喜び(?)することになるのです。

まあ、証拠探しをするわけですから何かは見つけなきゃ意味がないですからね。

そうしてその証拠を突き付けて「ほらみろ!やっぱりお前は信用できんのじゃ!」と声高だかに叫ぶんですけど、いったいなにをしたいのでしょう?

たぶん、似たようなことはたくさん起きていて、「それってさー、彼と幸せになりたいの?それとも自ら墓穴を掘って落ちたいの?」という疑問を想起させるものです。

ここでも自立系の特徴が出てきて、彼がスマホを見てもいい、というのは「やましいことがないから」という意味なんですけど、その「やましいことがない」というのが彼と私で解釈が異なっているのです。

先ほども書きましたけど自立系な男子は「結果主義者」ですから、仮に女子とのやり取りがあっても「ヤってなければ罪はなし」というスタンスを取ります。

だから、スマホを見られても全然いいわけです。

一方、感受性豊かで女性性強めな武闘派女子は「プロセス主義者」ですから、「ヤってなくても連絡を取ってる時点で下心あり。21時47分確保!」ということになります。

まあ、要するに法廷でよく争われている「法の解釈の違い」というところが部屋の中で行われるのですが、そこで悲しいのは中立的な立場を取る裁判官がいないことです。

そうすると当然そのやり取りは水掛け論になりまして、お互い一歩も引かずにやり合った結果、「じゃ、もういいわ!出て行くわ!付き合ってられんわ!もう終わりだわ!お前とは無理だ!」という決まり切った結論に至るんですね。

そうするとそこからは我慢比べと言いますか、意地の張り合いと申しますか、プライドが激突すると言うとかっこいいですが、「欲しいものを目の前に置いてそれをひたすら我慢する大会」がスタートします。

お互い好きなのに連絡取らない、会わない、ヤらない関係を続けるんですな。

そこで今回のRさんは2週間という期間だったんですけど、どちらかが我慢大会に耐えられなくなり白旗を揚げるんですけど、その屈辱感ときたらもう筆舌に尽くしがたいわけですね。

それで「彼1勝、私1敗」という結果になって一旦区切りが付きます。

そこで「ノーサイド!」となってお互い健闘をたたえ合うスポーツマンシップが発揮されればいいんですけど、そんなわけはなく、間髪入れずに次の戦いが始まります。

勝利を収めた彼にとっては自信満々に防衛戦に望む一方、その態度にもムカつく負けた私は何とか起死回生、一発逆転を虎視眈々と狙い、新たな戦いの幕が切って落とされるわけです。

・・・ということを繰り返してどんどん疲弊していくんですけどいったい二人は何がしたいんでしょう???笑

人生という大金を賭けたポーカーを延々繰り返し、燃え尽きたいんでしょうか?
それとも彼とラブラブになって幸せになりたいんでしょうか?

目の前の勝負に捉われると先々のヴィジョンが見えなくなります。

意地やプライドが勝ると「悔しい」「屈辱」「惨め」「恥ずかしい」等の感情が邪魔して素直になれず、どんどん望まない方向に物語を描いていくようになります。

だから、Rさんにとってはこの彼とのやり取りがすべて「自作自演」であることをまずは受け入れなければなりません。

彼が悪いの、私が良くないの、の議論なんか放っといて「これは私が作り出した現実である」ということを受け入れるのです。

さて、ここで挙がっている問題を列挙してみましょう。

〇競争心
〇正しさの争い
〇男性(彼への)不信感
〇親密感への怖れ
〇彼の心理の読み違い

競争心と正しさの争いは同じジャンルなんですけど、敢えて挙げてみました。

これらは表面的に出てきているもので、その裏側には罪悪感だの無価値感だの過去の痛みなどが眠っていることと思われます。

売り言葉に買い言葉、本音と違う言動、キレて関係を切る、などは競争心の最たるものでして、Rさんのお話で最も目立つ問題ですね。

彼のことを信用できないのはお互いの今までの関係性からも出てきますけど、元々男性に対する不信感もあったんじゃないの?と思う次第です。

親密感への怖れも明確で、一緒に住む、とか、いい感じになる、となるとその関係をぶち壊したくなる様子に見て取れます。

心理の読み違いはすでに触れたところです。

こういうときカウンセラーがどう問題にアプローチするのかと言えば、とりあえず自分の素直な気持ちを徹底的に見つめ直しましょう、ということです。

これを私は「彼に対する愛に自信を持ちましょう」という表現をします。

意外かもしれませんが、彼を愛する自信がないし、彼への愛に自信がないのです。

それは結婚してるときから彼と付き合い始めたことも影響してるかもしれませんが、きっとそれ以前からずっとあったものと思います。

こうした自己不信が他者不信、つまり、彼を信頼できない、という思いを作り出します。(投影の法則です。)

そして、スマホを見ずとも粗探しをして「ほらやっぱり信頼できない!」という現実を創出します。

「なぜ、彼を愛することがそんなにも怖いの?それくらい傷ついてきたの?」というわけです。

これはそのまま親密感への怖れへと直結します。

また、自立系武闘派女子の旗を掲げる以上、「負けてはならぬ」という競争心も相当強くなります。もちろん、この競争心も心の傷が作り出すものです。

そうすると本来ならば横並びになって一緒に人生を歩んでいくはずのパートナーを目の前の席に座らせて敵に仕立て上げるんですね。

そして、完膚なきまでに相手を叩きのめして勝利を得て自分に服従させようとするわけです。

これは頭で分かってても自立してる分だけ実現させることは大変です。

この状態でセックスをするとお互いが相手を攻め合うので刺激的かつ激しく、強い快楽を伴うのですが、それは「先にイった方が負け」みたいなセックスですから、メイクラブというよりも格闘技になるわけです。

そして、自立系な方々はこうしたセックスが「気持ちがいい、相性がいい」と感じるようになります。

だから、「対立」ではなく「共存」を目指して、競争を手放すことをしていきます。

競争を手放すには「負けを認める」というやり方を私は多用しますが、当然それだけではありません。

相手の価値や魅力を認め、それを伝える。
感謝をたくさんする。(要するに彼の愛を受け取るということ)
二人にとって何が大切かを見つめ、そこにコミットメントする。
自分のヴィジョンを描き、そこをより強く意識する。

そこにはセックスに限らず「恥ずかしさ」が二人の間に壁を作ってるんです。

「受け取る」ことができないので、「与える」というか「攻める」ということしかできなくなるんですね。

つまり、Rさんも彼もとっても恥ずかしがり屋ということになるわけで、カウンセリングではこの辺も扱っていくことになります・・・というか、ここはかなり大きな壁になります。

恥ずかしさってのは自己嫌悪が強く影響してますから、そこから自己肯定感もテーマになってきますし、恥ずかしい分だけ心をオープンにできずに思考的になりますから、そこをほぐしていくことも重要なアプローチです。

そうして「自立」して身に着けてきた鎧を脱ぎ去り、ありのままの自分で彼と向き合うことを目指します。

そこで二人が同時に鎧を脱げたら平和なんですけど現実はそんなことはなく、まずは自分が先に裸になります。

そして、鎧で自分を守るよりも、裸になって心をオープンにする方がよほど「強い」ということを体感していきます。

でも、そうして鎧を脱いで素の自分になればなるほど自信が付くし(自己肯定感があがる)、本来の魅力が解放されてますますいい女になっちまうし、柔らかさや優しさ、ぬくもりと言った女性性がどんどん出てくるようになります。

つまり、セクシャリティが解放されていくのです。

そして、そのセクシャリティ(セクシュアル・エネルギー)の力で彼の鎧を溶かし、そこでお互いが初めて裸で向き合うことができるのです。

そうするとお互いのセックスが変わります。
攻め合うのではなく、愛し合うようになります。
相手の弱点(性感帯)を執拗に攻めるのではなく、いとおしさから愛撫できるようになります。
もちろん、彼のその態度も受け入れられますから、次元の違う感覚が味わえます。

「今までもイクことはできたけど、今はそれとは全然違うイキ方なんです」とニヤニヤしながら話をしてくれることになるんですね。

これが「サレンダー」ですし、自然で自分らしい恋ができるようになるわけです。

・・・というようなアプローチを提案することが多いんですけどいかがでしょうか?
(もちろん、それまでの心の傷などにも触れますけど、詳細不明なので今日は触れてませーん)

「あああああ、あたしにもこのプロセスが必要だー!欲しい!」と思った方は個人セッションとかグループセッションとかを使った方がいいでっせ、という話でした。

●【4月大阪・東京・名古屋】:女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
大阪:4/2(土)14:00-17:00
東京:4/5(火)14:00-17:00
名古屋:4/16(土)13:00-16:00
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/43397

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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