全然素直じゃない野良猫君が教えてくれること。



最近、新刊の宣伝ばかりで食傷気味な皆さんのために、大好きな野良猫ネタをお届け!(笑)

彼に対して「素直じゃないなあ、この人」って感じるとき、自分の心の中では何が起きているのでしょう!?

いつも爆笑しながら読んでます
私は既婚、彼はバツふたつ付いてる独身男です

彼は初めこそグイグイきてましたが、その後は「エサをお待ちの姿勢」です
この関係上、仕方ないのかもしれませんが…

私が連絡をしないでいると「使わないのなら合鍵返してよ、荷物(彼の家に置いてある私の荷物)まとめとくから」とメールが来たり、
「わかった、荷物取りに行くわね」と返事すると逆ギレして「オレの何が気に入らないんだ」と怒ります
その後、数十回も電話攻撃してきます
話し合える状況じゃないので無視していると
トーンダウンして「なぜ急に来なくなったのか教えてほしい」と、別人のようなメールが来ます
私が既婚なのも一因ですが、彼は私にいろいろしてくれますが、意地悪を言うのでそれを指摘すると「俺はこんな性格だから、迷惑かけてごめん 繰り返すだけだ」と…
子供の時に母親に捨てられ、結婚にも2度失敗しています 自分の事をできそこないと言います
でも私が行くと至れり尽くせりしてくれ、ほしいものを黙って準備して食事も作ってくれます(私は何もしません (`^´)
ただ、連絡もして来ないし私が来るのを待っています 「来て欲しくても、来てって言わない」と…「オレはこれでもお前に気を使ってるんだぞ」と
どっちもどっちなんですが、(笑どうしていけば彼は素直になるのでしょう
(Rさん)

ま、ほんとに好きねええええ(笑)
ネタまみれなお二人。
既婚だったらそれくらい刺激がないと楽しめないのかもしれないですけどーーー

野良猫ってのはエサをやらないと怒るくせに、エサをやっても素直に食べない性質をお持ちで、「どうすりゃいいのよー!!」と振り回されるわけですね。
そのくせ、Rさんの彼はたくさんもてなしてくれて、優しい面を持っているわけで、Rさんにちゃんとエサを与えてくれるわけですから、もう、ほんと、たまりませんねええええ。

野良猫ってのは生粋の野良猫もたまにはいますが、元々家猫だったのが縄張りから追い出されて野良猫化した人が多いのですよね。

彼からすれば、合計3回も飼われては捨てられ、飼われては捨てられしてるわけですから、人間不信、ここに極まれり!って感じだと思います。
彼の立場から言えば、「そりゃあ、もう、手に入らない既婚者にエサをもらうしかないべ」という状態になるわけです。

既婚者、すなわち、家では飼えないけれど公園の端っこで時々エサをくれる人、ですよね。
彼からすればRさんというのはちょうどいい塩梅ってところかもしれません。

よく離婚した奥様が不倫するケースを紹介していますが、まさにそんな感じでしょう?
家に上がり込んで住み着くのは、捨てられる可能性があるから怖い。けれど、公園や駐輪場の片隅でエサをもらえるなら、そのリスクを回避できる上に、ちゃんと食い物にもありつけるからありがたい、という。

だから、彼が極度の女性不信に陥っていると見れば、その行動もよく分かるんじゃないでしょうか。
めんどくさい人ですけど、そうならざるを得なかったわけですし、そんな野良猫を追いかけるのが好きなRさんですからね~(笑)

離れてほしくないけれど、信頼できないから、つい試すようなことをしてしまったり、捨てられるのが怖いので、電話攻撃してRさんを束縛しようとしたり、ネガティブなことを言って愛情を確かめようとしたり。

自分から連絡しないのも拒否されるのが怖いし、気を使っている証でもあるし、Rさんから連絡をしてくることで自分が必要とされてることを確認したいのでしょう。
「待つ」のは辛いのでイライラするものですが、自分から連絡して迷惑をかけたくない、とか、自分がそれだけRさんを求めてることを悟られたくない、という思いもあるのかもしれません。

そう見れば彼が気を使ってるのは間違いないですよね。
そういう経験をしていれば、「いつかこの人も自分から去っていく」ということを確信しているから、その時のために「惚れないようにしよう、傷つかないようにしよう」とします。
とはいえ、甘えん坊だから、デレデレしたいし、一緒にいたいし、という気持ちもあって葛藤にまみれます。

だから、ちょっと引いて見てみれば、彼はとても素直な人だということがよく分かります(笑)

彼の目に見える言葉や行動に意識を取られるとぶるんぶるん振り回されるわけですが(それも、まあ、遊園地のコーヒーカップに乗ってると思えば楽しいかもしれませんが)、その言動に慣れてくると、「ま、素直な子ね。ほんとに」ってことが分かって来るんじゃないかと思います。

で、

>どっちもどっちなんですが、(笑どうしていけば彼は素直になるのでしょう

というお話なのですが、パートナーシップの基本法則として「彼は私の心を映し出す鏡」というものがありまして、「ほんとに彼は素直じゃないんだから!」と思ったときは、「ん?私が素直じゃないってこと?」と自分を振り返ってみるのが良いわけです。

Rさん、「この関係上、仕方ないのかも・・・」「私が既婚なのも・・・」と2度も自分が結婚していることを気にしてらっしゃいますよね?

ええ、私、揚げ足取りを生業としてるもんでね。

そこに引っかかりがあるから、彼に対しても素直になりきれないですよね。
どこかに後ろめたさ(罪悪感)を持ちながら接しているので、彼に対して素直になり切れないし、彼の素直さにも目を向けられないのかもしれません。

Rさんがもっと素直になったら何がヤバいの?って考えてみてください。

彼とのことじゃなくて、素直になれないことって何かない?とも。

素直になるのって難しいですよねー。
傷付くことや恥をかくのが怖くて相手の出方を読んでしまったり、相手の反応を試すためにテストしちゃったり、言葉を何枚もオブラートに包んでしまったり。

既婚者だからって思うと、余計に素直になり切れないところもあるのかもしれません。

そもそも論で行けば、Rさんは何が欲しいの?何を目指しているの?というところに私の興味は向かいます。

退屈があるの?
絶望があるの?
寂しいの?

そんなところに注目したいものです。

今の関係性を求めてしまうのはなぜだろう?という。
それがいいとか悪いとかではなく、結果的にそういう状況になっているのですから。

その視点に立ってみると、「私はどんな人生を生きたいんだろうか?」という根幹にまで意識を向けることができますね。

それで私、ここ何年かすぐにライフワーク、ライフワーク言うようになりました。

はい。そういう方にもこの本がお勧めです!(笑)

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

彼との関係性を通じて自分の人生を俯瞰してみると、だんだん自分が求めているものや自分自身のことがはっきり見えてくるようになります。

そうすると、彼の行動もまた余裕をもって見ることができるようになるんです。

そっか。私に母親を求めてる部分もあるのね。
母親を知らないからね。
だから、そんな甘え方をするんだね。

すごく女を愛したいのにすごく怖いのね。
よしよし。
いい子だから、素直になってごらんなさい。
怖がらないで、安心していいのよ。

私もね、あなたに出会えて感謝しているのよ。
気付かないうちにすごく寂しい思いをしていたの。
だから、あなたに会えてすごく満たされているわ。

素直になって欲しいときは、まずは自分が素直になってみること。
そのためには相手ではなく、「自分」を見つめることがカギですね。


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