恋はしたいけど傷つくのが怖くて男を近づけられない女子のための処方箋。



女性的な魅力をあげるために自分なりにチャレンジして、自分でもいい女になってきたなあ、と思うのに男ができない、という話。よく耳にするんです。
となると、次のステップに進む段階で、それは男性をちゃんと近づけられる女になる、ということです。でも、それが怖いとするならば、その感情と向き合いつつ、男性に対して心を開いていけるようになることを目指していきましょう。

根本先生こんにちは。いつも為になるネタをありがとうございます。

最近はやっとインナーチャイルド?と言っていいのかは分かりませんが、自分の心のなかに小さな女の子を見つけて、その子の感情を受け止めるのをイメージして自分の感情を扱ってみることを実践しています。
少しだけ、心強い感じがしてきました。

根本先生にこと相談をとりあげてもらってから、ずっとファッションやメイクのことを気に掛けたり、男の人とスムーズにコミュニケーションを取るにはどうしたらいいだろうと考えたり、出来ることには取り組んだりしています。

最近はマッサージしながら
「私はいい女。私はもう愛されている。私は愛を受けとるだけでいい。私はもう幸せになっていい。」
と呟くことを続けていて、最初の頃より違和感もなくなってきました。

ただ、やはり結局まだ誰ともお付き合いは出来ていなくて、誰かから女性として見られたりアプローチされているのかも分かりません。
やっぱり私は魅力ないのかな?という気持ちを感じて虚しくなることもしばしばです。

私のことは私が愛していくしかないよねという気持ちと、でももう辛いからやっぱり寂しさなどの感情は感じない方が楽だよ!という気持ち、両方を感じています。

私はちょービビりで、自分から男の人に近付くのも、恋愛に積極的になるのもどうしたらいいか分からず、受け入れてもらえるビジョンも見えないこともあり、とてもとても怖いです。
正直、恋愛に関してはもう傷付くのが怖すぎて、立ち直れる気もしなくてそういう意味でも及び腰になっています。
そもそも、いい感じの相手もいないんだけど……。

無邪気で、感情表現が上手な女の子だったり、おしゃれで強そうな女の人だったりを見て、パートナーがいる友人知人を見て、色々と気を遣って頑張っても実にならない自分が情けなくなってきます。
私みたいに色んなことに気を遣わなくてもモテる人はモテますものね。

継続して自分で自分を大切にする意識で生活していきたいですが、私だってとても弱い女の子の部分があります。
もちろん男に愛されたい女の部分も。安心して身を委ねられる人に抱き締められたいんです。
私には何が足りないんでしょうか?
必死な自分が馬鹿みたいで泣けてきます。。
(Aさん)

それだけいろいろ頑張ってやってて、それなりに効果も出てるし、自信もついてきたし、「それなのに、なぜ、男ができんのじゃ!!世の男どもはどこを見てるのじゃ!」という話、よく伺っております。たいへんよく耳にしております。

インナーチャイルドと向き合えてることも素晴らしいし、愛を受け取ることを許可するマッサージもすごく良いと思います!それができてることは自分を褒めたたえてあげましょう。

そういうとき「何が足りないのか?」って考えてしまうことが多いんですけど、もしかすると逆で「何を引いたらいいのか?」って考えたほうがいいケースも多いものです。

また、Aさんもそうですが、やれることはやってきてる人は「自分で頑張る」から「誰かのサポートを得る」という段階に来てるのかもしれません。

Aさんの話、というわけではないのですが、例えば、男子からすると付け入るスキのない完璧な女子だったり、女性性が強すぎて近づけなくなっていたりすることだってあるんですよね。そういう場合、ほとんど本人に自覚はありませんし、“女子仲間”からは「あんたいい女だよ。あたしが男だったら付き合いたいよ!」とか言われることが多いものです。

でも、同性から見ると魅力的な女子も、異性からすると逆に近づきがたいなんてこともあるものです。

いわゆる「崩し」みたいなものが必要なんですよね。「スキを作る」とか。
まあ、その辺は微妙な匙加減なのでどうしても個別論になっちゃいますが、どうしたらそんな風にできるか?というと、「弱さ」がポイントなんですよね。

自分の弱さを受け入れて、それを出していく、ということ。
苦手なこと、できないこと、不完全さ、感情の起伏が大きいこと、そういうことを隠したり、直したりせずに、そのまま出していく、ということ。

言い方を変えると「あなたは男にどう助けさせてあげたいですか?」という質問になります。

○○ができないからそれを手伝ってほしい。
恥ずかしいけど○○が苦手だからそれをサポートしてほしい。
感情的に不安定な私だから、感情が安定している彼にそばにいてほしい。

みたいな感じですね。それを自立系武闘派女子の皆さんは気合と根性と修行によって克服しようとしちゃいますが、そうすると「男が要らない女」になっちゃうもんです。

・・・となると、Aさんの場合はやはり「怖れ」ってのが問題かもしれないですねー。
どこか繊細過ぎるところがあるのかもしれないし、過去の傷をまだ抱えていらっしゃるのかもしれません。

>正直、恋愛に関してはもう傷付くのが怖すぎて、立ち直れる気もしなくてそういう意味でも及び腰になっています。

そうすると「男は欲しいけど、男は要らん」という矛盾した思いを持つようになりますよね。
アクセルとブレーキの両方を同時に踏み込むみたいな感じで。

カウンセリング的な見方をすると、この「傷つくことへの怖れ」ってのをどう解消していくのか?がテーマになろうかと思います。

傷つくのが怖くて、もう二度と傷つきたくないと思ったら、傷つかないように恋をしないのが一番ですから、どうしたって「恋をする相手」を遠ざけてしまうものです。
あるいは「付き合える確率が低い人」に恋をするとかね。

好きになりそうな人が現れたら困るんですよね。
だって、また傷つくかもしれないから。
だったら、そういう人を視界から外したらいいんです。

あるいは、傷つく可能性の低い、好きでもない男と付き合ったらいいわけです。

なんで、そんな怖いんでしょうね。
そのあたりも十分見つめられてこられたのかもしれませんが、改めて深掘りしていくといいかもしれません。

過去にどんな痛みを経験しているのか?
なぜ、そんなにも傷ついてしまったのか?

でも、それだけ恋をすることが怖いのに、恋を求めるAさんや同志の皆様は、それだけ人生における恋の優先順位が高いことを表してます。

逆に「めちゃくちゃ恋したい!恋こそが、ライフワークじゃ!」という方こそ、恋をすることに臆病になるものです。

それは「セクシャリティが豊かな人ほど性的な部分を隠そうとする」とか「恋に生きる女ほど、慎重になりすぎて男を遠ざける」と同じような話ですね。

そろそろその怖れとがっつり向き合ってみてもいいんじゃないでしょうか。

そういうモードになるとこんな気持ちになるもんです。

>無邪気で、感情表現が上手な女の子だったり、おしゃれで強そうな女の人だったりを見て、パートナーがいる友人知人を見て、色々と気を遣って頑張っても実にならない自分が情けなくなってきます。

これって自分にないものを求める、というか、正確に表現するならば、

「今の自分がうまく行っていない理由を作り出すために、自分ができないこと、苦手なこと、ダメだと思っていることを見つけ、それができてる人と自分を比べて自分を否定する」

という荒技になります。みんな得意っすよね?笑

そういうときは「無邪気でもなく、感情表現が苦手で、おしゃれもうまくないけど、男が切れない女子」というのは目に入らないものですし、仮に目に入ったとしても「あの人は特別」なんて風に思うものです。

Aさんもお気づきのように「うまくいくときはうまくいく」もんなので、そこに理由はあってないようなもんだったりします。

さて、「恋はしたいけど傷つくのが怖くて男を遠ざけてしまうんですわ」という方にどんなアプローチをするのかをご紹介しましょう。
もちろん、個別論なので、同じテーマだからってみんなに同じように話を進めるとは限りません。

まず、先ほどお聞きしたように「なんで傷つくのが怖くなっちゃったの?」なんて風に、過去を振り返って何かしらトラウマ的になっているものを見つけていきます。

過去の恋愛はもちろん、親子関係、きょうだいとの関係、さらには、思春期の学校生活あたりもその辺に関係してきます。

そこで何かの問題が見つかったら、それを解消すべく、御恨み帳を書いたり、手放しワークをやったり、何らかのイメージワークを使ったりしながらその痛みを解消しようとするでしょう。

これは王道なやり方っすね。

それと同時に、自分の魅力、価値、強みを改めて再認識していきます。
そういう魅力って自分では気づかないもんですしね。誰かに指摘してもらわないと自覚できません。

さらに、「それだけ怖れが強いってことはその裏に痛みがあるんだけど、さらにその奥には才能というか、本来持ってる最高の魅力が隠れてる」という見方をして魅力や才能を掘り起こすこともしていきます。

「男が怖い?ってことはそれだけ男が好きってことだよね!」みたいに。痛みの層があるので、なかなかすぐにはそれを受け入れられないんだけど、そこは理屈で説き伏せて(笑)、「男が好き!男が大好き!って言ってみなよ!」という過酷なワークをやってもらったりします。(もちろん、みんなにしてもらうわけではありません)

そうしたお話をしながら「ああ、あなたは自分が思う以上に女性性が豊かなんだよねー。」とか「意外かもしれないけど、めっちゃセクシャリティが強いんだよ。むしろ、強すぎるくらいだよ」とか「ほんとはすごく与えたい人なんだよね。だからこそ、傷ついた人を選んじゃうんだよね」みたいな話を、過去の経験を元に導き出したりします。

それもまた強みであり、才能であり、魅力ですね。

また、「どんな恋がしたいの?」「その恋ができる男ってどんな男なの?」「そんな男ってどこに生息してると思う?」なんて風に、改めて自分にとっての理想の恋愛像を明確にしていきます。

そこで「彼氏ができたら一緒にしたいこと100選」とか「彼氏にしてあげたいことベスト100」とか「理想の彼氏像を100個書き出せや」という過酷な課題に取り組んでもらったりします。

その一方で「男慣れ」についても言及していくでしょう。
女性性が強いとか、傷つくのが怖いとかいう気持ちがあると、日常生活で「男」と接する機会がものすごく少なくなります。
気が付けばいつも女子といっしょにいるし、男友達もいるけど、異性として意識できる男は皆無という環境を作り上げてしまいます。

男が切れない、とか、いつも彼氏がいてる、という人は、フリーなときも男と出歩くことを優先しています。該当する特定の男がいなければ、男がいる場所に出かけていきます(ジムとかスポーツバーとか大衆酒場とかゴルフとかアウトドアとか)。

男に対する免疫がないと、どうしても空想の世界の住民になってしまいますからね。

で、そういう方に例えば、こんなイメージワークをしてもらうことも多いものです。

「素敵な男性を思い浮かべてくださいませ。芸能人でもいいし、顔がはっきり見えなくてもいいので、5メートルくらい向こうに自分が男を感じる人が立ってると思ってください。

その男性がゆっくりあなたの方に近づいてきます。
1歩ずつゆっくりと。

あなたはただ両手を広げて彼を待っています。

そして、あなたの前に来た彼は、ただそのままあなたを抱きしめてくれます。

その感覚をただ想像してみてください。」

シンプルですが、怖い人にはめっちゃ怖いイメージになって、3歩くらい近づいた時点で「ストップ!!」と言ってしまいそうになります。

もちろん、それが今の自分の状態なので、それはそれでOKです。
ただ、その日はそれで終えて、また、次の日にそのイメージをやってみます。(要するにイメトレですね)

また、大人の恋ってどうしても性的な関係が必須ですから(上記近づくワークで言えば、距離がゼロのところにあるものですね)、自分自身の性的な部分と向き合うこともまた重要なポイントになって来るでしょう。

変な話、性欲が男との距離を縮めてくれる場面はめちゃくちゃ多く(だからといって体だけの関係を推奨してるわけではないけど)、そこに蓋をしてしまっているならば男を近づけることを拒むことになりますね。

Aさんのように「私はいい女。私はもう愛されている。私は愛を受けとるだけでいい。私はもう幸せになっていい。」ってマッサージしてあげる流れで、自分の性感帯や性器にもその言葉をかけながら触れてあげるのも効果的です。(これ、すごく効果的ね)

・・・という風に、今までやってきたことは全然間違ってないし、むしろ、基本はできてると思うので、あとは「いかに男と距離を縮めるか?」という新たなステージにチャレンジする段階にあると思っていただけるといいと思います。

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