大人のセックスの問題は、女性性を知らない夫と、男性性に躊躇する妻のすれ違いから生まれる。



30代以降、男性は女性性が、女性は男性性がより成長していくのですが、セックスにおいてはそれが旧来の男性が男性性、女性が女性性に頼るスタイルのまま放置されてしまいがちです。
その意識の転換がうまく行かないとレスを始め、様々な問題が顔をのぞかせてくるのです。

根本さん、こんにちは。
2年前くらいですが、旦那の浮気のことでご相談しました。Rと言います。
根本さんにネタにしていただき、その内容がもうグサグサきまして、ブレたら根本さんのアドバイスを見る!というのを繰り返し行動していった結果、おかげで私の自己肯定感もぐいぐい上がって、旦那との関係は良くなりました(^^)

過去の浮気のことを全く思いださなくなったといえば嘘ですが、思い出したとして回復は早くなったし、「浮気があったからだから何なの?」という感じに思えるようになりました。
ありがとうございます!!

でも、最近少し悩んでいるのがセックスのことです。
全くのレスではないのですが、こちらから誘ってもあまり乗ってくれないようになり、悶々とした日々を送っています。

というのも私の性欲が増してしまったのもあります。苦笑
以前、旦那が「いいよなぁお前、あんな可愛い子とヤれて」と職場の人から言われたことを聞いたのと、さらに最近「実は自分で思ってるよりも自分は魅力的だし、もっと認めてあげてもいいんじゃないかな?」と思いだしたこともあり、なんかもう、自分を解放したい欲が増しました。

旦那のことは好きだし、こっちはやる気になってるので笑 できるならたくさんしたいのですが、旦那がお疲れ気味で、全然対応してくれないので寂しいのです。

自分でするのも好きですが、やっぱり旦那とがいい。でも、プレッシャーかけてることになるかなと思って、ブレーキかけてます。
ほかの人と・・・というのも考えたりしますが、そういうやりとりが面倒に感じて、多分やりません。

私は、旦那とこれからも仲良くしていきたいし、セックスももっと楽しめるようになりたいと思っています。
このままでレスっぽくなるのは避けたいのですが、私の方は何を心がけていけばいいでしょうか?
もしよろしければ、ネタにしてもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします!
(Rさん)

>おかげで私の自己肯定感もぐいぐい上がって、旦那との関係は良くなりました(^^)

おぉ!!すごーい!!!

>「浮気があったからだから何なの?」という感じに思えるようになりました。

おぉぉ、めちゃくちゃすごーい!!!!

素晴らしいですーー!!!
めちゃくちゃくすごいですーー!!!

ほんと、自分と向き合い続けた結果、ですねー。すばらしいー!!

さて、よく「浮気問題のあとはレスの問題がやってくる」と申しまして、Rさんところはレスではないにせよ、頻度・濃度の問題がやってきているわけですね。

そもそも男性と女性の性欲って年齢と共に逆転していくものでして、一説によれば30代以降のカップルの場合、女性から誘わないとベッドインできない傾向が年々増加しているようです。

男性の性欲のピークは20代半ば、女性のそれは40代と言われますから、自然とそうなるのでしょう。

で、Rさんから誘う、ということについてはできていらっしゃるので問題はないですけれど、

>できるならたくさんしたいのですが、旦那がお疲れ気味で、全然対応してくれないので寂しいのです。

という風に「お疲れ気味」というのが問題な旦那さんもめちゃくちゃ多いと思います。
30~40代は責任も仕事量も大いに課せられ、また家族を養うプレッシャーもありますから、なかなかエネルギーを回せなくなってしまうんですよね。

男性の場合、忙しい状態が続くと神経が常に張ってる(緊張している)状態になります。
始めのうちは、その緊張を緩めるためにセックスを求めるのですが(セックスは最高の緊張緩和剤になる)、その緊張が日常化すると逆に私たちの潜在意識はその緊張状態をキープしようとし始めます。(潜在意識は変化を怖れるので)

そうすると緊張緩和は「ほしいと思うんだけど、できない」という状態になって、性欲そのものが減衰したり、セックスを「めんどくさい」「疲れる」なんて捉えるようになります。
セックスが最高の睡眠導入剤であることを知っていても、です。

そういうわけで、その疲れを癒す、というよりも、その日常の緊張状態から解放させてあげることが目標となるわけですね。

(なんか、言い訳っぽいぞ!それ、お前のことやないか!!というツッコミは控えめに手お願いいたします。)

だから、旦那さんが温泉などに浸かってぐっすり眠り、緊張が緩和された朝などにはきっとギンギンに元気になっていて、性欲も快復している可能性が高かったりします。
(ということで、Rさんにさりげなく旦那との2泊3日の温泉旅行をお勧めしています)

そもそも論として、セックスにおいて男性は男性性を使い、女性は女性性を使います。

仕事でも男性性、ベッドでも男性性を使うということで、旦那が何に疲れてるか?というと、男性性を発揮することに疲れてるわけですね。

男性性でセックスする、というのは「相手を満足させなければならない」「きちんとした手順やマナーを守ってヤらねばならない」「頑張らなきゃいけない」「耐えなければならない(すぐにイってはいけない)」などの思い込みを発生させます。
本来、男性性のセックスというのは情熱的であり、時には野性的であり、肉感(躍動感)があり、与えるものであり、リーダーシップをとるものなのですが、それらが疲労や義務感などによって、「~しなければならない」という思い込みに転じてしまうんですね。

一方、女性性でセックスする、というのは「感じる」「流れに身を委ねる」「つながる」「許す」「自然体」などの要素を持つものです。

それらのエネルギーを体を合わせることで統合・融合させるのがメイクラブなのですが、実はこれ、30代以降は役割が徐々に変わっていくものなのです。

なぜなら男性は自身の女性性が、女性は自身の男性性が大きく成長し始めるからです。
(それにより、アラフォー男性が何となくポエマーになったり、映画を見て号泣したりするようになります)

そうした変化に伴って、本来であれば男性はそれまで男性性中心に捉えていたセックスに女性性的な要素を加味させる必要が出てきます。もちろん、女性はそれまでの女性性に加え、男性性的な要素を加えていきます。

ところが、女性は「男性社会」の中で生きている人ほど、自然と男性性が育っていくのですが(その象徴が「自立系武闘派女子」という生き物です)、男性はなかなか女性性を育てる機会がないので(だから、緊張を緩ませることが苦手)、そこで男女で差異が生まれてしまうんです。

すなわち、相変わらず男性性一辺倒でセックスに挑もうとする男性と、自分の中ですでに女性性と男性性が融合し始めている女性とで、バランスが崩れてしまうわけですね。

だから、Rさんのように“大人になって男性性が育ってきた”女性が、男性を誘い、ベッドインする流れができたり、女性側がリードするセックスが増えて来たりするのですが、男性側が女性性を受け入れていないと、そこですれ違いが生じてしまうのです。

だから、Rさんのように「奥さんが旦那さんのセックスに不満を感じる」という問題がそこかしこに生まれてくるのです。

そこではセックスに対する思い込み(観念)を明らかにして、自分の今の状態にあった形に修正することが求められています。

とはいえ、それを旦那任せにしてしまうといつまで経っても変わらないので、やはりセックスについてのコミュニケーションというのがものすごく重要になってくるんですね。
で、そこで問題なのが、そのコミュニケーションがある種の「タブー」になってしまう、ということなのです。

例えば、Rさんが旦那さんに「セックスについて話をしよう」と持ち掛けるとするでしょう?彼はRさんを満足させられていないことに罪悪感がありますから、その話し合いにはあまり乗り気ではないでしょう。
それゆえに「忙しい」「時間がない」「疲れた」等の理由を使って逃げようとしますね。
(そう、セックスを避けるのと同じ理由でコミュニケーションを避けます。)

そして、そもそもセックスというものに対する価値観がどちらかというと「秘めたモノ」「タブー」「いけないこと」「はしたないもの」という風に彩られている社会性から、夫婦でふつうにセックスの話をすることに抵抗を持っている人も多いと思います。

要するに、まとめてしまえば、特に男性においては、セックスというモノに対して強い罪悪感を抱きやすい、ということなのです。
それでアンダーグラウンド化して、風俗や浮気相手とはバンバンセックスができる「妻だけED」という問題に発展しているわけですね。

さて、そこをどうRさんの立場から切り崩していくのか?
これは大いにそそられるテーマですよねー。
果たしてこの話を無料でブログで公開してしまっていいのか迷うところです(笑)

文字数も十分だしなあ・・・。書くのめんどくさくなってきたしなあ・・・。
この話をこの講座でたっぷりします~♪と書いたら申込が殺到するかなあ?でも、そんな講座は今は企画してないしなあ・・・。

ま、Rさんとしては旦那さんの女性性を開いてあげたら良いっす!ということですわ。

え?具体的に?

そうね、結局、武闘派たちの逆襲が何より怖いので書くんですけどね。少し焦らしてみましたけど。

とりあえず、旦那さんとセックス以外でお話ができる時間をたくさん作りましょう。
仕事のこと、家庭のこと、夫婦のこと、これからのこと。そして、お互いの趣味や価値観などについてもあれこれ話をする時間を作りましょう。

夫婦2人水入らずの時間を作ることがまずは大事ですね。
たぶん、これもRさんや世の奥さま方が求められていることだと思いますが、ここは旦那任せにしていてはいつまで経っても現実化しない確率が高いです。

そして、旦那の女性性を開く、というアプローチですけれど、そこには「女性にとっては当たり前だけど、男性にとって異次元な世界」が存在していることを知らなければなりません。

ゆっくりすることがどれくらい幸せなのか。
流れに身を任せることがどれくらい気持ち良いのか。
受け取ることの喜び。
愛されることの幸せ。
マイペースに過ごすことの快適さ。

これら、女性にとっては当たり前だし、いつも求めているものですが、男性はそれを知りません。知らないから求めません。

だから、夫婦で温泉旅行に行っても旦那はいきなり「1日でいくつの外湯を巡れるか?」なんてゲームに興じたり、いきなりひとっぷろ浴びたあとにビールを飲み始めて布団で高いびきをかいちゃったりするわけです。
露天風呂付の部屋でただゆったりまったりおしゃべりしながら過ごす、ということの喜びを知らないからなんですよね。それがあまりに非日常でその喜びが想像できないのです。

で、そうした世界観を奴に教育するためには、女性がリードできる形でそれを現実化させる工夫が必要になります。

例えば、シンプルに「おつかれさまー。さあ、そこに横になって~」と言いながら、アロマオイルをたっぷり使ってマッサージしてあげること。
ここは指圧よりも圧倒的にオイルマッサージです。

奥さんも疲れていることが多いからそんな時間はとれないかもしれないので、15分、20分程度でも構いません。

その間、ゆったりとゆっくりと過ごしてもらって、流れに身を任せる、受け取る、愛されることの喜びを彼に教えてあげるわけです。
もちろん、これは奥さんからすれば「与える」ということになります。
男性性がそもそも強い武闘派な女子は平気でやっちまうところですが、これを男性性でやると「お客さーん、ここ、めっちゃコってますね~」とぐいぐいコリをほぐしちゃうので注意が必要です。

力をいれてほぐすのではなく、優しく触れてあげてエネルギーの流れを良くしてあげるようなイメージでされると良いでしょう。
そこで奴が寝ちまったら、しばらく寝かしてあげます。
相当緩んでいるはずですので。
そして、その眠りの間に奥さんに対する感謝と愛が育っていきます。

例えば、温泉に行かずとも、美術館に行ったり、ただ海を眺めに行ったり、公園を散歩したりするのもいいでしょう。
その際、「私のために来てね」という大義名分で連れ出した上に、手をつなぐか、腕を組んで歩くことが重要です。
ここで手をつなぐのは別に愛情表現でも何でもなく「勝手なペースで奴が動かないようにする手錠」の役割を果たすためです。

きっと奥さんのペースで動くと彼はイライラし始めます。
だから、そこで話をします。「この絵、好きだなあ。あなたは?」「これってどんな意味があるんだろう?」と質問をたくさんしてあげるわけですね。
そして、「そんなに急がなくても大丈夫よ」というサインを出しつつ、ゆっくりとした時間を過ごします。

もちろん、終わった後は「ありがとう。楽しかった。幸せだった。」と満面の笑みでにっこりする演技力を発揮してください。

また、海を眺めたり、公園のベンチに座ったりする際は、始めは甘えたフリして寄りかかるんですが、あくまでそれはエサでして、しばらくした後は「交代!」と言って、彼を自分に寄りかからせます。
そして、「いつもありがとう」「愛してる」「すごくいい男だよね」「幸せ」などの歯の浮くような言葉を連発して奴の心を開いてあげるわけです。
そこで自分が笑いだしたり、棒読みにならないように、日ごろからこれらの言葉は鏡を見ながら特訓しておいてください。

膝枕までは難しいかもしれませんけど、そうやって甘えさせてあげることで、「主導権はあたしが握ってるんだぜ」という意識を彼の潜在意識に叩き込むわけです。

そうすることで「妻と一緒にいると何だか心が休まるなあ、緩むなあ」という状況を作り出してあげます。

手がかかる子ですけど、みなさま、宜しくお願い致します。
ただ、このプロセスは女子的にも楽しいはずですし、奥さんが男性性を成長させ、夫婦間でそれを発揮するいいチャンスとなりますので、とても意味のあるものです。

そうすると、だんだんいろんな話ができるようになりますし、旦那さんも緩むことを覚えますから、サルの一つ覚えのように甘えてきます。
そこで武闘派な皆さんはつい「甘えんじゃねー!」と突き飛ばしたくなるかと思いますが、そこは自らの女性性を発揮するところです。

そうするとね、セックスもね、スムーズにできるようになるんです。
彼の女性性を開いてあげるようにリードしてあげられるし、それまでの教育効果により、彼はRさんに身を委ねられるようになってきていますし、そしたら、上に乗って好き放題腰を動かしたったらよろしいですわな。

ちなみに、アロマだの、美術館だの、海だの色々話をしてきましたけど、すべて彼とのセックスのお作法について述べているのはお分かりですよね??

※なお、本日のお話をうちの奥さんにすると「ふっ。あいつ、口だけは達者だから」と一瞬で氷点下の空気が流れまるのでくれぐれも風邪などひかぬようご注意ください。

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1月スタート!ジュンコ先生の「大人の性教育講座 体は大人、心は思春期のあなたへ」

★ぜひ、そんなセックスの話もたくさん質問してください。

東京:2/11(火祝)13:00-16:00 【男性から愛され続ける女になる!】見て、感じて、実践できる大人の女性向け恋愛・不倫恋愛セミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/33164

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大阪:2/15(土)13:00-17:00
福岡:2/29(土)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/33242

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

「大人のセックスにおける男性性と女性性の役割について」
https://voicy.jp/channel/962/67266

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