「後悔」や「嫉妬」は「今」に意識を向けることですーっと消えていく。



「後悔」は「過去」に、「嫉妬」は「相手」に意識を取られる現象で、どちらも、「今の自分」をスルーしている状態です。
なので、「今自分ができること」に意識を向けることで、それらの感情を消すことができるようになります。

自立系武闘派のアラサーの者です。

付き合って半年になる彼は趣味で楽器をしており、過去に全国コンクールに出たほどです。私も小さい頃から音楽に興味があり、ピアノを習っていました。

中高でも吹奏楽部に入りたいなとは思っていたのですが、如何せん、その頃は超絶的な他人軸だったので、中高と友達に誘われたそれほど興味のない運動部に入り、音楽をしたいなという思いに蓋をしました。

運動部で気の合う友人にも恵まれたので良かったと思っていますし、今は今で楽しいからいっか♪と、これまでも吹奏楽部に入らなかったことを後悔することはあまりありませんでした。

しかし、彼の音楽を楽しんでいる話を聞くと、水が急激に沸騰するように音楽をやっていれば良かったという後悔の念が心の底から一気に湧き上がり、非常に辛くなります。「私は私、彼は彼。」とアファってもこの思いは消えません。こんな思いするなら好きでもいっそのこと彼と別れてしまおうかなと思ってしまうほどです。

管楽器を始めてみようかなとも思うのですが、一朝一夕で身につかない、一時的な競争心にかられているだけかもしれない、彼と同じ土俵に立つことで彼にさらに嫉妬してしまいそうで中々踏み出せません。

ほんとに辛いです。どうすれば過去の後悔の念をなくすことができますか。
(Yさん)

そりゃあ、まあ、後悔しますわなあー。ていうか、嫉妬しますよね。彼に。音楽に。

そういう後悔や嫉妬があると、当然ながら「敵前逃亡」をはかりたくなって、

>こんな思いするなら好きでもいっそのこと彼と別れてしまおうかなと思ってしまうほどです。

なんて気分にもなるもんでございます。

※ちなみに敵前逃亡が悪いってわけじゃありません。逃げるときは全速力で逃げましょう!!

で、こういう「後悔」や「嫉妬」に関してものすごく大切なことは、彼が悪いわけでも、過去の私が悪いわけでも、ましてや音楽が悪いわけでもないってことです。

Yさんが嫌なのは『「後悔」や「嫉妬」を感じること』でして、その感情から逃れたくなっているんですね。

「彼と別れたい」と思うのは、彼のここが嫌、あそこがダメってことではなくて、「彼と一緒にいるときの気分が良くない」からですし、「会社に行きたくない」のは会社が悪いわけではなく、「会社にいるときの気分が悪い」からです。

なんだかんだ私たちは感情の生き物なので、感じたくない感情があると別れたくなったり、辞めたくなったり、逃げたくなったりするもんなんですね。

だから、その感情とうまく折り合いが付けられるようになれば、その辺はだいぶ変わってくると思います。

ま、とりあえず管楽器やってみることは大事ですねー。
やってみればそれがほんとうにやりたいことなのか、競争心からなのかも分かります。

さて、その後悔についてですけれど、「あのとき、こうしておけば」と思うことは人生の中でけっこうたくさんあるわけでして、そんなときどう捉えればいいのかというと、

「あのときの自分にとってはそれがベストな選択だった」

ということだし、

「あのときの自分はそれ以外を選択することができなかった」

ということです。

Yさんの場合も、「吹奏楽をやりたかった気持ちもあるけれど、あのときは運動部に入るのがベストな選択だった」わけで、そのとき他人軸だったろうが何だろうが関係なく、当時の自分にはそれ以外選択できなかったわけですね。

そして、「あのときこうすればよかった」という思いは、「今の自分」だからこそ分かることで、「そのときの自分」には分からなかったこと(選べなかったこと)なんですよね。

要するに、こういう見方をしてみるんです。

「過去のできごとはすべてそれがベストな選択だった。そして、それは変えることができない。変えられるのは“今”だけだから、私は“今”何ができるんだろう?何がしたいんだろう?」

後悔に捉われているときって意識は「過去」に飛んでいます。
つまり「今」を生きられていません。
そして、もう変えられない「過去」の住人になってしまっています。

だから、「今」どうするのか?「今」何ができるのか?「今」何がしたいのか?という風に「今」に意識を持って行きます。

過去に捉われそうになったら、「今!今!今!」って無理から意識を「今」に向けるのも大事ですね。

そうして「過去」を「過去」として切り離せると、その後悔はすーっと消えていきます。

Yさんの場合は、ずっと運動部に入ったことは「過去」だったのに、彼と付き合うことによって「過去」が「今」とつながっちゃったんですよね。
それが「後悔」って心理なんだと思います。

そして、「嫉妬」。これもブログのあちこちで触れてきているテーマですし、情熱の女、武闘派女子にとっては日本刀、バズーカと並ぶ必須アイテムですよね。

嫉妬の見方は様々ありますけれど、まずは「相手に価値を見ている。魅力を感じている」というのを屈辱にまみれつつも認めることが大事です。

彼が音楽やってるのが「羨ましい」ってことを認めちゃうんですよね。

「いいなあ、いいなあ」って素直に認めちゃうわけです。
そこでつい武闘派としては戦っちゃう(競争しちゃう)わけですけれど、敢えて「羨ましい!」って声に出して言ってみます。

嫉妬が苦しいのはその裏に「無価値感」や「自信のなさ」が隠れているわけですが、自分にないものには嫉妬しないので、そこで自分の価値や魅力を認めて、自信を快復させてあげると良いわけです。

だから、管楽器でもピアノでもいいので、「今できること」をやってみて、ああ、音楽好きだなあ、楽しいなあ、なんて思いが感じられるようになると不思議と嫉妬心はおさまっていきます。

そう、嫉妬も「今できること」が解決してくれるんですよね。

だから、Yさんには敢えて「音楽」というものに真正面から向き合ってみることをおすすめしたいのです。

音楽が好きなことを認めるために、演奏することが快感だってことを認めるために。

後悔にしても、嫉妬にしても、過去を見ていたり、相手を見ていたりして、「今」や「自分」に意識が向けられていないときに活発になるんですね。

「今、自分ができることをする」ということに意識を向けるようにしていくと、後悔も嫉妬も存在できなくなります。

で、その「今、自分ができること」って何か?っていうと、そない大したもんじゃなくてもいいんですわ。

天井を見上げる、洗い物をする、家の近所を走る、お気に入りの音楽を聴きながら踊る、ゲームに没頭する、、、、なんでも構わないんです。

そうして今に意識を向けている間は後悔も嫉妬にも駆られないことがすぐに体験できると思います。
とはいえ、きっとそこで過去や他人に引っ張られたりするので「今できること!」という言葉を合言葉に、さらに今できることをやってみてください。

そうするとYさんの心が沸騰するくらいの後悔すら鎮めてあげることができるはずです。

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