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離婚という結果に終わったのであれば「できることはすべてやった」とそれを受け入れることがお勧めです。
何もできることがないと思っても、祈ることはできますよね?
とはいえ、受け入れることも、祈ることも、自分が幸せになることも「自分軸」でないとちょっと難しいのではないでしょうか。
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先日嫁から飽きたので離婚したいと離婚届を渡されました。
最初は嫌だったのですが嫁の幸せを思うなら嫁のやりたいようにしようと思ってきました。
ここまでは良いのですが嫁は出会った頃からのメンヘラちゃんで自殺未遂なども有ります。
自分と会ってからは常に嫁を気にかけていたのでその症状も無くなっていたのですが、別居中の嫁の事が気になり久しぶりに嫁のアカウントを見たらtwitter(自分のアカウントはブロックされているのでサブのアカウントで)嫁が最近死ぬ事ばかり考えてる様なのです。
自分からやり直したいと言っても嫁はやり直す気は無いの一点張り、嫁の幸せを願って離婚するのにコレでは何のために離婚するのかあの頃の辛そうな嫁の事を思い出すととても辛いです。
せっかくお互いの人生を歩み出すなら幸せにならないとという気持ちがあります。
離婚した自分に何か出来る事は有るのでしょうか?
(Hさん)
別れたとは言え、死ぬことばかり考えてることを知ったなら気になっちゃうものですよね。
Hさんはずいぶんと彼女のことを気にかけてきたでしょう?
そうすると、その「癖」というか「習慣」が残ってしまい、離れても、別れても、元奥さんのことが頭の中で意識されることになります。
それは長年勤めていた会社を辞めた人が、朝、つい早く目が覚めて会社に行く準備をしちゃうような、毎日家族にご飯を作っていた主婦が、子どもが巣立った後も今までと同じ量の料理を作っちゃうような、そんな感覚的な習慣です。
心の習慣はそんな風に目に見える状況が変わってもすぐには対応できないものです。
Hさんの心はある意味、まだ離婚を受け入れていないとも言えるし、離婚したあとの生活にまだ慣れていないのです。
Hさんは元奥さんを助けたかったんですよね。
そして、彼女のためを思って色々と心を砕かれてきました。
そのお陰で彼女は結婚によって元気を取り戻したのかもしれません。
となると、別れた後にあまり幸せそうじゃない彼女の様子を見れば、まだまだ愛情のあるHさんとしては辛いでしょう。
しかし、それが彼女の選択なのです。
それを支持することはできないでしょうか?
>せっかくお互いの人生を歩み出すなら幸せにならないとという気持ちがあります。
そう思う気持ちは自然なことだと思います。
けれど、彼女の幸せは彼女が決めること。
残念ながら、そこにHさんが介入する余地はないのです。
それは離婚したからではなく、結婚している間もほんとうは同じです。
Hさんは「助ける人」をずっとやってこられましたよね。
そうすると、彼女を幸せにすることが自分の役割のように感じていたのかもしれませんが、彼女を幸せにできるのは彼女だけですよね。
パートナーとして、その環境を整えてあげることはできるかもしれないけれど、その中で彼女がどうするかは彼女の自由です。
彼女のために美味しい料理を作ってあげることはできるけれど、それを食べるかどうか、それが美味しいと感じられるかどうかは彼女の自由なんです。
よく「あなたの幸せを思ってやってあげてるのよ!」という押し付け型の愛情を示す人もいるのですが、それは自分の勝手であって、相手のためなのかどうかはわかりません。
特に「助ける人」になってしまうと、相手の幸せを決める力が自分にあるかのように錯覚してしまうものです。
自分を幸せにできるのは自分だけ。
彼女を幸せにできるのは彼女だけ。
もし、そうでないのならば「癒着」したり、「執着」したり、相手を「コントロール」したりして、相手の自由を奪って、選択権を取り上げてしまうことになりますよね。
つまり、「助ける人」は往々にして「他人軸」になりやすいのです。
もちろん、その場合に「助けられる人」も「他人軸」になってしまうことも多いですけれど。
自分は自分、彼女は彼女。
きちんと線引きをして、自分軸を取り戻すことをお勧めしたいのです。
そして、Hさんにできることは、まずは自分を幸せにしてあげることです。
私たちには影響力がありますから、誰かを幸せにしてあげたいときは、自分が幸せになることが第一条件です。
前向きな人と一緒にいると自分も前向きな気持ちになり、元気な人と一緒にいると自分も元気になるように、幸せな人と一緒にいると勝手に自分も幸せな気持ちになれます。
誰かを幸せにしてあげたいと思うのならば、まずは、自分が幸せになることが最優先です。
でも、それは一緒にいてもいなくても変わりません。
だから、今のHさんにできることはまず、自分が幸せを感じられるようになることではないでしょうか?
もし、彼女が幸せでないならば自分も幸せでないとするならば、それは依存か癒着か執着か色々ありますが、やっぱり他人軸になっちゃってると気付いて、自分軸を取り戻していきましょう。
自分軸を取り戻し、幸せを感じられるようになった上で、彼女にしてあげられることを考えた方が現実的です。
「何もできなくても、祈ることはできる」という言葉があります。
祈りが実際効果があることはアメリカの実験で証明されているようですよ。
彼女が幸せになれますように。
自分を愛せますように。
もっと笑顔が増えますように。
そう祈ってあげることはできますよね?
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「助ける人」になると、「助けることが自分の価値」のように感じられてしまい、「助けていない自分は価値がない」と思ってしまうものです。
そして、「助ける人」になるためには、「助けが必要な人」が必ず必要となります。
つまり、困った人、問題のある人、弱い人などが必要になってしまうんです。
そして、助けが必要な人が助けを拒んだら自分の存在価値がなくなってしまうので、コントロールしてでも相手を「助けが必要な人」に仕向けようとしたり、別の人を探すようになります。
これを「助けたい症候群」と呼びます。
この背景には何らかの罪悪感が眠っていることが多いのですが、でも、本当は助ける人にならなくても十分自分には価値があることを知ることが大事です。
その価値を知ることができれば、助ける人になる必要がなくなり、助けが必要な人に執着しなくて済むようになります。
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最後に。
結果的に離婚になってしまったのですが、これをHさんの人生において「前向きなできごと」に捉える工夫をしてみてください。
どういう風に考えたら、それが前向きなできごとになるのかを自分軸で考えてみてください。
私がお勧めするアファメーションはこれです。
「彼女のためにできることはすべてやった。だから、私も彼女から卒業して自由になる。そして、私は私で幸せになり、彼女の幸せを祈り続ける。今の自分にできることはそれだ。」
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