離婚を切り出されて自分を変えたのに夫の気持ちは変わってなかった!!



実は夫の気持ちを変えようとして自分を変えて来たのかもしれません。
自分自身のために自分を変えること。
より笑顔が輝くように、楽に生きられるように、好きなことができるように、人生を楽しめるように。
そして、この問題の最後は自分自身が選択することです。

いつも長い根本君のブログですが、今日はますます長いです。
リクエスト文も長いんですが(だいぶ編集させて頂きましたが、とても表現がうまくまとまっているので掲載しました)、回答文はさらに長いです。

離婚・浮気の問題から自分を変えるということの意味、そして、その心理的プロセス、さらには、その先に見えて来るものまで一通りだだだっと書き殴っております。

***
・私= Aちゃん
・浮気相手= Bちゃん
・夫=夫君 です。

夫から「他に好きな人が出来た」と告白されたのは、5月下旬のことだったと思います。
最初は自分の正しさを武器に、攻めて攻めて攻めまくりました。
友達に話し、彼のお母さんにもチクり、彼を悪者にしました。
今思うと、こうして追い詰めた結果…だと思うのですが、彼から
「Aちゃんとの未来が描けない、Bちゃんへの気持ちが大きい。離婚も考えたい」と宣言がありました。
このときは、夫君の感情のこと、考えていることなどに踏み込んでも「わからない」を繰り返すばかりでした。
ただ、「離婚することが夫君の幸せなの?」と聞いたとき、夫は「幸せかはわからないけど、楽にはなると思う」と言いました。

これを聞いたとき、頭を撃ち抜かれた思いでした。
そんな、楽になりたい、なんて言わせるほど、私は彼を追い詰めていた…?
愛していたはずなのに。幸せにしたかったはずなのに。

そして、何かを変えなきゃいけない、そう感じました。
そんな中でカウンセリングサービスや根本さんのこのブログに出逢い、これは、私の問題だったんだ!!!!ということに気づきました。
自信のなさ(無価値観)、愛を受け取っていなかったこと、我が強く喧嘩をすると勝たないと気がすまない(自分から謝りたくない)こと、家事を怠けていたこと、等々、細かいことをあげればキリがないですが、大前提にあるのは無価値観と高慢さで、離婚の問題はさておき、私は自分の問題に集中することにしました。

それから私は変わったと思います。
前の自分がずいぶん未熟に感じられるようになりました。
自分を愛するのは自分なんだ、ということがわかるようになりました。
前より前向きに、楽しい気分で生きられるようになりました(まだ波はありますが)。
そして、その上で、夫のことが大好きだ、大切にしたいと思いました。
尊敬の念、感謝の気持ちが沸き上がってくるようになりました(これにより、以前は見下していたことに気づきました)。

「なんで私だけがやらなきゃいけないのよ!」と思い、まったく積極的じゃなかった家事も、自分でも不思議なくらい頑張れました。
仕事で疲れて帰ってくる彼に、できるだけ安らげる場所を用意しておきたいと思ったから掃除をしました。
健康でいて欲しいから、そのためにご飯をつくりたいと思ったのです。
彼がもう少し自由にお金を使えるように、私も少し家計にお金を出そうと思いました。
「夜遅くなるなら連絡してよ!」と怒ることもなくなりました。
連絡しないのには、彼の中での理由があるからなんだろうな、心配より信頼だ!と思うようになったからです。

夫から「Aちゃんはこれからどうしたいの?ほら、宙ぶらりんじゃん」と、話を切り出されました。
「私は、夫君と新しい関係を築いていけたらなと思ってるよ。そのための、自分の課題も見つけたし。」と、伝えました。
すると「俺は離婚しかないと思ってる」と言われました。

えーーーーーー!うっそーーーー!
自分が変われば相手も…変わらなかったーーーー(笑)!

夫から出てきた言葉は以下のようなものです
・Aちゃんが頑張ってくれてるのが辛い
・俺はそれに応えられないのに甘えている
・こうやって色々やってもらっていても、Bちゃんのことを考えている俺はAちゃんを裏切っている。
・Aちゃんのことは好き。その気持は結婚当初から変わっていない。大事だとも思う
・でもAちゃんとの将来が描けない
・正直、今一緒にいたいのばBちゃんなんだ(なんでかは分からないとのこと)
・結婚するとか一緒になるとかじゃないけど、Bちゃんとのこともちゃんと考えたい
・正直、今家に帰ってくるのが辛いとも思う
・だから仕事に逃げてるところもあるんだよね(確かに、最近仕事で帰りが遅いです)
締めは「だから俺は離婚しかないと思ってる。もう決めている」です。

「で、どうすんの?ダラダラしててもしょうがないでしょ」と結論を求めてきたので「待て待て、夫君の気持ちはわかった。でも、今すぐ結論がでることじゃないよ。ダラダラしてもしょうがないとかそういうことじゃないでしょ。よく考えたいよ」と言いました
すると「じゃあいつまでに出る?」と期限を求めてきたので
「そんなんわからないよ。これから考えるから(とりあえず根本さんに話してみよう!と思いつつw)」と言いました。

ぶっちゃけ、今はBちゃんが彼の救いになるなら、彼女のところに行っても良いと、本当に思えてしまいます。

根本さん、今わたしが向き合わなければいけない問題はなんでしょうか?

そして一番不思議なのは、見返りを求めた愛じゃないはずなのに、どうして夫は「Aの頑張りが辛い」と苦しんでいるのでしょう。
自分を犠牲にしていたわけじゃない、心からのものだったはずだし、そんな自分いい感じ、と素直に思う感じなのですが、それでも夫の罪悪感を刺激していたのでしょうか。

夫は結論を急いでいるような感じなのですが、これはもう、本当に離婚しかないのでしょうか?
(Aさん)
***

だいぶ、頑張りましたね~。
これだけの短期間に自分を変えるのはとっても大変だったと思います。
がががががーーーっと取り組んで、必死になられたのでしょう。
さすがは情熱の女だけあります!!

この期間、楽しめました?
変化していく自分が好きになりましたか?

>そして一番不思議なのは、見返りを求めた愛じゃないはずなのに、どうして夫は「Aの頑張りが辛い」と苦しんでいるのでしょう。

とりあえず、実生活的には「それは夫君の問題」と切って捨てておきましょう。

さて、Aさんは夫君のために変わったんじゃないですよね?
夫君とやり直すために頑張ったんじゃないですよね?
ちょっと意地悪な質問ですね。すいません(苦笑)。

>自分が変われば相手も…変わらなかったーーーー(笑)!

こう思ってしまうってことは「まだまだ相手を変えるために自分を変えようとしてたのかもしれないなあ」ってことに気付きましょう。
夫君のそのセリフはそのことを教えてくれてるのかもしれません。

こういう時ってだいたい

「夫から離婚を切り出される」
 ↓
「やり直したいので、自分のダメだったところを探す」
 ↓
「それを直すために必死に頑張る」

って心理になることが多いんです。

夫のために自分を変えようと思うのは「新しい形のコントロール」になります。
だから、「私が変われば夫の思いも変わるハズ」って“期待”が生まれます。
“期待は裏切られるの法則”に則り、彼は変わらないという現実が出現します。

つまり、「自分を変える」目的が「夫に変わってもらうこと」だと、それはコントロールですからうまく行きません。
おそらく今までAさんがやってきたであろうことと同じなんです。(それで「新しい形のコントロール」って表現を使いました。)

「変わるのは自分のため。夫のためじゃないですよ」ってよく伝えます。

でも、頭のいい人はそれをうまくすり替えて「夫は関係ないの。自分のために自分を変えるの」って思っちゃうんですけど・・・本当にそう思ってるのならば、夫が変わらなかったとしてもショックは受けませんよね。だって自分を変えるためにやってたんだから、夫君は無関係なはず。
苦手な家事をするのも、楽しい気分で生きられるようになるのも、夫のことが大切だって気付くことも、尊敬することも、上から目線を手放すことも、彼に安からな場所を用意してあげることも、心配よりも信頼をすることも、彼の反応は関係ないはずなんです。
だって、自分がしたくて好きでやってることなんだから。

つまり、Aさんがショックを受けるってことは、100%ではないけれど、まだまだ彼を変えるために頑張ってたってことなんです。
ただそのことに気付かせてくれただけなんです。

でも、大丈夫ですよ。
皆さん、通られる道ですから。

「問題の切り離し」ってほんと難しいんですよね。
夫じゃなくて、自分のために、、、と思っていても、つい頭の隅に「これで彼も変わってくれるはず」って期待が出てきますし、自分を変えようとする頑張りが楽しい部分もある一方で苦行にもなっているとしたら、それを見ている周りの人は辛いんです。
悲壮感が漂ってるし、夫君にしてみれば、罪悪感を直撃するからなんです。

この部分が、

>そして一番不思議なのは、見返りを求めた愛じゃないはずなのに、どうして夫は「Aの頑張りが辛い」と苦しんでいるのでしょう。
>自分を犠牲にしていたわけじゃない、心からのものだったはずだし、そんな自分いい感じ、と素直に思う感じなのですが、それでも夫の罪悪感を刺激していたのでしょうか。

という疑問に対する私の答えです。
元々夫君はAさんに罪悪感を持ってます。しかも、大量に。

「自分のことを思ってくれているのに、それに応えられない夫君が、それでも家に帰ってくるときの気持ち」
「妻が自分のために本当によく頑張ってくれているのに、自分の気持ちが動かない現実を知った時の夫君の気持ち」
ってどんなもんだと思います?

もし、Aさんに他に好きな人ができたとしたら、彼のように家に帰ってきて、彼が作るご飯を食べ、彼が掃除をしてくれた家でくつろぎ、彼がアイロンを当ててくれたシャツに腕を通すことができるでしょうか?
それをしている夫君はどんな気持ちで家で過ごしているのでしょう?

少し敢えてキツイ言葉を伝えるとするならば、もしかしたら、今もまだAさんは自分のことしか見えていないのかもしれません。

でも、それはふつうのこと。
これだけ頑張ったことは素晴らしいことです。
他の人はなかなかここまで行けません。

単に彼は次の課題を提示してくれてると思ってみてください。

「変わるのって楽しいでしょう?素晴らしいでしょう?」
「変わると笑顔が増えるんでしょう?毎日が楽しくなるんでしょう?」
「変わると世界の見え方が変わるから、ワクワクするんでしょう?」

こんな風に。

「投影」を使えば「夫が変わっていない」ということは、「自分は変わっていない」ということです。
「変わったつもり」になっているけれど、まだまだ本当には変わっていないんだな、ということを彼の態度・発言は教えてくれています。

「そっか、まだまだ山の途中なんだな!私、まだまだ変わっちゃうんだな!どんな自分になれるんだろう?どんな私がそこにいるんだろう?なんだかワクワクしちゃう~~♪」
って思ったらいいんですよ。

でも、これまでの頑張りがほんとうは犠牲だったとするならば、「ええ~!こんなに頑張ったのにまだ変わらなきゃいけないの!?」って思っちゃいます。

ただ、ほんとAさんのこれまでの頑張りと変化が嘘だったってわけではないんです。

「欲しいものがあってお金を貯めていたんだけど、もう買えるかな?って思ってお店に行ったら、まだお金が足りてなかった」ってことなんです。

これ、重要ね。

だいたい、自分を変えるプロセスで夫から「お前は何も変わってない」とか「俺の気持ちは動かない」って言われるのはよくあることで、正しい道筋です。

そこで「ええ~なんでよ~」って悲しくなりますが、その一方で、「おぉ、言うとき、言うとき、その気持ちだって変わっちゃうんだから~」って余裕かませるようになってくると、だいぶ変態道に足を踏み込んでる証拠ですね。素晴らしいことです!

彼に対して切れるカードはまだまだたくさんあります。

>ぶっちゃけ、今はBちゃんが彼の救いになるなら、彼女のところに行っても良いと、本当に思えてしまいます。

こう思えるようになったのは素晴らしいです。ほんとうに素晴らしいことです。
手放しが進んでいる証拠ですね。
ここまで来るのも大変だったでしょう?

ならば、「あなたのために、あなたが喜ぶんだったら離婚してあげる。これがあなたにしてあげられる最後のことだから」って笑顔で言える練習をしてみましょうか。

「彼を手放せるくらい愛せますか?」っていう言葉がありますよね。
それを体現してあげるときです。

それって辛いですよね?
うそ~っ!って思いますよね?

現実的にはもう少し時間をもらってください。
これが結婚している妻側の強みです。
たとえ調停になったとしてもその分時間は稼げますから、まだまだチャンスはあります。

>根本さん、今わたしが向き合わなければいけない問題はなんでしょうか?

Aさんがこの人生で成し遂げたいこと(人生の目的)。
ほんとうにしたいこと。
そこに向き合うことです。

これだけ大きな問題が起きるんです。その恩恵もすさまじいです。
近い将来Aさんは、夫君がBちゃんと浮気してくれたことに涙を流して感謝することになります。
Bちゃんの手を握って「ありがとう、ありがとう。あなたのおかげなの!!」て言うことになります。

さて、その時Aさんはどうなっているんでしょう?

夫君やBちゃんに涙を流して感謝できるほどの自分ってどんな自分なのでしょう?

そこに向かっていくことなのです。

自分を変えるのは自分のためです。
自分がより笑顔になり、楽になり、愛を信頼し、与え、受け取り、生きやすくなる状態です。
ほんとうの自分を生きるために、自分を変えるんです。

だから、正確には「変える」のではなく「本来の自分に戻る」んです。

これは「病気が治って健康に戻って行く」というのと同じプロセスなんですね。
夫君とBちゃんは、Aさんのために、とてもおっきな注射をぶちゅっとしてくれてるようなもんかもしれません。

さて、私はどんな人生を歩みたいんだろう?
こんな問題を必要とするくらい、私らしい人生ってどんなものなんだろう?
私は何をしてるときが一番輝くんだろう?

そんな視点で自分を見つめてあげてください。
そしたら、きっと素敵なことがバンバン起きています。

下手すると夫君のことが「もういらないんです」と思えるようになるかもね。
そしたら、祝杯あげましょう。
手放しの完了です。

そして、そこで本当の選択がやってきます。
「夫君を選ぶのか?ほかの男性を選ぶのか?」

これが究極の選択なんですね~。
ドキドキしますね(^^)

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