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色々やってるのに自己嫌悪が無くならないということは、むしろ、逆に必要な理由があるんじゃね?と考えてみるんです。
今日はその理由を4つ、ご紹介しています。
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大阪ランチ会で出た質問にこのようなものがありました。
「自己嫌悪が強くて自信がなくて。それであれこれと色んな方法を試したんですが、あまり自己嫌悪が無くならないんです」
単純に「やり方が悪いんじゃないの?」とか「良くなったけど認められないからそう言ってるんじゃないの?」とか「読んでるブログが悪いんじゃないの?」「そうよそうよ、その方法が間違ってるんじゃないの?」「そうよ、きっとあんまりいいカウンセラーじゃないのよ」「・・・。」「・・・。」「おい。。。」
後半はともかくとして、自己嫌悪が自己嫌悪を呼ぶ負のスパイラルにすぐに入ってしまうものです。
色々とこのテーマには言えることがあるんですが、今日は自己嫌悪がなかなか無くならない理由として「だって、それが必要だから」という視点からお話ししてみたいと思います。
自己嫌悪って苦しくて、辛いし、嫌だし、人ともうまくいかなくなるし、最悪だし、とネガティブな印象が強いのですが、意外と役立つ奴なんですよね。
知ってました?
皆さん、考えてみてください。
自己嫌悪くん。通称「けんちゃん」。
彼のいいところってどこでしょうか?
なぜ、あなたには彼が必要なんでしょうか?
彼がいてくれると助かるところってどんなところでしょうか?
1.けんちゃんはあなたを守ってくれる存在である。
けんちゃんがいるとあなたは周りからの攻撃から身を守ることができます。
正確に言えば、自分で自分を責めることによって、周りの人に責めさせないように防衛できるのです。
「私、自分のことは十分に責めています。皆様の手を煩わせることなどございません。自分で自分を責めてますから、もう皆さん、私を責めないでください!」みたいな感じ。
だから、けんちゃんがいなくなると、なんか無防備な感じがしたり、心許なかったり、不安になったりしやすいんです。
けんちゃんがいなくなった自分って、なんか能天気で自由で無防備な感じがしませんか?
そしたら周りにやられちゃいますよね!
2.けんちゃんは誰かへの復讐の道具として必須アイテムである。
もし幸せになったとしたら、あなたはみんなを許さなければいけなくなります。
もし、あなたが誰かに復讐を誓っているとしたら、けんちゃんがいなくなって幸せになることは自分に許せなくなってしまうんです。
一見、変な話に聞こえますよね?
でも、私たちの心の中にはみんなこのマインドがあるんですね。
「あなたのせいで、私はこんなに自信がなくなったのよ」
「あなたのせいで、私は全然好きなことが分からなくなったのよ」
「あなたのせいで、私は幸せじゃないのよ」
そんな思いを誰かに対して持っています。
父、母、兄弟、祖父母、親族。
現在、過去の友達。
同級生や同僚。職場の人たち。
そして、もちろん忘れてはいけない歴代のパートナーたち。
自己嫌悪を持ち続ける理由の一つは、「私が幸せじゃないのはあんたのせいよ」って言い続けるためだったりするのです。
人のダークサイドですね!
3.けんちゃんの存在は人と人とをつなげる架け橋である。
日本人のコミュニケーションはネガティブなところで繋がりを感じようとするところが特徴ですよね。
「いいこと」よりも「悪いこと」の方が安心して繋がりやすくなるんです。
いい話ってし辛いです。
だから、少しでも悪い話をして、そこで共感して人とのつながりを感じようとするんですね。
もしけんちゃんがいなくなったとしたら、あなたの大切なコミュニケーションのツールを失ってしまうことになるんです。
それって困りませんか?
4.けんちゃんのお陰で目立たなくて済むし、注目されない。
けんちゃんの存在はあなたに自信を失わせ、リーダーシップを取ったり、カリスマ性を発揮したりすることを防ぐ効果があります。
もし、あなたが周りの人たちを引っ張っていくリーダー的な役割や、存在するだけで誰かにインスピレーションを与えるカリスマになることが怖い、、、言い換えれば、目立つこと、前に出ることが苦手だとすると、きっとあなたの心の中にはこのパターンがあるんです。
けんちゃんはあなた本来の姿を隠し、あなたが本当にしたいことを押させてしまうんですね。
一見、それは嫌だな、と思うのですが、もしリーダーとしてうまくチームを纏められなかったら、カリスマとして目立ってしまってみんなから嫉妬されるとしたら、、、いっそのこと前に出ない方がいい、と思うと思いませんか?
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いかがでしょうか?
他にも考えられると思うのですが、メジャーどころを並べてみました。
じゃあ、どうやって手放すのよ!って思いますよね。
ランチ会でもそんな話題になりました。
「自己嫌悪を無くそうとすると余計に自己嫌悪してしまう」
ので、
「自己嫌悪してない時間を増やして、結果的に、自己嫌悪を薄めませんか?」
汚れた水に綺麗な水を垂らしていくような感じ。
「自己嫌悪していない時間」って何かというと、自分が喜ぶことをしてる時間です。
嬉しいこと、楽しいこと、幸せを感じること。
ご飯が美味しいな、と感じてるときは、自分のこと責めていません。
お風呂に入って「ああ、気持ちいい~」って感じてる時は、けんちゃんはそこにいません。
チョコレートを食べてる時、優雅な雰囲気のホテルに滞在してる時、南の島にいる時・・・。
きっとそんな場所、あるはずです。
もし、それが見つからなくなってる方はちょっと昔を思い出してみましょう。
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必要のないものは存在しない、と言う視点に立てば、強い自己嫌悪も必要があってそこにいることが分かります。
だとしたら、どんなことに役立っているんだろう?って考えてみるといいんですね。
「でも、それってやっぱり要らなくない?」って気付いたら、案外簡単に手放せることもあるんです。
まずはその存在を一度、受け入れてみませんか?
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