変化の兆し~出る杭は打たれる


梅雨らしい空が続いています。
昨日(4日)は一日雨が降っていて、今日(5日)は昼間日差しが差したものの夕方からまたぱらぱら雨が降り出しました。

先日「変化の兆し」というお話をさせていただきましたが、その続きに当るお話です。


* * *

苦しみや悩み、問題が起きる背景には、自分自身のやり方を変えることが求められています。
古い自分の殻を脱ぎ去って、新しい自分に生まれ変わる・・・そんなイメージですね。

でも、実はこの「変化」こそ、私達がとても怖れるものの一つなのです。

たとえ多少傷んでいても勝手知ったる我が家が良い・・・なんて言われることがありますよね。
心も同じで、苦しいけれど、変わるよりも良く知っている今の自分のままの方が良い、と感じることも多く出てきます。
特にしんどくなればなるほど、私達はどこか他力本願になりがちです。
誰かに助けてもらいたい、自分ではなく相手が変わって欲しい、と思いやすいんですね。

だから、変化することは、わくわくどきどき感よりも、失敗やまだ見ぬ世界への怖れの方が強くなるんです。

今まで住んだことの無い街に引っ越すとしたら、楽しみな反面、不安も感じるでしょう?
だから、地図を買って新しい街の情報を手に入れようとしたり、準備をちゃんとしようと思ったりするものです。

だから、なかなか自分を本気で変えようとは思えないところが出てきます。

そんな中でも自分と向き合い続けていると必ず変化の兆しが出てきます。
それは自分ではなかなか気付かない、ほんの些細なところだったりするんです。
その変化を見つけようというのは、ちょっと時期はずれですけど、竹の子の芽を草葉の陰に見つけるようなものですね。

僕の先生はとても風光明媚なところに住んでいまして、春になると「竹の子が出たんやけど、掘りに来えへんか?」なんて誘いをもらってのこのこ出かけていったことがありました。

でも、素人目にはさっぱり見つけられないんですね。
慣れるまではほんと一苦労。
でも、うちの先生はさすがに慣れてて「お前のすぐ右の足元にあるで」て、遠目でもすぐに見つけてしまうわけです。
で、よーく目を凝らしてみて「おぉー、あったー」ってことになるんです。

左側にありそうな気がして探してると、すぐ右側にあった・・・なんて。

だから、変化というのは気付きにくく、受け取りにくいものでもあります。

パートナーとの関係改善をテーマに頑張ってたら、不仲だったお母さんとの関係がいつの間にか良くなってて、一番の相談相手になってた・・・なんてこともありました。

自分では全然そのつもりは無いのに、行く所々で「きれいになった」「色っぽくなった」て言われて「すごく気持ち悪いんです・・・」っておっしゃってた方もつい最近いらっしゃいました。

そして、変化が起きてくると自分が抱えていた怖れが周りに飛び火して、攻撃や嫉妬などを受けることがあります。

「出る杭は打たれる」

という奴です。
これも実は変化を怖れる自分自身の投影として見ることもできるんですが、変化してきた途端に攻撃されたんじゃ「やってられないよ!」って気分になりますよね。

自分自身も変化が怖いんですが、周りの人もまた同じように変化を怖れています。
あなたが変わることで、周りの人も変化を余儀なくされて反発が起こりやすいんです。

自分の魅力を解放しようと頑張っていて、視野が広がり、新しい世界に飛び込もうとしたら、ご主人から「お前最近お金使いすぎじゃないか?」とか「何か俺に言えないことしてないか?」ってブレーキをかけられたような気持ちになった方がいらっしゃいました。
そしたら、
「あなたのために、あなたとの関係を良くするためにやってるのに何故?」
って悲しく、寂しくなることもあると思います。

また、ご主人の浮気問題をテーマにカウンセリングを続けていって関係が改善してきた時に、自分の方に魅力的な人が現れてしまうこともあります。
これから!って時に、自分の意識が逸れてしまうんですね。
これは自分自身の無意識的な反発(自分で自分の杭を打っちゃうこと)としてみることもできます。

そういう時は・・・もう一度初心に戻ってふんどしを締め直すときです。
(表現が非常に古いんですが)

改めて目標を見つめなおし、どんな自分になりたいのか?どんな関係性を手に入れたいのか?を自分に問い直すときです。

“出る杭は・・・”ですから、ちゃんと出てるんですよね。
そんな変化を受け取り、認めてあげることも大切です。
自分にねぎらいの言葉をかけてあげたり、頑張った、良くやった!って褒めてあげることはすごく大切なことです。

向かい風を感じる時は上昇していくときです。
飛行機は向かい風を利用して離陸しますよね。

だから、そこで周りの攻撃や嫉妬を謙虚に受け止めつつ、お腹に力を入れ、深呼吸して、もう一歩踏み出します。
そして、上昇気流に乗れるように肩の力を抜いて「手放す」んです。
後は流れに身を任せていれば、自然と良いものがやってきます。
そして、好循環ループがスタートしていきます。

攻撃や嫉妬も恐れや不安の表れと理解して、彼らを受け入れられたとしたら、さらに素晴らしいことになるでしょう。

そうすると嵐の後のような、鮮やかな空に舞い上がる自分が感じられます。
漠然とした根拠のない自信が生まれて来ます。
不思議なことに、今までは縁が無かったような新しい仲間と出会えることもありますし、今までは想像もしなかった話がやってくることもあります。

昔、僕の仲間が名言を残しました。

「出る杭も、出きってしまえば、打たれまい」

出る杭打たれるのは、いわば最後の試練と言えます。
目標としていた関係性が手に入りそうなとき、問題解決が間近に迫っているとき、予想もしない方向からやってくる、こうした障害は、本当に古い私を手放せるかどうかの「卒業試験」のような趣があります。

自分の変化を受け取りつつ、さらに新しい方向性に歩を進めてみましょう。

攻撃を受けたら、むしろ自分は正しい方向に進んでいることが確認された・・・ぐらいの気持ちでいると良いかもしれません。
(ただし、これはちょっと冒険的な言い方です。攻撃のように感じたとしても、それは道を修正してくれるアドバイスである可能性もありますから、謙虚にきちんと受け止めることは大切です)

予断ですが、時には大きな変化が急激に起こると、それこそ友人総入れ替えになってしまうこともあるんですね。
今までの友達とは話が合わなかったり、一方的に攻撃されたりしてうまく行かなくなり、新しく知り合った人たちと急に親友のような付き合いが始まったり。
もちろん、久しくしていた古い友人と偶然再会して親しくなるなんてことも珍しくありません。

どちらにせよ、出る杭打たれる状態になることは本当に良い兆しです。
悲しい、寂しい、不安、怖れなどを感じることも少なくないと思いますが、あと少しで新しい世界が開ける、そんな気持ちでいられますように・・・。

 

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