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いい子をしてきた長女は人のために頑張っちゃうことが多く、自分のことを放置してしまいがちなんです。
それを「他人軸」って見ることもできるのですが、むしろ、人を喜ばせることが好き!という一面もあると思うのです。
でも、やっぱりそれだど心身ともにダメージを負うことが多いので、自己探求に意識を向ける時間を作るのがお勧めです。
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今年になってから元々知り合いだった職場の人と不倫関係になりました。(不倫?体だけ?その辺は微妙です。)元々心理学というか心に向き合うのが好きなので、この状況や日々の自分の気持ちの不安定さを自分なりに分析というか向き合ったりしているのですが、やはりよくわからなくなってきました。
お互いに家庭があり、向こうは円満だと思います。私の方は、10年前に旦那の浮気により失職、子供も私もそれに振り回され家庭はぐちゃぐちゃになったものの離婚して一人で子育てする覚悟ができず夫婦関係を再構築する道を選びました。選んだものの、表面的には普通の家族のようですが、実際には失われた信頼関係は元に戻らず、何かある度にどす黒い感情が出てくることがあります。
そんな裏切られたことのある私が、今回同じ土俵に立ってしまっている状況です。
あれだけ罵倒して罵った旦那と同じことをしてる自分に対して、それでいいのか?と思う一方、さんざん他人軸で生きてきて、楽しいよりも正しい方を選び、誰かに嫌われたくなくて頑張り続け、一生懸命自分の実力以上に無理しないと自分に価値がないように思って生きてきた私が、たまにはやりたいことをやってもいいじゃん?(この不倫)と思ってしまうのはダメなのでしょうか。
もちろん世間一般ではだめなことくらいわかってます。根本さんのブログでよく書かれていることでいうと、私は長女で、妹に母を取られた、だから振り向いてほしくて一人で頑張る!は根底にあると思ってます。
できればこのまま不倫関係(体だけでも)続けたいけど、罪悪感というよりは、罵倒しまくった旦那と同じ土俵に立ってる自分に対する嫌悪感みたいなものの処理方法を知りたいです。
(Nさん)
それくらい「寂しかった」「しんどかった」ということでしょうか。
その彼の元でようやく安らぎを得てる、自分が解放されてる感、自由になってる感があるのでしょうか。
自分ひとりで抱え込んで、あまり人に相談とかせずに、ひとりで何とかしてきたところ、彼にはそんな心の内を話せているのでしょうか。
それとも「逃げ場」という感覚の方が正しいですか?
そういう状況なら不倫になっちゃうのも仕方がないので「やめなさーい!!」とか言うつもりは毛頭ないのですけれど、けっこうボロボロになっちゃってるご自身の心のケアは最優先で取り組まれることをお勧めしたいものです。
こういう状況ですと、自分と向き合うのもひとりでは混乱してしまってしんどいんじゃないかと思います。
どこかで心理学を使って自分を正当化しようとする自分もいるでしょう?
そうすると矛盾があちこちから湧き上がってきて「うーむ、筋が通らねえ」ということになるかと思うわけです。
「体だけでもこの関係を続けたい」って本心だと思うんですけど、切なくないでしょうか。
ほんとに求めてるのはそれだけじゃないはず。
心のつながりだってほんとうは感じたいと思うのです。
夫が浮気・失職したのは10年前でしょう?
ということは、少なくとも10年は相当苦しまれたと思うんですよね。
その間、どうやって過ごして来られたのでしょう?
どんな気持ちでやってこられたのでしょう?
それこそ彼とお近づきになったときは「地獄で天国を見た」ような気持ちになったんじゃないかと思うわけです。
でも、そうしてみたものの、憎き夫と同じ状態になってるという嫌悪感は相当なものでしょうし、いろんなものに呪いをかけちゃいそうです。
まあ、それくらい自分自身がボロボロになってるんじゃないかな、と思います。
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長女で妹がいて、ひとりで頑張って生きてきたってことはお察しの通りうちのブログのレギュラーでございまして、気が付けば心身共にボロボロになっちゃってることが珍しくないものです。
今ちょっと自分が背負ってる、抱えてる荷物を数えてみてくださいよ。
あ、数え切れない?
200まで頑張って数えたけどまだまだある?
重さに換算したらどれくらい?
10トンくらいはありそう?
そうね、それくらいはあるだろうね。
並みのトラックより全然多いだろうね。
・・・ということに気づいてます?笑
そんなところに夫の不貞が露呈して、その後も葛藤に葛藤を重ねて10年過ぎたとしたら、もしかしたら「とりあえず体をもっといたわりましょう」とそっち方面のケアを優先させるかもしれません。
時々いらっしゃるんです。
ああ、めちゃくちゃ体に来てるな、という方。
見ただけでわかるんですか???って驚かれるんですけど、そりゃあ、分かりますよね。
何人見てきたと思ってるんですかー(さりげなくマウントをとる笑)
何年この仕事やってると思ってるんですかー(堂々とマウントをとる笑)
そういう方とお会いすると、体がバキバキで、たいてい右肩が上がっていて、ビリビリとした感覚が伝わってくるものです。
「とりあえず、呼吸しましょうか」と言うんです。
けど、なかなか深い呼吸ができなかったりするんです。
私はボディワークもするので場合によっては肩に手を置かせてもらうんですけど、そのビリビリがもう明らかに伝わってくるわけで、
「相当葛藤して、いっぱい考えて、ひとりで抱え込んで、頑張りすぎるくらい頑張って、けど、そのことにあまり気づいていなくて、まだまだ自分は足りないと思ってて、自己嫌悪が相当強くなっちゃってますよね」
なんて感じですよね。
頭なんかもカチカチになってて、「マッサージに行くと『鉄板入ってますね!』って必ず言われるんでしょ」って会話になるところまでがルーティンですかね。笑
だからNさんもそんな風に体のケアをもっと意識した方がいいかもしれないですね。
彼の存在がその意識を高めてくれているとは思いますが。
だから、彼に命を救われた、みたいな感覚だってあるでしょう?
たぶん、私は他のカウンセラーさんよりも「体」を気にするタイプだと思うので、そんな風に「体のことを最優先にしましょう!」とお伝えすることが多いわけです。
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とはいえ、カウンセリングに来て体のケアばかり話されても困ると思うので(そりゃそうだ)、当然ながら内面的な話をするのですが、Nさんにはとりあえず人生のあれこれを語っていただきたいですね。
自分のことを話すのはあまり得意ではないかもしれないけれど。
とりあえずは10年前の出来事から。
あと母や妹との葛藤も。
それとは別に思春期の頃はどうだったのか。
恋愛遍歴についても。
あと夫氏とのなれそめから結婚、出産、そして、事件に至るプロセスも。
とりあえず、心を軽くしましょう。
そのために自分の話をたくさんしましょう。
その話は私にとっては良質な情報となるんで、遠慮なく語っていただきたいな、と思うんです。
私が話をお聞きするのは「話すだけでも楽になりますから。話すは離す・放すという意味がありまして」というだけでなく、むしろ、情報収集のためです。
私のカウンセリングやグループセッションって事前アンケートがあるんですが、そこにびっしり自分の過去を書いてきてくださる方がいます。
また、アンケートはシンプルな内容だけど、そこからあれこれ質問させてもらうと、めちゃくちゃしゃべってくれる方がいます。
私はそのお話を、市場で水揚げされたばかりの新鮮な魚を目にしてる料理人みたいな気分で聞かせてもらってるわけです。(例えがあんまりよろしくない?笑)
つまりは、Nさんの価値観、生き方を知るため。
「いい子・優等生をしてきましたね」という話もよくブログでしていますが、「いい子・優等生」にも様々なタイプがあるものです。
大人しい優等生もいれば、目立っちゃう優等生もいます。
その優等生さを計算高く利用する人もいれば、それをひたすら重圧に感じてる人もいます。
優等生だけど抜くところは抜くってうまくやってきた人もいれば、不器用で、ただ頑張り続けるだけって人もいます。
そうすると「どの価値観がそのしんどさを生み出してるのか?」というのが見えてきますし、そしたら「その価値観をどう変えていけばいいのか?」が分かってきて、さらに「Nさんの場合だったらどういうアプローチが有効なのか?」くらいまでは見えてくるものです。
そして、いつものようにそこからNさんの価値や魅力、場合によっては才能までも見えてきます。
「なんだかんだ言って人のためになることが好きで、人を喜ばせることが大好きで、それってたぶん才能なんだよね」みたいな感じで。
「たぶん女性としてもっと輝きたい!もっとブイブイ言わせたい!って気持ち、昔からあったでしょ?で、もちろんそれだけの魅力が今すでにあるわけですよ。けど、その表現方法が分からないし、妹との葛藤もあるし、遠慮して一歩引いちゃうからあんまりそれを出せないんですよね。それでアンダーグラウンドが必要になるってのは王道なんですよ。だから、その女性としたのキラキラした美しい輝きを“出してもいいよ”って自分に許可してあげるところから始めましょうか」みたいな感じで。
いつしかそんなヴィジョンを見ながらカウンセリングをしていくのが私のスタンスになりました。
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その上で、まずは夫と向き合ってみましょうか。
ひとりで一生懸命頑張ってきた思いを吐き出してみましょうか。
Nさんが離婚できなかったのは子どもを育てていく覚悟ができなかったというよりも、子どもを守りたい、子どもを幸せにしたい気持ちが強かったため、であり、周りの目を気にしちゃったからかもしれません。
もちろん、一人で育てていくだけの自信がなかったのは、ほんとうにその力がないわけでなく、自分を過小評価しすぎなためだと思います。
あとそういう夫とはいえ、ひとりになるのがあまりに辛すぎたからかもしれませんし、「あれだけ家族を振り回した夫のことを見捨てられなかった」としたら、またそこに別の価値が見えてくることもあります。「あなたは女神様なんだね」みたいな感じで。
つまり、「離婚を選べなかった」という裏にも様々なストーリーが流れてると思うのです。
それを見ていきましょうか。
そこでボロボロになった自分を、助けに行きましょうか。
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Nさんがパートナーに求めてるものって何でしょうか?
どんな家族を作りたいのでしょうか?
どれくらい母性が強いのかをご存じでしょうか?
お子さんも大きくなってきたと思うので、そろそろこれからの人生を改めて考え直してもいいと思うのですが、これから先はどういう風に生きたいでしょうか?
そういう未来を描きながら、今、そして、過去と向き合った方がモチベが上がると思うんですけどどうでしょうか。
「自分を知る」というのもいいですよね。
心と向き合うのが好き!ってことは、元々自己探求が好きなんですよね。
「自分」という題材を心理学を使って深く知るのはとても素敵なことです。
だから、今は彼に癒されつつ(だいぶ日々が楽に楽しくなったと思うので)、自分を深掘りして、自分の幸せとはなんぞや!を追求していくのはいかがでしょう?
そのためにまずは抱えてきた荷物を下ろし、そして、人生を振り返りながら自分自身を深く知る、理解する、ということろにフォーカスされてみてはいかがかな?と思うわけです。
そして、今まではひとりでやってきたけど、このプロセスはカウンセラーなどに伴走してもらいながらやる!と決めてみるとそれだけで希望が見えてくると思うのですけどどうでしょうか?
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●3人の自立系武闘派女子が自分と向き合って幸せになっていく物語。
「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
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