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人は成長すると周囲との違和感を感じることがありますが、これは次のステップに進んだ証と捉えてもいいでしょう。
そうして新たなステージにいることを知り、受け入れ、自分を馴染ませていくことを意識しつつ、このステージにおけるヴィジョンを再設定していくのです。
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先生のブログやセミナーに数回ですが参加させていただき、毎回色々な発見や笑いがあり、またどこかで行けたらなと思っております。
今回相談をしたい内容は、今関わっている仕事先の1人から嫌がらせを受けてしまい、周りも自分も信じられず困っています。
また別の件では(個人的に制作をお願いをしている方)とのコミュニケーションが最初は良かったものの、段々と上手くいかず嫌われているのか避けられているのかわからない状況で何だか人間関係が上手く行きません。
何となくですが、、周りが自分から離れていっているような気がします。
色々な事が原因だと思いますが、特定してもわからないところが多いです。
しかし、もうネガティブな感情に振り回されたくありませんし、人に嫌な思いをさせる事もしたくありません。
このような気の滅入る出来事も多い中、昨年のリトリート後からは大きな案件にありがたいことに取り組ませていただくことも時々あり、どのように受け止めたらいいのかわからないです。
この環境にいない方がいいという事なのでしょうか。
ただ、私の気にし過ぎなのかもしれませんが、何か客観的なご意見を伺えますと大変ありがたいです。
よろしくお願いいたします。
(Sさん)
いい意味で言えば「自分が成長してしまって周りと合わなくなってるんじゃね?次のステップに進もうよ!というサインじゃね?」という風に読むことができますし、そう思った方が健康的で良いと思うのでお勧めしたいと思います。
ステップアップというと一般的には昇格昇給昇段あたりのことを指すと思うのですが、マインドの世界にはそんな基準等々はないものですから、なかなか気づきにくいものです。
アスリートの世界とか分かりやすいかと思います。
自分がトレーニングを頑張ってその競技でどんどん成長していくと、今まで仲間としてやっていた人たちと合わなくなってその競技がつまんなくなってくるものです。
そうすると仲間たちの間でひとりだけ飛び抜けてうまい奴がいると「浮いちゃう」ようになりますよね?
本人もつまんないけど、周りも面白くないわけです。
そうすると周りの人たちの中には嫉妬心からその人に対して嫌味を言ったり、嫌がらせをしたりする奴が現れるわけです。
だから、その人は残念ながらその仲間たちと離れて、よりレベルの高いチームに入った方が楽しいと思うのです。
・・・ということが私たちの内面でもとてもよく起こります。
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こうしたブログでさせてもらってる話にも実は「流れ」というものがあって、カウンセリングやブログや動画の話がリンクしていることが多いものでして、実はこの「ステップアップ」という話を最近とてもよくしています。
次のステージに入ったんだね~♪
次のステップに進むときが来たんだね~♪
なんて話をこの1週間で何度したか分かりません。(数えてないから分からないだけ)
で、こうしたステップアップの時期ってのはある程度予想できることもありますが、「自分では気づかないうちにステップアップしちゃってた!てへっ!」ということも多いもので、そういうときに「人間関係の問題」という形でお知らせが来るんですね。
だから、そういう状態になると「え?あたしが何かした?隠していた悪い癖が出ちゃった?やっぱあたしって嫌われてる?」みたいな思ってしまうものです。
そして、案外「何かしてること」も多いんですよ!!
というのも自分が自覚してないだけで実際はステップアップしてるわけで意識・視点・感覚・価値観・捉え方などが以前とは微妙に変わっています。
例えば、チームの仲間がエラーしたときに今までだったら「ドンマイドンマイ。次はよろしくな!」と思えたものが、「なんでそれくらいのボールを取れねえんだよ!簡単だろ?」と感じちゃったりします。
もちろん、そんな言葉は言わないにせよ、そんな雰囲気は醸し出しちゃってるものですから、なんとなくその仲間に伝わっちゃうんですよね。
自分もレベルアップしているし、自分が自分に求めているレベルもさらに高くなってるものですから、それを投影して、仲間にもそのレベルを求めちゃうわけです。
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こういうケースでよくある話が「今まで仲良かった友達と距離ができた」というものです。
いつもの友達同士集まってランチ食って茶シバいて何時間もだらだらとおしゃべりするんですが、なんか今までと違う自分に気づくわけです。
今までだったらきゃっきゃ笑いながら話ができて「あー、すっきりしたー。楽しかったー。もっとしゃべりたーい!」と思えたのに、「なんかみんな人の悪口とか不満話とかばっかりでつまんねーなー」とか思っちゃうようになるんです。
で、自分のターンで「前向きな話」をするとなんか場の空気が変な感じになるし、友達の悩みに「前向きな答え」なんかを返すとこれまた場の空気がおかしなことになるんですよね。
それで居心地が悪くなって、その友達とどう付き合っていいのかが分からなくなるんです。
みんな大切な友達だし、好きな人なんだけど、なんかあの場に行っても楽しくないし、嫌な気分になってしまう・・・というわけです。
そして、友達の方も「なんかあいつ嫌な感じ」と思っていたりもするわけで、そうして距離が生まれるんですよね。
もちろんそれは寂しいことでもあるのですが、自分のマインドというか意識が成長しちゃったものですからしょうがないっちゃしょうがないわけです。
そういうときは「目の前のできごとを受け入れる」ということをしていくものです。
そうして「今を受け入れる」と新たなステージでの新たな仲間が生まれるものです。
それは新たな出会いがあることも多いですし、今まで少し距離のあった友達と急接近することもあります。
そうするとやっぱり友達同士集まってランチ食って茶シバいて何時間もだらだらおしゃべりするんですが、「みんな前向きで明るくて楽しい!」という時間を過ごせるようになって「帰るのやだー。もっとしゃべりたーい!」という気分を取り戻せるようになるのです。
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で、仕事でそれが起きるとけっこうめんどくさいんですよね。笑
だってそう簡単に環境って変わらないから。
フリーランスの人ならばまだマシかと思いますが、会社員とかだと「このメンバーと少なくともあと2年は一緒に仕事しなきゃいけない」なんて状況もふつうにありますよね?
自分はステップアップして意識が変わっているにもかかわらず、今までと同じ人間関係に固定されるのは日を追うごとに窮屈になるものです。
となると「転職を考えるべきか」というフェーズに突入するんですが、もちろんそれもアリです。
ただ、それだと「今の人間関係が嫌になったから転職する」ということになり、「もっと自分に合った環境で仕事したい」ということになるのですが、それってちょっとネガティブな動機からの転職ですよね?
自分に合った環境かどうかって入ってみなきゃ分からないこともありますが、それがどんな環境なのか分かってる?そういう環境がどこにあるか分かってる?という疑問が出てくるのです。
新たなステージに入ったということであれば、まずはそのステージにいることを「知る」ことが一歩目です。そして、それを「受け入れる」ことをした上で「馴染む・慣れる」という段階を踏むんです。
例えば、とある方は大阪の南の方の出身なのですが、結婚を機に大阪の北の方(北摂)に住むことになりました。
これを北摂の民は「ステップアップ」ととらえて歓迎しちゃうのですが、そうすると大和川より南のみなさまの地雷を踏んじまうことになりますので、今回はそういう意味で例えているわけではありませんのでくれぐれもよろしくお願いいたします。(懇願)
で、彼女は言うわけです。
「とてもここ(北摂)が同じ大阪とは思えない」
まず緑が多く、ゆったりとした家々が並ぶ住宅街であり、どこかしらハイソな空気が漂っており、そこの住民たちの言葉も大阪弁には違いないけれど少し上品な感じがし、噂には聞いたことがあるけど実物はお目にかかったことのない高級スーパーがあり、走っている車も軽自動車のほとんどが配送業者だったり、昼間からマダムたちが犬を連れて優雅にワインなんぞを飲んでるカフェが乱立していたりするのです。
そうすると全国共通の仕様で作られているマクドやスタバやファミマを見ると落ち着くのですが、街の生活になんかすごく違和感を覚えた生活をするわけですね。
まあ、事実、「こんなきれいな場所には住めねえ」とノイローゼにかかって故郷の八尾に帰った妻もいるくらいでして。
だから、まずはその街に住んでいることを知り、受け入れ、慣れることが大事になってきますし、その空気感を自分に馴染ませていくことがその街で生きていく上での大切なステップになるわけです。
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そうしてその新たなステージに自分を馴染ませつつ、そこで必要なのが新たなステージにおける「目標」なのです。
つまりは「ヴィジョン」ということです。
その新しいステージにおいて何をするのか?何をしたいのか?どこを目指すのか?というところに意識を向けていくのです。
つまり、新たなステージでの遊び方楽しみ方面白がり方を新たに創出していくと言えばいいでしょう。
北摂の民になったのであれば、その街でどう楽しもうか?を考える必要があるってことであり、例えば、太陽の塔を見に行こう、とか、イカリスーパーでお惣菜を買ってみようか、とか、箕面あたりのカフェをめぐってみようかとか、ん?JR京都線や阪急宝塚線の沿線はまだ南の空気を感じられるぞ?とか探検してみるってことです。
八尾はよかったなあ、八尾に帰りたいなあ、と思うのもいいし、実際そうしちゃってもいいのですが、新しい街に住む!ということを決めたのであれば、そこで何とか楽しんでみようとすることが大切なのですね。
つまり、新たなステージに来たのは必然であり、自分が求めたことであり、かつてのステージを懐かしむのではなく、ここでまた自分を成長させていくことを決めるってことです。
※(再掲)これを北摂の民は「ステップアップ」ととらえて歓迎しちゃうのですが、そうすると大和川より南のみなさまの地雷を踏んじまうことになりますので、今回はそういう意味で例えているわけではありませんのでくれぐれもよろしくお願いいたします。(懇願)
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というわけで、Sさんの話に戻れば、「どうやら自分は知らんうちにステップアップして新たなステージに突入しちまったらしい」ということを知り、受け入れることが必要なのでしょう。
>このような気の滅入る出来事も多い中、昨年のリトリート後からは大きな案件にありがたいことに取り組ませていただくことも時々あり、どのように受け止めたらいいのかわからないです。
大きな案件がやってくるくらい成長したことを受け入れろってことですね。
ぜひ以前の自分からどこがどんな風に成長したのかを確認しましょう。(これはこれで自己肯定感をあげてくれます。)
そして、その成長した分だけ周りの人が離れて行っているように感じることを受け入れます。
そうすると嫌がらせに対しても「ああ、あたしに嫉妬してるのかー。競争を挑んできてるのかー」ということが分かります。
もちろん、相手にしなくても大丈夫です。自分はもちろん、相手を傷つけないためにも。
その上で「じゃあ、自分は今から何をしたいのだろう?どうして行きたいのだろう?」ということを考えていきましょう。
どう新たなステージを楽しむか?面白がるか?を考えるってことです。
今の職場を離れるにせよ、そのヴィジョンはものすごく大切です。
嫌だから離れる、のではなく、これがやりたいから離れる、という理由が欲しいですね。
「さあ、自分は何をしたいのだろう?」
これをわくわくしながら自分に問いかけ続けてみると新たなヴィジョンが下りてくるかもしれません。
まあ、次回のリトリートでそれを探していただいてもいいわけですしねっ!!(宣伝)
つまりは、改めてライフワークをデザインし直す時期と受け止めてもいいと思います。
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