男性性と女性性のバランスってどうとらえたらいいの?~自分らしく在る=男性性と女性性のバランスが取れている~



問題を見ていくと男性性と女性性のバランスが崩れていることが原因で、「本来のあなたはもっと女性性が豊かだから、そっちに目を向けていきましょう」なんてアドバイスをさせてもらっています。
ただ、このバランス問題ってのは実は少々ややこしくて、自分ひとりではなかなか分かりづらいというのと、何をもってバランスが取れているかも個別論になるので難しいのです。

はじめまして
女性性が優位すぎる待つ女の話とても参考になりました。ありがとうございました。
女性性に振り切っていいのだと嬉しくなりました。

そこでふと思ったのが男性性と女性性のバランスが大事であり、どちらかに偏ると現実世界にそれなりによくないことがで始める、、、的なことを聞くのですがそのあたりどうなのか気になりました。。。

どこかでこの辺りのお話し聞けたらとても嬉しく思いますが、まずは素晴らしいメルマガに御礼が伝えられたらと思います。

これからも楽しみにしています。
いつもありがとうございます。
(Tさん)

待つ女のお話はこちら。

「待つ女」のための幸せな生き方講座~決断・行動ができない女性性が優位すぎる女子たちへ~

予想通りと言いますかSNS界隈でもわちゃわちゃと盛り上がっておりまして待つ女ネタもいくつも到着している今日この頃です。

で、そうそう、そういうことよね、という質問をいただきましたのでサクッとお応えして参る次第でございます。

>そこでふと思ったのが男性性と女性性のバランスが大事であり、どちらかに偏ると現実世界にそれなりによくないことがで始める、、、的なことを聞くのですがそのあたりどうなのか気になりました。。。

たぶん、その通りだと思います。

よくうちのブログでは「ほんとうは女性性がめっちゃ豊かなんだけど、家庭環境等の事情で男性性を伸ばさなくてはいけなくなり、男性性優位な生き方をしているのでパートナーシップに問題が起こる」という話をよく扱っております。

ちなみに「男性性が豊かなんだけど、様々な挫折から自信を失い、もやもやしている男子諸君」というのもけっこう心理学界隈にはいらっしゃるものでもあります。

どちらも「男性性、女性性のバランスを崩しているがゆえに問題が発生している」という風に見ることができますので、そこを調整していくと生きやすくなったり、人間関係が良好になったり、心身の健康を取り戻せたり、やりたいことが見つかったりするのでとても大切なことだと思っております。

とはいえ、この「男性性と女性性のバランス」というのが言葉にするのは簡単だけど、実際はけっこうややこしい、というのが今日の本題です。

よく「本来の男性性と女性性のバランス」という話になるのですけれど、この「本来」というのがなかなかつかみにくいものであり、かつ、自分ではなかなか見えにくいものなのですね。

そして、一般論なんて通用しない世界でありまして、当然ながらすべて個別論です。

あなたの場合は~って世界ですね。

この「本来の自分」というのはなんせ自然な状態でして、自分らしく、ありのままに生きられている状態なんですよね。

となる、この「自然な」とか「自分らしく」とか「ありのままに」というのが問題で、まあ、たいへん抽象的、すなわち、感覚的なのですよ。

自分としては「自分らしく、自然体で生きている」というつもりであっても、実際はメンタルに負荷がかかっており、自分が思うほど自然体じゃないことも珍しくありません。

逆に、自分としては「こういう生き方はいやだなあ」と思っていても、案外、「これが自分らしいのかもしれん」ということだってあるんです。

だから、ほんと「これや!これ!」という状態を模索し続けるのが人生なんじゃねえかと思うほどなのです。

例えば、筆者の場合「もっと落ち着いて執筆に打ち込みたい。なんなら自然に囲まれた宿とかで構想を練り、筆に詰まれば森を散策しながらアイデアが下りてくるのを待ちたい」と常に願っているものです。

そういう状態になったらもっと腰を据えて執筆に打ち込めるし、よい文章も書けるのではないかと思うのですが、どうやらこの理想、あくまで妄想の範囲を出ないようです。

というのも、自然に囲まれた宿を訪れるとパソコンを取り出す前に息子と温泉に入ってしまい、源泉の湯を堪能したのちはビールを開けてしまって戦意を喪失し、近隣の温泉地を調査して翌日には友人の車で湯めぐりなんざをしてしまうわけで、一向に作家としての活動に目が向きません。

もちろん森を犬と散策したとしても、それはふつうにお散歩であり、自然の多い空気を吸い込んで幸せな気分になって朝食にありつくわけですから、構想を練る暇などないのです。

さすがに旅も終わりに近づくと「ヤバい」と思って焦りだすのですが、一度オフになった作家モードがそう簡単に戻るわけもなく、数行執筆をしたのち、焚火に見入ってしまうなどしてふつうに休暇を楽しんでしまいます。

それで結局のところ、大阪の自宅に戻ったのち、他の用事を済ませながらバタバタして執筆作業を進め、無理くり締め切りに間に合わせることになるのです。

「ゆったり執筆に打ち込みたい」という願望は何年も前からあるものの実現することはなく今日に至っており、それゆえ最近では「たぶん、こうしてバタバタしながら合間を見つけて執筆をするのが自分に合っているのだろう」と悟りを開きました。

ほぼ毎日ブログを書いたり40冊ほど本を出したりしていますから、モノを書くことはライフワークに違いなく、好きなことであり、自然なことだと思うのですけれど、その「書き方」というのはバタバタしながら筆を進めるというスタイルが「自分らしい」のかもしれません。

「自分らしい執筆スタイル」という点において私がその「悟り」に至るのに何年もかかったように、自分らしさを見つけるのはやはりなかなか難しいのでは?と思うのです。

「じっくりと執筆に打ち込みたい」という“願望”であり、“理想”というのが邪魔をします。

ここに「本来はこうあるべきだ」という“思考”や“観念”が入り込んできます。

また、周りの人と“比較”したり、他人の目を“気にする”というイベントが発生することもあります。

さらに、モノによっては“過去のトラウマ”が邪魔することもあります。

そうした“ノイズ”があっちゃこっちゃから入り込むものですから、私たちは「自分らしさ」を見失いやすいのです。

ふつうに考えれば「自然体」が「バタバタしている」とは思わないですもんね。笑

「のんびり過ごす」ほうが自然だと思いますよね?ふつう。
「時間に追われてスケジュールをこなす」ことが自然だとは思わないですもんね?

もちろん、この「自分らしさ」や「自然体」というのは年齢、環境、人間関係、健康状態、経済的状況などの外部要因に影響されるものでして、20代の自分らしさと40代のそれとは変わっているものですし、出産前と出産後でも変わるものです。

だから、常に「自分らしさ」というのは揺れ動いているものでして、それをキャッチしようと思えば、ふだんから自分の内側と対話し続けることが重要なんです。

そして、「ああ、今は自分らしくねえな」と気づいたら、それを変えていく勇気も必要ですね。

つまり、男性性と女性性の程よいバランスというのは、自分らしさやありのままの自分というテーマを追求していく中で整っていくものでして、ふつうは意識しなくてもいいと思ってます。

自分らしく在る=男性性と女性性のバランスが取れている、ということで。

そして、男性性と女性性のバランスについてはカウンセリングの中では話題にしますが、ここまでお話してきたようになかなかややこしいものがありますから、自己判断ってけっこう危険です。

だから、ふだんは「自分らしさ」を追求することにして、何か問題が生まれた際に専門家に相談し、「いやあ、男性性が優位になりすぎっすね!とりあえず、スカートでも履きましょうか」的なアドバイスを受けて改善していくのが望ましいです。

そういうご相談をいただく際、カウンセラーがどこに目を向けているのかをちょっとお話ししましょう。

自武女だから先入観で「女性性を抑圧して男性性を成長させてる」と判断してるわけじゃありません。

中には「いやいやあんたはもっと頑張れるはず。もっと男性性をガンガン使いなはれ」というアドバイスをすることもありますから。

カウンセリングでは今の状況を一通りお聞きして、どこに問題があるのか、その問題を作っている要因は何なのかを探っていくことが多いものです。

子どもの頃の様子だったり、両親やきょうだいのこと、彼らとの関係性、思春期の様子など、人物史をお聞きしていくんですね。

また、趣味や推し活の変遷なども伺いますし、過去の恋愛についてもお聞きします。

そうして大風呂敷を広げながら、その人の性格、価値観、考え方、魅力や才能、長所といったところを見つけていきます。

もちろん、話の内容だけでなく、その話の仕方、表情、声のトーンなどについても注目します。

そうして、全体像を見ていくんですね。

だから、初回のカウンセリングは大半の時間を“インタビュー”に費やすこともあります。

それで「なぜこういう問題が生まれる必要があったのか?」「どうしたらその問題を解消できるのか?」を自分自身が納得できる(説明できる)状態まで話を聴いていくんですね。

で、そういう話を聴いていく中で「違和感」というものが必ず出てきます。

「うーん、思春期まではめっちゃ女子だったのに、なんで思春期以降、男子になったんだろう?」みたいな。

「本来めちゃくちゃ情熱的なのに、過干渉なおかんとの関係から思考的になっちゃったのか?」みたいな。

そこに何らかの“歪み”が生じたんじゃないかと思って、さらに掘り下げていくこともします。

そうして問題が起きた要因とその対策が見えてくるのですけれど、男性性と女性性に関しては思春期くらいがとても大切で(そもそも男性性が伸び始める時期なので)、その時期の心理的な変遷は特に慎重に伺っていきます。

そうすると「ああ、母を守り、父と戦うために男性性を伸ばすことにしたんだね」なんて理解ができるようになるわけですね。

そこで男性性、女性性という言葉が出てくるわけで、すべてのセッションでそれがテーマになるわけではありません。

今の問題を解決するのに必要な考え方として「男性性と女性性」が出てくるって感じです。

まあ、言ってみれば説明用にその言葉を用いるって感じで、別にその言葉を使わなくても問題を説明したり、解決したりすることも可能です。

だから、みなさまは知識として備えておくことはOKだし、興味を持っていただけることはうれしいのですけれど、自己判断で使わないほうが安全だと思います。

まあ、興味あったらカウンセリングでも受けてよ!という話になりそうなんですけど(苦笑)、繰り返しになりますが「自分らしく在る」ということを目指す方がシンプルじゃないかと思っています。

私やお弟子さんのブログを読んで「ああ、これはあたしに当てはまる!女性性を解放したほうがいいんだ!」と思って取り組むのは全然OKですし、推奨したいですけれど、「女性性を解放しなければ!」と焦る必要などはありません。

まあ、そのあたりをAIを使って診断できるようになればもっとわかりやすいんだろうなあ、などと思いますし、いつかそんなシステムが作られるかもしれませんが、それまではカウンセラーに頼ってみてくださいよ、という話です。笑

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