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自立すればするほど「期待」「役割」「義務」「犠牲」に縛られるようになります。
そうすると「感じる」ということができなくなって「不感症」になります。
お互いを愛し合う行為であるセックスにそれは如実に表れ、それも義務化していくんです。
そうすると彼のことが好きだけど、別にセックスがしたくないってことになるんです。
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彼に求められると応じますが、義務のように感じていて、心は冷めています。
なければないでいい、という気持ちです。
自分が気持ちよくなりたいというよりも彼を喜ばせたい気持ちの方が強く、無事終わったらホッとして虚しくなります。
キスやハグなどのスキンシップは好きなのですが、、、。
愛情はあるはずなのに、体がついてこない感覚です。彼を拒んでいるようで罪悪感もありますし、「女性として冷めているのでは?」と不安になります。
でも、体はちゃんと反応していて痛みなどはなく、また歴代の彼氏からも褒められることが多いでなおさら自分の気持ちだけがついてこなくてもどかしいのです。
この感覚は昔からあって、セックスが好きになれない自分はおかしいのではないか?といつもどこかで気にしていました。
好きなのにしたくない私はおかしいのでしょうか。
(Nさん)
少し前にちょっと似た感じのご相談をいただいてましたね。不思議とテーマは重なるものです。
仕事はやりがいもあって順調なのですが、彼とセックスしたいという衝動が湧いて来なくて、女として枯れてしまったのか?と不安です。
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おかしいか、おかしくないか、といえば、全然おかしくないですし、同志は世の中にいっぱいいらっしゃるので、とりあえず安心していただければと思います。
「セックスしたい」という気持ちにならないということなのですが、性欲自体もあまり感じませんか?
また、ひとりですることも普段はほとんどない感じなのでしょうか?
それから、性的なトラウマに思い当たるところはありますか?
今日のネタではこの点は扱わないのですが、そのトラウマからセックスを遠ざけてしまうことは大いにあるあるです。
また、私のブログで「親密感への怖れ」と検索するとものすごい数の記事が上がってきますが、それらを読んでピンとくるところはありますか?
「体はちゃんと反応している」ということなので、Nさん自身が「感じる」ということを拒んでいる可能性が考えられますね。
また、歴代の彼氏からは褒められるってことは、「彼を喜ばせたい気持ち」が強いからでしょう。
頑張って演技している感じ?
彼が気持ちよくなるようにテクを磨いてきた感じ?
・・・ということは、Nさんも立派な「詐欺師」である可能性が高いっちゅうことですな?笑
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セックスって感情表現が如実に表れる場なんですよね。
だから「笑い方、泣き方とプレイ中の泣き方は同じ」なんてことを言われます。
普段から大笑いしたり、大泣きされる方は、ベッドの中でも彼氏から「うるさい!」って言われるほど声が大きくありませんか?
逆に、笑いたいけど周りの目を気にして笑いを我慢しちゃうとか、映画館で号泣するのは恥ずかしいからめちゃくちゃ抑えてるという方は、プレイ中も同じような状況になっていませんか?
ということは、まずはNさんのふだんの感情との付き合い方に着目してみるといいかもしれません。
イラっとしてもあまりそれを表情に出さないようにしてる・・・
ムカつくことがあってもなるべく冷静に対応しようとしている・・・
泣ける映画を見ても静かにハンカチで涙をぬぐう程度・・・
面白いシーンが出てきても腹を抱えて笑うってことがあまりない・・・
そうするとセックスでも自分の気持ちを抑えてしまうのかもしれません。
似たようなご相談に「イキそうになると勝手に体がブレーキをかけて急激に気持ちが冷めていく」という問題があります。
これもまた感情との付き合い方が現れてると判断できるんです。
こういうケースでは「感情を感じていいよ」ということを自分に許可していくアプローチが有効です。
ただ、そうなっちまったルーツというのにも注目した方が良いんですね。
・長女で、弟妹が感情的であるがゆえに、自分の感情を抑えるようになった。
・おかんがとても情熱的な人なので、それに対抗すべくクールで思考的になった。
・子どもの頃はすごく感情的だったが、周りの人に咎められて感情を抑えるのが癖になった。
・人目をすごく気にしてしまうので、感情を出すことを恥ずかしいと思ってしまう。
・子どもの頃から自立していて、感情よりも理性、思考を優先してきた。
そういう歴史を振り返ってみると、子どもの頃からの習慣が原因と言えるので、そこはじっくりと向き合っていくことが必要になるでしょう。
セックスのときだけ感情が出せないわけではなく、仕事でうまく行っても、また、彼がサプライズでお祝いしてくれても、思うとおりに感情が出せないってことになりますし、また、自分がほんとうにやりたいことや好きなことが分からなるものです。
「感情を感じる」というのは人生を豊かにする一つの方法です。
だから、セックスに限らず「感情表現」ということを自分のテーマにしてみることをお勧めしたいです。
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そして、次に考えられる理由は「自立しすぎ問題」です。
そもそも自立というのは感情を抑圧してなされるものなので先ほどの感情表現ともつながっているんですけどね。
ほら、みんな大好きロックマンって自立しまくった人じゃないですか。
だから、あまり感情表現しないでしょう?ロボットのように、あるいは、能面のような感じで生きていて、「ほんとに私のこと好きなの?」とか思っちゃうでしょう?
ちなみにその女性版をロックウーマンなどと言っていますが、同義語に「鉄仮面ちゃん」という表記もあります。
で、自立すると「自分の気持ち」よりも「どうすべきか?」を優先するようになります。
「自分がやりたいかどうか」よりも「義務」に支配されますし、「どうしたいか?」よりも「役割」にハマってしまうものです。
そうすると彼とのセックスも「お勤め」のようになり、仕事の一環みたいに感じます。
>自分が気持ちよくなりたいというよりも彼を喜ばせたい気持ちの方が強く、
という一文に現れているのもNさんのパターンなんかな?と思うんです。
相手のために、という気持ちは素晴らしいことなのですが、それ以前に自分のことを放置していませんか?
自分のこと=自分の気持ち、ですね。
気持ちが伴わない行為は「犠牲」です。
セックス以外の場面でもたくさんそういうことが起きていないでしょうか?
こうした「役割」「義務」「犠牲」はセットで起こることが多く、そうすると感情はどんどん麻痺しちゃうんですよね。
また、Nさんも子どもの頃から周りの「期待」に応える生き方をされてきたんじゃないでしょうか?
「期待」もまた、自分の感情を後回しにしやすいものです。
「彼の期待に応えるために、あまり乗り気じゃないけどセックスをする」みたいな。
彼が満足してくれている、という喜びはあるけれど、それ以上にネガティブな思いが心に広がっているんじゃないでしょうか?
日常生活を振り返ってみてください。
「期待」「役割」「義務」「犠牲」がいっぱいあるんじゃないかなあ、と。
仕事はもちろん、家での生活も、買い物も、彼とのデートも。
嬉しい!楽しい!面白い!という気持ちももちろんあると思いますが、そうじゃない気持ちもたくさんあるんじゃないかな?と思うのです。
自立的なセックスというのは格闘技みたいなプレイになります。
心と心のつながりはなく、どれくらい相手を満足させられるか?の競争になっていくんです。
だから、ここでも「自立を手放す」ということにチャレンジしていきたいものです。
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「自立しすぎ問題」はセックス以外のテーマでも数多く扱っているかと思います。
ひとりで頑張りすぎて燃え尽きて、人に頼ることができず自分でなんでも頑張っちゃって、抱え込みすぎていっぱいいっぱいになっているけど、何とかそこでも頑張っちゃって、自己完結までしてしまって燃え尽きてしまう、という。
「誰かに甘える」というのはどうでしょうか?
いやいや苦手で・・・とおっしゃる方もいますが、“自称”「彼にも職場の人にも甘えまくってます」という方もいます。
Nさんにとってはどうでしょう?
「誰かを頼る」ということは?
自立しすぎ問題には女性性が大事!ということですが、ふだんからどれくらい女性性を発揮できてると思います?
「女性として冷めているのでは?」というのは、セックス以外の場面では感じませんか?
また、自分を優先してあげる時間を作ることはできますか?
「自分の気分でモノを選ぶ」
「自分が心地よいことをする」
「自分が笑顔になれる時間を作る」
それらを集中してやってみてもいいでしょう。
そうして、自分が心からホッとできる空間を創ってあげましょう。
で、そういう方はさっさとカウンセリングに来られた方がいいです!グループセッションやリトリートセミナーでもいいけど!
そうして自分の心の内を見つめ、ケアしてあげる時間を作ることはすっごくお勧めです。
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やはり子どもの頃の話からしていただくことになると思います。
どんな両親で、どんなきょうだいがいて、どういう環境で育ってきたのか。
学校ではどんな女の子だったのか。
勉強やクラブ活動はどんなだったのか。
友達関係はどうだったのか。
どんな恋愛をしてきたのか。
人生を振り返りながら、Nさんの魅力や価値を見つけつつ、こういう問題が起きてしまうルーツを探って行きましょう。
そうして必要に応じて、無理があるところを自然体にしたり、溜まってる感情を吐き出したり、本来の自分らしい輝きを取り戻していきましょう。
そうして「自分」を取り戻していく中で、彼とのセックスにどう変化が起きたのか?も分かっていくと思います。
でも、今よりも「嫌!」て感じることが増えることもあるかもしれません。
それは通過地点。
感情を取り戻していく段階ではよく起こることです。
でも、その後に「いい!」も感じられるようになっていくでしょう。
「嫌!」と「いい!」が混在する時期もあるかもしれません。
それでセックスが好きになっていくかどうかは分からないけれど、彼とのつながりや彼からの愛情は今よりもずっと感じられるようになると思います。
でも、そういう自分も「あるがままに」受け入れられると思います。
その変化はものすごく大きく、息がしやすくなり、心身が軽くなり、今よりずっと自分のことが好きになっていくと思います。
◎東京/オンライン:5/24(日)13:00-17:00 自己探求ラボ「投影を極める、投影を使いこなす」
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/58210
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◎新しい学び「どうしたらいい?」が解決する 自分と他人の心理学(池田書店)
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