昭和親父的武闘派女子が令和の時代を生き抜くためのコツとは?



つい怒ってしまい、自分のやり方を押し付けてしまう。
仕事は厳しいもんだ、ということを教えたくなってしまう。
パワハラかも?という発言を繰り返してしまう。
結果、若手が自分から離れていく。
そんな不器用な昭和親父的武闘派女子のみなさまが令和を生き抜くコツを考えていきます。

根本先生がブログ/セミナー/配信などで何度もお話されている「怒り」についてご相談をさせてください。。私は感情ベースで行動し自爆する自立系武闘派女子で、デザイン関係の会社(超小規模)を経営しています。経営など向いていないと思うくらい自分や相手の感情に振り回されます。
弊社への就職希望者がアルバイト段階で1ヶ月~半年で辞めるという状況に、とても頭を悩ませています。中にはそこを耐え抜いて勤続6年の若者もいて、現在は右腕となってくれている社員もいます。
私もつい仕事を早く覚えてもらいたい、この業界は厳しいけど本当に楽しい仕事だ!と伝えたいあまり、厳しいことを常々細々言い声も荒げてしまいます。
彼らが成功体験をしたら拍手喝采&心の胴上げを送ります。
ついさっき、こいつは太い芯を持っていると思っていた学生インターンから逆ラブレターをいただき、またもや退職に至りました。
「Sさんとは人間的な相性が良くなく会話が噛み合わないことが多くあり、とてもストレスを感じていました」
「ここの会社で、あなたの元で快く働くことができない」
「この場所でストレスを感じながら働くことは不毛であると判断したので今日で辞めます」
という内容でした。ここまではっきり言われたことは初めてかもしれません。
文章じゃなくて面と向かって本人に言ってこいや!!とビデオ通話をかけてやろうと思いましたがパワハラで訴えられるのは面倒だと思いやめました。

今クールのドラマで、昭和熱血ダメ親父と令和時代のギャップがテーマのドラマが話題となっていますが、私も昭和人間なので失敗したらケツバット、うまくできたら胴上げの教育に対して心から同感してしまう世代なので、現代のコンプラ違反とか繊細なメンタルとか多様性うんぬんとか、正直意味が分かりません。
でも、1人また1人と門を叩いた若者が去っていくたびに、凄まじく心に傷を負います。怒り、虚しさ、やるせなさ、悲しみ、なんで一方的に伝えられるばかりで対話ができないんだろうと涙が出てきます。
これらの中でも、特に怒りの感情に振り回されてしまう自分がしんどいのだと思います。
こんな昭和親父自立系武闘派女子が令和で生き抜くためのアドバイスを頂きたいと願うことすらおこがましいのかもしれないのですが、何卒よろしくお願い申し上げます。。
(Sさん)

確かに昭和な親父に令和はたいへん生き難い時代のようで、たまにそんな親父心を満載した武闘派女子と話をいたしますと「あの頃は良かった」「最近の若者は」「骨のやるやつがおらん」「何かとパワハラと騒ぎよる」と酒が回るほどに愚痴っぽくなるものでございます。

デザイン関係はもちろん、エステ、美容、セラピスト、看護師などの業界は女性性が豊かでありながらも、男性性もたいへん強烈に成長致しますので、内なる男性性と女性性のバランスが難しく、繊細で傷つきやすい、感性豊かな側面を持ちつつも、気合と根性を旗印に猛烈に頑張ることが「常識」となってしまってしまうものです。

Sさんの場合はその典型とも言えるものかもしれず、たいへん豊かな女性性を持ちつつも、強い男性性より昭和を生きているものですから、そこかしこで苦悩を抱える経営者となってしまうのでしょう。

つくづく自分は経営者に向いてない、人を育てるのが下手だ、とか思いませんでしょうか。

それは才能豊かな証拠でもありますが、内包するエネルギーが大きい故、まるで大型船を操舵するが如き難解さを覚えるのだと思います。

かく言う私めも経営者に向いていない、というよりも、経営そのものにあまり興味がなく、一介の職人として自由に動きたい不器用なものですし、それゆえ、人の育て方なんぞ一向に分かりませぬので、弟子どもにも「好きにやりなさい」としか言えぬものでございます。

裏を返せば、会社を大きくしたり、利益を出したりするよりも、自分がやりたいことをやれるサイズに留めておく方針でして、できるだけ小規模で運営したいと考えております。

過日、順調に業績を伸ばしているとある社長氏が「このまま規模を大きくするか、それとも身の丈にあった今の店舗を充実させていくか迷っている」と相談に来られました。

現在数店舗経営しているお店は売上も好調で、このまま多店舗展開していくのが経営者としての正しい在り方なのかもしれないが、自分としては手の届く現在の状態に留め置くのがやりやすい、とのこと。

多店舗展開するには工場を新設するなど規模を大きくしなければならず、多額の資金がかかるため現場からは離れなければいけない、それも苦痛だが、そこにチャレンジしてみたい自分もいるそうです。

で、結局のところ「自分が何をしたいのか?本当に望んでいるのは何なのか?」というところになるのですが、内なる欲求に向き合うことを提案していくのです。

それが「自分らしさ」ということです。

「身の丈に合う」という言い方をしますけれど、会社を大きくしていき、業績を求めていくことが「自分らしさ」なのか、むしろ、女性性的なつながりや働きやすさなどに重点を置くことが「自分らしさ」なのか、どっちなのだろう?と。

男性性と女性性というと二択ってことになりますけれど、それを絶妙にブレンドしていくのが「自分らしさ」ということになりまして、彼はまだ最終的な判断は下していないのですが、自分は接客が好きで、きめ細やかなサービスを提供したい気持ちが強いので、今のところは現状維持を選択しているようです。

Sさんにしても、いよいよ「自分らしさ」にある程度の方向性を付ける時期に来ているのかもしれません。

女性性豊かなデザイナーの部分と、昭和親父丸出しの経営者の部分で、どう折り合いを付けていくか?

そこは自分がほんとうにやりたいことや自分の喜び、そして、自分が大事にしたいことなどを総合的に見ていく中で見えてくるものだと思います。

似た例はいくつもあって、昔からの知り合いの経営者は大阪の街中のおしゃれなエリアにオフィスを構えていたのですが、数年後「よくよく考えたら俺ってこの街には似合わないよな」と気づき、より自分らしい中心部から少し離れた下町にオフィスと移転させました。

なんせ、彼が採用するスタッフも似た者ぞろいですから、みんなで飲みに行こう!ってことになれば、オフィスのふもとにあるオシャレなバルではなく、徒歩15分ほど行った大衆的飲み屋街にみんなで向かうほどだったと言います。

「今度のオフィスの隣にいい飲み屋があってな。根本さんもきっと好きだと思うからオフィスに遊びに来るついでに飲みに行こうよ」と誘っていただいたものです。

なぜいきなり自分らしさって話をしたのかと言えば、自分らしく従業員に接することができるようになり、それが厳しすぎるということであればアンマッチとして受け入れやすくなるからですね。

例えば、Sさんが「いや、骨の髄まで昭和親父ですんで。やっぱ従業員には今まで通り厳しく接したいと思いやす」と覚悟を決めたのであれば、今回の学生インターンのようなケースに出会ったとしても「悲しいけど仕方がねえよ」と諦めが付きます。

それが自分なんだからそんな自分と合わないならしょうがねえ、という感じです。

さて、そうは言ってもSさんには違う側面もあるんですよね。

>でも、1人また1人と門を叩いた若者が去っていくたびに、凄まじく心に傷を負います。怒り、虚しさ、やるせなさ、悲しみ、なんで一方的に伝えられるばかりで対話ができないんだろうと涙が出てきます。

こうした繊細な一面を持つのであれば、昭和親父的な厳しいだけの接し方がSさんではないのかもしれません。

例えば、こうした思いは誰かに伝えてますでしょうか?
6年目の右腕くんはそうした社長の一面をご存知なのでしょうか?
また、インターンやアルバイトくんたちもまた、そうした社長の側面を知っているのでしょうか?

社長のキャラを他のスタッフを使ってでも宣伝することが大事なんじゃないかと思います。
まあ、社長自ら「あたしは厳しいことばっかり言うけど実はとても繊細でさ。人が辞めていくたびに一人涙してるわけよ」なんてことなかなか言いづらいし、本人が言ってると信ぴょう性も微妙っすよね。

今の20代は母親と距離が近く育ってきた人も多く、女性性が豊かな方が多いようです。
それが男性性優位な昭和世代と馬が合わない原因になるのですが、しかし、Sさんは内側にそれほどに豊かな女性性をお持ちなので、その部分はマッチすると思うのですよね。

また、揚げ足を取るようで恐縮なのですが(仕事なもんで。笑)「この業界は厳しいけど本当に楽しい仕事だ!」ということを伝えるなら、「この仕事は本当に楽しいよ!」という側面を強調するのみでたぶん十分だと思います。

何かと「厳しさ」「過酷さ」を伝えたくなってしまうかもしれませんが、それは「競争心」の表れでして、確かにその通りかもしれないけれど、彼らがそれを求めているかどうかは微妙なのです。

つまり、生き馬の目を抜くような競争社会を彼らは忌避しており、そこに飛び込むくらいならば和気あいあいと楽しく仕事したい、と考える者も多いのですね。

確かにうちの武闘派女子読者のみなさまは基本的に男性性が優位なものですからSさんの話にいたく共感してしまう方も多いと思いますが、数字よりも面白さ、実績よりも楽しさ、競争よりもつながりを優先したい人も多いと思うのですね。

そこではSさんの成功法則というのは彼らには通じない可能性も高いわけで、したがって、Sさんに必要なのは「対話」なんだろうと思うのです。

これが「自分らしさ」の次に来るテーマです。

私は職業柄いろんな人の話を伺っているのですが、誤解・勘違い・思い込み・先入観の恐ろしさをよくよく感じています。

また、こちらから何かを提供しようにも、相手にその余裕がなく受け皿がない場合は、何を伝えても響かないことも実感してきました。

だから、相手の話を聴くところから始めるしかないのですよね。

相手の話を聴いて、相手をよく知らないと何も始まらないとすら思っています。

かつて、とある社長さんは別の件でカウンセリングに来られていたのですが、あるとき「根本さんのマネして従業員と話をする機会を増やしてみました」という試みを始めました。

すると今まで自分が従業員のことを何も理解していなかったことに気付いたんですね。
特にプライベートについては知らないことが多く、「そういう事情であんな態度を取ってたんだ」などと理解が進んだそうなのです。

そしたら、離職率が30%を超えるのが当たり前と言われる業界で、彼の会社はそれを10%以下に抑えたのです。

社長がしたことは従業員と1対1でとことん話を聴くこと。
話をするんじゃなくて、聴くこと。

それで会社の雰囲気もすごく変わったらしく、「こんな簡単なことをなぜしてこなかったんだろう?」と思ったそうです。

それと同時に社員たちにも自分のことをあれこれ話すようにしたそうです。

「自分の話を聴いてもらってるからか、社員が僕の話をよく聞いてくれるようになったんすよ」と報告してくれました。

だから、「自分らしさ」を見つめながら、対話の時間をさらに増やしてみるってことはどうなのでしょうか?

※この辺の話は現在鋭意製作中の動画セミナー「根本式アクティベーションカウンセリング講座」にて学んでいただくことができます!お楽しみに!

あと、、、そもそもSさんはふだんから気軽に相談できる師匠とかメンターとかコーチとかカウンセラーとかはいらっしゃるのでしょうか?

やはりひとりで頑張るのはなかなか難しいと思うのですよね。
そこに自分が心を開いて何でも話せる相手がいるのといないのでは全然違うんですよね。

>これらの中でも、特に怒りの感情に振り回されてしまう自分がしんどいのだと思います。

この「怒り」を掘り下げていくのはどうでしょうか?

どんな時に怒りを覚えてしまうのか?
何が許せないのか?
自分はどういう怒り方をしてしまうのか?

さらに、

その怒りの下にはどんな感情が隠れているのか?
ほんとうに自分が伝えたい気持ちは何なのか?
そこには自分のどんな痛みが隠れているのか?
その痛みはどこから来たものなのか?

従業員に怒りを覚えたとき、そこに誰を「投影」しているのかを考えてみるのもありです。

よく昭和親父の中には「怒りでしか感情を出せず、怒りでしかコミュニケーションができない」という不器用な方々がいらっしゃいます。

それ以外のボキャブラリーを持てず、うまく自分の気持ちを言葉にできないのです。

だから、「寂しいんすよ」の一言が言えず「お前は自分勝手だ!」と怒鳴ってしまうんです。

もし可能であれば、Sさんが多用する怒りの言葉を集めてみるといいでしょう。

その言葉が何を意味しているのか?
怒り以外のどんな感情を表しているのか?

それについて分析してみても「ほんとうに伝えたい気持ち」が分かってくるかもしれません。

そうして怒りとじっくり向き合うことも「自分を知る」ということにつながるのではないでしょうか?

ま、とりあえず自己肯定感あげなきゃね!というお話だったかもしれません。笑

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