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情熱系武闘派女子のみなさまは頑張りやで愛したがりなのですが、一方で不満もためやすく、定期的に噴火を繰り返す仕様となっております。
育った家庭に問題があるならばさらに火力は激しく、時には旦那様を真っ黒こげにしてしまうこともあるのです。
それだとやっぱ自分もしんどいし、夫婦関係もヤバくなりそうなので、自分の感情とうまく付き合えるようになりたいものですよね。
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出会って6年、結婚して4年の夫がいますが、結婚をきっかけに同居を始めてから、夫へ家族由来の劣等感、被害者意識、競争意識、を抱くようになり、犠牲や我慢を繰り返して不安不満を溜め、怒りをぶつけています。(夫からしたら超迷惑・・・)
根本先生のブログを読みまくってこれまで抑圧してきた家族への気持ちを振り返って当時の自分を慰めたり、夫の何かしらの言動に不満を持ったらまず「これは誰に対して不満を感じてるの?(投影してない?)」と考えてみたり、自分であれこれしてみてますが、結局夫への怒りを消すことが出来ず、大噴火するという流れを断ち切れていません。
つい昨日も爆発してしまい、夫から「もう俺の事嫌いなの?」とまで言われました。私としては夫と一緒にいたい、いたいからこそ爆発する度自分の内面を掘り下げてます。
でも・・・爆発する度、反省掘り下げを繰り返して何かしら気づきを得ているものの、毎回夫を傷つけているうえ思考パターンが一向に変わっていないような気がしています。
恐らく私は子供時代に子供らしく居られず(アダルトチルドレン)、表面的には自立しているようで超他人軸、 認知の歪みが酷くこびりついているのだと思います。歪んだ認知や思考パターンを新しく塗り替えるにはどうしたらいいのでしょうか・・・
いっそ脳を取り出して洗いたいくらいです・・・
(Hさん)
脳を洗いたい!という声も各方面からちょくちょく頂いており、同様の思いをお持ちの情熱系武闘派女子のみなさまも多数いらっしゃることと思われます。
まあ、脳なのか、心なのか。。。
そういえば、あまりに罪悪感に塗れているので「心をクリーニングすることってできないの?」と相談に来られた方もいました。
洗濯もののように朝預けたら夕方仕上がってたらいいんですけどねー。
・・・と余談で話を引っ張ってると、はよ本題に入れや、という声が聞こえて来そうなので話を転じようと思います。
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「知ってる」「分かってる」「気付く」と「行動」というのは基本的に別物でして、だからこそ、「分かってるのにやめられない」ってことも多いですし、「やればいいって知ってるけど何も行動していない」ということもあるわけです。
そんなこと言われたらドキッとしちゃいますよねえ。笑
Hさんも色々と勉強されてる様子は文面からも伺えます。
なので、よく分かってらっしゃるし、毎回様々な気づきを得てることも素晴らしいと思います。
ただ、この「知ってる」「分かってる」「気付く」ってのは顕在意識の中で起きているものでして、この顕在意識ってのはあまりに非力なので、感情の力には抗えないものなのです。
もちろん、感情の力もケースバイケースですから、そんな強くない感情であればそうした知識でカバーできることも少なくありません。
「このシャンプー、良さそうなんだけどちょっと高いなあ。けど、髪にいい成分が入ってるし、使ってみたいよなあ。でも、今月ちょっと厳しいから次にしようか」みたいなことは可能ってことです。
しかし、情動とも言うべき強い感情においてはとても思考では押しとどめられないほどのパワーがあるわけです。
先日も「彼とは先がないし、苦しいだけだし、会わない方がいいって分かってるのに、誘われると嬉しくなって会いに行っちゃう」という方をカウンセリングしてましたけど、「まあ、会いたい、好き、ヤリてぇって気持ちが強すぎるからしょうがないんだよね」という風に慰めるところからカウンセリングを始めました。
Hさんもご存知のように、幼少期にたんまり溜め込んだ感情というのは、それはそれは大きなパワーを持っていまして、その感情が親に対するものだと分かっていても、目の前に頃合いのサンドバッグがぶら下がっていればうぉりゃー!!と怒涛のパンチを繰り出してしまうのもしゃあないのです。
「これは旦那よ!お母さんじゃないのよ!」と気づいていたとて、心にとっては彼がお母さんに見えてるわけですから火炎放射器をぶちまけてしまうのです。
そうすると「思い余って爆発する」→「反省する」→「気づきと学びを得る」という流れもまた癖になるんですけれど、かといってその学びを次に活かせるか?と言えば、元々の感情がデカければそれなりに時間がかかるもんなんです。
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ちなみにですが「問題から学ぼうとする」という“パターン”も存在します。
っていうか、私たちは少なからずそれを持ってるもので、何か問題が起きて、反省し、気付き、学び、次に活かす、というプロセス自体が癖になっちゃうんですね。
そうすると問題が起きなきゃ学べないわけですから、成長するために次々と問題を作り出してしまう“成長意欲旺盛な人”も少なくありません。
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さて、Hさんはカウンセリングとかは利用されてます?
ブログとかYoutubeとか本とかたくさん使ってもらってありがたいのですけれど「実践編」ってのはどれくらいされてるのかな?と思いまして。
近々リトリートセミナーもあるんですけどどうですか?
「まだあたしは大丈夫」とか思っちゃっていませんか?
「お金が・・・時間が・・・」とか思っちゃっていませんか?
確かに理由はあれこれあるんですけれど、旦那さんとの関係がこじれていく方が大問題だと思いません?
自立系な方々は限界まで「ひとりで何とかしなければ」「自分で解決しなければ」と修行モードになっちゃうんですけど、それが単なる「苦行」であることも多いと思うのです。
例えば、体調があまりすぐれないとするじゃないですか。
そうすると自分なりに調べて対処すると思うのです。食べるものに気を付ける、とか、睡眠を多めにとる、とか、断食する、とか、軽い運動をする、とか。
それで改善していけば全然いいんですけれど、それでもあまり改善されなかったらどうします?
病院行きません?
何かしらの治療を受けようとしません?
自分でできることは自分で対処すればいいんだけど、「相変わらず爆発を繰り返してるなあ。旦那もHPが相当減ってきてるなあ。このままだと嫌われちゃうかもなー。それは嫌だなあ」と思えば、やっぱ動いてみたほうがいいと思うんです。
それがカウンセリングだったり、リトリートセミナーだったりするならば、深呼吸して勇気を出して一歩踏み出してみることが次なる課題だと思うのです。
カウンセリングにしてもリトリートセミナーにしても「依存する場」ではありません。
「ここは自分でやれるよね?でも、こっちはここでやろうね?」という風に区分けをしていく「相互依存の場」です。
他人軸で関わるところではなく、自分軸を構築していく場なのです。
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子ども時代の親子関係でたくさんの思いを心の中に溜め込んでいて、それをひとりで処理するにはとても大変な状態なんだな、と思ってみてください。
いわば、多忙を極めるうちに部屋の片づけが全然できてない!って状態だったら、自分ひとりでやるよりも、誰かと一緒にやったほうが早くきれいになると思いません?
そして、誰かに片づけを手伝ってもらうことによっていろんなアイデアも得られますよねー。
ということで、自分で学ぶことはとても素晴らしいことなんだけど、自分で扱えない領域については専門家を頼ってもバチは当たらないぜ?と思っていただきたいところです。
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ということで具体的にHさんのケースを掘り下げていくことにしましょう。
>結婚をきっかけに同居を始めてから、夫へ家族由来の劣等感、被害者意識、競争意識、を抱くようになり、犠牲や我慢を繰り返して不安不満を溜め、怒りをぶつけています。(夫からしたら超迷惑・・・)
基本的に情熱系武闘派女子というのは「あれこれ頑張る」→「不満を溜める」→「根性で抑え込む」→「抑えきれずに爆発する」というルーティンを持っていまして、定期的に噴火することはお約束なのですね。
だから、Hさんや同志のみなさまはパートナーに対して「鹿児島に住んでると思え!」と忠告をし、火山灰対策をふだんからしておくように命じておくことが大切ですよね。
また、逆に見れば「爆発しちゃうくらい気の許せる旦那様なんだねー。」ということですよね?
だってさすがのHさんだって通りすがりのおっさんに怒りをぶつけたりはしないでしょう?
「この人なら受け止めてくれる!」
「この人に分かってほしい!」
と思うから旦那様をサンドバッグにできちゃうわけです。
もちろん、潜在的にはそれだけ旦那様を信頼している、とも言えるのですね。
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その一方で、忘れちゃいけないのは「旦那にも何らかの問題がある」ということですね。
奥さんだけが一方的に悪いってことはあり得ず、Hさんの地雷をひとつひとつ丁寧に踏んでくるなど、何かしら彼にも問題があるのです。
だから、こういう問題は「50/50」という風に見ます。
Hさん自身の問題が50%、そして、旦那さんの問題も50%。
そこは対等であり、どちらからが一方的に悪いっていう風には見ないのです。
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さらに、Hさんもお気づきのように、幼少期の家族を旦那さんに投影していることも事実です。
つまり、旦那さんに父や母やきょうだいを映し出し、今の家庭に、かつての家庭を投影している、ということです。
「その言葉、誰に言いたかったのかな?」
「その気持ち、誰に受け入れてもらいたかったのかな?」
という意識を持つことってすっごく大切だし、ものすごく役立ちます。
そもそも私は「パートナーシップは代理戦争」という風に解釈します。
それぞれが、お互いに、過去に親密な距離にあった人を投影しまくっているってことです。
だから、Hさんは旦那さんに父、母、きょうだいはもちろん、子ども時代に仲の良かった人、かつての恋人など、心理的距離が近い人をバンバン映し出しているのです。
もちろん、逆もまた然りでして、旦那さんもHさんに父、母、きょうだい、かつての彼女を投影しているのです。
だから「パートナーシップはすべてを癒す」という風にも言えるのです。
父や母との問題を、パートナーシップを通じて癒していくことができるわけで、親子関係は横において、旦那様との関係を徹底的に見ていくこと場合もあります。
どっちを取るかは今の夫婦関係を見ながらご本人に決めてもらう感じなのですけれど、一般的には「旦那さんとの関係が良好で、お互いに愛情があるならば、親子関係は一旦横において夫婦関係をより良くしていくことを目指す」ようにしています。
親密感への怖れを越えてさらにご主人に近付く。
そのために、与える、受け取るをより強化していく。
セックスを含むコミュニケーションをより密にしていく。
二人のヴィジョンを描き、そこに向けて二人で進んでいく。
そうしたプロセスを進むうえで「ここはちょっと父ちゃんに触れたほうがいいよね」ということもあります。
一方、夫婦関係がちょっとヤバい、となってきたら主に親子関係に目を向けるでしょう。
Hさんのように状況を理解されていて、知識もお持ちであれば、「実践」ですよね。
実習(ワーク)をしたり、イメージワークやロールプレイなどのセラピーをしたりして、感情を解放したり、新たな価値観をインストールしたり、その裏の才能を目覚めさせたりということを目指していきます。
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例えば、子ども時代からあまり親の愛情を感じられず、早くに自立した方をセッションしていくとしましょう。
早くに自立して社会的にはうまく行ってるんだけど、パートナーシップなど親密な距離では問題が起こる例のパターンのひとつです。
そこで親と向き合うセッションをします。
リトリートセミナーのロールプレイセッションであれば、お母さん役などの人を選んでもらい、投影を使ってお母さんに対して抱えている思いを言葉や態度で解放していきます。
言いたいけど言えなかったことを言葉にしてみます。
子ども時代のできごとならばそんな言葉数は要りません。
「そばにいてほしい」
「だっこしてほしい」
そんな子供らしい欲求が出てくることもあるでしょう。でも、
「いい子じゃなくてごめんなさい」
「助けられなくてごめんなさい」
「見捨ててしまってごめんなさい」
実はこういう罪悪感の方がけっこう根強く心の中に残っていまして、一見欲求の方が強そうに見えて、ほんとうの問題は罪悪感だったりするのですね。
(だから、旦那に対して感情を爆発させたあとで強烈な罪悪感が出てくるのです。)
もちろん、場合によっては「ただ母の愛を感じる」というセッションを組み立てることもあります。
リトリートセミナーだとこういうセッションは作りやすいんですけど、母性(母の愛)をただ感じるだけ、ただ、そこに身を委ねるだけ、ただ受け取るだけ、ということで、体全体にその愛をなじませることによって、“感覚的に”(潜在意識・無意識的に)母からの愛を感じられるようにしていくのですね。
また、インナーチャイルドワーク風に、寂しくて、愛されたくて、でも頑張らなきゃいけなくて、いい子にならなくてはいけなかった自分を、自らが救いに行く、というセッションもなかなか強烈です。
そういう「実践」を通じて、潜在意識や無意識層に直接アプローチすることで、まさに「内側から変わる」ということを目指すのです。
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その実践の結果、感情のコントロールができるようになる、というわけではありません。
溜め込まずに出せるようになったり、自分の本当の気持ちを素直に伝えられるようになったり、旦那様からの愛情をヒシヒシと感じられるようになったり、心身がとても軽やかになったり、地に足がしっかり着いたような感覚があったり、みんなに感謝の気持ちが溢れてきたり、自分がほんとうに欲しいものが分かってきたり、表情や雰囲気がガラッと変わったり、人間関係な不思議なほど楽になったり、、、、そうした効果が出てきます。
基本的に私はHさんや同志のみなさまが持つ情熱を減らしたいわけじゃありません。
その情熱をできれば平和利用したい、ご自身のライフワークを生きる動力にしたい、と思っているのです。
なんか、リトリートセミナーの宣伝みたいになってますけれど、そして、そういう意味も含むのですけれど、「そろそろ自分の手が届かないところは人に任せた方がよくないですか?」という提案が本線です!笑
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