地元を離れたいけれど、その先自分がどうしたいのか分からない。~変わりたいけど変われないのはなぜ?~



長年住んだ土地ってのは良くも悪くも愛着がわくものでして、かつ、水が合うように自分を調整してきたので離れたいと思ってもなかなか離れられないものです。
そこに家族との関係があるとつい後ろ向きな決断をしてしまいがちなのです。
そういう状況で自分を変えるにはどうしたらいいのか?を考えてみましょう。

最近こちらのブログに偶然出会いました。

数々のネタを見ていると、、まるで自分のことを言ってるのではないかということ、わたしの今までの恋愛(二股男、失業男、などなど。)は、私自身が無茶な恋愛を望んで選んでいたのではないかということに気づいてしまった、、ところです。

今私は42才のシングルマザーで、地方に住んでいます。離婚をしたのは5年前、離婚を言い出したのは、元旦那の方でした。

離婚の大きな原因はセックスレス。また何かケンカをすると私が無口になり、シャットダウンしてしまうので、話し合いができない、と元旦那からは言われていました。

子どもが産まれる前からもお互いセックスをするような雰囲気はなく、どちらかというと友人のような関係でした。
元旦那は仕事もきちんとするし、家事や子育ても協力的だったのですが、几帳面すぎる性格もあって大変でした。
でも、お互い、腹をわって話せるような間柄でもなかった気がします。
お互い結婚適齢期過ぎないようにあわてて選んで結婚したのかもしれません笑

そして、離婚したあとにアメリカ人の15も下の彼と仕事出会いました。
すごく愛情深い彼で、明るく、いつも励ましてくれたり、すごくいい人。
だったのですが、彼と付き合って半年ほど、仕事の契約がおわり、アメリカに帰ってしまいました。そして夢だと言っていた、軍隊に入ってしまいました。

軍隊に入ってからも毎日連絡はあり、彼からはアメリカに来てほしい、と何回か話がありました。
が、一年経って、軍隊の生活がこれからどうなるか分からないから、関係をなしにしようと彼からお別れの言葉がありました。

その後お別れしてからも、半年ほどずっと何してる?元気?と毎日連絡はあったものの、毎日連絡あると、私が彼を忘れられないし、今現在の生活を心から楽しむことはできなかってたので、連絡も少しやめたいという話を最近したところです。

1年以上ずーーっと渡米することを悩んでました。
両親のこと、こどものこと、言葉の壁。。
色々ずーーっと考えて、なかなか決断できませんでした。
特に70代の両親を置いていくことへの罪悪感がぬぐえず、ずっと苦しんでいました。

ちなみにわたしの両親は、わたしがこどもの頃からケンカが絶えず、父が短気ですぐ怒る、母は泣いて叫ぶ、というような光景をずっと見ておりました。
現在も父のモラハラは続いています。

わたしに姉と弟はいるのですが、姉は自立心が強く18歳からずっと東京にいます。
弟は大学を辞めて精神を病み、10年引きこもりをした後に、今実家に住みながら、バイトをして暮らしています。

わたしはずっと地元で暮らしており、パートと、趣味で服や小物を販売するということをしながら生計立てています。
元旦那からも養育費はきちんともらっているので、お金には困っていません。

わたしはこれからどうして行きたいんだろう。
ずっと地元にいたくない。
けど両親も心配。

その前に、わたしがわたしのままでいるかぎり、恋愛、人と深く関わるのが難しいのではないか、というのが相談内容です。

何か暗くなってしまった!!
どうか採用して回答頂けるとうれしいです!!
(Hさん)

暗いご相談に明るく回答するのがうちのブログなんで大丈夫っすよ。どよよーーんとした空気も同志たちの怒りの炎が焼き尽くしてくださいますのでご安心ください。(こわいね)

ということで、お父ちゃんのモラハラからお母ちゃんを守るという重要任務に長らく就いていらっしゃるわけですから、そう簡単に職場放棄なんてできませんわなあ、というのが正直な感想です。

弟のこともちょっと心配でしょうか。

ずっと地元にいて、両親と付かず離れずの距離でいらっしゃったんだとしたら、なおさら放っておけないですし、新しい土地に打って出るのもよほどのきっかけがなければ難しいと思います。

しかも、その新しい土地ってのがいきなりアメリカならば25歳でも躊躇しちゃうと思うのです。

だから、軍人になっちゃった彼との連絡を断とうとするのも良いことだと思います。ものすごく勇気が要ったかと思いますが。

また、元旦那さんと友達みたいな関係になっちゃってレスになったのもまたご家族との関係が密に関係していたのかもしれませんね。

一般的に、長らく親を精神的に支えてくると、私が言う「母の母役をやってきた」みたいな感じで、人によっては子どもの頃から「子育て」を経験してきたようなマインドを持つようになります。

実際は「親と娘」なのですが、現実的には「暴れん坊の息子と、感情的な娘を持つ母親」みたいなポジションを担うようになってしまうんですよね。

そうするとHさんが地元を離れてどこかに行くってことはまるで子どもを捨てて家を出るみたいな気分になりかねず、そりゃあ、罪悪感がすさまじいですからそんな選択はできないものです。

その一方で、親の親をやってきたんだったら「子ども時代に子どもをちゃんとできてない」ってことにもなりますから、どこかで自分を全面的に受け入れ、甘えさせてくれ、そして、安心させてくれる親のような存在を求めるようになります。

それが彼氏や旦那であったり、リアルな自分の子どもだったりすることも多いものですし、人によってはアルコール、仕事(ワーカホリック)、セックス、ギャンブル等に依存することでその葛藤を満たそうとするケースも少なくありません。

あと単純に42年過ごした地元ってのはそうじゃなくても離れがたいものです。

勝手知ったる我が家とよく言いますが、長年住んだ土地にはそうと意識しなくても愛着があり、何がどこにあって、どこに行けば何があるかが分かっていて、ご近所さんにはどんな人がいて、このことで困ったらこの人に相談して、という全部分かってる“安心な”状態です。

例えば、私の中学までの同級生で地元にずーっと残っている友人もいるんですけど、「今さらここを離れるって考えられねーなー」と言ってます。

年齢的にも地元の集まりに関わることが増えていますし、仕事だって地元で完結しています。
若い頃は地元を離れて外に出たいと思っていた時期もあったらしいのですが、年齢を重ねるにつれて「不便なこともあるし、満足してるわけじゃないけど、ここが一番安心だし、安全なんだよね」という気持ちになったそうです。

少し深い話をすれば、自分が生まれ育った土地のエネルギーに私たちはチューニングしているんです。

だから仮に大学から地元を離れたとしても、地元に帰ればなぜかホッとするし、心が穏やかに、落ち着いていくものです。

「水が合う」という表現がありますが、生まれ育った土地の水を吸って生きてきたわけですから、やはり地元というのは特別なものなのです。

もちろん、地元で嫌なことがあって二度と戻りたくない!という方もいらっしゃるんですけど、それは人間関係そのものがもたらす問題があるからで、それを除けばやはり「水が合う」ということは言えるのです。

だから、地元を離れるってのはそれなりの事情がないと難しいんです。

カウンセリングでも、「やりたいことがあるから地元を出て街に出たいのだけど・・・ごにょごにょ・・・」というご相談ってやっぱりあるんですよね。

「好きな人がいる街に行って一緒に住む話も出ているけど・・・ごにょごにょ」とかね。

そんな方にはそんな地元愛について話をしたのち(もちろん、ほとんどの人は地元愛があるなんて思ってませんけど!)、よほどの引力が先方になければ根っこは抜けないんだよね、と伝えます。

42年張った根っこを抜くってなかなか大変だと思いません?

だから、安全のため、少々無理してでも「行き来する生活」つまり「W拠点生活」をテストしてみたらどうか?という提案をします。

ありきたりなんですけどね。

例えば「地元(実家)にいるのが嫌で東京に出てきて10年頑張ってきたけど生活もほんと大変で、恋愛も全然うまくいかず、でも、地元に帰るのはイヤでどうしていいのか分かんない」という方がいらっしゃいました。

よくよく話を聞いていくと、やっぱり実家に引っ張られてる自分がいることが分かってきました。

お母さんのことが心配だったり、無理やり東京に住んでるけど正直、そんなに楽しめてなかったり、でも、地元に帰っても仕事があるか分からないし、実家とのかかわりが密になったら結婚できないんじゃないか、という不安もあるし、ということ。

「それってね、地元に片足突っ込んだまま東京で生活している状態だから、マインド的にも中途半端になっちゃって、それが苦しいんだよね」とお伝えしました。

これ、結婚生活にも言えまして「実家に片足突っ込んだまま嫁に来たみたいな状態」と表現することがあります。(結婚生活20年の方にもそんな話をしたことがあります。)

「絶対地元には帰らない!」とか「地元には帰れない!」とか「東京の方が楽しい!面白い!」という強い“情熱”がないと難しいんですね。

だから、そのクライアントさんには「親も帰って来いって言ってんでしょ?とりあえず白旗上げて家に戻り、そこで態勢立て直して今後のことを考えたらどう?」という提案をし、彼女もそれを聞いてなぜかホッとしちゃった(腑に落ちちゃった)みたいで、その数か月後には田舎に帰られました。

そのとき「親と向き合ってやり残したことを全部やること」「地元でしかできないことを全部やってみること」という宿題を渡しました。

昨日、「自分を知る」というお話を書きました。

やっぱHさんにとっても「自分を知る」ということは最も大切なテーマではないかと思うのです。

「わたしはこれからどうして行きたいんだろう。」ということを教えてくれるのはほかでもない自分自身なんですよね。

自分は何が好きなのか?何がイヤなのか?
自分は何をしたいのか?何をしたくないのか?

その答えを知っているのは他ならぬ自分自身です。

だから、じっくり自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか?と思うのです。

経済的に困っていなくて、住み慣れた地元にいらっしゃるHさんとしては、自分をよく知るために絶好のタイミングかもしれません。(子育ては大変かもしれませんけど)

自分にとって子どもはどんな存在なのか?
自分はどんな女なのか?
自分が心地よいと思う空間ってどんなところなのか?
自分はどんなときに楽しい、心地よい、気持ちいいと感じる人なのか?
逆に、自分は何が嫌いで、何が嫌なのか?
自分の長所や価値、魅力は何なのか?
逆に、自分の短所、苦手なところはどんなとこなのか?

どうなりたいか?という未来のことを考える前に、まずは「今の自分」を見ていくのです。

「どうしたいのか?」というのは「今の自分」という現在地が分かって始めて成り立つ疑問ですね。

「大阪にどうやって行く?」という疑問は、自分が今いる場所が分からないと成り立たないでしょう?

東京にいるなら新幹線か飛行機が一般的でしょうし、神戸にいるならJRか阪急か阪神で行くでしょうし、フランスにいるならとりあえず成田か関空行きの飛行機を予約しなきゃいけないでしょうし。

「自分を知る」ってことはやっぱりすごく大切なテーマなのです。

さて、そんなHさんに追加の質問としては「やり残したこと」「やってきたこと」を見ていくこともお勧めですね。

親に対して「やり残してること」ってどんなことでしょうか?
また、親に対して「自分なりにやってきたこと」を再評価してあげるのも大事なことです。

例えば、親のために頑張ってきたことを列挙するんですね。100個くらいは最低必要ですね。

そして、それをやった自分をほめちぎる、というワークをやってみてください。

また、親に対してやり残してること(このまま地元を離れたら後悔しそうなこと)も探してみてください。

それから、今の地元にいるからできることってどんなことでしょう?
地元を離れたらできなくなることって何か?を考えてみてください。

そうして、心の整理を進めていきます。

そうするとだんだん客観的に自分を見ることができるようになっていきます。

つまり、それくらい自分のことが分かってきたってことです。

まずは、ここを目指しましょう。

「地元を離れたい」とか「引っ越しをしたい」とか「転職をしたい」というときに私が重要視するのは、「意識がどこを向いてるの?」ということなんです。

「地元が嫌だから、別の土地に行きたい」というのは後ろ向き、つまり自分の意識は「地元」を見ていて、「別の土地」は見ていません。

だから、その状態で「別の土地」に行くと、地元を出ることが目的だから、その新しい土地で何をしていいのかが分からなくなります。つまりは楽しめません。

「地元もいいけど、あの別の土地はもっといい」みたいな気持ちになれば人って動きやすくなるんです。

「感謝」と共に地元を離れられるから、新しい土地での未来にも希望が持てるんです。

だから、今いる地元と向き合い、感謝できるくらいその価値を見て、地元が与えてくれた恩恵を受け取ることをしていきたいのですね。

これが理想的な「手放し」のプロセスでもあるのです。

だから、まずは自分を知る、というところに意識を向けてみましょう。

あ、これは自己肯定感をあげるプロセスでもありますから、数か月後は今とは全然違う気分で過ごせてると思いますよ!

もちろん、これは

>その前に、わたしがわたしのままでいるかぎり、恋愛、人と深く関わるのが難しいのではないか、というのが相談内容です。

という疑問への回答も用意してくれるでしょう。

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