男性性を悪者にしてきてごめんなさい。真実の男性性はとってもかっこいいんです。



私のブログでは「自立→相互依存」というプロセスを主にサポートしているので、男性性(傷ついた男性性)を悪者にしてしまいがちなのですが、男性性って別に悪いもんじゃないんです。
真実の男性性と呼ばれるものは時に凛としてかっこよく、またエネルギッシュで、地に足が着いている存在なのです。

さて、当ブログでは何となく男性性を悪いもののように扱い、女性性を賞賛しているのですけれど、それにはちゃんと理屈があるのですが、みなさん、ご存知でしょうか?

というところで改めてちゃんと説明した上で、男性性も時には必要なんだぜ?という話をしたいと思います。

私たちの心理は「依存→自立→相互依存」という3つのプロセスを経て成長していきます。(成長モデルと言います。)

で、うちの読者の大半は自立系武闘派女子ということなので「自立している方々」に向けたネタを発信しております。

自立ってのは「ひとりで頑張る」というスタイルでして、ここから派生して、

・ひとりで何とかする
・誰にも頼らない
・自分が頑張るしかない

というところから、

・自分以外はすべて敵である
・簡単に人に気を許してはならない
・自分ひとりで成し遂げることに価値がある

と言った価値観が生まれることもあります。

もちろん、ある程度の自立は必要なのですが、過剰に自立にこだわるとどんどん孤立し、燃え尽きていくようになります。

言い換えれば、ひとりでできることには限界があるにも関わらず、それでもひとりで何とかしようと頑張り続けてしまうのですね。

これは「依存時代に傷ついた分だけ自立する」という心理があるからで、自立というのは「もう二度とあんな辛い目には遭いたくない!」という思いを抱えている状態なのです。

そうして自立している状態は別名「傷ついた男性性」と表現します。

ここで「男性性」という言葉が出てくるのですね。

ちなみに「依存」は「傷ついた女性性」と言います。

自立しているとやがて孤立し、燃え尽き症候群に陥るので、そこを抜けて次のステージである「相互依存」に移行したいのですが、そのためには「自立を手放す」ということが課題になります。

したがって私の文章、カウンセリング、セミナー等は「自立を手放す」ということを中心的なテーマになるんですね。

で、自立ってのは「傷ついた男性性」の問題なので、それを癒すために「女性性」が必要なわけです。

とはいえ、ここで必要なのは「真実の女性性」であって、「傷ついた女性性」ではありません。

なので、正確に記すならば「傷ついた男性性を癒し、相互依存のステージに進むために、真実の女性性を自分自身に与えましょう」ということを主張しているのです。

ところが筆者がめんどくさがりというか、手抜きというか、いい加減なものですから、「ああ、相当自立してるね。男性性が強すぎんだよ。女性性を受け取れよ」という表現を使ってしまっているのです。

たいへん申し訳ございません!(新年早々、華麗なる土下座をキメる筆者)

つまり、「傷ついた男性性が強すぎているから、真実の女性性を受け取って自分を癒し、相互依存のステージに入ろうぜ!」ということを言いたいのです。

だから、けっこう誤解や分かりにくさを与えてしまっているかと思います。
その節は大変申し訳ございませんでした。(形ばかりの土下座を繰り返しながら)

で、その「真実の女性性」を「傷ついた男性性」に与えるってことで、信頼するだの、競争を手放すだの、サレンダーするだの、コミットするだのってことを言ってるわけですね。

さらにはもっと女性らしくする方がいいんじゃね?部屋には花を絶やさないようにした方がいいんじゃね?という話もするのです。

それでですよ、「真実の女性性」があるなら「真実の男性性」もあるんでしょ?というのが今日の本題なわけです。

相変わらず前戯が長くてすいません。(てへ)

プロセスの流れから行くと、真実の女性性を受け取り、相互依存のステージに入ったのちに、真実の男性性が登場する流れが来ます。

その女性性のエネルギーを十分受け取ったのちに使えるエネルギーが真実の男性性というわけで、なかなかこの境地に至るのはなかなか難しいですね。

道を極めた人のような、すべてを包み込む老賢者のような、一瞬ですべてを見通す直観力の持ち主というか、達人というか、ある種の美しさというか静謐さというか、そういう雰囲気を持つ状態になるものです。

こうの相互依存における真実の男性性をマスタリーと呼ぶのです。

悟った人もそうですけど、非常に人間らしく、人生を楽しんでる人もそうです。

要するに「思い切り自分を発揮して生きてる人」ですね。

だから多くの人から支持や尊敬を集めるメンターたちはこの領域までたどり着いているんじゃないかと思いますし、子育てをやり切った肝っ玉母ちゃんだったり、町工場の職人として勤め上げたお父ちゃんだったりもまた、この領域のマインドに至っている可能性もあるのです。

女性性は自由であり、広がりを与え、直感を与え、喜びや感動を生み出します。

男性性は地に足を着け、時には道を切り拓き、女性性が作り出した世界を形に変えます。

男性性が軸、土台としてしっかり機能することにより、女性性はより自由に空を飛びまわることができます。

例えば、女性性で豊かさを享受し、男性性がそれを目に見える形(資産とか)に変えるのですが、そのバランスが崩れてしまうと「お金はあるんだけど豊かさを感じない」「豊かになってもいいと思うのに収入が増えない」と言った問題になります。

また、女性性はつながりを築き、男性性がそれをまとめていきます。
まとめるためにはある程度のルールが必要ですし、チームとして成り立たせるためのシステムが必要になるでしょう。

また、女性性がヴィジョンを受け取り、男性性がそれを形にしていくんです。
だから時には思考することも大事だし、頑張ること、耐えること、待つことも重要になります。

つまり、自分らしい幸せな人生(=ライフワーク)を生きるためには、女性性の解放はもちろんのこと、真実の男性性を受け取ることもまた大切なのですね。要するに男性性と女性性のバランスを整えることが多くの人にとってのテーマとなるのです。

という抽象的な話をした上で、具体例をいくつか紹介したいと思います。

過日、とある常連様とお話していたところ、彼女がたいへん怖れの中にいる状態であることが分かりました。

まあ、それは誰でも強い怖れと不安にさいなまれる状況なのですが、長らく女性性を解放し続けてきた彼女はすでに家族や友人、カウンセラーなどに相談し、彼女を助けるためのチームを作っていました。(家族に助けを求めるなんて史上初だと言ってました。)

それでも、まだまだやはり定期的に強い不安がやってくるし、気が付けば怖れの中にいるとのこと。

だからそこでは男性性を使うことを提案しました。

「そこは怖れと戦いなさい。逃げない、と決めなさい。その怖れも不安もすべて抱え込んで前に出なさい。仲間たちの愛を受け取り、それをエネルギーに変えて前に進みなさい。自分はそれができると信じなさい。」

また、とある経営者の方とお話していまして、なかなか苦境にあることをシェアしてくださいました。

助けてくれる人はいるとのこと、そして、いくつかのヴィジョンも見えており、そこに向けて進んでいく最中に起きたトラブルでした。

このシーンでもまた真実の男性性を発揮するところだと思います。

「コツコツと今できることを一つずつ、丁寧に、一生懸命やり続けるだけじゃないでしょうか。今は冬で、耐える時期。やがて春が来ることを信じ、今を生きましょう。」

あるいは、とある大きな決断を迫られている方には「もうここは自分を信じるしかないですよね。どういう道を選んでもそれが正解なんです。あなたに間違いはありません。だから、どこまで自分の思いを信じられるかにかかってくると思います。」と伝えますし、大きなチャンスを前にビビっちゃってる方には「お祝いの準備しときましょうか。いいシャンパイ用意しときましょうよ。そのパーティには誰を呼びましょうか?とりあえず、今日は予祝ってことにしときましょうか」などと言います。

・・・まあ、このレベルになりますとなんかお坊さんの説法みたいな感じになるんですよね。

理屈が通じる世界でもありませんし、感情に振り回されている場合でもありません。

「無理を通せば道理が引っ込む」という話を先日書きましたが、これもそうなんですよねー。

常識とか全然関係ないし、理論だって役に立ちません。

まさに道なき道を自らを信じて切り拓くことを求められてる状態です。

しかも、そこは「自分らしく」進むことが必要なので、答えなんてありません。

となれば、そこを武士のように背中を伸ばして凛とした姿勢で挑むもよし、「どうも~♪」とベテラン漫才師がセンターマイクに向かうときのように振る舞うもよし、淡々と粛々と何事もなかったかのように進むもよし、わーきゃー言いながらもきっちり足を進めていくのもよし。

そうした「前に進む力」「地に足を着ける力」「直観力」「決断力」「忍耐力」「継続力」「深い叡智」などを与えてくれるのが真実の男性性というわけです。

この真実の男性性をまとうレベルになると、その人のあり方、たたずまい、雰囲気の中に「美しさ」を感じるようになります。それが「色気」として映る人もいるでしょう。

また、時にはその雰囲気が「怖い」と感じさせる人もいて、凛とした佇まいの神社に詣でるように思わず背筋が伸びてしまう人もいるでしょう。

さらには、その人と接するだけで明るい気分になったり、希望が見えたり、つい安心してしまうような、そんな雰囲気を醸し出す人もいます。こいう人になると周りに常に人が集まってきますね。

恐ろしいほどに地に足が着き、何があっても大丈夫!という経験をいくつも重ねてきているのかもしれません。

こうした男性性の要素は自分ひとりでも到達できますし、パートナーシップを使っても作り出せるものです。

一方が女性性を磨きに磨けば、バランスの法則によって相手の男性性が磨かれます。

奥さんがヴィジョンを見て、旦那さんがそれを現実化するというプロセスを得意とする夫婦もいます。

ということで、傷ついた男性性は女性性を使って癒した方がいいけど、真実の男性性はとってもかっこいいんだぞ!というお話をさせていただきました。

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