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私たちは日常生活の中で主に「思考」と「感情」に“支配”されてると言えます。
すべきことがいっぱいあったり、感情に振り回されたり、ついいい人をしてしまったり。
そうすると自分の本音とつながることができないのでどうも自分自身を生きてる感じがしなくなるんですよね。
それで各種問題が発生するんです。
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A.情熱的で感情豊か、もちろん女性性も豊かでセクシャリティも強い人。
B.落ち着いた雰囲気でとてもいい人。周りからの信頼も厚く、いつも周りを気にしてる。
この一見、両極端に見える人の共通点って何だと思いますか?
もちろん、このタイプの人がみんなそうなるってわけじゃなく、でも、けっこうな確率でこの共通点を持ちやすいのです。
・・・まあ、セミナーならここで1,2分時間取って考えていただいて、それを近くに座ってる人とシェアしていただくんですが・・・。
引っ張ってもしょうがないので答えは何かというと「自分の心の声を聴けてないかもよ?」ということ。
Aさんは感情に振り回されやすく、自分のみならず周りの人の感情を吸い込んじゃうこともあって、わちゃわちゃしやすいもの。
Bさんは気が利くってメリットはあるものの、自分の気持ちよりも他人を優先しやすい傾向を持ちやすくなります。
繰り返しになりますが、このタイプの人がみんなそうだとは思わないでくださいませ。
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Aさんとお話していると、立て板に水の如くしゃべり倒したり、リアクションもはっきりしていたり、話していて楽しいし、面白いのですけれど、「どうしたいの?」と言えば、「そうやねん。それが分からへんねん。ねえ、あたしはどうしたらいいん?好きにしたらええよってことか。うーん。それが分からへんのよねえ。」なんてリターンが返って来ます。
感情が大きく動くのでそれに振り回されやすいのですね。
加えて女性性が豊かなので何でも受け入れることができる大きな器を持っているし、柔軟性・適応能力も高いわけで「うーん、結局あたしは何でもええねんな。ほんま誰か決めて!って感じやねん」ということになるのです。
決められない!ってのは女性性が豊かな人の専売特許みたいなもんですしね。笑
情熱をもって突き進めたらいいんですけど、それをするには男性性が足りないので「なんかな、結局あたし、右往左往してる感じやねん。何にしても中途半端な感じがすんねん。」という風になりやすいのですね。
「いやいやそれも悪いわけやないねん」とお伝えするのですが、「でもな、それやったらあたしなんていなくてもええやん?これって無価値感って言うの?あたしな、意外とそれ強いかも知れへんねん。ほんま、あたしって何者?ってよう思うもん。」みたいな感じの答えが返ってくるのです。
ね?この「 」内の文章の長さ、全然ちゃうでしょ?
1言えば10返ってくるってことですわ。
で、彼女たちは情熱的であるがゆえに、興味を持ったものに手を出すので多趣味になったり、そんなキャラですから人気者になってあちこちに友達ができたりするし、傍目には楽しそうに充実した人生を送っていそうです。
もちろん、「あたし、めっちゃ幸せやねん」と認められたらいいんですけど、なんか足りひん、なんか違う、なんかこれじゃない、なんか中途半端、という感覚が出てくるのは、「自分の心の声」を聴けてないからなんです。
感情が豊か過ぎて、その感情で心の声がかき消されてしまってる感じ。
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ん?となると「心の声」って何なん?感情やないの?
感情も広い意味では心の声なんですけれど、ここで言うそれは「本音」というか、感情のさらに奥にある「ほんとうに自分が望んでいること」みたいなものを指します。
例えば、その本音では「いやー、最近忙しすぎるし、わちゃわちゃしてるからちょっと休みたいんよね」と思っているとします。
けれど、「え?金曜に飲み会すんの?○○も来んの?行く行くー。○○に会うの久しぶりやねー。楽しみやわー。」なんて感じで、その場のノリでつい本音の逆をやりがちなんです。
例えば、心の声は「そろそろ自分がほんとにやりたいことにチャレンジしたいよな」と思っているとします。
けれど、「いや、そんなん怖すぎるわー。全然自信ないわー。むりむり。もし失敗したらどないすんねん」という風に感情が動いて心の声をかき消してしまいます。
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落ち着いた雰囲気でいいお姉さんって感じの人。
後輩の面倒見もいいし、同僚や周りの人からの信頼も厚い。
憧れの「大人の女性」って雰囲気を醸し出してます。
もちろん、その内側にはAさんのような情熱を持ってることも多いのですが、その部分は固く封印されています。
そうなると後天的に「いい人」をやっているんですけれど、要するにそれって「他人軸」なんですよね。
他人を優先して、自分を後回しにする。
いつも「どうしたらいいか?」「どうしてあげたらいいか?」を考える癖が付いてしまっている。
自分の気持ちは後回しなので「都合のいい彼女」にもなりやすいんですけどね。
人目を気にしたり、自分の評価を気にしたり、よく思われたい、嫌われたくない、という思いも強かったりします。
だから、自分よりも他人を優先し、みんなに合わせようとするし、みんなの意見をうまく調整しようとします。
自分の心の声に蓋をするだけでなく、そのありかすらわからなくなってしまってる人だっています。
起きてることはAさんと同じ。
「ちょっと疲れてるからゆっくりしたいなあ」と思っても、後輩や友達から「相談があるんすけど」と言われたらとことん付き合ってしまうんです。
「パートナーが欲しい!婚活するぞ!」と思っても、自分のことを長らく後回しにしてきたから「どんな人がいいんだろう?」「そもそもあたしは何者なのだ?」と思います。
ほんとの自分が分からないんですね。
そして、心の声もまた固く封印されてしまって耳に届かないのです。
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ここでは分かりやすく「ゆっくりしたいなあ」とか「パートナーが欲しい」と表現したのですが、ほんとうの心の声はもっと「感覚的」なものです。
「ふぅと息をついてホッとするような感じを求めている」
「深いつながりを感じたい。体温を感じて安心したい」
みたいなとても感覚的なものです。
そして、その声ってのはけっこう小さいんですね。
心理学でも「エゴの声は大きく、真実の声は小さい」と言われます。
誤解を恐れずに言えば、Aさんはそのエゴの声に耳を傾けすぎて振り回され、Bさんはそのエゴの声を抑圧することにエネルギーを使っていて、どちらも真実の声が聞こえなくなってる、と表現できます。
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こうした心の声ってのは感覚的なものなので、自分の心と向き合い、自分の心を探っていこうとしても(思考が動いちゃうので)よく分かんなかったり、心の声を拾ってるつもりでエゴの声に惑わされたりしやすいのですね。
瞑想も深い状態に入っていけばただ感覚だけの世界に近付くのですが、それまでに様々な思考や感情が出てくるので「瞑想苦手なんです」という人だっているくらいですね。
だから、体から入るのもひとつの手なんです。
「触覚」という感覚を使うんですね。
誰かに触れられたときの温かい感覚、安心する感覚をイメージしてみたり、実際に誰かに触れてもらったりするみたいな感じ。
そういうとき私のカウンセリングでは「ちょっとお腹に手を当ててみてくださいませ~。どんな感じ?あったかい?じゃあ、そこに『大丈夫だよー。安心していいよー』って話し掛けてみてください。」なんて自分で自分の体に触れつつ、イメージを使ってセラピーをすることもよくあります。
東洋医学では「心の問題、体から。体の問題、心から。」と言われるそうですが、まさにそんな感じ。
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これまたよく分からないって言われそうですけれど、その感覚、心の声にアクセスするのって「直感」なんですよね。
「直観」ではなく「直感」。(ちなみに直感に男性性が加わると直観になっていきます。)
パッとひらめいたこと。
ふと思い浮かんだこと。
なんか気になること。
この辺が直感ということになるのですが、言語化はとても難しいです。
そして、この直感ってけっこうアホなことを言うてくるものです。
電車で移動中に突然「大声で叫びたい!」とか言い出すんです。
「あほ、そんなことできるわけないやないの!」と当然あなたはその声を否定します。
そんなことを昔から繰り返してきているので、私たちは直感との「信頼関係」はずたずたです。
そんなわけの分からんアホなことを言う直感のことは信用できないので、たいがい無視します。
けど、朝家を出るときにふと傘が目に入って、でも、無視して家を出たらのちのち雨が降り出して「ああ、あのとき傘を持ってきたらよかったのにー!」なんて思うのです。
それで、別の日にまた傘が目に入ったから「よし、今日はちゃんと持って行くぞ!」と“考えて”傘を持って行くと全然雨が降らなくて「なんで傘持ってきたん?今日は雨降らんって天気予報で言うてたで」と友達にからかわれて恥ずかしい思いをして、もう直感なんて信じひん!天気予報を信じる!という決意を新たにするのかもしれません。
また、「なんか右に行ったらいいことありそうな予感がしたから行ってみたけど全然何も起きなかった!信用ならん!でも、左に行ったらよくないことが起きたってことなのかな?」などとあれこれ思考するのもおかしな話でして、直感ってのは預言者でもなく、守護霊でもなく、単なる心の声に過ぎません。
それがたまたま何かのときに預言者のように見えただけです。
そもそも直感というのは1日に数えきれないくらい「来ている」と言われます。
それのどれを拾うか?というのは「意識」の仕事です。
つまり、全部はとても拾い切れません。
だから、自分の心をの声を聴く、というのは案外トレーニングが必要で、じゃないと心の声を届けてくれる直感も分からなくなるものです。
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心の声に従うのが一番だと思います。
たぶん、それが一番今の自分にとって必要なことであり、大切なことだから。
けど、その心の声に素直に従えない場面だってあると思います。
いや、むしろその方が多いかもしれません。
だから結果的に心の声に従えなくても「喧嘩する」「無視する」のはやっぱ嫌ですよね。
みなさんも、誰かにそんなことされたら嫌でしょ?
だから、「ごめーん!今はちょっと頑張らせてー!」と直感に謝ってみるか、「いや、今はそれ、無理やねん。次のアイデアちょうだい!」と次なる手を直感に尋ねてみると良いでしょう。
でも、私が知る限り、心の声に従うってのは必ずしも行動が伴わなくてもいいんですよね。
ただ、心の声に気づき、それを受け入れるだけで十分ってことも多いと思うのです。
自分の心が「パーッと行きたいよね!」なんて言うてるわけです。
ストレスが溜まってきてるのかもしれません。
けど、「そうは言うても予定はパンパンに入ってるし、お弟子の課題だって見ないかんし、その準備だってあんねんよなあ」と思いながらも、「パーッと行きたいね!」という声を聴いているだけで「パーッと行ってる気分になれる」んです。
それでけっこう解放されたり、スッキリしたり、笑顔になれたりするんですよね。
もちろん、それだけで足りなければ「よっしゃ、生ビールでかーっと行っちまいますかー!」などの行動が求められるのですけれど。
心の声って絶対権力者ではないのですよね。
あくまで「同志」であり、「運命共同体」であり、何よりも「圧倒的な味方」です。
だから、その声に耳を向けられるというのは最高の伴侶を得るのと同じでして、そうすると孤独感だって癒されるものです。
だから、心との対話、というのを私はとても大切だと思っているのです。
心の声を聴く、対話する、うまく付き合う、ちゃんと信頼する、ということ。
これが日常的にできると自分の深いところとちゃんと繋がれているので、感情に振り回されることも減り(なくなることはない!)、他人軸じゃなく自分軸で行動できるようにもなるし、どこか深いところで安心、安定を感じられているし、何よりも生き易くなるってメリットが享受できるのです。
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