資金繰りそのものが問題なのではなく、「自分はやっぱりダメな奴なんだ」と思うことが目的で、資金がショートしそうになる機会を自ら創造している。



表面的な問題としては「お金」なので、お金の問題として扱ってももちろんいいんですけれど、さらに深掘りして「その問題を起こす目的は何だろう?」という視点で考えるのが私のカウンセリングでして、その感情を癒していくことでその問題を解決しようという算段です。

7/23に「スタッフから業務の改善を相談されると自分自身が否定されたように感じてしまう経営者の問題について。」にお答えいだだきました。ありがとうございました!

>だいぶ軌道に乗ってきたんとちゃうかな?と思ったんですけどどうでしょうか。
>そろそろヴィジョンを描いて次に進む時期なんじゃないかと。

のお言葉にどきっとしました。まるで私のことを数年見ていたかのようなお答えで、びっくりしました。
確かに、自分の働き方やお店での自分のあり方、ガラッと変える時のように思う出来事が続いているように思います。
気づきをいただいて、ありがとうございます。

前回の質問にも繋がっていますが、今日は「お金」についてご相談させてください。

私はお金を貯めたり、節制したりするのが苦手なので、ここ数年は収入を増やすことにフォーカスしてお店をやってきました。
それは自分にはとても合っていて、紆余曲折ありながら売り上げをアップしてきて、個人で使えるお金も増えました。もっと増やしたいです。

ただ、それでも必ず資金繰りがピンチな時期が毎年あるんです。本当にゼロに近くなり、お店のカード支払いができるか出来なかったり、督促が来たりします。
それでもなんとかはできるのですが、その時は胸がドキドキして眠れなくなり、「やっぱり自分はダメなやつなんだ」と自分を責めてしまいます。

身体も心もめいいっぱい使ってお店をやってるし、お客さまも来てくれてる。もうこれ以上…と気持ち的に限界を感じる時もあります。

根本さんのセミナー動画「お金の心理学~お金軸を抜け出して、自分らしくお金と付き合う方法~」を購入して聞かせてもらって気がついたのですが、私は今まで男性に対して「土壇場で逃げていく」とずっと思っていました。
付き合う直前に「やっぱり付き合えない」と言われる。今の旦那さんに出逢ってようやくその観念から抜け出せたなあと思っていましたが、まさにお金にもそう思っているんじゃないかと。

私の家庭は決して貧乏とかそういうことは無く、中の上くらいだったかと思います。
欲しいものはわりと買ってもらっていたほうでした。
ただ母からは、「あんたはお金がかかるから」とずっと言われていました。言われながら買って貰っていた感じです。笑
あと思い出すのは、小学生のときにお友達と欲しい色鉛筆の話をしていた後日、私がその色鉛筆を買ってもらったと言ったら「Nちゃんはすぐに買ってもらってずるい」みたいに嫌な顔をされて、好きなものを手に入れるのは良くないことなのかな?と思った記憶が残っています。

人との関係にはとても恵まれていて、ここに執着することはほとんど無く(恋愛以外笑)、スタッフやお客さま、友人が離れていってもまた新たな素敵な出逢いがある、と本気で思っているので全く焦らず、そして本当にそうなります。

ただお金に関しては自分の中で、お金!お金!というような、ものすごい執着心のようなものがあり、その想いのルーツなどがちょこちょこと点では気づくのですがとうしても線で繋がらないままでいます。
資金繰りやお金にとらわれず、本当の意味でライフワークを生きたいです。
アドバイスよろしくお願いします。
(Nさん)

ってことは「お金=スタッフやお客さま、友人」という図式を脳内に創り出せたら「離れていってもまた新たな素敵な出逢いがある」と思えるからそんなにお金に振り回されることってなくなるよね?

ってことは今のNさんは「お金=???」になってるのでしょうか?

ちなみに前回のネタを繙けば「事業=自分自身」になってたわけですけど、お金はどんな定義づけが脳内でなされているのでしょうね?

やっぱ「お金=男」ってことなのかなあ。土壇場で逃げていくしねー、肝心な時にいないしねー。

「お金」ってみんな好きだと思うのですけど、堂々と「好き」と公言することは憚られたりしません?そうするとアンダーグラウンドの男に対するのと同様、こっそり、ひっそり、人目を気にして逢瀬を楽しむみたいな展開になりやすくなります。

つまり、この場合は「お金=アンダーグラウンドな男」という図式になってるわけです。

で、そんな風に「お金を異性に例えるとどんな男(女)だと思う?」と自分に質問してみるとお金に対する思いがあれこれ出てきて面白いですよっていうか、引くかもね。笑

さて、お金についての話を伺っていくことはもちろん多いのですが、そんな風に話を広げていくと様々な方面に飛び火して「へー、そこでつながるんだー」と一緒に感銘を受けることもあります。

例えば、「お金ってエネルギーなんだよね」という解釈もありまして、エネルギーを抑圧して自分らしく生きてない分だけお金に苦労しやすい、とか、セクシュアル・エネルギーを嫌っているとお金とも距離を取りやすくなる、という理解もできるのですよね。

そうするとお金の問題を解決するためにセクシャリティを解放していこう!という一見わけのわからない展開を見ることも多いものです。いや、マジで、このお金とセクシャリティの関係はものすごく大事なのでぜひとも意識を向けてください。

お金に困ってない人ほどセクシャリティとのつきあいが円滑かつ上手で、自分らしく生きてる人(=ライフワークを生きてる人)ほどお金の問題とは疎遠になってますね。

もちろんこの「お金に困る」というのは収入や貯金・資産の多寡とは全く関係ありません。

また、子ども時代のお金ってのは一般的に「親」が扱っているものですから私たちはお金に対する意識をほぼほぼ親からコピーして持っているものです。

親がお金を怖れていたら、子どももお金を怖れるようになるし、
親がお金を愛していたら、子どももお金を愛するようになるわけです。

さらに、日本では「清貧」をなぜか重んじる傾向がありまして、貧しいことが前提みたいな価値観が強く浸透しています。

貧しくとも清らかに生きよう!というわけで、そのポリシーをしっかり胸に抱いて、なるべく収入は増やさず、貯金はしっかりして日ごろはお金を使わないようにし、清らかな心で生きて行こうとされてる方も案外多いものです。

その場合、なぜかお金は汚いモノとして扱われるようで、清らかな生活には不必要なものよ!とばかり目に付かないところ(銀行含め)に隠しておこうとするようです。

さて、みなさんはお金に対してはどんな思いをお持ちで、どんなパターンを発揮しておられるのでしょう?
そして、そのルーツはどこから来たものなのでしょう?

さて、そういうわけでNさんのお話に戻るのですが、

>私は今まで男性に対して「土壇場で逃げていく」とずっと思っていました。
>付き合う直前に「やっぱり付き合えない」と言われる。今の旦那さんに出逢ってようやくその観念から抜け出せたなあと思っていましたが、まさにお金にもそう思っているんじゃないかと。

ってことは「お金も男も土壇場で逃げていく」という思いがあるってことなんでしょうか?
実際、そう思ってます?

もしそう思ってらっしゃるなら、「お金=男」みたいな図式があるのですけれど、それってなぜだと思われます?

どこでお金と男が繋がっちゃったんでしょう?

一般的には「パパ」が思いつくわけですけれど。家計の大黒柱なわけです。
ってことはNさんってファザコンの気があるってこと?

なんて風に話を展開していくこともできます。

この辺は個人セッション等でお伺いして行かないとなかなか分かんないですけどね。

さて、そういうわけで本題の方に入ろうと思うのですが、

>私はお金を貯めたり、節制したりするのが苦手なので、ここ数年は収入を増やすことにフォーカスしてお店をやってきました。

>ただ、それでも必ず資金繰りがピンチな時期が毎年あるんです。本当にゼロに近くなり、お店のカード支払いができるか出来なかったり、督促が来たりします。

私もお金を貯めることができないので収入を増やすことで対応するタイプなのでとてもよく分かります。

そして、私自身も毎年「ヤバい」という時期がありまして大変だった記憶があります。
つまり、案外それは過去のことなのですが、今もまだそのときの思いを持っているので、「今月、ヤバいんじゃね?」とか「今期、いよいよ赤字か?」などと思うこともよくあります。

で、毎年その時期って決まってるんでしょうか?

人ってバイオリズムのようなものがありまして、調子の悪い月もあれば絶好調の月もあります。
毎年同じ時期って人もいれば、時期はズレるんだけどこういう流れのときは調子が下降気味なサインなんだよね、という人もいます。

どういうときにピンチになるのか?
その前はどんな状態なのか?
年間を通して自分自身の状態を見てみるとその傾向が分かり、予め資金を多めに準備するなどの対策も練られるんじゃないでしょうか?

ちなみに私自身は毎年5月になぜかピンチになることが続いていました。
不思議と同じ時期なんですよね。

ただ、私の場合は資金を多めに準備するというよりも4,5月に仕事を多めに入れたり、開き直って5月に休みを取って英気を養うようにして(つまりはエネルギーを回復させるなどして)いくうちに気が付けば5月も通常運転になっていました。

で、そういうプロセスを見てみると「やっぱ自分自身のバイオリズム、つまりは、エネルギーの状態と一致してんだなあ」ということを実感するものです。

経営者のエネルギーが経営に直結するわけですから、自分を良き状態に保っておくことこそが、資金繰りも上手にできるようになる秘訣じゃねえか?と思っているわけです。

また、こういう見方もあるぜ?というのをひとつお伝えしようと思います。
そして、たぶん、ここが本質じゃねえかと思っているので、ちょっと難しい解釈ですけどぜひとも熟読していただければと思います。

>それでもなんとかはできるのですが、その時は胸がドキドキして眠れなくなり、「やっぱり自分はダメなやつなんだ」と自分を責めてしまいます。

この「自分責め」。
今のNさんにとっては貴重な機会なんじゃないでしょうか?

たぶん昔に比べたらずいぶんと自分にダメ出しする機会って減ってると思うのですよね。

でも、やっぱたまには自分責めをしとかなきゃいけないんですよね?きっと?そんなつもりはないと思うけど。笑

調子に乗らないように、派手にならぬように、周りから「敏腕経営者」などと思われぬように、、、、とか理由は定かではありませんが、やっぱどこかに落ち度を作っておかないといけないなんて思い込みもあるかもしれません。

つまり、心理的に見るとこういう風に言えるんです。

【資金繰りそのものが問題なのではなく、「自分はやっぱりダメな奴なんだ」と思うことが目的で、資金がショートしそうになる機会を自ら創造している。】

だから、実際にほんとにダメになることはなく、何とか経営は保てているわけですし、通年で見れば立派な業績を残されてるわけでして、となれば、定期的に資金繰りに苦労する機会を作って「いやー、あたしってやっぱダメなやつっす!」と思いたい、というわけです。

だとすれば、まだまだNさんには自己肯定感をあげる余地は残っていますし、何よりももっと自分らしく、自由に、楽しんでビジネスをする余地があるってことですし、それは言い換えれば、「そっかー、Nさんてまだまだ伸びしろがあるんすね!!」と言えるってことです。

もし、もっと自由に商売するんだったら・・・
もし、もっと自由に生きるんだったら・・・

Nさんはまだまだ何をしてないのでしょうか?何をしたいんでしょうか?

ビジネスに限らず、心理というかカウンセリング的には「そこで得られる感情を目的に問題を創る」という解釈をするものです。

Nさんの潜在意識が思うわけです。

「そろそろ自分責めしとかなあかんねんけど、どういう方法がええんかなあ?やっぱNさんは資金が足りなくなったときに自分責めしはるから、今回もその手で行くしかないわなあ」と。

そうして「あらあら、まだあたしは自分を責める気持ちがあるのね。もっと好きに生きる必要があるってことね!」ということを気付かせてくれるわけです。

で、Nさんの場合は「お金」というところに弱点があるのでそうなるんですけど、皆さんの場合はどうでしょう?

「親密感」に弱点がある人もいれば、「自由」に弱点を持つ人もいます。
「すぐに怒っちゃう!」がそうなる場合もあれば、「感情表現」でいつも躓くわ、という人もいます。

つまり、表面的に起きてる問題は、そこで感じられる感情を得ることが目的だし、さらにはそこで気付いてもっと自分らしく生きるチャンスを与えられてる、と解釈できるのです。

難しい?

まあ、そういうことなんで。笑

つまり、資金がショートしそうになることが本当の問題じゃないってことなんですよね。

冒頭に申しましたように、「お金=友達」という意識を持てたら、仮にお金が足りなくなっても「また素敵な出会いがあるわ(はあと)」と余裕をもって受け止められるでしょう。

つまり、お金が足りなくなることが問題ではないってことなのです。

ということで、Nさんをセッションするならば「あら、まだどこかに自分を出し切れてない、あるいは、思い切れてないところがあるみたいなんだけどそれはどんなこと?」とか「もっと好きなように生きるとしたら何をしたいわけ?」とか「やりたいけどやり残してることがあるとしたらそれは何?」などの質問をネチネチとぶつけてみたいと思うのです。

そうして「いやあ、ほんまはこういうことやりたいんすけどねー、ちょっとまだ早いかな?とか思ってたんですわー。自信もまだないですしー。でも、それはやれってことなんすね!」という気づきが得られましたら最高ですね。

ちなみにお金の話からズレてしまったので、「あんたはお金のかかる子だわ」という母の言葉や、「Nちゃんはすぐに買ってもらってずるい」という友達の言葉はスルーしちゃってることになりますが、こちらを扱うことももちろんできます。

それは前回同様罪悪感ってこと。

その中でも特に「恵まれていることへの罪悪感」って奴でして、それがお金に対してブレーキをかけることも大いにあります。

だから、そこを扱ってみてもいいのですけど、「毎月支払いに苦労してる」わけではなく、「支払いに苦労する時期がある」という状態だったので、今日はそっちの方には触れませんでした。

◎そんな深いレベルまで掘り下げて「今の問題」を見ていくのがこのセミナーです。

東京:11/23(木祝)|大阪:12/3(日)大阪:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
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