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少女時代に少女を堪能する暇もなく自立して男性性を鍛えてきた武闘派女子たち。
男性性は得意です。だから社会的にもうまくいくことが多いです。
しかし、女性性は少女のまま据え置かれてるようなイメージ。だから、大人の女子であることを受け入れることが苦手で、そんな自分を「恥ずかしい」と感じやすいのです。
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「女を出すとか女として見られるのって恥ずかしいでしょ?」
そうお伝えしたのは体のラインが出るニットを着てミニスカートを履いてメイクもばっちりなクライアントさんです。
客観的に見たら「このカウンセラーはどこを見てんのさ。どう見たって彼女は大人の女じゃない。すごくきれいだし、色っぽいじゃん。何言ってんのさ」と思われる状況なのですが、彼女は
「そうなんですよー。もうこんな服着てるだけで恥ずかしくてヤバいんですよ」
とおっしゃるわけです。
彼女は連続セッションで課された「大人の女子をイメージする服を着てカウンセリングを受ける」という宿題を実践中で、前回のセッションで彼女自身がイメージした大人女子ファッションにチャレンジ中なのです。
「スカート自体、プライベートではほとんど履かないんですよね。パンツの方が楽だし。仕事でも膝丈が精いっぱいだし。ファッションは好きですけど、体のラインが出る服とかこんな胸が空いてるのは敬遠してたんですよー。でも、やっぱりちょっと興味はあったんですけどね。」
東京・丸の内でバリバリ仕事してる彼女はそんな風に語ってくれました。
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この仕事をしていると様々な職種の方に出会うんですけど、昔から夜のお仕事をされてる方もよく利用してくださってます。
お店ではそれこそパンツが見えそうな超ミニを履いて、胸元もぱっくり空いた服を着てる方も(なんなら裸になってお仕事してる方も)、なぜかカウンセリングのときは「Tシャツとジーンズ」といういで立ちでいらっしゃいます。
なので、セッションルームに入って来られたときにそういう服だと「もしかして夜のお仕事の方?」なんて聞いちゃうほどですし、けっこうな確率で当たるものです。
「えー、あれは仕事だから着れるんですよ。プライベートではあんな服、恥ずかしくて着れないですよ」
そういうお話は何度お聞きしたか数えきれません。
彼女たちがお店で纏うのは仕事用のユニフォームでして、男性性を使ってるんです。
男性性を使うからそんな服を着れるのであって、それを使ってないプライベートではそんな服はとても着る気にならないのです。
ちなみに女子から見て「うーん、なんかあの女の服、イヤだ」と感じるのはそうした男性性を使ってるからかもしれません。
男の目線を意識したような、女を強調するような、ちょっと「らしくない」服なのでそう感じるのでしょう。
でも、同じ服でも「好きで着てる」と感じる女子に対してはイヤな感じは抱かないと思います。(まあ、嫉妬することはあるかもしれませんが)
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別に今日はファッションの話をする回ではないのですが、分かりやすい例えとしてそんな話をしてみました。
「仕事はねー、順調なんすよー。お金はもっと欲しいけど今でも十分あるんですよー。でもね、恋愛ともなると全然だめで。なんでなんすかね?」
うちの武闘派女子クライアント様が抱えやすい問題でして、ブログでもちょくちょく出てくる話ですよね。
男性性を鍛え上げてきたから男性性を使う場面では抜群の力を発揮します。
けれど、その代償として女性性を抑圧せざるを得なかったから「女」が出てくる場面になると途端に人が変わっちゃったように奥手になるんです。
男友達もできやすいし、女友達もよくよく見れば自分と似たタイプばかり。
コミュ力が高いのですぐに人と親しくなるし、レストランやバーでも大人の振る舞いができます。(そのコミュ力が高いというのは女性性を使ってるんですけどね)
社会性は自分が思うよりも高いんですよ。
婚活も「男性性を発揮して頑張る」ので、まさに狩猟民族のように森や草原を駆け巡るのですが、相手から来られると野良猫化して逃げたくなったりします。
男性性を使うとうまくいくけど、女性性が出てくるとうまく行かなくなる。
お付き合いを始めて自分の中の女が刺激されると、重たく、欲深く、不安症で、心配性で、イヤな、めんどくさい部分が出て来ちゃったりもします。
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「セックスは好きだし、大事ですし、それなりに経験もありますけれど、根本さんがおっしゃる格闘技みたいなセックスばっかりだと気づきました。それにあんまりイクって感覚が分かんないんですよね。外ではいいんだけど、中ではイキにくくて」
男性性を使う方が楽なのでセックスでも男性性を発揮します。
だから、サービス精神旺盛だし、積極的だし、彼を満足させるためにテクニックも磨きます。
でも、やっぱり女ですからプレイ中ずっと男性性で通せるわけじゃないんです。
そうするとセックスに何らかの問題を抱えるようになります。
ここ最近、ほんとそういうご相談が相次いでいるので今日のネタにしようと思ったんです。
「いざとなると痛くて入らない」「途中で濡れなくなって痛くなる」「見られるのが恥ずかしい」「外イキはできるけど中イキができない」「彼が早漏・遅漏で満足できない」「彼が中折れしちゃう」等々、この1か月でご相談いただいたネタです。
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キーワードは「男性性に慣れ親しんでいるから男性性を使う方が得意だし、楽。一方で、女性性はあんまり使ったことないからよく分かんないし、恥ずかしい。」です。
なので、やっぱりこの辺は子ども時代の話に遡ります。
*母親が感情的で振り回されることが多く、自分はしっかりしなきゃと思って来た
*男尊女卑の家庭で父親が絶対の存在だったが、そんな父に反発してきた
*両親が不仲で喧嘩ばかり繰り返していたので、早く家を出たいと思っていた
*弟妹を守らねば!と思って親と戦ってきた
*母親が精神的に弱く、何かと支えてきた
*父親が問題児だったので、自分が母やきょうだいを家族を支えることになった
*心身が弱いきょうだいがいたので自分は迷惑をかけられないと思って来た
*親からDVを受けて育ち、その親に対抗するために強くならざるを得なかった
*下のきょうだいが生まれたので早くお姉ちゃんにならなきゃいけなかった
*親が「男の子」を望んでいたのでどこかその期待に応えなきゃと思って来た
*家が苦痛だったので手に職付けるなり、海外に行くなり、早く家を出たかった
裏を返せば、幼少期から「女の子らしい」ことをあまりしてこなかったとも言えますし、「女の子ではいられない環境」にあったのかもしれません。
すなわち「自立するのがとても早かった」わけですね。
「自立」というのは「男性性」を使います。
他の同級生がふりふりのスカートを履いてプリンセスごっこをしている頃、彼女たちは迷彩服に身を包み、戦場を匍匐前進しながら敵陣に迫ってるわけです。
そうして早くに自立した分、「見た目は女子だけど中身は男子」という武闘派女子が誕生していくわけです。
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ここで触れておかなきゃいけない点がひとつありまして、よくクライアントさんからも「それって元々生まれつき男性性優位だったんじゃないの?」と質問される点です。
基本的に男性性ってのは自立と共に育っていくので後天的なものなのですが、確かに元々男性性が優位になりやすい方というのもいらっしゃいます。
でも、そういう方々はどちらかというと男性的な生き方を好み、恋愛対象は男子で、その中でもバランスの法則によりちょっと頼りなくてかわいい感じの男子を好むんです。
けど、ほんとは女性性が豊かなのに環境的に早くに自立して男性性を鍛えてきた方はファッションに興味を持ち、恋愛対象も「あたしより強い人がいい」という“妄想”を抱くことになっています。(そういう男が存在しないことは熱心な読者であれば認めたくなくともすでにご理解いただいているでしょう。)
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さて、こうした武闘派女子をカウンセリングしていくと一定数の方にとある特徴を見ることができます。
それは「まあ、あんたも立派なファザコンっつーことで」という問題。
例えば、母親が弱かったり問題児だったりする場合、父と娘は対母親に対して一致団結し、徒党を組むことになります。
また、母に頼れなかった娘は潜在的・意識的に父を頼ることになり、また、父も母をあてにできなかった分だけ娘に依存することになり、そこで癒着関係になります。
元々異性の親である父は“初恋の人”でもありますので、母が問題児の場合は「パパが恋人」となって、心理的にパパと結婚してるような状態になることもあります。
一方、母が全権力を握る強者だった場合も、母に虐げられる者として父と娘は一蓮托生になり、ここでも癒着している場合もあります。
さらに、父とバトルを繰り広げてきた娘の場合、表面上は父のことを嫌い、敵視していたとしても、本気でぶつかれる“ライバル”であり、「ちくしょー、あの野郎!」と脳裏をしめる割合が多くなるので「隠れファザコン」という認定を受けることになります。
そしてそして、父が弱く、存在感がなかった場合は、娘として父を心配し、助けたい気持ちが出てくるので、大人になると父を投影する「弱い男子」を助けようとする恋を繰り広げたりもします。
またあるいは、家族内で男の子が望まれていると察した娘は、父を目標に男らしく生きていく道を選ぶことが多く、「医師である父が姉妹の中であたしに期待を寄せていたので、それに応えて自分も医師になった」みたいなケースになるものです。
またまたこんなケースもありまして、ほんとうはパパのことが大好きなのに、身近にいるママがパパのことを嫌っているので敢えてパパから距離を取った、という娘もいます。
その場合は心の恋人としてパパをずっと慕っているわけですし、好きなパパを遠ざけてしまった罪悪感に苦しむようになります。
もちろん、武闘派女子の全員がファザコンだというわけではないのですが、一般的にカウンセリングを受けると母のインパクトが強かったり、同性の親である母との関係に注目することが多いのですが、実は父との関係がより大きく人生に影響を及ぼしていることも多いのです。
さて、ある人は戦場で、ある人は虎の穴で、立派な武闘派女子として育った彼女たちは、男性性が優位になっているので仕事やお金の面では問題を抱えにくくなります。
その結果、そんな武闘派女子たちの心理的構造を見てみると
1)男性性はその辺の男子よりも遥かに立派に成長している。
2)父との関係より、父に愛される可愛い娘(少女)であり続けようとする。
3)その結果、大人の女子の部分に弱点を抱える。
という特徴が見えてくるのです。
でも、先ほども出てきましたが「お前、しゃべらんかったらかわいい(きれい)やのにー」と男たちからツッコまれるほど見た目は女子ですし、仕事もできるし、人付き合いも上手だし、コミュ力も高いとなれば、「お前に彼氏がおらんのはうちの会社の7不思議のひとつやわ」と言われるような状態です。
そう、外行きの自分はちゃんとした女子なんです。けど、男性性使いまくってますけどね。
そして、内側の自分は少女なんです。ま、ときに中二病の女子ってこともありますけどね。
なので「なんでわらわには彼氏ができんのじゃー」とか「なんで既婚者ばかりとしか出会わないのじゃー」とか「せっかく彼氏ができたのにややこしいことになるのじゃー」とか「旦那はいい男なのに他に気になる男ができたのじゃー」等々の事情を抱えることになるのですな。
「大人女子」の自分が恥ずかしいんです。
男性性を使えば恥ずかしくもなんともなく何でもできるのですけど、女性性が出てくると「いや、ちょっと、あ、いや、ま、ね?きゃははは」と笑ってごまかしちゃうわけです。
少女モードになれる相手なら大丈夫なんです。
その場合、年上の上司から可愛がられたり、何なら不倫相手には困らないんです。
なので、こうした構造はなかなか見抜くことが難しく、本人も「まさかそこに問題があったなんて!」とびっくりすることも多いものです。
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ということで、少女の自分を大人女子に成長させようね!その間に思春期が来てメンヘラになることもあるかもしれないけど大人女子を目指そうね!」というプロジェクトを発動することになるのです。
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お父さんという隠れボスと向き合うのも大事な一手。
ここではお父さんに対する本音とか愛情表現に加えて「罪悪感」もたんまりありますから「ごめんなさい」って言っていきます。
甘えることを禁止してきてパパからの愛に飢えてるからそこをフォローすることもあります。
「パパ、抱っこして」という一言が言えない方もいるんです。
パパにギューッと抱っこっされてる自分を頑張ってイメージに抵抗を示す方もいます。
けど、それを求めてるんだからちょっと感じてみることは効果があります。
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ちょっと深い話になります。余談ぽく読んでください。
幼い少女の私はパパからの愛に飢えていて寂しく、また、弱い自分を嫌っています。
そこで男性性を鍛えに鍛えて強くなり、親が守ってくれなかったその少女を自分が守ることにしました。
そして、そのまま大人になってもまだ少女の自分を自分が守っています。
男性と距離が近づけば、その弱い少女の存在に気付かれてしまいます。
だから、男性と距離が近づくと彼を試すんです。
「この少女を守れるくらい強い男じゃなければこの少女は渡せない」ですから。
でも、この鍛えに鍛えた男性性ってのはいわば井上尚弥氏レベルの強さを誇っているのです。
井上尚弥氏に武器なしで挑める男ってこの世にどれくらいいるでしょう?いないですね。はい。
それで彼女はずっとその少女を守りながら自分が認める男が出てくるのを待っているのです。。。
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そんな少女はパパの愛を求めてるわけです。
だから、それをイメージだったり、ロールプレイセッションだったりで満たしていきます。
そんなことで満たされていくんです。
そうすると少女も少しずつ成長することを許せます。
弱くても許されるし、甘えん坊でも受け入れてもらえるし、わがままな姿をかわいいと言ってもらえます。
そうして内側からも大人女子に近付いていくことができるわけです。
戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ 1日5分、スキマ時間にととのう本
◎東京:10/29(日)11:00-17:00 親密感への怖れを乗り越えて男性とのつながりを感じられる1DAYトレーニング!(女性限定)
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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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