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それくらい「家」との関係って重要で、家庭がしんどかった場合、外に楽しみを求めたり、未来に希望を持ったりすることがクセになりやすいものです。
そうすると今ある幸せに喜びを感じられなかったり、誰かと新たな家庭を作ることに抵抗を覚えたりして、いつも意識が「今」から逸れてしまうのです。
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怒らせた理由は、彼が私と会うために仕事を休みにしたのに私が他の用事を入れ、更に彼を怒らせたくないばっかりに嘘をついたことがバレてしまったからでした。
彼は私との再婚を願い2人で過ごすための部屋を借りてくれたり大変尽くしてくれたのですが、私がなかなか離婚しないので途中から暴言・暴力も振るうようになり、昨年は私が限界を感じて別れを告げたのですが結局半年で戻ってしまいました。
その間に出来た複数のBFも結局そこまで好きになることが出来ず、一体何をやっているんだろう?と我ながら途方に暮れている状態です。
なぜそんな男がいいの?と言われるのですが、体臭とか肌感覚とか適度にきれい好きとか、とにかく一緒にいて居心地が良いのです。セックスもこんなに合う人いるんだとビックリするくらい良くて、それも離れられない大きな理由のひとつです。
本当は彼一人がそばにいてくれたら幸せなんだと思います。それに、子どもが小さいからとか言って10年も離婚しないでいた自分にも責任があるとも思います。ただ、暴言を吐かれ続けることで、彼との未来に腹をくくることが出来なかったのも事実です。
今は出来れば彼と復縁したいし一生一緒にいたいと思っているのですが、彼が離れようとしているから私が執着しているだけ?と思ったりもします。執着を手放して、彼が私を選んでも選ばなくても私は幸せになれる、という感覚を持ちたいのですが、どうしたらそうなれるでしょうか?
私は両親が自宅で商売をしている家庭で育ち、母親はヒステリックで過干渉、父親はありのままの私を受け入れてくれましたが基本、傍観者だったイメージがあります。
そのせいなのか昔から、見捨てられ不安がとても強くあります。兄は高校からグレて今も自由に生きているような人です。
私は真面目に看護師をしながら、結婚後は常に彼氏がいる状態でそれについてもずっと罪悪感を抱えているような気がします。
(Nさん)
そりゃ10年付き合って来た彼と3か月前に音信不通になったからってそう簡単に執着は切れないと思うんですけどねー。
それに、旦那もいるけど彼氏がいる状態がずっと続いてるなら、それがNさんにとっては「ちょうどよい」「都合がいい」状態なわけですから、離婚だってできないし、その彼と一緒になる気もほんとはないと思うんですけどいかがでしょうか。
あ、本気で一緒になりたいと思ってました?
それならとうの昔に離婚してたはずですから、「そう思い込んでいた」というだけだと思います。
「親密感への怖れ」と言ってしまえば無理はないのですが、そういうご家庭で育った場合、「家」へのイメージってよくないですよね。
Nさんの同業者の方はご存知のように武闘派女子の巣窟でして(苦笑)、「家が辛いから手に職付けて家から出たい。」と思春期頃から計画していたり、「看護師ならひとりでも生きていける」と思春期早々に独身プロジェクトを企画していたり、「結婚したって出産したって、いつ一人になっても大丈夫なように仕事は絶対やめねえ」と固く決意をしていたりするものですけど、Nさんの場合はいかがでしょうか?
「家」とか「家庭」へのイメージが良くないから、子どもの頃から常にNさんの意識は「外」そして「未来」を向いていたと思います。
家から出ること、離れること。
“今は”しんどいけれど、“いつか”楽になること。
そして、“いつかは”幸せな家族を作ること。
それが「パターン」になってしまうのですね。
そうすると仮にどんな人と一緒になっても「家から離れる」「外に意識を向ける」「“いつかは・・・”という思いを抱き続ける」ことになるんです。
だから、常に外に彼氏が必要だし、いつかは彼と結婚したいと夢見るようになりますよね。
でも、それは「家」があって成り立つんです。
「家」があるから「外」が成り立つし、「今」があるから「未来」も成り立ちます。
だから、Nさんはいつも「今、ここ」を生きられない人生になってしまってるんじゃねえかと思うわけです。
そこに生まれる罪悪感は家族に対するものでもありますが、「ずっと何かから逃げ続けている」という罪悪感でもあるんじゃないかと思うんですけどどうでしょうか。
だから一度「家族」ときっちり向き合うことが必要なのですが、、、果たしてその勇気はあるでしょうか。
その「家族」というのは育った家庭でもあるし、今の家庭でもあります。
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「家」ってのは良くも悪くも私たちの心の「中心」にあります。
特に「女性性」において「家」というのは非常に重要な意味を持ちますので、その「家」のイメージがネガティブだと、人生そのもののイメージもまたネガティブになりやすいものです。
例えば「家を捨てた」という感覚を持っていると、女性性は「心の真ん中がなんかぽっかり穴が開いている」という感覚を抱きやすいものです。
そして、いろんな棒でその穴を埋めたいと思うのですが、埋まるのは一瞬だけです。
それで恋愛やセックスに依存してしまう人も実は多いのです。
もしそこで仮に素晴らしい人と出会い、いい恋が始まったとしても、その人を「家」にはいれられません。
だって「家」というのはネガティブなイメージですから、素敵な人をそんなイヤな部分に招きたいとは思いません。
だから、家の外にその相手を置き続けようとします。
それがNさんのように不倫という形を取ることもあれば、結婚せずにずーっと同じ人とお付き合いを続ける場合もあります。
だから、そういう場合は「家」のイメージを塗り替える必要があるんですね。
「家ってすごく癒される場所なんだ」
「家ってすごく居心地が良い場所なんだ」
「家ってほんとに自分の軸になるところなんだ」
そんな実感を持つことをまずは目指すわけです。
ちなみにこの「家」というのは家族だけでなく、場所や広さ、間取り、借景などの要素をすべて含みます。
※「家」についてはこちらの記事でも扱いました。
「家」って女性性にとっては非常に大切なものなのです~もしかしたら今、うまく行っていないのは「家」が自分に合ってないからかもよ?~
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しんどい家庭に育つと「温かくて居心地の良い家庭を作りたい」と願うものですが、なかなかそれが現実にならないのは、それくらい育った家庭の影響が強いからなんです。
過干渉の親との関係で「大人同士の関係を目指そうぜ!」とよくお伝えしてるのも、「家」の影響を切り離し、「自分の家」を作る意識を養うためなんです。
Nさんの家庭もそうなのですが、過干渉とかヒステリックとか逆に放任とかの親の元で育つと、心の一部が子どものままでとどまりやすくなります。
自立を阻まれる状態になりやすいのですね。
その子どものままでとどまっているのが「家」という部分なので、自分育てをして、大人になって、「親の家」と「自分の家」をきちんと切り分けられるようになろうぜ!というプロジェクトを立ち上げるわけです。
そういうわけで、Nさんは改めて「家」と向き合い、「家」に対するイメージを変えていく必要があります。
もし彼と復縁して一緒になりたいのであれば、彼を迎え入れる「家」を整える必要があると捉えてください。
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また、「見捨てられ不安」がある人って見捨てられることが怖いので、人を見捨てることができないのですね。
だから、離婚もできないわけです。
子どもがいらっしゃるならなおさら見捨てられませんよね。
だから、やはり見捨てられる不安の源流を探っていくことも必要でして、それもまた親との関係、特に母との関係にあると思いますから、そこと向き合っていきたいものです。
何かしら過干渉でヒステリックなおかんから自分を守るために身に着けた鎧があるはずですが、それはどんなものなのでしょうね。
「自分のことは自分でやる!」「人には頼らねえ」「人を簡単に信用しちゃダメだ」「人を近づけないようにせなあかん」「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」等々の自立を作り出すものです。
それが彼氏たちとの間にも当然あるわけでして、だからこそ「この人と一緒になりたい!」と願っても、鎧越しの恋ですからイマイチ説得力に欠けるわけですね。
だから、鎧の内側にいる傷ついた自分を癒してあげることも重要なテーマになるわけですし、そうして見捨てられ不安ってのを解消していくことを目指したいものです。
となると、子どもの頃、Nさんがほんとうに欲しかったものって何なのでしょうね。
母親の温かく優しいぬくもりのようなものなのか、自分は守られている!大丈夫!という安心感なのか。
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さて、ここで終わってもいいんですけど、今日は文字数に余裕があるので、もう少し深い話をしてみます。潜在意識というか心の深いところの感覚的なお話です。
「家」に対してネガティブなイメージを持つのですが、先ほどお話したように女性性にとって「家」というのは非常に大切なものですから、三段論法によりNさんや同志のみなさまの中には「自分自身の女性性」に対してネガティブなイメージを持つようになります。
「女性としての自分」に対してあまりいいイメージを持てなくなるのです。
それが「妻失格」とか「母親失格」という烙印を押す場合もありますし、そのイメージから「男らしく生きる」ということを選択される場合もありますし(同業者にはきっと多いので、周りの同志たちをぜひ眺めてみてください。)、「女性性を傷つける生き方」を繰り返される方もいらっしゃいます。
つまり、ここに「あたしは穢れている。全然きれいじゃない。」という罪悪感が存在するんです。
そして、この罪悪感が自分を傷つけ続け、ますます自分を穢れた存在にしていくんです。
そうするとNさんが彼のことが大好きで、一緒になりたいと願い、彼もまたそれに応えて色々と準備をしてくれるなんてことは最悪のストーリーになります。
「幸せになれそう」と感じた瞬間、心を閉じてしまうんです。
はじめは彼のやさしさや愛情に身を委ねられるでしょう。
でも、それは一瞬のことで、徐々にむくむくと「あたしは穢れてる」という思いが出てきて逃げたくなったり、それ以上近づけなくなったりします。
だから10年も彼を生殺しにしちゃったんだろうな、と思います。
体臭が好き、とか、肌感覚が合う、とか、セックスの相性がいい、とかって感動的に幸せなことですよね?
でも、そこに「自分は穢れている」という罪悪感があるのであれば、それを素直に受け取ることなんてできないわけですね。
例えば、ある感覚派の武闘派女子はこんな話をしてくれました。
「彼とのセックスは最高で、するたびに癒されるのですが、でも、自分の体は汚れていて、それを彼に掃除させてるような気がして申し訳ない気持ちになることがあるんです。特に彼はクンニが好きでたくさんしてくれるし、あたしもすごく感じるのですが、彼を清掃員のように感じて見下してるような感覚になってしまうのです。そして、彼が入ってきたあとも今度は彼を穢してるような感覚が何度もやってくるのですが、それは決まってあたしがイキそうになったときなのです。」
罪悪感てのはこの「穢れた感覚」というのを作り、特にそれが女性としての穢れた感覚であれば、女性の象徴である女性器にそれが宿りますから、彼女のような感覚になるのです。
「家」がネガティブだと、彼を「家」に招き入れるのができなくなる、というお話で言えば、「家」というのが自分の体であり、性器を象徴するのですね。
だから、「外」では最高のセックスができたとしても、「家」ではそれができなくなってしまうこともよくあるのです。
もし、それをNさんが感覚的に気づいているのであれば、離婚せずに彼と不倫し続けるのも理解できるんじゃないでしょうか。
だから、この罪悪感というのを癒していくことが大切な試みになるものです。
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
*光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~
さて、そんな風に罪悪感にまみれてる方々とお会いすることもめっちゃ多いので、こうした感覚的なものを浄化するセッションなんぞをよくやっているので、あたしのことかもーって人はぜひ個人セッションなりグループセッションなりリトリートセミナーなりをご利用くださいませ。
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さて、最後にちょっと違う角度から、才能とか魅力という側面からNさんの物語を見直してみたいと思います。
兄ちゃんがグレちゃったから両親を心配させないようにきちんとされきたと思うので、Nさんは常に「誰かのために」という生き方をされてきたんだろうと思います。
だから、人の汚れを吸い取ってあげることをされてきたので自分も汚れちまってる部分が多いのですが、この「誰かのために」というところからの「誰かを癒す、助ける、救う」というのは、Nさんのミッション(使命)なんだろうな、と感じるわけです。
職業も広い意味ではそういうお仕事ですね。
つまりは「助けたい人」でもあるんですな。
だから、「助けられたい私」はアンダーグラウンドに行っちゃうわけですし、ほんとうに助けたかったのはたぶんお母さんなんですけれど、それ故にヒーラー的な才能を持つに至ってると思います。
よく男どもから「癒される」って言われません?
セックスしたあとの男たちはすごく安らかな顔をしてません?
もし、その罪悪感を癒し、ヒーラーとしての才能を表で使えるようになればカウンセラーとかセラピストとしても活躍できそうですね。
また、恋多き女であるということは女性性もセクシャリティも非常に豊かなことを表していますが、ただ、罪悪感があるとそれを“無駄遣い”してしまうんですけどね!
なので、その女性性やセクシャリティの豊かさをライフワークに活かすってのがパートナーシップにも影響を与えるので、たぶんNさんをカウンセリングするならいずれライフワークの方に目を向けていくだろうなあ、と思っております。
◎ライフワークを見つけ、それをどう実践していけばいいのか?が学べる3日間。
9/16,17,18 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/49905
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