「家」って女性性にとっては非常に大切なものなのです~もしかしたら今、うまく行っていないのは「家」が自分に合ってないからかもよ?~



カウンセラーが「家」について語るのはおかしく感じるかもしれませんが、心理的に見ても家ってのはものすごく大切なもので、それ故に今までも様々なケースをカウンセリングしてきました。
特に女性性が豊かな方にとって家ってのはめちゃくちゃ重要で、心や体、人間関係に与える影響は甚大なので、ぜひとも感性を大事にしてもらいたいと思っています。

今日は月に1日あるかないかの「予定が何もない日」なので温泉も行ってきたし、オフモードで話をしようと思っていました・・・。が、このあと車の定期検査という用事があることが発覚しましてゲリラ豪雨が来そうな空を見上げながら今日のネタをお話しようと思います。(長く無意味な前置き)

「家」について相談いただくことって意外とあるんです。

別に方位を見る先生でもなく、不動産鑑定士でももちろんなく、占い師でもないのですが、人の心にとっても家というのはたいへん重要なものなので必然的にカウンセリングのテーマになり得るものなのです。

まず、心理学ぽい話からさせてもらおうと思います。

女性性って「家」に宿るって考えるんです。

女性性の役割のひとつに「巣作り」というものがあり、古来より一般的には女性が家を作り、守ることがその役割とされてきました。

あ、家を作るというと武闘派な皆さんは「ほなそこの山から木を切り出して来たらいいんすね!」とのこぎりを片手に山に入ろうとされるんですけど、もちろんそれは元来男の役目ですよね。あと今の時代、チェーンソーとかあるのでそれを使った方が早いと思います。

家族が暮らしやすい家を作る、というのが女性性の重要な役割であり、それが家族を守ることにもつながるわけでして、それゆえ、家というものは女性性に委ねられるのが良いのです。

なので、女性性が豊かな方にとっては「家」というのはものすごく重要なものでして、「家」が不便・不快・不安・不信だったりすると、それはもろメンタルに影響することとなり、それが夫婦関係や家族関係にとってもネガティブな影響をもたらすことになるわけです。

だから、カウンセリングにおいては夫婦問題はもちろん、仕事や婚活やライフワークの問題でも「家は快適ですか?」という質問をよくさせてもらうことになります。

で、この「家」というのは家そのものの中身も外装も重要ですけれど、その土地、地域というのもめちゃくちゃ重要です。

「水が合う」という表現がまさにそれでして、「水が合わない」場所に居続けた結果、よくないことが起きてしまうことも珍しくありません。

うちのお弟子に咲凛さとというキラキラネームのやつがいまして。何て読むか分かります。「えみり」って読むんですって!ハンコ絶対特注だよね?とか覆っちゃいますよね?笑

彼女、最近、文京区に引っ越したんです。
静かでおハイソな住宅街で、とても環境の良いところ。
しかも、一人暮らしにはもったいないくらいの広さで、ここで思い切り花を束ねたい!という願望が叶うようなところ。

それでものすごくニコニコニコニコして嬉しそうに自慢してきたので、「家賃が払えなくて追い出されますように!」と陰ながら祈ることにしたのでした。(なんてひどい師匠なんだ!)

でも、そんな祈りなど吹き飛ばすほどのニコニコで、引っ越し直後から「ほんとうにここに引っ越してよかった。ほんとうにいい街に住めた」と喜んでいたら、仕事の方の運気もガラッと良くなりまして、ペニンシュラ東京とご縁が生まれてそこでブーケ・グループカウンセリングをすることになり、そのお高いグループカウンセリングもほぼ即完という事態になりました。

「大好きな場所に住むってこんなにもすごいことが起きるんですね」と彼女は語っていました。

とあるクライアントさんがこんな話をしてくれたことがあります。

「コロナ禍で都心は殺伐としていたので、思い切って湘南に引っ越しをしたんです。
主人も在宅勤務になっていましたし、私の仕事もお客様相手ですので控えめでしたから、この機会にほんとうに住みたいところに住む!と決めて家を探したんです。
そしたら、不思議なご縁が重なってすぐに家が見つかり、そこがとても素敵な土地と建物で私はひと目で気に入ったんです。ほんと家が私たちを呼んでくれたような気がしたほどです。
そこに住み始めたらほんとうに幸せを感じられるようになりました。
主人との関係もぐっと良くなりましたし、仕事の依頼もどんどん増えましたし、私の創作意欲もどんどん掻き立てられて、こんど近くに工房を借りようって話まで出てるのです。
やはり自分の好きな場所に住むのは大事ですね。ほんとうによかったと思ってます。」

コロナ禍で移住をされた方に私も何人もお会いしましたが、うまく行かずに逆に都心に戻ってきた方もいれば、移住が成功してその場で幸せに暮らしていらっしゃる方もいます。

「猫4匹と住める家がいい!」と東京から千葉に引っ越した弟子もいまして、彼女は最寄り駅に下りた瞬間「あ、ここだ。あたしはここに住む!」とすぐに分かったそうです。

ご縁のある土地というのはまさにそんな感覚があるんですよね。

ちなみに別のクライアントさんは今、人生を変えるべく地方から東京に進出する計画を立てており、1年かけて家探しをしています。

駅に下りた瞬間に「あ、ここ違う」と感じた場所は外し、「ここ、いいかも」と思ったところは駅周辺をぶらぶら歩いてその感触を確かめる、というまこと女性性的な探し方をされていますが、今は「いい場所がまた別のところに見つかっちゃっていつになったら家が決まるのか不安になってきた」などと先日のグルコンの際におっしゃってました。

自分の感覚を信じてそのまま自分の感覚で選び続ければいいよ、とだけアドバイスしてあります。きっと素敵な家と出会えることでしょう。

私はこの1年で3回も家づくりをしておりまして(!)、何とも忙しいわけですけれど、今の大阪の家は奥さんが見つけてくれました。

というか、「家は奥さんが決めるのがいいよね」と思っているし、なんせ私は忙しい日々を送っていたのですっかりお任せしてました。

最終的に奥さんの目に敵う家が2軒ありました。

その2軒の家の近所を車で巡ってみるとやはり全然雰囲気が違うんですね。
どちらも悪くないけれど、実際に住むならこっち、というのは明らかでした。

しかし、その良い家の方は私たちの前にすでに2件申し込みが入っていたとのこと。

でも、「見ちゃったもんねー。感じちゃったもんねー。」ということで、奥さんはお得意の呪いというか念力というか「ご縁があったら絶対ここに住める!」という思いを強く持って、見事引き寄せてくれました。

たぶん、この家は私たち家族のエネルギーにちょうどマッチしたのでしょう。
そして、やはりこの家も私たちを選んでくれたのでしょう。

とても住み心地のいい家で、大家さんもとても良い人で、とても心地よく生活できています。

東京の家は今年の1月から住み始めました。

ふと「ホテル暮らしは疲れた。家を借りる。」と思い立ち、その時点で内覧可能な家を見て回りました。

事前に奥さんと娘に候補の家を見てもらったところ「うーん、ここくらいかなー」とあたりをもらっていました。

そうすると1軒、理性的にはたいへん良い家があったんです。

立地、環境ともによく、築浅できれいで、設備も申し分ありません。
部屋の広さも実際に住むことがイメージできましたし、ここはいいなあ!と思っていました。

が、実際に部屋に入ってみるとなんか頭がぐるんぐるんするんですね。

「あ、ここはダメだ」と思いましたが、ちょっと悔しいので、一度、外に出て、再び入り直してみたほどでしたが、やっぱりぐるんぐるんするんです。

すっごく良かったのにな、理性だけならここに決めたのにな、と思いつつも不動産屋さんに「申し分ないんですけど、ここはないですねー」とその場で伝えました。

そして、奥さんと娘が「ここなら」と言っていた今の家に決まりました。

感覚で家を選ぶってのはすごく大切だと思うんですよ、という話なのですが、もちろんそれは「予算内」のお話です。

神楽坂周辺はけっこう高級住宅街もあり、それこそ飯田橋から市ヶ谷に向かう台地のあたりはとても素敵なエネルギーを感じましたが、残念ながら予算内に収まる物件は出てないということ。というかその辺はファミリー向けの分譲・戸建てが多く、軽く億を超えるそうすね。笑

だから「引っ越しを考えてるんですけどー」と相談されたら、まず住んでみたいエリアを決め、そして、おおよその予算を決めて、そのエリアを実際に足で歩いてみるといいよ、とお伝えします。

そこから先は感覚で決めるといいよ、というわけです。

いい話をしてきたのでちょっとネガティブな話もしてみます。

大阪の河内地方出身の武闘派女子が結婚を機に、おハイソな北摂エリアのマンションに住むことになりました。

すると途端に夫婦仲が険悪に。

「きれいで整備されていて確かに暮らしやすいですよ。でも、なんか私には合わないみたいでイライラしてしまうし、体調も崩しやすくなってしまったんです。それで実家にしばらく帰ってたんですけど、あの大阪らしいごちゃごちゃした街並みに行くと心が凄く安らかになってよく眠れるようになり、体調も戻ったんです。だから、旦那に引っ越しを迫ってるところです。」

また、東京の千住あたりの下町で育った商売人の娘が、彼氏との同棲・結婚のために目黒区に住むという暴挙を犯したんですね。

「山の手に憧れがあった」とのことですが、やっぱなんか違和感があるというか、何年住んでも「仮住まい」で「ゲスト扱い」な気分のまま過ごしていました。

つまり「我が町」とはとても言えない状態だったんです。

そしたら、夫婦関係に様々な問題が降りかかることになりました。
不妊からレス、そして、夫の浮気問題、金銭問題。

彼女自身も謎の体調不良が続いたり、ちょっとメンタルを病んでしまったり。

で、結局離婚することになったのですが、そうした精神状態も「嫌い」と思っていた千住の街に戻ったら良くなったそうで、「やっぱあたしは下町が合うんですかね。山の手の似合う奥様になりたかった。」などとおっしゃってました。

その後、彼女は持ち前の武闘派魂を発揮して商社マンを射止め、「下町の風情を感じる都会」のタワマンに住むことになりました。

そしたら、あれほどできなかった子どもがすぐにでき、旦那もすぐに出世を果たし、「あたしってほら、あげまんなのよね!」と嬉しそうに報告してくれました。

コロナ禍で都心から離れた田舎に移住した夫婦は、始めは平和で静かで穏やかな環境に喜びを感じていましたが、何をするにも車が必要な生活に徐々にストレスを覚えるようになりました。

二人とも東京・中央線沿いの暮らしやすい住宅街に育ってるものですから、田んぼの蛙の声がこんなにもうるさいとは知らなかったし、夜の静寂が怖いことも実感していませんでしたし、コンビニに行くのに車に乗ることも、街灯のない道を走ることも驚きでした。

そして、たまに帰る都会にときめきを覚えるようになり、「もしかしたら私たちはここに住めないのかもしれない」と思うようになりました。

それに田舎に暮らすようになってからお互いに急に老け込んだような気分になってました。

化粧せずに帽子とマスクでごまかしてスーパーに行くのが当たり前になり、おしゃれだった旦那もスウェットが普段着になってしまったし、よれよれのTシャツで家の中をうろうろするのに慣れてきて、これではダメだ!と思うようになったんです。

それで、彼女たちは1年ちょっとをそこで暮らし、慣れ親しんだ東京に戻ってきたのです。

あ、この話、北摂がダメだとか、千住がいいとか、田舎がダメだとか、そういう話ではありません。

「自分に合う場所に住んでないと始めはいいけどあとあと大変よ?」という話です。

このような話はいくらでもありまして、「住む家を巡って喧嘩になって離婚しそう」てカウンセリングだってあるくらいです。

そして、ここでは分かりやすく夫婦の話をしましたが一人暮らしだって同じこと。

男性性が強い人は「住めればどこでもいい」ものですが、女性性が豊かな人は「住むところはものすごく大事」なので、そこはやはり妥協しないで決めた方が精神的に良いと思うのです。

私もカウンセリングの中でそういう理由により引っ越しを勧めることも珍しくありません。

「たぶん、その家、あなたに合ってないよ。なんか落ち着かないでしょう?だから、ほんとは早めに出たほうがいいと思うよ」と。

家を選ぶのって少なくてもこの先何年か住むところだから慎重になりますよね。
まして家を買う、建てるってことになればなおさらです。

人は慎重になればなるほど「考える」ものです。

ちゃんと家賃は払えるのか?モノはちゃんとおけるのか?日当たりはどうか?駅からの道は安全か?会社への通勤時間はどれくらいか?朝のラッシュはどんなものか?大家さんはいい人か?隣近所はどんな人が住んでいるのか?コンビニは近くにあるのか?近くの公園まではどれくらいか?近くに根本さんの本が置いてる書店はあるか?神楽坂や千里山のセミナールームに通いやすいか?(←ものすごく重要だよね?)

でも、「考える」というのは「理屈」なものですから、計算が働きます。

その結果、感情・感覚は封じされてしまいます。

「ちょっと違うな」と感じていても「こっちの家の方が安いから」「この家の方が駅近だから」「出社しやすいから」との思考的理由によってその違和感をスルーしてしまいます。

特に、、、今の日常生活で「犠牲」や「我慢」を繰り返していらっしゃる方は、それが癖になってしまいますから、「なんかここ、あんまりいい雰囲気じゃないけど安いし、しょうがない。我慢するか。」なんて思うものです。

この「犠牲」や「我慢」も女性性の特徴のひとつなんですけれどね。やっぱ苦しいですよね。

また、何とか自分を納得させようと頑張る人もいますね。
ほんとは「違うよなあ」と思ってるんだけど、それを理屈で封じ込めちゃったり。

でも、いやなもんはいやでしょ?無理なもんは無理でしょ?

だから、違和感があったり、無理!と思ったりしたら、やっぱそこじゃないし、もうそこに住んでるならせめて次の更新時期に引っ越しすることを真剣に考えた方がいいと思うのです。

それは「心」「体」「人間関係」のためですね。

家族がいらっしゃるなら、家族のためでもありますね。

なかなか大きな決断ですけれど、そのストレスから起こりうる問題を考えたら大事だと思うんだけどなー。

さて、自分の心に正直に、素直になってみてください。

「あなたは今の家、どれくらい気に入っていますか?」
「あなたが住んでるエリア、どれくらい好きですか?」
「もし住むことができるなら、どこに住みたいですか?」

そして、その心の声に正直に、素直に動いてみてください。

すぐに引越することは難しくとも、住みたい場所をうろうろ歩いてみるのもいいですよ。

家探しって「感性」と「ご縁」だと思いますから、そのご縁を作ってみるためにうろうろしてみると、その土地があなたを招いてくれるかもしれません。

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
また、感想を送ってくださったり、SNSで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます!

問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト(ネタ提供)」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。


無料で読める根本のメールマガジン「予約の取れないカウンセラーが送る“毎日使えるココロの講座”」
より深く学びたい方のためのオンラインスクール「根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則」


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

『(準備中)』


★Youtubeの公式チャンネルでも同じ内容を公開してます!(チャンネル登録よろしくお願いしますー!)

(準備中)


★voicy/youtubeで配信した話を文字起こしして公開してます!テキストで読みたい方はこちらからどうぞ!

 『(準備中)』

★自宅で、カフェで、移動中に、どこでも学べる根本の心理学。
根本の著作一覧
根本裕幸のサイン本屋さん
セミナーセミナー動画・DVD販売・音声配信サービス販売サイト

あわせて読みたい