神輿に担がれるのも才能だから、それを素直に受け取っておくのが自分も周りも幸せなのです。



私たちの価値才能の中には「受け取りづらい」と感じるものも多いのです。
数値化されるもの、形があるものは目に見えるから受け取りやすいのですが、無形のモノってのはなかなか受け取れないんです。
しかも、そこに「恵まれてることへの罪悪感」が付いてくるならなおさらですよね。

根本先生。
周りは「よかれ」と思って、アレコレしてくれようとします。
私は確かに恵まれていると思います。
シングルで子持ちですけど、取り立て生活に困っていません。
広い綺麗なお家に住めてます。
誰かと外食に行けば奢られるし、実家からも食べものが沢山届きます。
お友達などから手土産もよく頂きまして、家にはお菓子やスイーツが消化しきれないほどあります。

お客さまもよく差し入れをしてくださいます。

他にもそろそろエアコンを買おうと思っていたところ、昨日、エアコンを頂けることになりました。
家を見渡せば、家具家電、食べ物などなど、概ね、頂いたもので埋まっています。

私自身、たくさん稼ぐわけではないですが、母子手当も頂いており、仕事もありますし、子どもと何か問題がある訳でもなく、趣味もやっていて楽しんでます。

パートナーもあれよあれよと尽くすオトコに変わりました。(というより、私が受け取らないようにしてただけかもだけど)

本当に私って幸せだな~恵まれてるな~って思うんです。

幸せのおすそ分けとして人に言うと、嫌味を言われるようになったので、言わなくなりました。

けど、ずっと、心の中で気になっていることが、、、

神輿でいうと、上で担がれている感覚で『やった感』も『達成感』も何もないのです。

注文したら、『まだかな?』と届く楽しみってある気がしますが、人が与えてくれるものを期待しているわけでもなく、気づいたら手元に来たという感覚です。

リクエストしたものだと嬉しいんですよ。
けど、、、、有難いことなのに当たり前になりすぎてしまっています。
感謝が足りてないのかな?

かといって、自分が担ぐ側になれば、体力がなくてですね、、、

担ぐ側になりたいとやってみても、結局役に立たない。出来なくて逆に周りに迷惑をかける。という現実がありまして(トホホ苦笑)
人に任せると上手くいくんですよねー

ひとによると、尽くされてるようで、愛情を受け取ってくれと言われている感覚があり、奪われているような、与えさせられてるような気分になることも多々ありまして、受け取るのがしんどいなって思うこともあります。

昔はハッキリ断ったり、お返ししたりもしていたんですけど、人間関係が上手くいかないことから一旦受け取る、お返ししない、が今のところ上手くいっている方法です。

基本周りはお世話焼きで断っても与える人達です。

話が飛躍するようにも感じますがセックスに関してもたくさん与えられます。
相手は私の反応?や喜ぶのが嬉しい?のだそうで私の器が底なし沼のようなので委ねるような感覚があるけど現実世界だと、、、、。

どうしたらもっと素直に喜べるのでしょうか?
断っても与えてくれる人は私を喜ばせたいのは分かるんですけど、与えられて苦しいって感覚はおかしいのでしょうか?

与えられすぎてることに慣れすぎたのでしょうか?
与えられることにまだ躊躇しているのでしょうか?
もっと受け取る器(与えさせてあげる器)を広げようってことでしょうか?
それはどうやったらできるんでしょうか?
(Yさん)

Yさんもお気づきの通り、人の中には「神輿に担がれる」という才能を持った方々がいるものです。

そもそも人はその人それぞれに特別な才能を持っているのですが、それに気付かないばかりか、むしろ否定的に捉えてしんどい人生を送ってしまっている方も少なくありません。

例えば「ハブ」という才能を持った人もいます。
武闘派の皆さんはすぐに沖縄の毒蛇を思い浮かべるかと思いますが、自転車のスポークの真ん中にある軸のことであり、「ハブ空港」という表現は聞いたことがあると思いますから何となくイメージができるでしょう。

ハブの才能を持った人は「人と人とをつなげるのが得意」です。
人脈を広く持ち、また、フレンドリーだったり、面倒見が良かったり、コミュ力が高かったりするので友達も多かったりします。

だから、その人を通じてAさんとBさんが出会ってビジネスを作り出したり、CさんとDさんが出会って結婚したりという貢献をしています。

けど、この才能を持つ人はAさんやBさんのようにビジネスができるわけでもなく、資格を持っているわけでもありません。

だから、「自分は何もできない」とか「自分はいなくてもいい」とか思っちゃうものですから、その人がいるからこそ、人と人がつながっているので、それはすごい才能なんです。

また、「天然のヒーラー」と呼ばれる才能もあります。
セクシャリティが非常に強いので、一緒にいる人を勝手に癒してしまう特別な才能なのですが、それゆえ、その人の周りには傷ついた人たちが勝手に集まってきてしまい、本人は「奪われる。搾取される。」とか「自由がない」という思いに駆られます。

ちゃんとその才能を自覚して、自分を守るシステムを構築していくことでそれは活かされるのですが、なかなかそういう風には思えないのでなぜか苦しい人間関係にハマることが多いものです。

そして、Yさんの「神輿に担がれる」というのも素晴らしい才能であり、別の言い方をすれば「姫」ということになります。

周りの人たちが勝手に「与えたくなる存在」「喜ばせてあげたくなる存在」「何かと面倒を見たくなる存在」なんですよね。

でも、その才能があると「自分が何かを成し遂げた!」という感覚は得にくいものです。

>『やった感』も『達成感』も何もないのです。

そうなんですよねー。

だから、なかなかその才能を受け入れられず、何なら自分が神輿の担ぎ手になろうとするのですが、Yさんもご存知のように、それだと何ら戦力にならないのでより一層無力感を覚えることになるのです。

まあ、姫が城から出てきて庶民と同じ仕事をしようと思ってもちょっと勝手が違いますよね。まわりがすごく気を使っちゃいますよね。

ということでその才能を受け入れるべく「姫は姫らしく」という標語を連発しているわけです。

さて、そんな姫さまたちは自分で何かを成し遂げる前に周りが動いてあれこれ面倒を見てくれるので、まずは「無力感」という感情を持ちやすくなります。

ほんとは無力でも何でもないのですが、目に見える形での貢献ができないのでそう感じてしまうんですね。

また、何よりも「恵まれていることへの罪悪感」というのがそこに出てきます。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

この罪悪感は非常に厄介なもので、自分の価値や魅力を全部否定的に見てしまう作用があるものですから、自己肯定感が爆下がりしてしまうのです。

で、こうした「姫」は幼少期から不思議と人やモノに恵まれて育ってきた方が多いものです。

ただ、武闘派女子の中には「姫として生まれて来たけど、そんなのは面白くねー!と過酷な環境を敢えて選んで飛び込んでいく筋金入りのやつら」も存在していまして、「あんた、ほんまは姫なのに、なんでそんな奴隷みたいな生き方してんねん。さっさと城に戻れや。あ、城がどこか分かんなくなっちゃったのか。」みたいな説教をするものです。

だから、Yさんにとってはとにかく「受け取る」ということが大切なテーマになりますし、むしろ「与えさせてあげている」という意識を持った方がいいのです。

なぜか周りの人たちはあたしを喜ばせてあげたいと思ってくれているらしい。
不思議とあたしに与えたくなっちゃうらしい。
あたしを愛することが喜びになるらしい。
あたしが幸せそうにしていることが周りの人たちの幸せらしい。

そうした“事実”をしかと受け止めて、「ありがたいなあ」と感謝することがYさんの使命なのです。

一般的な社会で生きているとなかなかそうは実感しにくいものですが、幸いYさんはそれを受け取りやすい環境にいらっしゃるようですね。

私のクライアントさんでも似たような方がいろいろといらっしゃいまして、離婚しても家と慰謝料と生活費と教育費がふんだんに与えられるので働かなくてもよく、シングルマザーですが、両親も元夫も元義両親も面倒見が良いため、好きな時間に好きなことができる生活を送っていた結果、元夫よりもさらに裕福な男性と再婚されました。

ちなみに彼女は「カウンセリングも行きたいときには必ず予約できるんです」とおっしゃっていました。

それで、常々「あたしはこんなんでいいんでしょうか?」とおっしゃるので「え?何か問題ある?とりあえずあんたは感謝して受け取ることだけをやっとけばええんや」といつもお伝えしていました。

ちなみに彼女はカウンセリングに来るたびに「頂き物で到底家では処分しきれないモノ」をあれこれと持参してくださっていましたので、どうやら筆者には「在庫処分」もしくは「残飯処理班」という才能があるのかもしれないと思ったものです。

幼少期から私たちはなぜか「何かしないと愛されない」「何者かにならないと愛されない」という“怖れ”に縛られて生きています。

主体的に、能動的に生きることが良しとされ、「自分から行動する」「自分から近づく」「自分から与える」ということを意識させられてきました。

そして、何らかの「実績」「結果」を出すことを求められ、それによって周りから評価されるシステムに私たちは組み込まれているようです。

そうして人々は「愛されるための仮面」を身に着けて生きるようになり、それが酷くなると「素顔」を忘れてしまうことになるのです。

で、そうした主体性を元々持って生まれた方々、もしくは後天的に自ら動くしかなかった人々(いわゆる突撃部隊所属連中)は、そうした環境にマッチし、道なき道を開拓したり、レールの上を突っ走ったりして生きていけるのですが、ときどきYさんのように「え?そんなの興味ないし」という「姫」が生まれてくるのですね。

そうするとこの環境は大変生きにくいものになりますし、何もしなくても恵まれている存在に嫉妬したり、疎んだりする人たちが出てきたりもします。

もちろん、主体的に生きる方々もそれぞれにペースというものがあるんですけどね。

だからこそ、自分を知る、その上で、自分らしい生き方を模索する、ということは私たちにとって大変重要なテーマとなるわけです。

カウンセリングをしていても、そうした自らが持っている特別な才能を軽んじてしまい、それを疎んだり、自ら否定しちゃったりしている人が多くてとてももったいないなあ、と感じるのです。

Yさんにとっては「何もしなくても愛される」という姫の才能をちゃんと受け入れ、それを活かしていくことが目標となるわけですね。

周りから見ればビジネスで大変成功されている方も、心の内には弱さを抱えているものです。

私は立場上、そういう方々の陰の部分に触れることが多いのですが、彼らですら、自分の価値を受け取り切れてないことも多いものです。

従業員や取引先から非常に高い評価を受け、周りの人たちは彼のことを尊敬しまくっているのですが、彼はそれを否定しがちでした。

だから彼にはひたすら「受け取ることが仕事ですよ。ありがとう、ありがとう、と言い続け、人に感謝しまくるのが主題ですよ。そして、そうすることで周りからの支援も受け取れるようになりましょう」という話をしていました。

要するに自分のキャラであり、立場を受け入れなさい!ということを言ってたわけです。

つまり、神輿に担がれるのは“Yさん以外全員の希望”ということなんですよね。

だから、素直に神輿に担がれていればいいってことです。

じゃあ、神輿に担がれた人はどういう振る舞いをするのがいいのでしょう?

神輿の上で「いやいや、あたしはいいです、いいです。下ります、下ります。他の人、どうぞ」なんてやってたら興ざめしちゃいますよね?

堂々としてりゃ、いいんです。
ニコニコしてればいいんです。
神輿の上で舞を踊ればいいんです。

それが「受け取る」ということ。

そして、その神輿がどこに向かうかはただ流れに身を任せるしかないでしょう。

担がれた身にできることは担ぎ手たちを労い、励まし、感謝することです。

そして、もしYさんが行きたい方向があるのならばそこを指し示します。
そしたら神輿はその方向に向かうでしょう。

だから、Yさんにとって必要なことは「幸せなヴィジョンを描く」ということなのかもしれません。

こういう生き方がしたい。
この人に会いたい。
あれをしたい、これをしたい。

そうした夢を語ることです。

姫は何もできないように見えて、実はたくさんできることがあります。
が、その存在が周りの人たちに希望や喜びを与えています。
だから、自分がご機嫌欲、笑顔で過ごすことが仕事です。
そして、その影響力によって周りの人たちを笑顔に、幸せにしてあげられます。
自信を付けてあげることもできれば、その価値や魅力を認めてあげることもできます。

その立場を受け入れてしまえばできることっていっぱいあるんですよね。

だから、「受け取って、与える」というサイクルを意識するといいでしょう。

そういうYさんの魅力ってのは「美人」とか「スタイルがいい」とか「センスがいい」とか「話が面白い」とか「歌が上手い」とか「足が速い」とか「記憶力がある」とか「ウンコが臭い」みたいなのと同じ長所、価値、魅力として“ただ受け取る”のがいいと思うって話です。

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