「いい子」をやめたら他人の「いい子」が目に付いてムカつくようになってきたんですけどそんなんで大丈夫なんでしょうか?



とてもあるあるなお話でして「○○な自分をやめたら、○○な人がやたら目に付くようになった」というのは順調にプロセスが進んでいる証拠なんです。
それは意識が○○に向くからそれを引き寄せてるわけで。
そして、そこで出てきた新しい(?)自分は才能と可能性の宝庫でもあるんです。

根本先生こんにちは。
「自分の魅力は気付きにくいし、受け取りにくいので、自分でもそれを大切に守ろうという意識は持ちづらく、それが嫌な思いを招く原因になっているかもしれない。」
の件ではありがとうございました。オーバーオールを脱いで、ティントを塗りヒールを履くアラフォーに化けました。

少し前からいい子をやめると決め、実践中です。
それまで自分がいい子してる自覚もなく「いい子やめなね」と人に言われても「わたしはこれが普通です」と宣ってました。
最近になり「いい子してた」と認め全面降伏、その反動か脳内では放送禁止用語が尽きず、ラップバトルでも始まるんかという雰囲気です。
先生のブログ記事で「一種の通過儀礼ですよ」という内容のものを読み「これもしゃーないってことか」と思いつつ、モヤモヤするのは他の人の「いい子」が目につくようになったことです。
SNSの投稿に「出た出た上っ面コメント合戦。仲良しごっこ乙」などと思うようになり、自分でえぐられています。
中2の自分が復活したようで居心地が悪く、「言いたいこと言って揶揄してたら人間関係が築けなかったから人の良いところを見ようとしてきたのに」と思い返しています。
自然に湧く感情やからとは思いつつも、こんな揚げ足取りな反応をしていたら永久に人間関係を構築できないな、と途方に暮れています。
この反抗期もいつかは落ち着くのでしょうか。
(Cさん)

あら、すっかり女子になられたのですね!すばらしい!

ということで、とてもいいネタをありがとうございますー。めっちゃあるあるなんですよねー。通過儀礼でもありますけど、けっこうそんなブラックさも素かもしれないっすよねー。

【いい子をやめたらいい子が目に付くようになる】というのはほんとメジャーな反応のひとつで、Cさんのプロセスが大変順調であることを示してますね。

これは「いい子」に限ったことではなく、「ちゃんと女を意識してTバックを履くようにしたら、女を捨ててるようなおばちゃんたちにムカつくようになった」とか「何でも抱え込むことをやめたら、同じように仕事を抱え込んでる後輩を心配するようになった」とか、変化し始めたときに以前の自分を見せつけられるような人が目に付いたりするようになるんですよね。不思議なことですよねー。

ま、これは「意識をフォーカスしているものが目に付くようになる」という心理とも言えます。

例えば「最近、沖縄行ってねーなー。行きたいなあ。」と思っていると私の潜在意識は沖縄にフォーカスされるようになり、旅行代理店の沖縄旅行のポスターが目に入ったり、Web広告に沖縄の写真が出てきたり、神楽坂を歩いていたら「え?三線の音?」が耳に入ってきたり、周りの人から「こんどいつ沖縄行くんですかー?」とか聞かれたりするんですよね。

要するにこれも「引き寄せの法則」の一種なんだろうと思いますけれど。

「いい子」をやめようとすると「いい子」だった自分にフォーカスが向きますよね。
「言いたいこと言おう!」とか「やりたいようにやればいいさ」とか「人目を気にしないようにする」とか思うわけです。

そうするとCさんの意識は「いい子」に向かうわけですから、まず「いい子」が目につくようになるんですね。

そして、「いい子はしんどい!もうやめる!もう無理!」と思っていると、その目に付いたいい子に対して放送禁止用語を脳内リピしちゃうわけです。

もちろん、自分に対してもやってるはずですよ、それ。

すなわち「いい子」を見ると「アホか。そないしんどいことはよやめろや」と思うんですけど、もちろん、それは自分自身に言ってます。

SNSのコメントを見て「仲良しごっこ乙」とか思っちゃうんですけど、それもちょっと前の自分に対して思ってることかと思うんです。

「いい子をやめるためにいい子の自分をディスっているので、いい子が目に付いたときにその人のこともディスってしまう」ということは何かと起こりやすいものですね。

それは否定している度合いにもよりますが、少なくとも「もう表面上の付き合いはいやなんよ。もっと本音で人と接したいんよ」と思っていれば「上っ面だけのコメント」が嫌いになるものですし、「言いたいこと言うんじゃ!」と気合を入れた分だけ、本音を言わない人たちがウザいと思うようになるんです。

でも、だんだんそうした思いも「上っ面だけのコメント合戦が楽しいんかな?」「本音を言わないのってしんどいよな」という風に代わり、やがて「上っ面だけでいいんだろうなあ」「本音を言えないのは辛いけどしょうがないのか」みたいな“理解”ができるようになり、「でも、自分はそういう人とは付き合いたくないよなー」なんて思うようになっていくでしょう。

だから、明らかに変化の途上にいらっしゃるってことです。

さて、Cさんがとても上手に表現してくださってますので分かりやすいのですが、ルーツをたどれば「そもそもなんでいい子をするようになったん?」という疑問が出てきます。

Cさんの場合は「「言いたいこと言って揶揄してたら人間関係が築けなかったから」なんですよね?

とすると、「いい子」の仮面の裏側には「そもそも口の悪いあたし」がいたわけですから、「いい子」をやめればそんな自分が出てくるのも無理はないでしょう。

そして、その「いい子」を始めたのが中2だったならば、「いい子」をやめたら中二病が復活しちゃうのもごくごく自然なことだと思いませんか?

でも、そう思うと「ええーっ!?じゃあ、また人間関係がうまく築けなくなるってこと?それはやだ!」という考えが出てくると思うんですけど、それはまたちょっと違います。時代も違うし、Cさんも違うし、周りの人も違うからです。

仮に中2のときにいい子の仮面をかぶることにしたときの人間関係って「基本的に同級生との付き合い」であり、「子どもから大人になる狭間」にいるわけですし、「大人とは縁遠い世界」だったことでしょう。

ところが、そこからウン十年のときを経てみれば「むしろ同級生との付き合いの方が少ない」「もう子どもとはとても言えない大人になっちゃった」わけですし、周りの人との距離感も全然違うでしょう。

となると全く同じことは起こり得ず、むしろポジティブなことだって起こるはずなんですよね。

それに中2のときと今とでは脳内を巡る放送禁止用語にも変化があるはずなんですけどどうでしょう?笑

だから、「うわっ!厨二病が復活しちまった。うぜぇ!」と思ったとしても、それもまた変化の途上にあるからという風に寛容に見てあげるのが望ましいところです。

さて、せっかく中2の自分が復活したんですからそれを良きことに使ってみるのもアリです。

つまり、その中2の自分の良いところを探してみようぜ?というわけです。
揚げ足を取る言葉ばかりが巡るだけじゃないと思うんですよねー。

だから、いい子をやめることによって新たに出てきたポジティブな部分に目を向けてみてもいいと思うんです。

これ、大事ですから!

さて、いい子をやめるにあたっては先ほどお話したように「いい子してんのはしんどい。もうやだ。やめる。」という風に否定的な思いが出てくるものですが、当然その仮面が役立った場面だってあるはずですよね。

そして、長年そこで身につけたスキルもあるわけです。(だから、完全に中2に戻っちまうことはあり得ないんです。)

その結果、Cさんは“選択肢”を手に入れたとも言えるんですね。

場面場面により「ここはいい子の仮面をかぶったほうがいいだろう」とか「ここは素で行きたい。仮面はかぶりたくねえ」とか。

合コンで初対面のいたいけな男子たちを騙すにはいい子の仮面はたいへん役立つと思いますが、合コン後の女子のみの“反省会”においては素の自分を出して男たちをディスりまくったほうが盛り上がるでしょう。笑

イケメンで仕事ができる上司に対してはいい子の仮面をかぶりたくなるでしょうけれど、そいつが実は悪人だと気づいた瞬間には仮面を投げ捨てて攻勢に出ることもあるでしょう。

だからいい子をやめたら二度といい子はしないのではなく、TPOによって服を変えるように、仮面だってTPOによって使い分けたらよいと思うんです。

そうすれば人間関係だってちゃんと構築できると思うんですよね。

だから、とりあえず今は仮面を取った自分の動きをよく知っておくことが今後役立つわけですね。

例えば、私の読者、クライアント、弟子、スタッフにも口が悪いというか腹黒い奴らもけっこういまして、それはそれで彼女たちのキャラであり、面白いところなんですよね。

「いやー、あんたの腹黒さは売りだからそれを前面に出していった方がええでー」か「その口の悪さはいい刺激になるから婚活プロフィールに記載した方がいいと思うで」とかアドバイスも結構しております。

放送禁止用語だってYoutubeには載せられないけど、話をする分には面白いと思ってくれる人も多いんですよ。

だから、必ずしも自分があかんと思っているものが他人から見てもあかんのかどうかは分からないんです。むしろ、歓迎されることも多いのです。

放送禁止用語という話のついでで言えば、カウンセリングにおいては「ふつうは人に言えない話」が大量に出てくる場でもあります。

「実はあたし○○なんです」という告白もあれば、「最近○○になってきてヤバいんですよ」とか「あたしの○○な部分を出しちゃったら人に嫌われると思うんです」みたいな話ばかりをしてると言ってもよく、でも、そうしてそんな自分をカウンセラー相手とはいえ、人に晒すことで自分自身が解放されたり、承認できたり、自由になったりしていくわけです。

先日も夫婦関係のご相談でいらした奥様がカウンセリングの後半になって「実は、あたし、こう見えて性欲がすごく強い方だと思うんです・・・。それで・・・」と赤裸々な告白を始められました。

確かに見た目は貞淑で穏やかな雰囲気をされてますからセクシャルな話はすごく抵抗があったかと思うんですけど、たぶんカウンセリングの前半でいろいろお話する中で「話してみたい」と思われたのでしょう。

それ以降はそういう方面の放送禁止用語が連発されましたが、そのお陰で彼女の才能、魅力、価値が大量に発掘されまして、今後の方向性が定まっていきました。

つまり、自分が自己嫌悪して隠したい、ここは嫌われる、こんな自分は出せない、と思い込んでいる部分にこそ、宝物が隠れてることが多いのです。そういえば昨日もそんなカウンセリングをしてました。「あ、それ才能じゃん!それ、突破口になるよ!」と。

で、思春期やそれ以前に「こんな自分はダメだー」と思って封じ込んでる部分ってあるじゃないですか。誰しもが。

自由にしてたら「わがまま!」と怒られて人目を気にするようになった、とか、感情的なところをいつも親から否定されてた、とか、友達から「気が強すぎる」と言われて大人しくなった、とか、オナニーしてたらお母さんにこっぴどく怒られて隠れてするようになった、とか、まあ、ほんといろいろ。

でも、当時の自分にとっては「ダメだ!」と思った部分も、大人になった今振り返ってみれば「宝物だ!」と言えるものもたくさんあるんです。

ほんと「掘り出し物の才能」ですよね。

それが今の問題を解決する大きな力になることも多く、なのでそういう話になるとそれまでの提案はすべてぶっ飛んで「さっきのやつは捨ててもらっていいから。こっちで行きましょう!」という風に話が展開していくことが多いんです。

ていうか、正直言えば、私もそういう話に出会うまで「どうしようかなあ?どの方向で行くのがいいのかなあ?なんか突破口が見えないなあ」と迷っていることも多いんです。

そこで「え?そんな腹黒なCさんがいるの?マジ?それってめっちゃ才能やん!それ使っていこう!」となって一気にヴィジョンが見えてくるんです。

「いい子の仮面」は処世術としては大切なスキルだと思います。

けれど、その裏側に隠してきた自分が大きな力を与えてくれることってすごく多いんです。

「これはあかん。これは恥ずかしい。これは惨め。」と思って禁止してきたところに才能や価値が眠ってるってあんまりイメージしづらいかもしれませんけどね。

だから、ある意味、いい子をやめて中2の自分が出てきたCさんはまさに自分の才能や価値を発掘している最中とも言えます。

「あかん」と思ってる“揚げ足取りしてる自分”が「素晴らしい」とはなかなか自分では思えないかもしれないけれど、そこに「いやー、ツッコミの才能があるじゃないっすかー。」とか「そういう自分を出すとみんなから愛されるんやで」とかまあ、他にもいろいろ言えるかもしれません。

だから、当面の間は中二病にしっかり浸っていただいてメンヘラな発言などもしてみるといいでしょうねー。

そうすることでより自分に合った人間関係が作れるようになると思います。

いつものように冗長な話をしてるのかもしれませんけど、いい子の仮面で隠してきた「ダメな自分」に価値を見始めると、そこでも「引き寄せの法則」が働くようになるんです。

つまり、より素で付き合える人、自然体で接することができる人、自分が楽に一緒にいられる人などを引き寄せられるようになるんですね。

これは非常に顕著な反応で、人間関係が急変することだって珍しくないんです。いや、ほんと。

だから、心地よい人間関係を築こうと思ったら、やっぱどんどん素の自分になっていくことが効果的だと思うのです。

仮面は仮面で役に立つから、着脱可能にしていくイメージですよ。

なので、どんどん非文化的な放送禁止用語を連発して他人をディスりまくってみてください。変なアドバイスですけどきっと面白いことが起こってくると思うんで。

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