無価値感と目立ちたい気持ちって関係があるんでしょうか?~ほんとは人前が苦手なはずなのに何かと目立ちたい自分がいるんです~



そのままの自分では価値がない(無価値感)と感じると、何か外から価値を持って来なきゃいけなくなってブランド信仰になったり、何者かになろうとしたりするものですね。
目立つことで注目を浴び、そうしてみんなから認められよう、愛されようと思う傾向もそのひとつなのかもしれません。

こんにちは。先日リトリートセミナーを受けて、心から「参加できて良かった」と感じていて、根本ワールドに夢中になっています。

質問は「無価値感と目立ちたい気持ちって関係しているのか」です。
割と幼少期から目立ちたい気持ちが常にあります。人前にでて話すのも苦手ですし、なるべく隠れていたい気持ちもあるのに、何で目立ちたいと思うのかと不思議なのです。

もしかしたら、無価値感が強めなので、「ありのままの自分には価値がない」と思うから、他者にみてほしくて、目立とうとしてしまうのでしょうか。

学生の頃は学級委員などいわゆる花形なことをしたかったり、大人になってからもセミナーなどに参加すると、前の方に座ったり、質問しないと「参加していない」「積極性がない」みたいに思われるのではと勝手に想像して、なるべく積極的な姿勢をとるように心がけていました。
一方、質問しても100%すっきりにはならず、緊張が残ってしまうことも多いです。

ぼけっと座っていたり、意識がとんでいたりする、ありのままの自分にも全て許可をだせれば、この感覚は和らぐものでしょうか。
採用されたらとても嬉しいです。よろしくお願いします。
(Aさん)

>心から「参加できて良かった」と感じていて

という部分は、極大フォントでお届けしたいわけですけれど、こちらこそ、ありがとうございましたー。またどこかでお会いできるの楽しみにしてまーす。因みに次のリトリートは9月ですよ!笑

さて、「無価値感」と「目立ちたい気持ち」が関係しているのか?というと、関係してるっちゃしてるし、してないっちゃしてないし、ケースバイケースっすね!といういつも通りあいまいな回答となるものです。笑

「目立ちたい!」という気持ちは言い換えれば「注目されたい!」という思いでもあり、そこには「チヤホヤされたい」「アイドルになりたい」「たくさん愛されたい」等々の思いが隠れてることもあります。

自己顕示欲というと悪い響きになりますが、自己主張ができる、積極性がある、という部分もありますから、必ずしも悪いものとは言えず、それも「個性」ですよね。

で、そこにはAさんが感じられているように、

>無価値感が強めなので、「ありのままの自分には価値がない」と思うから、他者にみてほしくて、目立とうとしてしまう

というケースもあるかと思います。

自分には価値がないと思うから、何か目立つことをして注目を浴びて、それで愛されようとする姿勢ですね。

無価値感って誰にでもあるものですから、その傾向も少なからず誰でもあるものですね。

みんなに注目されたい場合だけでなく、特定の人の注意を自分に引くために、その人の前で自己アピールするのもそうかもしれません。そして、無価値感があるがゆえにポジティブなアピールができずにネガティブな形でアピールしちゃうこともあるかもしれません。(何かしら嫌味を言ったり、どうせあたしのことなんて好きじゃないんでしょ?と言ったり、脅したり、等々)

「目立ちたがり屋って実はシャイな人が多い説」というものがあります。

目立つキャラを作ることでシャイな自分を隠すとも言えますし、恥ずかしさを振り切って逆振れした結果、目立ちたがり屋になるとも言えます。

だから、芸人さんとか作家さんとかセミナー講師さんとかでも「ほんとはシャイでそんな人前に出ることが好きじゃない」という方も珍しくないんです。

人前で明るく面白いキャラで人気者の人が実はすごくシャイで1対1になると何も話さないってこともありますよね?

ただ、逆にそれくらい目立つことをしているから、その裏のシャイな部分がより強調されるとも言えますけれど。

で、Aさんのお話。

>学生の頃は学級委員などいわゆる花形なことをしたかったり、大人になってからもセミナーなどに参加すると、前の方に座ったり、質問しないと「参加していない」「積極性がない」みたいに思われるのではと勝手に想像して、なるべく積極的な姿勢をとるように心がけていました。

というのって、単に「目立ちたがり屋だからなのか?」という疑問が浮かぶんですよね。
目立ちたくて学級委員になるだけならあとあとしんどくないですか?
だから、学級委員になるのは目立ちたいからだけではないと思うんですよね。

とはいえ、「「参加していない」「積極性がない」みたいに思われるのではと勝手に想像」するってことは、やっぱ周りの人の目を気にされる部分はあるみたいでして。

でも、そこで質問したり、前に座ったり、積極的な姿勢を見せるのは別に悪いことではないと思います。で、人前で質問するのって勇気ありますよね?

実は私、セミナーを受けるのは好きなんですけどそんな積極的に関わる「いい生徒」ではないんですよね。笑
あんまり質問もしないですし、前の方にも座らないですし、周りの人たちと積極的に交流するタイプではありません。

ていうか、昔は頑張ってそういうことをやってたんですけど、その割に得られるものが少ないことに気付いて「自分がしたいようにする」ということにしました。

だから、Aさんのようなことができる人はただ尊敬しちゃいますし、有難いですね。
また、セミナーをする側からしてもそういう参加者がいてくれるのはめちゃくちゃ助かりますね。

なので、Aさん自身にどれくらい無価値感があり、それが影響を与えているのか?というのはそれだけではちょっと分かんないんです。

ないことはないと思うけれど、そんなに強いんかなあ?という感じ。

「質問しても100%すっきりにはならず、緊張が残ってしまうことも多い」というのもよくあることだと思いますしねー。

だから、もうちょっと掘り下げていきましょう。

目立ちたい!と思って目立つことをするじゃないですか。
そのあと、どんな気持ちがするんでしょう?何を感じるんでしょう?

後悔したり、疲れたり、恥ずかしくなったり、怖くなったり、申し訳なくなったりしますか?

それとも楽しかったり、嬉しかったり、注目されて満足!みたいな気持ちだったり、面白かったりしますか?

どっちもあるし、ケースバイケースだと思うんですけど。

で、「人前にでて話すのも苦手ですし、なるべく隠れていたい気持ちもある」ということですけれど、そういう自分のことをどう思ってます?

しょうがねえなあ、と思ってます?
それとも、そんな自分はダメだよなあ、と思ってます?
あるいは、そういう部分は隠さないとヤバいよね、と思ってます?

「目立ちたがり屋」だからこそ、「人前が苦手。隠れていたい。」という気持ちも感じやすくなるものです。

だから「信じられないかもしれんけど、そんなもんだよ。何も悪いことじゃないよ」とお伝えすることも少なくありません。

要するにここまで話してきたように「感情」が大事なんです。

それってどう感じているのか?ほんとは何を感じているのか?
楽しいのか?恥ずかしいのか?好きなのか?罪悪感なのか?

まずはそこに注目しましょう。

その上で「どうしたいの?」ということですね。

「人前で話すのが苦手ってことなんだけど、それを克服したいの?」みたいな。

「確かに目立ちたいって気持ちに無価値感はあると思うんだけど、その無価値感をなくしたいの?」みたいな。

>ぼけっと座っていたり、意識がとんでいたりする、ありのままの自分にも全て許可をだせれば、この感覚は和らぐものでしょうか。

Aさんにもそういう部分があるってことですよね。
「ほんとのあたしはボケっとしてて意識が飛んでるんだぞ!」と思わない方がいいです。あくまで、そういう部分がある、ということにしときましょう。

つまり、「ぼけっと座ってる」のも「最前列で積極的に質問をする」のも、どちらもAさんです。

ある意味、どちらも「ありのままの自分」なんです。

意外でしょ?笑

だから、どっちも自分だからその時々でどっちかを選べばいいんです。

「この先生のセミナーは学びたいこと多いし、先生ともお近づきになりたいから最前列に座って質問しまくってやろう!」というのもアリなんです。

その一方で、「根本せんせのセミナーはそもそもテキトーだし、参加者の顔とか覚える気なさそうだし、ぼけっと座っとくのがいいよね」というのもアリなんです。

つまり、「目立つ or 目立たない」というのを都度選択できる状態がいいですよね。

もしかしたら今は「目立つ」一択になっているのかもしれません。

無価値感が強くて「目立つことをしなきゃダメだ!」という思いについてもやはり触れておきましょう。

それくらい素の自分に価値を見てないってことになるんですけど、なぜそうなっちゃったんでしょう?

なぜ、素の自分には価値がないと思い込んでいるのでしょう?

となると親との関係、きょうだいの関係がクローズアップされてくるわけですが、何か心当たりはありますでしょうか?

「自己顕示欲」や「目立ちたい!」「注目を浴びたい!」という気持ちは思春期くらいに強くなり始めます。

親から精神的に自立をし始めた頃に出てくることが多いです。

周りとの比較、競争。
また親からの愛情。
学校での人間関係。

そういう人間関係から「そのまんまの自分では価値がない」と思うことが増えていきます。

「何かすると褒められる」
「何者かにならないと愛されない」
「頑張ってないと認めてもらえない」
「競争に勝たないと何も得られない」

という思いを抱くようになるわけです。

そのままの自分では価値がないから何かしら価値があるものを身に付けようとするわけです。

人気者。
勉強ができる。
かっこいい/かわいい。
運動ができる。
絵が上手。
話が面白い。

そういう風に言われることを目指して「犠牲」「補償行為」を積み重ねてくようになります。

その際、素の自分はどんどん否定され、隠されていくのですね。

そこでAさんは「目立つ」というやり方を知り、それが案外うまく行ったのかもしれません。

それで「目立つことで注目を集め、みんなから愛されようとする」というのがパターン化したのでしょう。

(でも、そのやり方を全否定する必要はなく、あくまで手札の1枚にしておくイメージを持つといいでしょう。)

ということで、やっぱりここは「素の自分をいかに愛するか?」というのがテーマになりますので、ぜひとも無価値感と向き合う機会を作っていきましょう!

*セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

★素の自分を愛するための心のメイク落としの本&動画

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days
*セミナー動画:「鎧を脱いでありのままの自分を愛するワークショップ~素の自分とつながり、素の自分を愛する3時間~

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目立ちたがり屋の心理。そこに無価値感があるの?


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 『目立ちたがり屋の心理。そこに無価値感があるの?


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