自己完結癖がある人はその内側に「痛み」を隠していて、それを自己防衛して頑固になっているので、同じところをぐるぐる回っちゃいやすいんですよねー。



自己開示って怖いものですし、痛みがあればなおさらで、だから自分で何とかするしかないと思って自分でその痛みを扱おうとするんですけど、でも、痛いからほんとうの部分って扱えなくて蓋をしちゃうんですね。
それが頑固さだし、自己完結癖なのです。

根本先生

仕事が忙しく、ロックマン君は音信不通でイライラが募り、募って登りつめたらセルフプレジャーに行きつき、自分で自分に?ハテナマークが纏わりつき先生のブログに辿り着きました。
知らなかった見え方を沢山頂きました。
本当にありがとうございます。感謝致します。

私はすぐモヤモヤするんです。人との事が苦手です。
ロックマン君は音信不通、と書きましたがもう諦めています。
頑張って会えても(会うのに頑張るって何?)家に帰ってきてクタクタの何故かボロ泣きになってしまうので、何かこれは違う!やめよう!と自らフェードアウトしました。
と、自己完結が多い人生で本当にいいのかな。すぐモヤモヤしては調べて、読んでその場は解決を繰り返しています。

イライラすると古傷が痛むような感覚があります。
過去には友人などに相談しましたが、消化不良に終わったり、悩みすぎだとキレられて疎遠になった事もあります。ですので誰かに話す事もなくなってしまいました。

先生のブログを読んで、一つ一つ書き出しながら解決しようと試みましたが、ぐちゃぐちゃに絡んで何書いていいかわからなくなってしまいました。
受け取れない。とは私の事じゃん。
だから自己完結ループするのか。我儘?
となりました。こう見えてすごく気ぃ遣いです。
しかしモヤモヤせずに超我儘を突き破ったほうがいいのかもと先程ヒラメキました。

なんか私めちゃくちゃなんです。
私ってどんな感じなんでしょうか。
ネタになりましたら幸いです。
(Yさん)

よく自立系武闘派女子のみなさまは私のブログやYoutube/voicyを「辞書代わり」に使ってくださっているようで、何かモヤっとしたときに何かと検索しては該当する記事を見つけ出し、徹底的に読みこんで「なるほど」と納得するというルーティンを繰り返されているようです。その点、まことにありがとうございます。ぜひまた課金の方もよろしくお願いいたします。

で、そうするとほんとうに理解してすっきりした!ということもあるかと思いますが、「なんか分かったような分からんような」というものも多いはずで、そこから自分なりに理論を組み立てて「自己完結」されることが多いのかもしれません。

自立系なみなさまですから自己完結癖がある方もとても多く、そういう方ってのは勉強熱心であると同時に「質問」が苦手なんですね。

だからカウンセリングにいらっしゃっても「相談」というよりも「報告」みたいな感じになりやすいものです。

「で、私は何をお話すればよいですか?」などと私は言ってしまうのですね。

※基本的に私は各自の意志・意欲を大切にしたいので、意図を汲み取ってお話するということは敢えてしていません。それでそういう聞き方をするんですね。冷たい?笑

で、自己完結できる方は問題解決能力が高いとも言えるのですが、その一方で、はたから見ると「肝心なところを避けて通りやすい」という傾向もあったりします。

自己完結って要するに怪我したときに自分で自分の治療をすることなのですが、やっぱ一番痛いところって自分じゃ触れないんです?つい避けてしまったり、見なかったりしてしまいがちで、結果的にその部分だけは放置されることになります。

そして、その一番痛いところが一番問題を作り出すので、何度も同じことが起こるようになります。

だから、「自分では分かっているつもりだけどなかなか良くならない」とか「自分なりにあれこれやってみたんだけど変化が小さい」みたいなことになるんです。

また、自己完結が癖になっている人の場合、それが「防衛的態度」になっていることが多いんです。

「大丈夫です!これは自分でやりますから手を出さないでください!」という奴です。

「マイペースでやるんで」とか「自分のペースでやるのが大事ですよね?」とかもよく言います。

自己完結する癖がある方、仕事でもプライベートでもそんな表現しちゃうことって多くないですか?もちろん、自分でも「これは自分の仕事なんだから自分でちゃんとならなきゃ」という思いを強くお持ちです。

自分でも触れられない傷口を他人になんて触れさせたくはないわけです。

だから、自己完結して他の人に介入されないようにすることで自分を守っているわけです。

その辺はさすが自立系だけありますね!笑

その影響で「頑固」になってしまうこともあります。

自分のやり方に固執してしまって人の話が聴けなかったり、自分の正しさにこだわってしまったり、自分ではそのつもりはないのだけど変化することを怖れていたり。

この「頑固」も防衛的態度の一つなのですね。

ということは、そうして頑固になってまで自分を守る内側にはけっこうな痛みがあるって証拠でもあります。

傷がとても痛むんですが、それは長年の抑圧で麻痺しています。
けれど、痛いことは痛いので誰にも触れさせたくはありません。
人に相談したとしてもすっきりしないので、人に話すこともなくなります。
自分で何とかするしかない!とまた自立するわけです。

だから、その痛みはずっと残り続けます。

>イライラすると古傷が痛むような感覚があります。

そう、まさにそんな感じなんです。

で、この「痛み」というのは当たり前ですけどネガティブな感情群です。

認めたくない、感じたくない、受け入れたくない、感情です。

「仕事はめちゃくちゃ順調で周りの人たちも認めてくれてすごくうれしいのだけど・・・けど、付き合ってるのは既婚者で先の見えない関係なので・・・」

「周りの人には強がって平気なふりをしてるんですが、ほんとうは婚活が全然うまく行かないことをすごく惨めに思っていて・・・」

「いつも人と一緒にいるのはたぶん寂しさを感じたくないから。寂しさを感じたら死んでしまうと思っているから・・・」

「ほんとうは人のことを信用してないんだと思います。昔、すごく辛いことがあって。だからほんとはいつも孤独なんです。それを感じないようにするために仕事に打ち込んでる感じです・・・」

「あたし、周りからはそうは見えないんですけどすごく怖がりで。人見知りだし、人と会うときはいつも緊張して疲れちゃうし。ほんとうは人が怖いんだと思います・・・」

そうした傷を心の中に持っていて、人に頼っても何とかなると思えないし、そんな話を人に言うのも恥ずかしかったり惨めだったりするし、だから自分で何とかしなきゃと思うんですけどどうにもならず、だから蓋をしているんです。

これが「自己完結癖」の裏側にある心理なのかもしれません。

カウンセリングをしていてもそういう癖のある方はなかなか本題(?)に入らせてくれません。

「ほんとうは彼との関係を何とかしたいんじゃないの?」と言っても、「それもそうなんですけど、今日は仕事で右腕になってくれている人との関係をご相談したいです」となるわけです。

で、彼との関係に触れさせないためかどうか分かりませんけど、右腕くんとの関係もそれなりに問題だったりするので、その日はそっちを扱うことになるんです。

「その寂しさと向き合った方がいいと思うけどなあ」と言うと、「でも、最近は案外マシになってきたんですよ。寂しいのも悪くないな、とか。だから今日はまた行方をくらました野良猫君の捜索をお手伝いして欲しいです」という感じになったり。

私も個人セッションとかだと「まあ確かにそれも大事な話だわな」とお付き合いすることが多いですね。その気にならないなら扱っても変な空気になるだけですし。

だから一緒に草葉の陰を漁ってみたり、物置の中を覗いてみたり、塀の上を歩いてないかチェックしたりして野良猫君の捜索をするんです。

ただ、ずーっと本丸突入のチャンスは伺っていますけど。笑
リトリートとか1DAYに来てくれたら逃さないのになあ♪とか思ってますけど。笑

でも、やっぱり自分の傷を自分で治療するのって難しいんですよ。

自分で自分の虫歯の治療をしてる歯医者さんってご存知でしょうか?

>先生のブログを読んで、一つ一つ書き出しながら解決しようと試みましたが、ぐちゃぐちゃに絡んで何書いていいかわからなくなってしまいました。

という風になるのも無理はないんですよ。

何重にも蓋をして痛みを隠していることもあるし、そうしているうちに何がほんとうの問題なのか分かんなくなっちゃったりもするし、自分でも触れられないんだからほんとの問題とは向き合えなくなっちゃうし。

だから「絡み合ってぐちゃぐちゃになってる」と感じるんじゃないでしょうか?

でも、そうなると自分が何者かもわからなくなっちゃいそうですねー。

さて、あなたが今、ほんとうは向き合った方がいいんだけど先延ばしにしているのは誰との関係性でしょうか?

あなたが今、痛みを感じないために蓋をしてる/見ないようにしているとしたら、それはどんな痛み(感情)なのでしょう?

あなたが認めたくないけど認めざるを得ない感情ってどんな感情なのでしょう?

ほんとうは分かってますよね?この感情、この自分と向き合った方がいい、と。それを素直に認めてしまいませんか?

心の世界では「自分のことは自分が一番分からない。だから誰かに自分を見てもらうことが一番大切なこと」と言います。

とはいえ、自己完結癖がある人は「自分を誰に見せればいいかが分からない」ようにしているものです。

だから、まずはその意識を変えていきましょう。

「もう一度、誰かを信頼してみる。」

「自分を誰かの前でさらけ出してみる。」

「あるがままの自分を誰かに見せてみる。」

ここ、一歩間違うとアンダーグラウンドに行きます。

そして、これは自立系な方々にとっても大切な(でも嫌いな)「サレンダー」というプロセスです。

とりあえず「そんな自分を見せようにもそんな相手はおらん!」とか「今お世話になってる人に“ある程度”見せてるだからあたしは大丈夫!」とか思いがちですけれど、(揉み手をしながら)そこを何とか!って感じで一歩踏み出せたら良いなあ、と思います。

「ああ、このぐちゃぐちゃな自分は自分では解決できないのかー。人に委ねるのがいいのかー。」

「自分では自分のことが分からないから誰かに見せたほうがいいんだなー」

まずは、そう思うところから。

そこでいやいやでもでもが出てくると思いますけど、それを認めながらも改めてそう思っといてください。

誰に自分を開示するか?という前に、自分じゃどうにもならん!と前向きに諦めたほうが良いかと思います。

根本の個人セッション

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自己完結する癖。


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