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非常に難解かつ厄介なテーマなんです。
シンプルと言えばシンプルだし、複雑に見れば複雑です。
そして、ここには「自己肯定感」が非常に重要な役割を担ってるんです。
すなわち、自分を知ること=自己肯定感そのものとも言えるのです。
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また、本来の自分に合うものも、よく分かりません。憧れや理想から、そうではない自分のことを正確に判断できていないんだと思います。
周りに聞いたら分かるかと思ったのですが、周りの人からは「人に頼ったり甘えたりするのが下手」「根をつめすぎるところがある」「落ち着いている」「意外にせっかち」「受け身体質」「一人でも平気なタイプ」「自分をアピールするのが苦手」等の答えが返ってきました。
他人に聞いても、分かりませんでした。自分を知るのって難しいです。どうしたら自分を知ることができますか?
(Kさん)
自分を知るってのは実はたいへん難しく、いかに自分を客観視できるか?そして、自分の人生を俯瞰できるか?で分かってくることが多く、でも、自分を客観視するのってその時点で矛盾してるし、俯瞰しているつもりでも主観的な判断が入るので、やっぱり分からん!ということになりやすいです。
「こうなりたい」もそうですし、私たちは数多くの「こうあらねば」に支配されてますから、「こうなれてない自分」とか「こうあれない自分」というのを受け入れるのって抵抗が強いのですよね。
そして、いつも触れていますけど私たちはなかなか厳しい基準を持っているので、「実はそういう長所を持ってるんだけど自分ではそうは思えない」という葛藤を常に抱えるようになるわけです。
ということで、やっぱり人に聞いてみる、信頼できる人に見てもらう、ということが役立つわけでして、それで占い師を頼る人だって少なくないと思います。
ちなみにこのテーマは本1冊分ほどの分量があるのでそれをギュッと圧縮してお届けしたいのですが、たぶん漏れもあると思いますので思い付いたらまた追加していこうとか思ってます。
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周りの人と自分を比べて自分の立ち位置を知るってのもひとつの方法で、皆さんも意識的あるいは無意識にやってらっしゃると思います。
あの人に比べて自分はこの仕事が得意。
あの人の方がコミュ力は高め。
あの人の方が周りから慕われている。
あの人より自分の方が感覚的。
「比較」という奴ですが、これで自分を責める、否定するのはNGですが、客観的に自分を知るためには別に構わないと思ってます。
でも、この方法でも自分を知ることができないのは、自分が属するコミュニティの中での比較になるからです。
つまり、会社の同僚、友達、習い事の仲間、住んでる地域の人たち、行きつけの居酒屋の常連、パートナーとその関係者、等々。
例えば、とある武闘派なクライアントさんは「もう平凡でふつうの人でいい」とあまりにパートナーができないのでヤケになっていらっしゃるのですが、「ああ、でも、最低でもMARCHは出ていてもらわないと」という発言をされておりました。
高学歴かつメジャーな企業に勤める彼女からすればそこが「ふつう」なんですけど、たぶん世間的にMARCHはふつうではないですよね?
彼女の言う「ふつう」というのは「ふだんあたしが接している連中の中でのふつう」という意味です。
逆に言えば、高学歴かつ仕事デキる人間が集まる彼女の会社の中では彼女は落ちこぼれに属しているらしく、「あたしは仕事ができん人間なのじゃ」と嘆いていらっしゃるんですけど、たぶん、別の会社に移れば今よりも仕事ができると思えるはず。
例えば、筆者が住んでる家は前のマンションよりも1.5倍ほどの広さのある戸建てなのですが、周りの家はさらに倍くらいの敷地面積を持っているので、我が家はとても可愛らしく見えます。
平米数だけ言えば「すっげー広い家に住んでる!」と思われるのですが、周りを見れば「いやあ、実はとても狭い家に住んでるんですよ」となるんですね。
だから、実のところ自分の周りの人とを比べても「相対的に」自分を知ることはできますけれど、「絶対値」を得ることは不可能と言えるのです。
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となると他人に聞くのも一つの手となるのですが、その際は「誰に聞くか?」というのが非常に重要なポイントになりまして、上記の理由より同じコミュニティに属している人に聞いてもなかなか的を得た答えは帰ってこないものです。
だから、できるだけ「いろいろな経験をしてたくさんの人に会っている人」に聞いてみるのが良いですし、またできるだけ客観的指標を持った人の方がいいということになるので、やはり占い師に聞いて見たくなるし、様々な診断テストを受けたくなるのも無理はないことかと思います。
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さて、Kさんのお話で引っ掛かった点がありまして、
>周りに聞いたら分かるかと思ったのですが、
>他人に聞いても、分かりませんでした。
というくだりなんですけど、周りの人が色々と言ってくれたんですけど、それが「分かりませんでした」になるのはなぜ?
なぜ、分からないと言えるの?
期待通りの答えが返ってこなかったから?
もしかして頑固なの?人の話が聴けない人なの?
それとも「私はこうなんだ」「こうありたい」「こうあらねば」という思い込みが強いの?
周りの人たちの声が正しいかどうか分からないけれど、少なくても周りの人たちからはそう見えてるわけで、となると「 」を連ねて描いてくださったことはKさんを表していると思うのですよね。
あ、人間なんて矛盾の塊なんで統一感がなく、辻褄が合わないのも当然です。
まあ、そもそも周りの人の意見というのも、その人のフィルターを通した意見になりますから、「人に頼ったり甘えたりするのが下手」という意見にしても、あくまでその発言者にとってKさんはそういう風に見えるということになります。
だから、Aさんが言うそれと、Bさんが言うそれと、Kさんが捉えるそれは全部意味が違ってるとも言えまして、それゆえ、「あくまでその人から見て頼ったり甘えたりするのが苦手」ということになります。
>憧れや理想から、そうではない自分のことを正確に判断できていないんだと思います。
ということは、「憧れや理想」が相当強く自分を支配しているのでしょう。
小さい頃から親や周りの人の期待に応えてきました?
常に背伸びして、自分をよく見せよう、よく思われるように、と行動してきました?
今でも周りの目が気になりますか?
例えば「いい子」でいようと頑張ってきた人は「悪い子」の自分を受け入れられません。
「人からよく思われたい」と思うと「よく思われたい」と思って自分を演出しますよね?
もちろんそれは「他人軸」なんですけれど、「よく思われるのが理想」なわけですから、どうしても諸所でそんな態度を取ってしまうわけです。
そうすると自分の中で「この部分はよく思われるところだけど、ここはよく思われないだろう」と思う部分は隠されることになります。
具体的には「ニコニコしてると人からよく思われる」と思っている人は「無表情な自分」を隠して、いつもニコニコしているように頑張ります。3日間ウンコが出ないときも、仕事で失敗したときも、彼氏と喧嘩したときも、生理痛がヘビーなときもニコニコしようとします。苦しいけどそうしないと人からよく思われないと思っているから頑張ります。
そうすると取引先から理不尽なことを言われたときにふと無表情な自分を周りに見せてしまうと「あ、あの子、いつもニコニコしてご機嫌だと思ってたけどあんな表情するんだ」と思われてしまいます。
その結果、同僚からは「いつもニコニコしてるいい子だけど、時々そうじゃない一面を見せる子」という風に認識されます。
でも、仮にそのように評価されたとしても自分は頑張ってニコニコしてるので、無表情な自分はほんとうの自分じゃない!と分かってもらいたくなります。
その結果、「周りの人はあたしのことを誤解している」と判断するわけです。
この流れ、非常によくある話でして、「私はこうあるべきだ。私はこうありたいのだ。」という思いが強い人ほど、それに反する意見を聞きたくなくなるのです。
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よく「自己肯定感ってのは現在地を知る手段なんだぜ?」という話をしているつもりですけど、たぶん初見の方も多いと思いますが、こういう話でも自己肯定感ってやっぱり大事なんです。
自己肯定感ってのは「良い自分もそうでない自分もただ認めて受け入れること」です。
究極の話をしちまえば「良い自分も悪い自分もなく、そういう風に判断してる自分がいるだけ」ということになるんですけれどね。
自分が好きなこと。嫌いなこと。
得意なこと。苦手なこと。
自分が嬉しいこと。悲しいこと。
好きな自分、嫌いな自分。
そして、自分が感じている気持ち。
そうしたすべてをただ「それが今の自分なんだよねー」と受け入れていくことが自己肯定感です。
Kさんの話に乗っかれば、自分のことが分からない自分もまた「今の自分」として受け入れていくことですし、周りの人たちの意見が耳に届かないのもまた「今の自分」としてただ受け入れていくことですし、つい背伸びして生きてしまうのもまた「今の自分」として認めてあげることなんです。
たぶん、Kさんにとってはそれが難しいんだと思います。
「こうありたい」が強すぎて「そうなれてない自分」を受け入れられないんじゃないでしょうか?
逆に言えば、それくらい背伸びしてるってことになりますし、そうせざるを得ない人生を歩んできたということになるでしょう。
だから私としては「なぜそんな『こうありたい』が強くなっちまったんでしょうね?」という風にお聞きしたいところです。
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さて、じゃあ、自分を知るってどういうことなのか?
それは人生を通して学び続けるテーマだと思っています。
いくつになっても「知らない自分」に出会うことになります。
そして、「知らない自分」に出会い続けるということは、それくらい変化がある人生と言えるんですけどね。
例えば、お弟子のひとりである某ヤタくんは、この春、法人化して代表取締役になられたんですね。
彼はかつて公務員をしていましたがその職を辞しましてカウンセラーとして個人事業主になり、業績が好調で「税金対策がやべえ」ということになって法人化することになったんです。
そしたら彼には予想だにしなかった思いが出てきました。
「法人化への怖れ」
なんかいつも出てくる親密感への怖れみたいな表記になっておりますが、まさか自分がそんなことでこんなにもビビるとは思っていなかったそうです。
そこで彼は「法人化することを異様に怖れている自分がいる」ということに気付くわけですが、それは彼が法人化というチャレンジをしたからこそ知ることが出来た自分なんです。
また、あるクライアントさんは不貞を働いた夫に対して猛烈な怒りと悲しみと悔しさと罪悪感を覚えるようになっていました。
そのとき自分がこんなにも情熱的で、ネガティブな思いを持つ人間だと初めて知ったと言います。
また、別の方は「子どもなんていらないと思っていて、妊娠が分かったときも中絶しようかと思ったんですけど、生まれてみたらめちゃくちゃ可愛くていとおしくて、こんなにも夢中になれるとは思いませんでした。」とおっしゃってました。
つまり、様々な場面で「新しい自分」と出会うことになり、時にはそれまで思っていた自分のイメージ(セルフイメージ)を覆すような「別の自分」に出会うこともあるんです。
そういう自分を「ああ、そんな自分もいるんだね」という風に受け入れていくことで自分の器が広がっていくのです。
だから、そういう風に見れば、Kさんは、
・憧れや理想が強い人
・それを選んで苦労することも多い人
・本来の自分に合うものが分からない人
・自分をもっと知りたいと思っている人
これを受け入れていくことが「自分を知る」と言えるんです。
もちろん、自己嫌悪はいりません。ただただそれを「今のあたしだもん」と思うだけでいいです。
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自分を知るってことは私のカウンセリングやセミナーの非常に大きなテーマの一つです。
昨日も「もっと情報をくれないと新しい彼か野良猫君かどっちをお勧めするか言えないよねー」と書いたんですけど、それもまた「自分を知る」ことで「こっちが自分らしい」という選択ができるようになっていくものです。
でも、その旅は永遠に続くわけです。
だから私はいつも「今の自分」という風に前提を付けてるわけですね。
こういう風に思うのも自分。
ああいう風に思ってしまうのも自分。
こんな考え方をするのも自分。
ただそれだけと言えばそれだけです。
そうして自分を知ることができるようになると、Kさんも「ああ、いつもここで理想の方を選んで苦労してきたなあ。だから、ここはそっちじゃなくて、こっちを選ぶことにするか」という風に人生に活かせるようになります。
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また、自分を知るってのはやはり周りを見ることも役立ちます。
さっきそれを否定するようなことを書いたのは「それくらい客観視って難しいんだぜ?」という説明のためです。
周りを見るってのは「投影」を使うってことです。
自分の周りにどんな人たちがいるのか?は自分自身を表しています。
優秀な人たちが周りにいると思えば、自分は優秀なんです。
情熱的な人ばかりだなあ、と思えば、自分は情熱的な人なんです。
可愛い子に囲まれてるなあ、と思えば、自分も可愛いんです。
・・・筆者の周りにはけっこうポンコツな奴らが多いんですよね。それは投影じゃないですよね?
でも、投影を使って自分を知るってのも、場合によっては認めたくない自分もいるってことで、それを受け入れる寛容な心も必要なんですよねー。
ということで、皆さんの周りにはどんな奴らが生息しているのでしょう?
その人たちの魅力を見れば自分の魅力が見えるし、欠点を見れば自分の欠点も見えるでしょう。
それをただ「それが今のあたしかー」と受け入れることが「自分を知る」ということなのです。
でもやっぱこのテーマは広くて深いので本に書いたほうがいいかもしれんなー。
★素の自分で生きるための心のメイク落としの本&動画
*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days
*セミナー動画:「鎧を脱いでありのままの自分を愛するワークショップ~素の自分とつながり、素の自分を愛する3時間~」
★自分に厳しい人がもっと自分を甘やかせるようになる本
*「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)
*セミナー動画「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座~もっと深く自分を許し、愛する~」
★自己肯定感をあげる動画&通信講座&書籍&ムック本
*自己肯定感とは?(Youtube)
*セミナー動画「自己嫌悪克服トレーニング~自己攻撃パターンからの脱出~」
*自己肯定感アップカウンセラー資格取得講座(キャリアカレッジ)
*「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
*自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法
*「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)
*「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)
*ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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