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嫉妬ってのはなかなか自分でも気付きにくく、認められないものですね。
そして、そこには他人軸な自分、競争心、承認欲求などの隠れた問題が見え隠れします。
そこでぶれない自分になるために自分軸、自己承認について改めてお話します。
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「特定の人がちやほやされる環境にいると自分がいたたまれなくなってしまいその場を離れたくなる」事について何とか解決の糸口を見つけたいなと思っています。
知り合いにお色気キャラで通っている先輩女性がおり、飲みの席でその人の明らかな自慢話(ex.男は私に夢中になるんだよね、等)をみんなして持ち上げる様子を見て、つまらないな~と思ってしまい、途中で私が帰ったことがありました。終わってからもモヤモヤした感覚が続いています。
・その人との上下関係が生まれているような感じがして苦しい
・他者からの評価が高いことを周りからお墨付きをもらってるのが羨ましい
・みんな何故この自慢話を楽しく聞けるのかが分からない
・無条件に持ち上げてもらえて羨ましい
・その人が器用なタイプのため、自分の居場所が奪われるような感覚が怖い
…と色んな気持ちが渦巻いています(笑)
過去を思い出してみると、幼稚園の時に
男の子2人(A,B)、女の子1人(C)、私でお休みの日にCの家で遊んだことがありました。その時おままごとをしていたのですが、A,BがCをお姫様役としてちやほやして、私に対して「お前は家来な!」と言ったことがとても悲しかったことがフラッシュバックしました。
Cはすんとした感じで自分の手の内を明かさないような女の子でした。
ちなみに私は「存在感がある」と言われますが、いじられキャラ寄りです。
こういう人と接してもぶれない自分になりたいです…!
お知恵をお借りできたら嬉しいです。
(Mさん)
けっこう女子同士に限らず男子同士でも似たような話ってあるのかもしれません。
Mさんはちゃんと自分の感情を自覚できてるし、コミュ力も高そうだし、それで存在感があるなら、その先輩女性を「ライバル」認定したとしても無理はないかもしれません。
そう、Mさんが感じているモヤモヤは「嫉妬」という奴だと思います。
そして、いじられキャラということはポジティブな面も相当多いのですが、もしプライドが高ければ「ちょっと低く扱われる」「バカにされる」「オチに使われる」等々の被害者意識も出てきそうな気配ですね。
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さて、嫉妬については本も動画もあるわけですけれど、その実践編みたいな感じで今日のお話を進めて参りたいと思います。
とはいえ嫉妬を真正面から扱うと「気分悪い」「全否定したくなる」「分かってもらってないと思う」等々の抵抗・反発が出てきますので、少し引いた眼で見てもらえるとありがたいです。
例えばMさんに「じゃあ、その先輩みたいなキャラになりたいの?」と問えばどんな答えがかえってくるでしょうか?
「いやいやあたしは色気ないっすから~」「いやいや全然なりたくないっす」となるのか、それとも「まあ、正直なところ羨ましいっすよね。みんなの中心にいて」という気持ちになるのでしょうか?
ということで久々に「揚げ足取り」をやっていこうと思います。(←この時点で性格悪い)
>・その人との上下関係が生まれているような感じがして苦しい
つまり自分の方が下だと思っちゃうわけですよね。
一応、先輩後輩ではありますが、なぜ下だと思っちゃうんでしょう?
先輩みたいな自慢話ネタがないから?
また、そんな風に自分が「下」だと思うことって他の場面でもありますでしょうか?
こうした心理は「競争心」と言います。自立のひとつですね。
どっちが上で、どっちが下で、どっちが正しくて、どっちが間違っていて、どっちが強くて、どっちが弱いか、という競争。
自分を下に見ちゃう人は同時に「先輩に負けてる!」という思いを抱きますから、そこでは惨めで悔しくて情けなくて・・・みたいな気持ちも出てくるかと思います。
惨めさって自立の人はとても感じたくない感情なので、その時点で非常にモヤモヤしちゃいますね。
でも、やはりなぜそんな風に上下で見てしまう自分がいるのでしょうね。
>・他者からの評価が高いことを周りからお墨付きをもらってるのが羨ましい
これはまあ素直な嫉妬心として認められるものだと思います。
つまりMさんも「あたしだってみんなから評価されたいの!!」という思いがあり、かつ、「なのに!なのに!!」という自分は全然評価されてなくね?という思いを持っているわけです。
でも、それはすなわち「周りの人からのあたしの評価はそんな高くない」という思いを表しているのですが、なぜそういう思いを持つようになったのでしょうか?
また、異性に対してはどうでしょか?
やはり先輩のようにモテキャラになりたいのか?ほんとうはあたしだってモテるのよ!と思っているのでしょうか?
>・みんな何故この自慢話を楽しく聞けるのかが分からない
みんなはその先輩との間に競争心があまりないからかもしれません。
ふつうのおしゃべりとして聞けてる、というか。
でも、もしかするとMさんと同様の思いを感じつつも「大人の笑顔」で乗り切ってる人もいるかもしれません。そうするとその人もまた苦しいですよね。
でも、そういう意味ではつまらないと感じて、途中で帰られたMさんはとてもいい行動をされたと思います。それ、めっちゃ大事ですからね。
>・無条件に持ち上げてもらえて羨ましい
これもMさんが欲しいものですよねー。
ってことはMさんはついつい頑張っちゃう、無理しちゃうタイプなんでしょうか?
もっと褒められたいし、認められたいわけですよね。
>・その人が器用なタイプのため、自分の居場所が奪われるような感覚が怖い
自分は不器用だと思ってます?
でも、なぜ器用なタイプの人に自分の居場所を奪われると思っちゃうんでしょうか?
ふつうに考えればそこはつながらないのですけれど、何か思い当たる経験があるんでしょうか?
また、子ども時代の体験からは
>私に対して「お前は家来な!」と言ったことがとても悲しかった
ということは、たぶんMさんは「お姫様」になりたかったわけですよね。
で、自ら望んで家来になることを考えなかったMさんは「あたしは姫よ!」という自覚があったということですよね?
だから、「悲しい」わけです。
そうするとそのときのCと先輩がかぶるような印象があるんでしょうか?
そして、Mさんの人生においてはこの2人以外にも似た人が現れていないでしょうか?
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という風に自分が先輩との間に感じたことを自分自身にフィードバックしてみると、自分の本音とかパターンとかが見えてくるものです。
そうすると、Mさんはどうやら「周りの人目を気にしやすく、評価や褒めてもらいたい気持ちが強い(承認欲求が強い)」という状態なのかもしれません。
そういう気持ちがあることは悪いことではなく、それがあることに気付いていれば問題ありません。
その承認欲求に気付いてないと周りの人に対して不満を抱えたり、犠牲や我慢を繰り返したり、人目をますます気にするようになったりして、どんどん他人軸が進行していきます。
だから、「ああ、承認欲求が強まってんだなあ」ということを自覚することによって対策ができるようになりますね。
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Mさんってどんなキャラで、どんな風にふだんは振舞ってる人なのかなあ?
いじられキャラ寄りって書かれてますよねー。
ついついいい人をやってしまって報われない思いをしやすいのか、
良かれと思って我慢や犠牲を繰り返して疲れてしまってるのか、
ほんとうは自信があるのにそれを隠してしまっているのか。
「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、いい人をやり過ぎると爪の出し方を忘れてしまうことがあるばかりか、その爪を自らを傷つけることに使いやすいのですよね。
表に出してる自分と内なる自分にけっこうなギャップがあるのか。
たくさん我慢してることがあって、それ故にいつも不満を抱え込んでしまうのか。
あまりその辺が読み取れませんでしたから、もしかしたら自分の中にもいろんな自分がいてよくつかめてないのかもしれません。
>こういう人と接してもぶれない自分になりたいです…!
ということは、もうお察しのように「自分軸」をもっと意識する必要があるわけです。
私は私、人は人。
それと同時に誰かに承認を求めるのではなく、自分で自分をちゃんと承認してあげることが課題になるのです(自己承認)。
それがブレない自分になるコツです。
だから、先輩の話がつまんなくて帰ってきちゃったのはとても素晴らしいことなのです。
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何か知らず知らずのうちに自分に制限をかけてしまい、それで話がややこしくなっちゃってることもよくあるんですね。
何らかの事情があって自分の魅力を隠しちゃいます。
けど、その魅力を持っていることを自分のどこかで知っています。
そしたら、その魅力を評価されないことに対して不満を覚えます。
その魅力を自分以外に評価されてる人がいたら悔しい気持ちになります。
だから、その魅力を素直に出しましょう!ということがテーマになるんです。
けれど、その魅力を出すことが怖くなった理由もあれば、隠さざるを得ない事情もあって、そこに注目していくことも多いものです。
ということで、こうした経験を通じてMさんは「あたしって何者なのか?」ということと向き合っていらっしゃると思います。
ぜひ、そうした体験から自分を見つめ直すことによって「自分らしさ」「自分の魅力」などをどんどん発掘していっていただければと思います。
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