「自分は邪魔者である」という罪悪感とどう向き合えばいいのか?~母への愛からその罪悪感を溶かしてみる【許しの物語】~



「自分は邪魔者である」という思いを持っている方は少なからずいらっしゃるかと思いますが、そのルーツを探って行くと「それってもしかしてあんたの感情じゃなくね?」というケースがよくあるものです。
すなわち、その思いを持っていた愛する人からそれを引き受けたという物語です。

根本先生、2022年はセミナー、恋愛講座、カウンセリングと大変お世話になりました。
少しずつ自分のことが分かりはじめ、受容は進んでいるかなと感じています。

私は昔からパートナーに対して「迷惑な存在なんじゃないか」「邪魔者になりたくない」という思いを強く抱いてしまいます。
そして私の他に誰か大切な人が居るんでしょ、とも。
これ、幼少期の私が母に対して抱いていた感情です。
母は私が7歳の時にW不倫の果てに家を出ました。
姉と私を育ててくれた父が昨年亡くなり、父の不器用なりの大きな愛情に気付けたことで、私、大丈夫かも。と思ってたのにラスボスおかん登場。
子供のころからずっと私は母にとって邪魔者だという思いがあり、母に対してしょっちゅう癇癪を起こしてた記憶もあります。
母の家出前から癇癪はあり、母にとって必要ないなら消えてしまいたい、死んでしまいたいと思ってました。
姉の上に1人生まれて間もなく亡くなった兄がいて、私でなくお兄ちゃんが生きてたら良かったのにと何度も思いました。
この辺の感情を好きになった相手にも感じてるな、と気付いた時はゾッとしました…
邪魔になるくらいなら消えたい
私じゃない存在なら愛される
誰が相手でも感じてました。
相手の言動が気になった時、不自然だと感じた時にそういう感情にぶんぶん振り回され始め、ザワついて受容も何も難しくなってしまいます。
火のないところに煙を立ててる気もするので相手には何も言えません。
ただひたすら1人感情のジェットコースター状態。忍耐力も尽きそうです。
本当の私はめっちゃ嫉妬深くて束縛したい重ーい女だと思います。
けど、そんなのは出せないし出したくない。
なのに!無価値感刺激してくる問題児にしか惹かれません。
そういう性癖ならせめてジェットコースターをトロッコくらいに抑えてもう少しゆるりとしたい…
因みにおかんには感情をぶつけた結果(幼少期に)、困らせて嫌われて邪魔者になったと感じています。
おかんは現在不倫相手の籍に入っているうえに認知症気味。
私のこと真っ先に忘れられてたら立ち直れない、と思うと怖くて連絡もできません。
とっ散らかった長文になってしまいましたが、
お目に留まりましたら迷えるマザコンにご助言いただけると嬉しいです。
2023年も宜しくお願いします。
(Tさん)

一応まだ2022年なのですけれど、お答えさせていただこうと思います。
そう、最近はネタを頂いてから回答までの時間が大変早くなっているのです!笑

※じゃあ、あたしも!と思った方はこちらから「ネタ提供」お願いします☆彡
https://ssl.form-mailer.jp/fms/fe6e46a7355616

ということで「自分は邪魔者である」という観念について今日は考えていきたいと思います。
Tさんに限らず、けっこう「あ、あたしのことかも」と思われた方は多いと思います。

「母にとって邪魔者だ」という思いが根っこにあり、そして、その対象が最も身近な存在である「母」であるがゆえに、その思いはあらゆる方面に投影されます。

好きになる人はもちろん、友達だって、職場だって、習い事の先生だって、推しにだってそういう思いを抱きやすくなります。

それゆえけっこう控えめな性格になることが多いのですが、もちろんそれは表向きであって、内側ではTさんもおっしゃるように怒り、嫉妬、独占欲、自己顕示欲等々様々な「情熱」が渦巻いています。

この「自分は邪魔者である」という観念はすなわち「罪悪感」が作り出しているものです。

そして、その罪悪感が無価値感を湧き上がらせていると解釈されるといいでしょう。

★罪悪感。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』

★無価値感。

*セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

さて、いきなり話はぶっ飛んでピンと来ない話をさせていただこうと思うのですが、この罪悪感、実は、愛の量に比例するという性質があるんです。

「愛が強いからこそ、罪悪感もまた強くなる」というわけです。

まあ、すでに敏感な方はいや~な予感がされてるかと思いますが(笑)、そうですねー、Tさん、それくらいお母さんの影響が強いということは、ほんとマザコンなんですねえ。

母のことが大好きで、深い愛をお持ちなのですねっ!!

ということで、まあ、その辺をネチネチと掘り下げていきたいと思います。

>そして私の他に誰か大切な人が居るんでしょ、とも。
>これ、幼少期の私が母に対して抱いていた感情です。

これに気付くってのはさすがですね!と思うのですが、裏を返せば、Tさんにとってお母さんが大切な人であり、その大切な人が自分よりも他の人に目を向けている、と感じていたことを表しています。

それは寂しく、悲しく、悔しいことではあるのですが、大切なのは「それくらい母のことが大好きだった」という点です。

まあ、子どもが母のことが大好きなのは当たり前なんですけれど、改めて「今に影響を残すくらいあたしは母が大好きだった」という認識はとても大切なものです。

>母は私が7歳の時にW不倫の果てに家を出ました。

これは子どもにとっては非常に大きな痛みになりますよね。
いわば「母に捨てられた」という思いを作りますし、「あたしは選ばれない」という思い込みだって作っちゃいます。

年齢的にもとても影響が大きい頃で、私も今まで同様のお話をたくさん伺ってきましたけれど、皆さん「あたしは捨てられる。選ばれない。」という思いを強く持っていました。

大好きなお母さんが自分を置いて出て行くというのは子どもにとっては強い痛みなんです。

まあ、みなさま、お母さんが7歳の娘を置いて家を出て行くシーンをちょっと想像してみてください。

そのとき、娘はどんな表情をしているのでしょう?
その一方で、母はどんな表情をしていると思いますか?

>子供のころからずっと私は母にとって邪魔者だという思いがあり、母に対してしょっちゅう癇癪を起こしてた記憶もあります。

癇癪を起こすということはそれくらい母にこっちを振り向いてほしいという思いからだったと思います。

癇癪を起こしてでも母を振り向かせたかった、ということなのでしょう。

そして、Tさんはおそらく今も「癇癪を起こすほどの情熱」をお持ちですから、火のないところに煙を立ててでも自分への愛情を確かめたくなるのも無理はないでしょう。

でも、その情熱、今はどうなっているのでしょうか?
何かに向けて発せられているのでしょうか?
それとも火山のマグマのように地中深くでとぐろを巻いているのでしょうか?

これらの流れからTさんが「とても情熱的な愛の人」であることは間違いがないようです。

そういう方は「誰かを本気で愛してないと死んじゃう!」という性質をお持ちなんですよね。

>姉の上に1人生まれて間もなく亡くなった兄がいて、私でなくお兄ちゃんが生きてたら良かったのにと何度も思いました。

確かにそう思っちまうかもしれませんが、実際、母や父がそんなことを言ってたのでしょうか?

上にせよ、下にせよ、きょうだいを亡くなった経験をすると「兄じゃなくて自分がいなくなれば」という思いを抱くようになるものです。

これもまた「罪悪感」のひとつです。

何よりも親からすれば子を失うわけですから、人生最大の辛さになります。
そして、長い間、家族を悲しみが支配することになるものです。

ただ、Tさんの場合はお兄さんの死から何年か経って生まれてきてるので直接は知らないんですよね?

だから、確かに家族の中に子どもを失った悲しみはあれど、それがどれくらいTさんに影響を与えているのかはちょっと分かり兼ねるものです。

すなわち、この部分は後付けになっていて、ほんとうに感じているものではないかもしれないという推測も成り立ちます。

つまり、「自分が邪魔者である」という思いが先にあり、その上で兄の死を知ったので「私じゃなくて兄が生きていればよかったのかもしれない」という風に思うようになった可能性があるということです。

さて、そこで視点を「母」に変えてみましょう。

母の性格などにもよりますが、肚を痛めた子ども、しかも、最初の子どもを亡くすというのはどんな思いだと想像されますか?

これをお読みの母の皆さまは「いやいやちょっとたまらん。無理。そんな想像したくもない」と拒否反応が出るでしょう。

そこには悲しみももちろん強くありますが、それ以上に「罪悪感」を強く持つようになります。

Tさんの母がなぜW不倫に走ったのかは想像することしかできませんが、可能性としては、この罪悪感がそうさせてるのでは?という推測も成り立ちます。

つまり、息子を失った喪失感と強烈な罪悪感から家族に向き合えなくなったのでは?というわけです。

子どもを失った母は、残された子どもたちに対して強烈な失う怖れを抱きます。
この子たちは失いたくない、という強い執着になる場合もあれば、その怖れから子どもたちのことを直視できなくなることもあります。

つまり、そこで母は子どもに対して「自分が母親なんかで申し訳ない」という罪悪感と、「この子たちを失った生きていけない」という怖れを持つようになりますから、その感情から逃げたくなる気持ちも理解できるかもしれません。

そして、もう一つ重要な意味がそこにあります。

その罪悪感はコピーされていくのです。

私たちは愛する人を何とか助けたい、救いたい、笑顔にしたい、という思いを持ちます。

そして、その愛する人が罪悪感で苦しんでいるのであれば、その罪悪感を自分も一緒に背負ってあげたいと思うのです。

そうして罪悪感は母から子へ受け継がれていきます。

Tさんが抱える「自分は邪魔者である」という罪悪感。

実はそれ、Tさんのお母さんが持っていた感情ではないか?と思われるのです。

母のことを深く愛しているTさんは、その母の感情をそっくりそのまま引き受けたのかもしれません。

それくらい母を愛していたし、助けたかったのでしょう。

母を愛する証として、その罪悪感を引き受けたのです。

だから、物心ついたころにはもうその思いはあったわけです。

もちろん、母からすれば子どもたち(家族)が罪悪感のシンボルになりますから、やはり素直に向き合えないと思います。

もしTさんのお母さんが愛情深い人であればあるほど、その罪悪感もまた強まります。
そして、その罪悪感から逃げたくて、家族を捨ててしまったのかもしれないのです。

繰り返しになりますが「自分は邪魔者である」という感情は他ならぬ母がずっと感じていたものではないか?と思われるのです。

ということで、母の罪悪感を丸々背負ってあげるほどにマザコンなTさんが感じている様々な思いはすべて母が感じていた感情なのかもしれません。

愛する人の気持ちを分かってあげたい、その人の苦しみを少しでも分かち合いたい、という思いから、母のあらゆる感情を背負ってきたのかもしれないのです。

つまり、「自分は邪魔者である」という思いはもちろん、その情熱にせよ、怖れにせよ、パターンにせよ、すべて母そっくりなのかもしれません。

それは気持ちが悪いことかもしれませんが、それくらい自分が母を愛していた証拠でもあります。

母のことをニーズ、不満、被害者という立場から見れば最低の母で、母親の資格などないし、ひどい奴だと思うことは簡単でしょう。

もちろん、子どものうちはそんな風に思っても仕方がありません。

しかし、大人として成長し、成熟していく上で、その子どもらしい思いは手放していくことが求められます。

つまり、母との関係を愛の物語として描き直し、また、その母の感情を理解し、受容し、許していくというプロセスに歩を進めるのです。

人生を丸ごと支えてもいいと思うくらい母を愛し、そして、その母の思いのすべてを背負ってきた自分がいるんです。

どれくらい自分の愛が深いか自覚できるでしょうか?

そして、それに気付けば私たちはこのパターンを手放すことができます。

「この感情、このパターン、この生き方は“母のもの”であって“自分のもの”ではない」とまずは思ってみます。

母を愛する証として、その感情を引き受けたわけですから、それを「母に返す」ということをします。

自分のものではないのですから、母に返してあげるわけですね。

もちろん、母に返すったってどうすんの?と思われるかもしれませんが、ただ「これは私のものではなく、母のもの」と思い、だから「お母さんに返します」と思うだけで大丈夫です。

その上で、自分の深い愛に気付き、その対象を母や父ではなく、パートナーに向けたいと思えば、らぶらぶでれでれえへえへなパートナーシップを築くことができるようになっていきます。

7歳で母を失ったTさんには無理のないことなのですが、改めて「親離れ」をする時期に来ているということです。

ただ、この場合の親離れてのはそんな難しいことではなく、実際大人として普段は生きてるわけですから、ここまで話してきた意識を持つだけで案外サクッと行けるものです。

そして、やはりその愛の視点から母のことを眺めていくことで「許し」もできるようになります。

「子ども」の視点から母を見るのではなく、「大人」の視点から母を見るのです。

そして、母の人生を自分なりに理解し、「なぜ母は家を捨てたのか?」という理由を感情的に理解していきます。

それはもう想像の産物になるかもしれませんが、今日お話しした内容も少しはその理解に役立つのではないでしょうか?

おそらくTさんの中にずーっとあるその理由を自分なりに見つけ、納得することができたのであれば、母を許し、手放すことが可能になります。

つまり、母から引き受けた感情やそのパターンを手放せることになるのです。

そしたら今まで母に向いていたTさんの愛を他の人に向けることも容易いでしょう。

「子どもではなく、大人の目線で母の人生を眺める」という偉大なプロジェクトに挑みましょう。

もちろん、こうした人生を賭けたテーマは一人でやるのもアリですが、誰かの手を借りるのが早いかもしれません。

そして、私がお勧めしたいのは個人セッションよりもグループセラピーでして、その方が圧倒的にスピードが早いんです。

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