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罪悪感が強い人ほどミスをしたときに「ごめんなさい」と認めることができなくなります。
それどころか正当化や自己弁護に終始することもしばし。
ところが罪悪感が強いと、そうした自分の心と向き合うことも抵抗を生むのです。
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一つ教えていただきたいことがあり、大なり小なり同じように感じてる方は意外にも多いのかもしれないと思いネタ提供させていただきました。
わたしは昔から、自分がミスした時に
「自分のせいじゃない!」
と思いたい欲が強いんだなと感じることがあります。
何かミスをした時に、そのミスの責任が自分以外にもなかったかと自動的かつ半強迫的に探してしまい、自分だけのミスじゃなかったと言いたいし思いたいという気持ちが強いです。
そして自分だけの責任じゃないとわかると安心し、まあそんなことあるよね~次から気をつけようとまわりに大口を叩いて気にしてないフリをするのに、自分だけの責任とわかると思い切り後頭部をなぐられたようなショックな気持ちになり、相当落ち込んでしまい消えてしまいたいと思うくらいまで気分はさがります。
自己肯定感と向き合って引きずる期間はだいぶ短くなりましたが、まだ引っ張られる自分がいて、自分のミスというものにはとんと弱いです。
これを克服するためには、どのようにしていけば良いでしょうか。
もしよければ、扱っていただけると嬉しいです!!
(Mさん)
もしかして、お母さんにヒステリックに怒られた経験とかあります??
あんたが悪い!
あんたのせいだ!
みたいに責任を押し付けられたことってあります???
ということで、たぶんこのネタの根っこには例によって両親との幼少期からの関係があると見るのですな。
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何かミスをしたとき(トラブルが起きたとき)「自分のせいじゃない」と思ってしまうのは、お察しの通り「自己防衛」であり「正当化」の一つですね。
なんで「正当化」して「自己防衛」しなきゃいけないかと言えば「罪悪感」がめちゃくちゃ強いからです。
一般的に罪悪感が強いと「何でも自分のせいにしてしまう」のは有名な話(?)なんですけれど、その逆もあるってことなんですね。
なんなら「自分のせいじゃない」と思いたい人ほど、実は罪悪感が強いと言えるんです。
「自分のせいじゃない!」と思ってしまうほど「自分のせいだ!」と思っていて、それは罪悪感が強いからそういう反応が起こる、とご理解くださいませ。
これは人間関係を理解する上でとっても役立つので皆さんも覚えておくと良いと思います。
けっこう「ミスを認めない」「ごめんなさいが言えない」「何かと言い訳する」「悪びれずに正当化する」「他人のせいにする」みたいな人がいると思うんですけれど、それらも似たような心理がもたらす行動です。
罪悪感が強いから、素直に過ちを認めて「ごめんなさい」が言えないってことです。
だからこそ、全然悪びれず、自分は悪くないという態度を取る人ほど罪悪感がてんこ盛りだと解釈して間違いはありません。
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そもそもMさんの潜在意識には「あたしがすべて悪い。あたしは毒だ。あたしは害だ。」みたいな思い込み(=罪悪感)があるようです。
そして、その罪悪感が刺激されると「もしかしてあたしのせいかも」という反応が一瞬起こり、そして、それを打ち消すように「あたしのせいじゃない!」という声が高々と自分の中に湧き上がってくると考えられるのです。
だから、自分だけのせいじゃないと分かると「ホッとする」し、自分だけのせいだと分かると「がーーーん!!!」となってしまうんですね。
「ほんとうはあたしのせいだ」と思っているからそういう反応が出てくるんです。
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となると、じゃあ、なんでMさんはそんなに罪悪感を植え付けられたの?という風に興味が移っていくわけでして、それで「で、両親はどんな人?どんな関係だったの?」という風に質問が広がっていきます。
また、それだけ罪悪感が強ければ何らかの補償行為もしくは自分を罰する行動に出ているはずなので、例えばハードワーカーになっちまってる、とか、人には言えない恋ばかりをしている、とか、何らかの自分を傷つける癖が直らない、とか、人にNoと言えなくなってる、みたいな問題を持っていることも少なからずあります。
なので、そうした問題を解消するためにも「なんでそんなに罪悪感が強いんじゃ?」という点を見つめて行くことがお勧めではあります。
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さて、一応、解説はここまでで完了してもいいんですが、イマイチ文字数が伸びなかったので、もう少し先の話をしてみたいと思います。
「罪悪感」ってのはそんな風に「正当化」をすることによって自分を守ろうとするわけですけれど、そうした特性があるがゆえに、なかなか罪悪感本体と向き合うことが難しくなります。
反射的に「あたしのせいじゃない!」と思ってしまうということは、それくらい罪悪感に触れることに抵抗があるわけで、「じゃあ、Mさん、罪悪感と今日は正々堂々向き合ってみましょう!」なんてカウンセラーに言われたら、その瞬間に死んだふりをしてしまうかもしれません!
いや、実際、罪悪感の持つエネルギーはすさまじく、罪悪感を癒すセッションをしているときに急に外が騒がしくなったり、宅急便屋さんがやってきたり、電話が鳴ったりと、まるで罪悪感から気を逸らすようなできごとが起きることも珍しくないものです。
一応、カウンセラーとしてはそうした抵抗が起きないようにセッションを組み立てていくのですが、それ以上に罪悪感パワーが強いと「止め」が入ってしまうんですよね。
そうなるともうお祓いを受けるか、塩盛りするか、滝に打たれるか、何かした方がいいんじゃねえか?と思われるわけですが、それくらい罪悪感って向き合おうと思っても抵抗が出てくる感情なのです。
ただ、それくらいすさまじいパワーを持つ罪悪感ですから、それを解放し始めたら人生が180度変わることも珍しくないものでして、表情や雰囲気はほんとうにガラッと変わり、「まるで別人のよう」になるものですし、お金の周りが急によくなったり、人間関係がめちゃくちゃ良くなったり、パートナーが急変していい人になったり、ほんと大きな変化ももたらされるものです。
だからよく「罪悪案本を読んで自分なりにイメージワークをやろうとするんですけれど、そのときに限って全然集中できなくなっちゃうんです」なんてことも起こるんです。
それできちんと手順を踏んで然るべき場で、罪悪感を癒していくことが望ましいのは確かです。
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そんな中、Mさんは自己肯定感をあげるべく滝行に励まれたわけですけれど(?)、そのお陰で罪悪感も幾分かは減ったようで「引きずる期間はだいぶ短くなりました」という状態になれたことは素晴らしいので、基本的にはそのまま継続してみて良いのではないでしょうか?
ということで、この辺は根が深いと思われますので、カウンセリングなどの利用を考えて見られると良いと思う次第です。
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