両親の性行為を見ちゃったことの心理的影響と夫婦のレスの問題について。



子どもの頃に両親のセックスを見ちゃってそれがトラウマになっているケースもとても多いと思います。それが自分のセックスにも影響してレスになってしまったりすることも。
じゃあ、そのトラウマをどう解消していくか?ということを考えてみたいと思います!

最近根本先生のブログに辿り着き、毎日拝読しております!

今回、幼少期のトラウマとセックスレスとの関係についてお伺いしたくリクエストいたします。

私達夫婦(夫7歳上、子供なし)は結婚後暫くして夫側レスになってしまいました。
20年近く経った今も夫が好きなのでこの状況がとても辛いです。
そんな私を尻目に夫は密やかにソロ活動に励んでいるわけですが、私が気付いてしまうこともままあり。
問題はその時、良い大人のくせに恐怖で身体が硬直し、喪失感、見捨てられ不安に襲われるんです。

最近ふと、それが9歳頃に隣で寝ていた両親の性行為を見てしまい、私が起きていることに気付いても行為をやめてくれなかった時の感覚と同じである事に気付きました。
この体験が何故か夫のソロ行為に遭遇した時にフラッシュバックするようです。

レスについては結婚して一緒に居るのが当たり前になってマンネリ化した、が夫の言い分ですが、主体的に考えるならば、トラウマによる私の潜在意識がセックスを拒んでいる?または夫との関係が父娘になっている?のでしょうか。

トラウマを解消して大人の女性として生きるには、またレス解消の為のアプローチについてご教示いただけると幸いです。
(Tさん)

先日もとてもよく似たお話を伺いまして、けっこうあるあるなテーマですよねー、と思う次第でございます。

というか、よく20年近くも我慢できていますよね?
なぜ、そんなにつらいのに20年近くも耐えられたのだと思います?

私のカウンセリングはだいたいこの辺からスタートするんです。
と言うのも、レスの問題にせよ、そのほかの問題にせよ、辛くてイヤだと思えば何とかしようと動くのが人の心理です。

ってことは、それだけ我慢できたのは辛くてイヤだ!以外にも様々な事情が隠れているわけですね。

例えば、Tさんにとってセックスってどういう意味を持つのでしょうか?
行為そのものだけじゃない要素がきっとあるんですよね。

「求められることが好き」「女を感じられる」「安心感を得られる」「愛されてることを確認する手段」等々あって、セックスはそうした要素を感じるための手段になります。

だとすれば、それ以外の手段で愛情を感じられるのであれば「まあ、なくてもいいか」という風になるもんです。

「ほんとはセックスが好きじゃないんです」という方もやっぱりいらっしゃって、でも、「愛されてると実感できるのがセックスしかない」と思えば、相手の要求に応じるんですね。

だから、ほんとに欲しいのはセックスじゃなくて愛されてる実感なのです。

そうするとレスになっても「ベストはセックスだけど、他の手段で愛を感じられるし、まあ、いいか」という風に納得させるようとして、それで気が付けば何年もレスになってしまうみたいなことがあるわけです。

まあ、それって何に対しても同じで、お金とか仕事とか彼氏とかってのも私たちは何かしらの意味付けをしてるわけです。

だから「お金=安心感」な人は稼いだり貯蓄したりすることにエネルギーを向けるのです。

カウンセリングって感情を扱うので、「レスになってどんな気持ちがした?」「ずーっと我慢している間、何を感じていたの?」「ムカつかへん?寂しくない?」などの思いを聴かせていただくことになると思います。

そうして「なんで20年近くも我慢できたんだろうね?」というところを理解していくんです。

で、話は転じまして、親の性行為を見てしまった、というトラウマをお持ちの方は少なくないと思うんですね。

それが気持ちよいものだという知識がないものですから、パパがママをイジメてるように見えたり、喧嘩しているように見えたり、そして、何となく見てはいけないものって感じがするので、すごく悪いことをしてしまったように感じたり、そもそも気持ちが悪いし、という感じでけっこうインパクトが残ります。

それでその当時はそれがセックスだと分からなくても思春期に入ってそれを知ると、後付けでもう一度傷ついたりもします。

あれはセックスだったんだ。うわー。ヤバっ。。。と。

そして、思春期特有の潔癖さが入れば両親のことをすごくキモいと思いますし、そもそも両親のセックスって子どもにとってはめちゃくちゃタブーなわけですから、セックスに対して相当な嫌悪感を持ってしまうものです。

そうすると自分が同じことをするってときに、その映像がフラッシュバックしたりして、うわー、無理!ってなる人もいるわけですね。

そうして性的嫌悪感を強く持つ人も珍しくないものです。

で、そのトラウマと向き合おうってことになりましたら、認めることに抵抗がある自分もそこに出てきます。

実際多いのは「性的な目覚めが早く、幼少期より性的興味を強く持っていた。そこに両親のセックスを見てしまい、ものすごく興味を持つと同時に、それと同じくらいの嫌悪感を抱いて性的興味を強く抑圧してしまった。だから、ほんとうは性に興味が強かったり、性欲が強いにもかかわらず、そんな自分を嫌悪して封印してしまっている。」という話。

つまり、「なぜ両親の性行為を見てしまったことがそこまでトラウマになるのか?」という点を解き明かしていくのですね。

そうすると当時の両親と自分との関係も見ていくことが必要になってきます。

「お母さんがいつもお父さんの悪口を言っていて、自分もお父さんのことを嫌いだったのに、でも、そういうことはするんだと知ってショックを受けた。お母さんに裏切られたような気がした」みたいな感じ。

つまり、自分の性に対する意識と、両親との関係の両にらみで話は進んでいくのです。

で、人は大きなショックを受けるとそこで時を止めてしまう的な話をよくしていますが、これに関してもやっぱり同じでして、両親の性行為をどう受け止めたかによって、9歳のまま時計の針を止めちゃったりするんですね。

9歳の女の子にとってはセックスは現実的ではないし、必要なものでもないし、性欲はあったとしても、実際にそれをするってことまでの興味はありません。

とすれば、レスになってしまって20年近く我慢できたのは、Tさんにとってはセックスを9歳の女の子のマインドで受け止めてきたのかもしれません。

とはいえ、勝手に人は成長しますから、時を止めたつもりでも少しずつ針は動き続けます。だから、全然スピードは遅いんだけど、9歳だったマインドが20年くらいかけて15歳とか20歳とかに成長している可能性もあるわけです。

となると、やっぱりレスであることはおかしいし、辛い!ということに気付くようになります。

また、Tさんもお気づきのように、旦那が年上だと「父と娘」みたいな関係になりやすいのは確かで、しかも、9歳で成長を止めてる部分があるならば、セックスに関しては完全に父と娘モードになってしまうものです。

そうなったら即タブーな行為になりますからお互いにその気を失いますね。

さらに、夫のソロ活動を目撃してしまったときに、両親の性行為を思い出してしまうってことは、もしかすると完全に夫に父を投影しちゃってるのかもしれません。

となるとトラウマを外すにせよ、夫との関係改善にせよ、夫に投影している父を手放していく必要があるわけです。

まあ、そういう点では大人の女になりましょうね!ということが大雑把なテーマになるんですけどね。

今でも性的なものに対する抵抗は強いのでしょうか?

というわけで、もしかするとTさんは長年自分のセクシャリティを嫌い、抑圧されてきたのかもしれません。

本当はめちゃくちゃ興味があるのに、わざと見ないようにする。
本当はめっちゃ性欲強いんだけど、めちゃくちゃ抑圧してる。

そんな状態なのかもしれません。(そうすると婦人科系は大丈夫?という疑問も浮かぶわけですが)

だから、レス解消のみならず、自分自身の人生を生きるためにもセクシャリティとがっつり向き合ってみることを推奨したいところです。

そういうときはよく下着をエロいやつにしてみるといいですよー、とか、オナニーは毎日しましょうねー、とか、肌の露出も多めにするといいですね~、とか提案しているわけですけれど、それは別にレスを解消するためというよりは、自分の中の「女」と向き合うためです。

思春期の頃の性的嫌悪感ってかなり強烈に残ってしまうことが多く、優しかったお母さんをアバズレのように見たり、まじめなお父さんをふしだらな存在のように思えたりしてしまうものです。

ただ、それも自分が大人になっていく過程で自然と受け入れられ、忘れられていくものなのですが、それが未だに影響が残っているということは、やはりそれだけセクシャリティが強いことが想定できるんですよね。

セクシャリティが抑圧されると人生そのものが受け身になりますし、不自由さを感じながらも妥協したり、我慢したり、犠牲したりして人生を歩むことになります。

どこかで自分を生きられていないことを知っていながらも、でも、どう変えていいのか分からないので、そのままじっと過ごしてしまうんですね。

また、それを封印するってことはイキイキさとかバイタリティとか情熱とかも出にくくなりますから、人生に退屈を覚えてつまんなくなっちゃうことも多いです。

もちろん、男女関係においてはタブーがたくさん生まれますから、興味はあるんだけど遠巻きにそれを見ている状態になってとてもモヤモヤするようになります。

ということで、レス解消はたぶん通り道で、結局はTさんがTさんらしく、自分に素直に、正直に生きることってのがほんとうのテーマになってくるかもしれません。

ということでファッションにしても行動にしても「ちょっと恥ずかしい」ということに日々チャレンジしてみることをお勧めしたいところです。

日常生活の中でその抑圧を解くことはなかなか難しいですから、それはそういう場を選ぶことにして、ふだんはちょっと恥ずかしいことをやってみると徐々に殻が破れていくでしょう。

元々エネルギーが強いわけですから、ヒビが入ればあとは早いかもしれませんね。

ということで、いっちょがっつり向き合ったるか!という気持ちで行きましょう!

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