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自分を変えるのではなく、まずはただただ受け入れる「自己肯定感」。
ここに意識を向けるとどんな風に自分の感じ方が変わっていくかのプロセスを描いてみました。
変えようとせずとも、自分を受け入れ続けるだけで人は変われてしまう、という話です。
保存版かも!
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行き方に迷ったらGoogle先生、生き方に迷ったら根本先生とばかりに、日々何かあるたび参考にさせていただいております。
恋愛ネタでなくて恐縮ですが、私は好きな人に会いに行ったり好きな人が集まる場所を訪ねたいとき、なにかその場での役割や用事がなければ行ってはいけないような気がして、それでもいいよ、と言ってくれたところに行く場合も、おじゃまするのだからせめてなにか手土産を持っていかなければ、という気持ちが強くあるようです。
なにか特に用や役に立つわけでもないしのに手ぶらで行ってしまうと、失礼だと感じてしまいます。
根本先生のブログもSNSもYouTubeもVoicyもほぼ網羅し、本も買って読み漁っていますが、やはり投影として考えた時に、でも思い当たらないんですよね。
自分はどちらかというと寂しがりで、誰かがなんでもないのに訪ねて来てくれたり、連絡をくれるのはすごく嬉しいのに、もちろんその時ただ会いに来てくれることが嬉しいのですが。
なんでもなく気軽に人に会いにいける人を尊敬します。
…とここまで書いて、もしかしたらまだ私は自己肯定感が低い!?と感じてしまいました。
ただ自分が会いに行くだけで喜んでもらえる、安心してもらったりいて欲しいと思われる、と自分がそう思えないのでは…
なんでだろうと考えた時、昔、我が家はどちらかというとお客さんが多い方で、人が来るとなると片付けたり掃除しなければならない、長居されると家のことが遅くなる、など母がよくボヤいていたことを思い出します。
私自身も末っ子で、母に役に立たないというようなことでよく叱られてたような気がします。
「役に立たない」「目障り」「じゃま」という言葉に特に身体がこわばるような感覚もあります。
そんな思いや感覚をどうすれば払拭できるのか、もっと気軽に人と付き合えるようになるには、どうすればいいのか、なにかのネタとして、お導きいただけるとありがたいです。
(Mさん)
恋愛ネタ専門じゃないのでご安心いただければ幸いです。
仕事ネタでも、ウンコネタでも、なんでも歓迎しております。
なぜかって言うと一枚皮をはいじまえば中身はおんなじだからなんですよね。
私は表面的な話もしますが、その内側の心理を見ていく人なので、入り口は何でも良いのです。
ということで、「投影」って話が出たので軽く触れておきましょう。
Mさんがなぜ気軽に知人宅に訪問できないか?と言えば、相手方にかつてのお母さんの姿を投影しているからですよね。
お母さんがボヤいたのを聞いて「ああ、人が家に来るって迷惑なことなんだ。」と思い込むようになったみたいです。
だから、それを相手に投影するので、Mさんが誰かの家を訪れる際は「ちゃんと目的、意味がなければならない!しかも、迷惑をかけるのだから手土産の一つでも持って行かねばならない!」と感じてしまうのでしょう。
もちろん、そこには「そもそもあたしは役立たずで目障りで邪魔な存在」という母親からの教育も生きているからなおさらですよね。
「すいません。何の役にも立たない邪魔者がお伺いするのですからこんな手土産一つでは到底足りないとは思いますが、そこは何とかご容赦いただいて、どうぞお納めいただければ幸甚でございます。」という風に思っているわけです。
ということで、お察しの通り“その分野においては”まだまだ自己肯定感をあげる余地があるね!ということです。
自己肯定感はけっこうジャンル分けがなされるもので、うちの読者様は「仕事における自己肯定感は抜群に高いが、男に対しては筆舌しがたいほどに低くなる」という方が多数在籍されてますね。
また、その恋愛においても「初見は自己肯定感高いのだけど、距離が縮まっていくとどんどん低くなる」という時間的なものだったり、「セックスの自己肯定感は高いので何とかベッドに持ち込めば何とかなるけど、ふだんのコミュニケーションはけっこう低め」というさらなるジャンル分けが起きていたりします。
ということで「こんだけやってるのにまだまだなんだ。あたしってダメだなあ」とか思う必要はなく、「今度はこのジャンルを鍛えろってことやな。」という風に捉えると良いと思います。
要するに「ここしばらく腹筋・背筋を鍛えてくびれができたけど、まだ二の腕がぷるぷるしとるな。よし、次は上腕二頭筋だな。」という風に見てくださいませ。
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そこで「いやあ、また母親っすかー。いつも母親っすねー」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、かつて私はうちの師匠から何度も父親絡みのセッションをやらされ、「またなんすか?」と文句を言ったら、「まだまだやでー。ここから先も長いでー。」と返され絶望したのですが、今から思えば「まあ、一生もんやもんね」と思えるようになりましたとさ。
これまた母親のある一面と向き合うときと解釈すると自然かもしれません。
私たちは常に成長したがるので、ついつい「新たな問題」を見つけて「あちゃー!」となる趣味をお持ちなんですよ。
ということでゲームで「一面をクリアしたから二面に進む」みたいな感覚で捉えられるといいなあ、と思う次第です。
逆に言えば「何も問題がない」という状態ってけっこう危険ってことですよね。感覚がマヒしている証拠だから。
※ちなみに「自分には何も問題がない」と感じる人は、すぐ近くに問題だらけの人がいる可能性が高いですね。
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さて、ようやく本題にたどり着いたわけですが、
>そんな思いや感覚をどうすれば払拭できるのか、もっと気軽に人と付き合えるようになるには、どうすればいいのか
という話ですが、Mさんもお気づきの通り「ああ、お母さんとの関係がここに来てるんだなあ。まだまだお母さんの呪いは解けてないんだなあ。」という風に解釈するだけで、ちょっと気分が変わると思います。
「あの人はお母さんとおんなじタイプなのか?」という風に見ることもできるし、そもそも論として「ボヤいていた割にはけっこう人をうちに呼んでたよなあ。もしかして、あれは口だけで内心は人が家に来るのを喜んでたんじゃね?」という見方もできるかもしれません。
そうして「ああ、それは投影だったのね。あたしとは関係ないよね。」と思えるだけでずいぶんと楽になることもあります。
それと同時に自分が「役に立たない」「目障り」「じゃま」と感じるシーンを思い出してみてください。
きっと手土産持って人の家に訪問するだけでなく、あちこちでその思いを感じてることに気付くと思います。
仕事場で、友達とランチしてるときに、お店に買い物に行ったときに、今の家族を過ごしてるときに、地元の集まりに出たときに、ご近所さんと立ち話しているときに、その思いがあるかどうかをチェックしてみるんですね。
そうすると「ああ、ここにも母の幻影が!」と気づけるんじゃないかと思うのです。
そしたら、そこで思考的に「さて、あたしは本当に役立たずで目障りで邪魔者なのか?」という議論を立ち上げてもいいと思いますし、感情的なアプローチをするなら心との対話がやはりお勧めです。
「役に立たない」「目障り」「じゃま」だと思い込んでいる自分の心と対話してみるわけです。
例えば、こんな方法があります。
目の前に「自分」が向き合って座ってると思ってください。
その「自分」は自分は「役に立たない」「目障り」「じゃま」な存在だと思い込んでいます。
さて、そんな「自分」に対してMさんはどんな風に語り掛け上げるでしょうか?
優しい言葉がでてきますか?
それともその思いを否定したくなりますか?
あるいは「確かにそうだ!」と同意したくなりますか?
何でもいいので、素直な気持ちを表現していきます。
それはまるで友達と会話するような感覚で行うと効果的ですね。
また、イメージが苦手な方はお手紙を書いてもいいです。
「自分のことを役に立たない、目障り、じゃまと思っている自分へ」というタイトルで。
そうすることで自分の心とのつながりを深めることができますから、安心感を得られることでしょう。
さて、自己肯定感というのはそれらの思いを「無くす」ということを目指すものではありません。
つまり、自分のことを役に立たない、目障り、じゃまと思ってしまうけど、それもしゃあないよねー、と受け入れることを言います。
「あんたは役立たずじゃないよ!」と教えてあげるのではなく、「自分のことを役立たずだと感じちゃうよねー。それもしょうがないよねー。」と寄り添ってあげる姿勢です。
つまり、気持ちを変えようとしないんですね。
特にこうした古い思い込みの場合、その思いはしっかり心の中に根付いてしまっています。
ついでに言えば、「役立たず」という思いだけが根付いているだけでなく、「だから、頑張らねば!もっと気を使わねば!」という思いや、「役立たずな自分なんかでごめん」という罪悪感もまたセットで根付いています。
だから、それを無くそうと思えば、それに付随する感情群とも向き合わなきゃいけない気がしますよね。キリがないように思いますよね?
確かに理屈で考えるとそうなんですけど、心の世界って理屈が通用するようで通用しない世界でもあります。
だから、「自分のことを役立たずと思ってるんだ。でも、そういう風に思っちゃうのもしゃあないよね。それが今の自分なんだもんね。」と受け入れてあげると、同時に「いやいやダメでしょ!」という声も聞こえるんだけど、その声に負けじと受け入れ続けると心がぽかぽかと温かくなってきます。
みなさんも人と話していて「ああ、この人は私のことを受け入れてくれてる」と感じたらすごく安心されると思うのですが、それを自分で自分にしてあげるんですね。
これは言い方を変えると「自分を許す」という行為になります。
「ああ、役立たずだと思っていてもいいんだ」と思うことが目的です。
気持ちを変える、という意味でいえば「役立たずではいけない」から「役立たずだと思っていてもいい」へと変えるんです。
つまり、「自分は役立たずじゃない」と思えるようになることをゴールにすると苦しいわけですね。
これ、ものすごく大事な話です。
実際にMさんが役立たずかどうかは客観的な評価もありますし、ケースバイケースですし、何とも言えません。
役に立ってることもあれば、そうじゃないこともあるでしょう。
だから、「あたしは役に立つ人物なんだ!」と思えるようになろうと思ったらそりゃあ大変です。
きっとMさんのエゴは「え?これができてないじゃん」と次々ツッコミを入れてくるでしょう。
だから、私たちは自分に許可を出すんです。
「役立たずだと思っててもいいよ~♪」って。
それだけで心は救われますし、それで十分なんです。
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さて、そうして自分を許し、安心感を得られるようになるとどうなるでしょう?
そうすると人は「謙虚」になることができます。
「役立たずなんかなじゃない!」のではなく、「役に立たなければならない!」でもなく、「もしかしたら役立たずと感じられるところもあるかもしれませんが、そこれは何卒ご容赦くださいませ。」みたいな気持ちで過ごせるようになります。
心に余裕を持つことができるんですね。
そうするとその余裕を使って今度は「与える」ということによりエネルギーを割くことができます。
手土産を持って行くのも「申し訳ない」からではなく、「喜ばせてあげたいから」に変わります。
また、手土産を持たずに行ったとしても素直に「すいません!手ぶらで来ちゃいました!」と笑顔で言えます。
そして、余裕がある分、視野が広がりますから、集まりに参加したときも「どう振舞えば良いのか?」が見えてきます。
「ああ、今日はちゃんとお世話係がいるんだな。じゃあ、あたしはここで何もせずにニコニコしてればいいのね」
「ここはちょっと手が足りないみたいだな、何かお手伝いできることがないか聞いてみよう」
そんな風に動けるようになります。
そうすると人から「ありがとう」と言われる機会が増えますし、それも素直に受け取れます。
そしたら、いつしか「自分は役立たずなんだ」という思い込みも消滅していくのです。
「あ、そういうえば気が付けば自分のことを役立たずだと責めることがなくなったなあ」とあるとき気づくんです。
「癒し」って「忘却」なんです。
自分が問題に思っていたことを忘れることなんです。
つまり、自己肯定感があがっていくプロセスってこんな感じなんですね。
「役立たず」という思い込みを捨てたり、変えたりするのではなく、その思いをただ受け入れるんです。それが許しなんです。
そうすることで“あくまで結果的に”自分は役立たずであるという思いを忘却することができるようになり、その問題から解放されます。
たぶん、そしたら次の課題がまた示されるんですけど、一度この方法をマスターしてしまうと次に問題が来ても焦らずに対応できますからより楽に対応できるんじゃないでしょうか。
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