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「ほんま女優だよね」という生き方をされてる方って意外に多く、その場その場で適切な仮面をかぶるんですけど、それゆえ素顔になれなくなる問題があります。
愛想笑いばかりしてたら疲れるのは当然ですが、そこにはちゃんと目的も意味も価値もあるんです。
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毎日根本先生のブログを読ませていただき、少しづつ以前の自分より、自分らしく生きれるようになったかなぁっと感じている今日この頃です!
そこで、今1番辛いのが愛想笑いで1日ヘトヘトに疲れてしまうことです。
人と話している時、ほとんど愛想笑いでやりすごしているような状態で、愛想笑いをやめたいです。
やめたいならやめればいいやんと思われると思うのですが、、、
愛想笑いをやめて感情のままに表情を作ろうとしても無愛想な感じになるか、表情がひきつって残念な感じになります。感情と表情が一致しないのです。
また、他にも上司や職場の人に嫌なことを言われ心の中は怒っていても、愛想笑いを作ってしまうのです。
毎日愛想笑いに疲れるし、素直に怒れない自分が嫌になります。
根本先生!どうかご指導よろしくお願いします!!
(Sさん)
そう言えば以前、アパレルで店長やってるクライアントさんが同じような悩みを持って来られまして、「笑顔が張り付いちゃって自然に笑えないし、人と会ってもなんだかんだ笑顔を作ってしまい、挙句の果てには彼氏に『お前の笑顔は気持ち悪い。心が伴ってない。』と言われてショックで~」なんて話をしてくださったことを思い出しました。
彼女は元々そんな表情豊かなキャラじゃなかったようで、思春期はどっちかというと今とは逆の陰キャなタイプだったらしいんですよね。
それで大学入学と共に笑いの本場と言われる関西に来て「これではあかん!」と思い、自分を変えようと頑張って陽キャになったそうです。
だから、彼女の中には「ほんとの自分は陰キャで、明るい自分はハリボテで、素顔を見られたらきっとみんなあたしのことをバカにする」という思い込みがありました。
確かに何か質問すると笑顔で答えられるし、一見、その笑顔はとても自然に見えるんですけど、なんか無理してる感は確かにありましたね。
「セックスでも演技しちゃうんでしょ?」って言うと「そうなんです。一度もイったことないんですけど、いつもフリばかりしちゃって。」とおっしゃるので、「じゃあ、筋金入りっすね~」と伝えて、「女優なんすよね~♪」とレッテルを貼り付けてやりましたわ!笑
(参考)女優な人生~その有り余るほどの才能ゆえに自分を見失ってしまう問題とどう向き合うか?~
ということで、いきなりSさんとは関係ない話をしちゃってすいません。
人って仮面をかぶって生きてるんですよね。
Sさんだけじゃなく、みんな。
きっとこれを読んでくださってる読者の皆さまも、オフィスと給湯室と合コンのときと友達といるときと彼氏といるときとお母さんの前とでは全部顔を変えてると思うんですよね。
それ用の仮面というのをちゃんと持ち歩いて必要なときにさっと仮面をすり替える術を身に着けられてるわけです。
さっきまでぐちぐちお父さんの文句を言ってたお母さんが電話が鳴ると1オクターブ上の声に変わるのと同じっすね。
でも、そもそもそれって悪いことじゃなくて自然なことなんですよね。
処世術というか、Sさんだってしたくてやってるわけじゃなくて、数々の人間関係を潜り抜けてきた結果、勝手に愛想笑いが板に付いちゃったんだと思うんです。
だから、Sさんが悪いわけじゃないし、愛想笑いが悪いわけじゃないんです。
そうなるべくしてなっただけですから。
だから、1日中愛想笑いをして疲れちゃう自分に追い打ちを書けないで欲しいと思うわけです。
自己肯定感をあげる呪文「それが今の自分なんやからしゃあないやん」はこういうときめちゃくちゃ役立つのでお勧めです。
「愛想笑いも自分の一部」として肯定できれば、さらに自分らしく生きられるようになると思いますよ。
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さて、愛想笑いが板に付いちゃったSさんをカウンセリングするならお聞きしてみたいことがあって、「いつから?なんで?」という話でして、思春期の頃はどうだったの?家ではどうだったの?お母さんの前でもそうなの?恋人と一緒にいるときも?なんてあれこれ質問攻めにして「うぜーよ!」と思わせる自信がありますっ!!笑
1日中愛想笑いしてる原因って思春期にあることが多いんですよね。
みんな思春期になるとキャラを作り勝ちだから。
陰キャがダメだと思って陽キャに変身することも一つ。
無表情だと思ったら笑顔を作ることを学ぶのもそう。
怠け者が俄然やる気を出して頑張り始めることもあるし、完璧主義になることもあります。
なんで素顔の自分じゃダメだと思うようになったんだろう?とカウンセラーは気になるんですな。
で、Sさんの文章にもあるように「怒っちゃダメ!」と思ったできごとがあると思うんですよ。
なんで怒っちゃダメなんでしょう?どこでそれを学んだんでしょう?
で、怒りを出せなくなるとそれ以外の感情も表現できなくなるもんです。
悲しくても泣けないし、寂しいのに寂しいって言えないし、惨めでもそれを認められないし、悔しくても平然と振舞うし、痛くても何事もなかったようにできるんです。
だから、愛想笑いをしてない自分が無表情になるのは自然現象です。
でも、そこまでしても愛想笑いを身に着けたSさんってのは優しい人なのですな。
もちろん、問題もあるけれど、基本的に人に優しく、思いやりを持った人なのですよ。
受け取れないと思うけど?笑
だから、誰かのために頑張ることができるし、誰かのために自分を犠牲にすることも厭わないんです。
だって愛想笑いって誰かのために笑顔を作ることだから。
だから、その自分の価値・魅力を受け入れないと愛想笑いを手放すことってできません。
皆さんも人間関係において「この癖やめたいなあ」と思うことがあると思うんですが、その癖ってちゃんと意味があるし、Sさんのように価値や魅力を表してるものですから、それを手放したいならちゃんとそれを受け入れなきゃ難しいんですよ。
イヤイヤ愛想笑いをしてるように思うかもしれないけれど、それが必要で、それが役立って、それが人間関係に役立つと思ってる自分がいるからしてるんですよね。
それで愛想笑いを身に着けた自分の価値や目的をちゃんと理解してあげるってことが大事なんです。
だって、それ、Sさんの武器ですよ。
でも、その一方でやっぱり苦しいわけです。
悲しいときもムカついてるときも嫌なときも愛想笑いしちゃうわけですから、心は苦しいんです。
そこに葛藤が生まれます。
人間関係をよくしたくて愛想笑いを身に着けたのに、それが逆に自分を圧迫するわけですから。
だから、使い分けができるといいですよね。
それを無くすんじゃなくて、スイッチが作れたらいいですよね。
愛想笑いをするときとしなくていいときとで。
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ということで、愛想笑いもちゃんと価値として認めてやろうぜ!って話なんです。
ちなみに私は基本的に無愛想ですので、あまり感情を表に出しません。
それでカウンセラーになった当初は「冷たい、怖い、緊張する」と言った声をたくさんいただきまして、「カウンセラーなのにもっとクライアントに興味を持ったらどうなの?」というクレームだってたくさんありました。
初めて私のカウンセリングを受けられた方は、あまりに淡々と無表情に質問や意見を言うので「あのお笑いブログを書いてる人と同じ人?」と疑問に思われる方も少なくないと思います。
なので、愛想笑いでもできる人ってのは私にとってはすげぇな!と思うわけですので、もしかしたらSさんは相談する相手を間違えちゃったかもしれません!笑
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さて、ここから本筋の話に入っていくわけですが、愛想笑いばかりして疲れるってのは、要するに「他人軸」で生きてるからなんです。
人から嫌われるのが怖い。
人に邪魔者扱いされるのが嫌だ。
人から信用されたい。
価値がある一方で、そうした他人軸な意識があるんですよね。
そして、ここが大事なんですけど、愛想笑いを作って自分の感情を押し込めるので、心の中にはどんどん不穏なものが溜まっていくことになります。
そうするとそれに気付いている自分は「こんなもん出したら地球を破壊してしまう!」とか思うので、ますます愛想笑いを頑張って感情を抑圧するしかなくなるんです。
悪循環ですね。
それで、よくSさんみたいな人には地道に御恨み帳を書き綴ることをお勧めするんです。
愛想笑いをしてしまう自分に慣れてるので、御恨み帳を書こうなんて思ってもそんな簡単に言葉は出て来ないです。
だから、半年計画くらいのつもりで「イヤなこと、ムカついたこと、言えなかった本音」等々をノートに書き綴ることをやってみるといいでしょう。
★【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
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また、Sさんはたぶんとっても恥ずかしがりやなところがあると思うんですよね。
長年仮面をかぶって素顔を出してないから、今更素顔を出すのが恥ずかしい!って心理です。
ほら、今ってみんなマスクするのが当たり前になってるでしょ?
いきなりマスク外せ!って言われるとすっごく恥ずかしくない?
もうそれを何年も何年も休まず続けてるようなもんなんですよね。
※ちなみに、そういう事情が分かってるので個人やグループで「さあ、マスクを外して!!」というセッションをして、恥ずかしさと向き合うことをやってたりします。
また、恥ずかしがり屋ってことは怖がりでもあるんですよね。
ってことは人の心の機微に敏感で、人の表情や声のトーンから相手の感情を読み取るのがとても上手な方なのです。(←これもSさんの価値ですね)
そして、たくさんたまってることもあるけど、たぶん、Sさんは怒りんぼです。
私のクライアントさんには「あんたは怒りんぼさんだからねえ~」と揶揄されまくってる方が少なくないんですけど、たぶん、Sさんもそのうちそうなると思います。
で、これらの要素を並べてみるとほんとのSさんってのは情熱的であり、セクシャリティが豊かな女子ってことになります。
武闘派女子の中では後方待機部隊に所属されてるかもしれませんが、彼女たちのほとんどがそうであるように、内面的には突撃部隊もしくは特殊空挺部隊に所属していることが多いものです。(つまり、先人切って敵陣深く入り込む奴ら)
なので、「怒りを出そう!」としてもなかなかでないと思うので、そうしたセクシャリティや情熱の面に光を当てると案外早く変化が起こるかなあ、と思ってます。
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カウンセリングとかグループセッションって「ほんとの自分との出会い」を一つテーマにしておりまして、「あんたは愛想笑いが板に付いてるけど、ほんとは情熱的な怒りんぼさんなのよね、知ってた?」なんて話が飛び交う舞台でもあります。
だから、まだまだ自分の知らない自分が心の中にいて、顔を出せるのをワクワクしながら待ってるんだな、と思ってください。
ちなみに冒頭の店長さんも、内なる自分の魅力を開発していった結果、感情を押さえられなくなって漏れ出すようになり、最初は店員さんたちを引かせちゃったんですけど、だんだんそれが受け入れられていくと、むしろ「店長は面白い」という評判になり、かつ、今まで以上にファンが付いて、結果的に店の売り上げを1.5倍ほどにされて、本部から表彰までされてました。
営業用スマイルも使うときは使うけれど、だいぶ素顔で接客できるようになったとおっしゃってました。(同時に「中イキできるようになった!!」とたいへん喜ばれておりました。笑)
仮面をかぶることは誰でもやってることだし、悪いことでもないんですが、仮面をかぶり続けてしまうのはしんどいので取り外し可能にしたいよね!という話した。
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*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
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