このところ「やる気がなくなった」とか「欲がなくなった」とか「好きなことができなくなった」とかになっていませんか?~長引くコロナ禍で出てきた「無気力でんねん問題」~



このところタイトルのような相談が増えてきて、周りの人にもそういう人がいるという声も聴きネタにしてみました。
気が付いたら無気力になっていてやる気が出なかったり、好きなことができなくなったり、いろんな欲求がなくなっていたり。
そんなときは「何もしない」でいいんです。

夏前くらいから「無気力でんねん」的な話をよく伺うようになりまして、そろそろネタにしようかなあ、と薄々思っているうちに冬になってまして、最近も「なんかやる気でねぇ」という声をちょくちょく伺うので、やはりネタにしてみようと思った次第です。

気軽なコラム的な感じで読み進めてもらえたら幸いです。

最近の日本では陽性者数(PCR陽性と感染は意味が違う)がだいぶ減ってきまして、何となくアフターコロナ的な雰囲気もあるわけですけれど、そんな中で「このところやる気がでなくてねえ」とか「なんか気力が湧かないんす」という声をちょくちょく耳にするようになりました。

また、夫婦関係のご相談でも「今までうまく行ってたのにこのところギクシャクしてんねん!どないかせな!」みたいな話も出てきます。

言うまでもなくコロナ禍の心理的影響が徐々に表面化している証だと思います。

ちなみに昨年は「それまでもあんまりうまく行ってなかった夫婦が揉める年」だったのですが、今年から来年にかけては「うまく行ってると思ってた夫婦が揉め始める年」になりそうです。

これは夫婦関係に限らず、親子や職場、友達などのあらゆる人間関係で生まれてきてると思います。

また、昨年は元々いっぱいいっぱいだった人がさらに重たい荷物を抱えた年だったのですが、今年はコロナ禍でも比較的元気に過ごしていた方が無気力さを訴えることが増えてきています。

covid-19は人間関係を分断させただけでなく、心理的に相当なストレスを一様にかけています。

渦中は緊張感もあって何とか持ちこたえるものの、その期間が長引き、また、陽性者数の減少で気が緩んだりすると、渦中のストレスがドッと出てくるものです。

影響を受けなかったのは元々引きこもりであまり家から出なかった人たちくらいでしょう。

カギとなる感情は「怒り」です。

covid-19を怖れるというのもあるのですが、先行き不透明な世情に対して不安を抱くのもその一つ。

また、行動を制限されることにより、それまで活発に外に出ていた人ほどストレスを抱えることになります。

先が見えない不安や怖れというのは何にせよストレスを抱えるものですよね。

この不安や怖れを感じ続けると言うのは相当心身にダメージを与えますから、元々ストレスフルだった人ほど早く心が折れ始めます。つまり、無気力さが出てくるんです。

とはいえ、人間は適応能力があるので、制限された中でも自分なりに楽しみを見つけたり、新しい趣味にハマったりしながら何とかやり過ごしているのですが、常に制限がかかっているというのは徐々にダメージを与えていきます。

このダメージというのが「怒り」なんです。
もっと言えば「ストレス=怒り」と言ってもいいんです。

なんで我慢せなあかんねん。
いい加減にせえや。
いつまでこんな状態が続くんや。
これからどうなるんや。

不安や怖れから怒りが出てくるんです。

でも、怒ってもしょうがないと分かっているがゆえに、たいていの人はそれを我慢したり、やり過ごしたり、無視したりして、日常を楽しもうとしたり、粛々と生活したりするものです。

それが3か月限定とかだったらいいんですけど、いつ終わると分からない状況ではだんだん我慢ができなくなります。

特に希望したわけでもないのに生活が大きく変わり、在宅勤務になったり、オンライン中心の仕事になったりすることで、新しいことに慣れねばならないだけでなく、不自由さを大いに感じた人も少なくないでしょう。

家庭のあるビジネスマンなどは家に仕事場がなく、昼は子ども部屋、夕方からは寝室、家族が寝たあとはリビングとノートパソコンを持って移動し、会議はベランダかトイレみたいな生活をされてる方もいます。

また、一人暮らしの狭い部屋で過ごす人はその圧迫感に押しつぶされそうになってる人もいるでしょう。出社することを前提に借りた家だから無理もありません。

また、同調圧力の強い日本では周りの目を気にする性質が元々あるわけですが、それが「監視」や「○○警察」を呼び、それに反抗したり、同調したりして外に出ても緊張感はなくなりません。

また、マスクを常時着用することでの影響だって少なくないと言われます。(この辺は専門じゃないので専門家に聞いてください。)

そうするとぶつける先のない「怒り」が心の中に溜まっていくことになります。

なんとかやり過ごして楽しもうとしていた人も「海外に行けないってのは苦しい」とか「気兼ねなく仲間と集まってワイワイできないのは辛い」とか思い始めます。

ストレス解消の方法が「外」にあった人ほど解放されないストレス(怒り)が溜まっていくのです。

筆者も焚き火が趣味の一つでしたが、近くの公園が焚き火禁止になったことでけっこうなストレスを抱えることになりました。

で、そのストレスを自覚している人はまだいいのですが、なんとか頑張ろう、とか、自分は大丈夫、とか、じゃあ、違うことをすればいいじゃん、みたいな前向きな気持ちになっていた人も、これだけ期間が長引くとさすがに心が折れ始めるんです。

つまり、いい人であり、頑張り屋さんであり、前向きだったりする人がダメージを受け始めるんです。

なので、いい人であり、頑張り屋さんであり、前向きだったりする筆者もけっこうなダメージを喰らっているわけです。

で、そうして「不自由であることの怒り」が溜まっていくんですね。

その怒りは始め、より強い刺激を自分に与えることでごまかそうとする傾向があります。
それで「家飲みにハマってしまってアル中になりそうになった」とか「甘いものがやめられなくなってコロナ太りまっしぐら」みたいな状態になります。

さらには、それを人に向けるとそれまで良好だった夫婦・家族・友達関係に亀裂を生じさせます。

その結果、この1,2年、家庭内での暴言・暴力も確実に増えているわけです。

「今まで仲良かったのに最近喧嘩が増えちゃって」という声もよく耳にしますし、「彼の暴言がひどくなって~」とか「子どもに対して怒っちゃうことが増えて~」という声もよくあります。

でも、そんな形で外に吐き出してもすっきりするわけもなく、余計にストレスは溜まっていきます。(他人に怒りをぶつけたところで代わりに罪悪感が手に入るわけですから)

だから、けっこう今の私たちは多かれ少なかれ怒りんぼになってるってことなんです。

そうして、怒りを抑圧して溜まっていった状態が何を作るかというと「無気力」なんです。

「怒りとやる気は同じエネルギー」と言うんですが、怒りを抑圧することによってやる気まで抑圧されてしまうんですね。

で、何か激怒するようなことが起きたのではなく、このコロナ禍はじわじわと怒りが溜まっていく図式になっていくので、まるで「ゆでガエル」の状態となり、「あれ?なんか最近おかしいな」という形で気づくまで放置されやすいんです。

それが「コロナ禍でも日々を楽しもうとしている」とか「コロナ禍に関わらず今までと同じ生活を続けている」という方々にまで影響が及んできたのが昨今の「無気力でんねん問題」というわけです。

この無気力にはもう一つの「孤独感」の影響も大きいものです。

今年になってこういう声をよく耳にします。

「在宅勤務になって出勤しなくて済むようになって始めの頃はすごく楽でよかったんですけど、最近はなんか寂しくなってきて、週に2日くらい出勤して、あとは在宅ってのがちょうどいい感じなんです」という。

「前みたいな通勤ラッシュはもう無理だけど、けどずーっと家にいるのも耐えられず、時差出勤できるんんだったらそっちの方がいい」という。

共感される方も多いんじゃないでしょうか。

孤独感や寂しさも強いストレス(=怒り)になります。

だから、孤独感を抱え続けている状態というのもまた、無気力を作ることになります。

この「怒り」というのは自覚できるものだったら分かりやすいのですが、ほとんどの人は“怒りを怖れて”怒りを感じないようにしています。

さらに、“怒っちゃいけない”と思っているので、怒りに気付いたらそんな自分に怒ってしまいます。

さらに、「そんなこと言われたらめっちゃムカつくわ」と日ごろから怒りを表現している人たちも、誰に文句を言ってもしょうがない「どうしようもない怒り」を抱え込むことになっています。

そうして怒りを封じ込めた状態が無気力さを作るんですね。

この無気力さというのは「諦め」という形で出ることも多いものです。

「海外に行きたいとか言ったって無理だもんな。諦めるしかないよな。」
「誰が悪いわけでもないんだからワガママ言ったって意味ないよな。」
「こういう世の中になっちゃったんだからしょうがないよな。」

そして、そんな風に抑圧された「怒り」が無気力感だけでなく様々な身体症状にも影響を与えます。

分かりやすいのは「不眠」です。
寝てるはずなのに疲れが取れない、そもそも眠りが浅い、どんだけ寝てもまだまだ眠たい、という奴です。

不眠はあらゆる問題を作り出すので、そこから食欲不振、胃腸の不調、持病の悪化などの問題を作り出すものです。

それから、意外と注目されないのですが「性欲減衰」も出てきます。

カウンセリングをしていても「最近、性欲がなくなっちゃって」という声を耳にするのですが、これもまた無気力感の一つです。

睡眠欲、食欲、性欲は三大欲求とか言われますが(まあ、ほんとは俗説らしいんですが)、要するに「欲」がなくなってしまうんですね。

三大欲求以外でも、けっこう欲がなくなっちゃうんです。

したいことがなくなる。
何もしたくなくなる。
今まで好きだったものが好きかどうか分からなくなる。
やりたいことが分からなくなる。

やるべきことはこなせるのだけど、やりたいことをやる気がなくなってしまうんです。

「せっかくの休日だというのに何もせずに過ごしちゃうんです」という風に。
「今までだったら時間があったら何かしら遊んでたんですけど最近は大人しく家に帰ります。」という風に。

制限がかかっていた頃ならまだしも、比較的自由が許された環境になっても動けない自分が出てくるわけで、この辺で「なんかおかしい」と気づいてカウンセリングに来られる方、月例のカウンセリングで訴えられる方が増えてる昨今です。

こういう「無気力になっちゃった」とか「欲がなくなっちゃった」という話に、「あ、あるかも・・・」と思われた方にどうしたらいいのか?をお伝えしたいこと。

まず「動くな!!」です。笑

何とかしようとすると余計泥沼にハマりやすいものです。

怒りを抑圧している状態というのは、意識が内側に向いています。
「動く」というのは「外側」に意識を向けることになって、これはすなわち逆流させることになるんですね。

で、コロナ禍において長らく内側に向いてる意識が習慣化してるので、いきなり外に意識を向けようとしても簡単に圧迫されてしまいます。

まあ、そもそもやる気を失ってるわけですから、何かしようとする気になれないんですね。
しかも!何か動こうとして動けない自分がいると、そこにまた怒りを向けるわけですから余計無気力になって行くんです。

なので「動こうとしないこと」ですね。

「1日中寝てろって言うんですか?」と聞かれたら、満面の笑みで「イエース!」と答えると思います。

要するにここでは自分軸を思い出して「今できることしかできひんねんから、今できることをしよう」ということで、今できることが寝ることであれば寝てればいいんです。
そこに自己嫌悪は要りません。

こういうときに先々のことは考えられないし、何なら仕事でも先々の予定が決められなくなったりしますので、敢えて決めません。

決めなきゃいけないギリギリになって決めればよいです。

やる気がないときにやる気を必要とするようなことは「やらない」ということを大事にしてください。

で、怒りを常に抱えた状態というのはけっこう疲れるものですので、体をほぐすのもお勧めです。

動けるんだったらマッサージとかエステとかヘッドスパとか行ってください。

「心の問題、体から、体の問題、心から」というテイで。

で、そうした心の内に溜めた気持ちを吐き出すにはカウンセリングももちろん有効です。
御恨み帳を書き慣れてる方は御恨み帳も使ってください。

そうして自分の感情を解放していくことをやっていきます。もちろんできる範囲で。

最近はオンラインでカウンセリングを受けることもできるので、自宅からネットにつなげばいいですし、外に出たほうが気分転換になりそうなら対面のカウンセリングに行って、ただただ話を聴いてもらうのもお勧めです。

ここからは皆さんがよく知ってるであろうお話も含めて、やる気がなくなっちゃったときにお勧めでかつ日常的にできることを紹介しておこうと思います。

●体を動かす、自然に触れる。

ジョギング、ウォーキング、お散歩ができるならお勧めですし、ヨガ、ストレッチ、筋トレなどもかなりお勧めです。

自然と触れ合うことはすごくお勧めです。
朝日を浴びることも効果的ですし。

カラオケも最近は解禁されているのかな?
歌うこともすっごく良いっすね。

●部屋に色を入れる。

好きな色を部屋にたくさん入れるといいです。
カーテン、シーツ、ラグマットなど、壁紙をいじるのは難しいと思うので、広い面積を持つものに好きな色を入れるといいでしょう。

そのために「花」を部屋に入れるのもすごくお勧めです。女性性も刺激して、早く無気力から抜け出すことができます。

最近は定期的に花を配達してくれるサブスクモデルもあるので利用してみるのもアリです。

●香りを大事にする。

アロマとかになると思うのですが、好きな匂いを部屋に含ませてあげるとかなり効果が高いです。

●ルームウェア、下着をオシャレなものにする。

よれよれのTシャツは捨てて、ちょっとおしゃれなルームウエアを身に着けましょう。
下着も直接肌に触れるものだから、機能性重視だけでなく、ちょっと気分が上がるものがお勧めです。

●枕、お布団、シーツをお気に入りのモノにする。

どうせやる気がなくてゴロゴロ寝てるだけだったら、そのゴロゴロする空間を気に入ったものにすると良いです。

最近は枕もマットもかなり良いものが増えていますのでこれを機に買い替えてみるのもアリではないでしょうか。

●映画を観まくる。

CMのないドラマでもいいですが、映画もドラマも感情を動かしてくれるので、感情の解放、ひいては怒りの解放にもつながります。

1日ボーっと映画を観続けるのも悪いことじゃないですね。

●笑う。

無気力になるとなかなか笑えなくなります。ていうか、笑えなくなったらけっこうヤバいと言えるので、自分が自然と笑える仕組みを作っておくことがお勧めですね。

バラエティやコメディ映画を観るのもいいです。

映画にしても笑うことにしても感情を動かして解放することができるのでお勧めですが、ほんとに無気力になると映画好きな人が映画が見れなくなる問題が出てくるんですよね。

そういうときは新しい作品じゃなくて、今まで何度も見てるものがいいと思います。

ちなみにマンガや小説などでももちろんOKです。

●部屋のお掃除をする。

これは動けるようになってからでいいですけど、部屋をきれいにしたり、断捨離したりするのもまた心の整理になります。

●情報を遮断する。

テレビを見ない人は増えてると思いますが、その分、ネットにどっぷり浸かってる人も多いと思います。
敢えて、情報の断捨離と言いますか、情報から自分を遠ざける工夫があってもいいと思います。

スマホを見ずに雑誌や本を読む、ぼーっとする時間を作る、などもあってよいと思います。

●でも、やっぱり基本は何もしなくてOKと自分を許すこと。

やる気がないんだし、無気力なんだし、どうせなんもできないんだから放置してくださいませ。

自分を否定しないってことが何よりも大事なので、ゴロゴロダラダラボーっとすることを自分にとことん許してあげます。

まあ、何よりこれが一番難しいので、それでいいんだぞー、それで大丈夫なんだぞー、と自分に言い続けてあげてください。

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