大人の女になりたいけど純粋な自分でもいたい、という葛藤をどう解けばよいのか?~頭ではなく、感じる、ということ~



人の心は相反する感情を抱えるのは当然なので、ヤリまくりたい自分もいれば、純粋でいたい自分もいます。どっちかひとつに決めようとすると混乱するんです。
そうした葛藤を解くのは思考では無理なので、感情・感覚に委ねるといいよ、という話です。

先生、いつもお世話になってます!
家族、仕事、恋愛など、およそ人生の全てに悩んでいたところ先生に出会い、自己肯定感アップに励んでいる最中です♡

ふと疑問に思ったのですが…「純粋・純情・純潔でいたい」という気持ちは他人軸なのでしょうか?
私は20代後半なのですが、男性とお付き合いしたことがありません。そして処女です(堂々と言えるようになりました)!

元々見た目のコンプレックスがあったり、男性が苦手で恋愛らしい恋愛ができませんでした。
自信がつき、いざ彼氏捕獲!と意気込みましたが、親密感の怖れが出てきたり…。
諸々癒せてきたのですが、上記のような「純潔でいたい!」という気持ちがあることに気が付きました。
本当に好きな人に処女をささげたい!
また、例えば好きな人が彼女持ちだった場合、「狙いたかったら狙えばええやん」と思う一方、「そんな悪どいことはしたくない」と思う自分もいます。
正義感といいますか…。

多分セクシャリティは強いと思うのですが、こんな風に思うということは、解放できていないのでしょうか?
本来かなりエロい女だと思います。

小さい頃は、強くて正義感溢れてかっこいい、アニメのヒロインに憧れていました。
その憧れが未だにある気がします。これがブレーキになってるのかな?
ただ、同時に強欲な悪役系の女の子キャラ(負けヒロイン?)が好きでした。
本来の自分は、「欲しいものはどんな手段を使っても手に入れるタイプ」なのかと思ったりもするのですが…よくわかりません。

大人の女になりたーい!でも純粋な自分でいたーい!と相反する願望に日々悩まされています。
先生、お時間がございましたらお助けください!
(Mさん)

すなわち、Mさんは「大人の女は不純である」ということをおっしゃりたいのですな?な?な?笑

まあ、あながちそれは間違っていないかもしれませんけどー。(こうして地雷を踏むことがよくあります。筆者談。)

アニメのヒロインに憧れつつも、悪役系のキャラにも惹かれる、という心理はとても象徴的かつ意味深なものがあるんです。

思春期に入ると優等生だったり、スポーツ万能だったり、クラスの人気者になりたいとか憧れたりする一方で、ちょっと陰のある奴とか、悪い奴とかに憧れを抱くってことありません?

うちのクライアントさんの中にはそれで悪い方向に一気に進んじまってそれなりの略歴を持つことになった奴らもいるんですけど、そういう人たちにどこか憧れと軽蔑の目を持ちながら優等生として生きてきた方もいます。

マジメな部分とそうでない部分。
やんちゃな部分と大人しい部分。
優等生と不良少女。

相反するキャラが芽生えてくるのが思春期の象徴の一つです。

そういう意味で、処女を守って純粋に生きたい私と、入れ代わり立ち代わり男と寝たい私とが葛藤するのもまたあるあるな心理だと思うんです。

じゃあ、そのどっちがほんまなのか?と言えば、たぶん、両方なんですね。
いわば、綱渡りみたいなものです。

そういう意味で言えば、Mさんも「20代後半ですが、男性経験は優に三桁を越えて、自分の貞操観念のなさに悩んでます。」という相談に訪れる可能性も当然あったんですね。

それはほんの何かのきっかけ、出会いなどによるものかもしれません。

だから、「私って○○な人間だ!」と一言で言いきってしまうには人間はあまりに広大なので、なかなか難しいんです。

純粋でありたい、純潔を守りたい、その一方で、エロい私を満たしたい、みだらになってみたい、という相反する欲求を抱えるのも自然なことなんです。

けど、その幅が広ければ広いほど戸惑うものです。

Mさんと同じような思いと状況を持つ方にお会いしてきましたけれど、ある人は「さっさと処女を捨てたい。経験がなく男性と付き合うのはイヤだ」と思って女性用風俗に行った人もいます。

さらに、女性用風俗で念願を叶えた人もいれば、いざというところでイヤになって断った人もいます。

でも、「ここまで処女で来たんだから好きな人にささげたい」という思いを持ち、セクシャリティを解放し続けた結果、ものすごいモテ期がやってきて選ぶ側になり、望みをかなえた人もいます。

彼女はその頃「今出会ってる人が20歳から1年に1人ずつ現れてくれたらこんなにも悩まないのに」という名言を残されました。

で、どっちがいいの?どうすればいいの?という話になると、某N氏は「好きにしたらええやん」とテキトーに答えられるんですけど、同時に「どうするのが自分らしいと思う?」という質問を返されますのでぜひ考えといてください。

実際カウンセリングとかでお話ができれば、「ああ、あんたはきっと好きな人にささげたほうが後悔しないタイプだと思うよ」とか「そのことでそんなに自分を責めるんだったらさっさと実績作っちまった方がいいよ」とか言えるかもしれません。

これってMさんが処女だから迷う部分はあるんですけど、とうの昔に処女を捨てた女子もまたここで葛藤が生まれるもんです。

性欲は強い方だと思うけど誰でもいいってわけではないし、、、
かと言って全然セックスがないのは寂しいし、悶々とするし、、、
ひとりでするのも嫌いじゃないけど、たまには誰かに触れられたいし、、、
風俗に行くのも悪くないと思うけど、ちょっと勇気が出ないし、、、
でも、なかなか好きな人は現れないし、現れても野良猫だし、、、
セフレを作るのが一番いいかもしれないけど、自分はそういうタイプじゃないし、、、

なんて話はけっこう日々耳ダコです。

じゃあ、どうするのがいいの?って言うと「自分らしい生き方をしたいわねー」ということが真っ当な答えなので、やっぱりその質問の答えは考えといた方がいいよ、というわけです。

「何が自分らしいのか?」

これは自分を知らなきゃいけません。
人の心って自分が思うよりもはるかに広い世界を持っていて、この「純潔でいたい私」と「誰でもええやんと思う私」が同居するように、相矛盾する自分も常に存在しているんです。

その時に対立するような自分のキャラを受け入れることが「大人になる」という意味の一つになると思っています。

どっちの自分も存在する。
マジメな自分も純粋な自分もふしだらな自分もいい加減な自分も全部自分自身。

ただ、そこには濃淡があって、その色合いの違いから人生が決まってくるのかもしれません。

「純粋な自分もいれば、ふしだらな自分もいる。けれど、前者の方がちょっと色が濃く、そうすると人生としては、純粋な自分の方が前に出ている。しかし、ふしだらな自分もそれなりの色を持っているから、時々顔を出してきて自分を悩ませる。。。ああ、それが私なんだなあ・・・。」と。

そうして「それが私なんだなあ」と受け入れることを自己肯定感というわけです。
どっちか一つに絞るんじゃなくて、どっちも存在している、と受け入れること。

その矛盾したキャラが混在していて、さらに濃淡があり、さらに、それも日々変わり続ける中で「自分らしい」とは何なのでしょう?

それを思考で解こうとすると変数が多すぎて方程式すら成り立たないので「分からない」が回答になります。

なので、感情とか感覚とか直感とかを使うんです。

「こうするのが気持ちがいい」
「こういうのは好きじゃない」
「こっちの方がいい気がする」
「なんとなくこっちの方が座りがいい」

Mさんが幸せを感じる生き方。喜びを得られる行動。ワクワクするような選択。

これを意識していくわけです。

「大人の女」というのもめちゃくちゃ意味が広く、人によってその定義は異なります。

私が思う大人の女が答えなので、それが処女だろうが、純粋だろうが、何だろうが関係ないんですな。

たぶん、Mさんはもう大人の女ですし。

自分を知る、という表現をしますが、正確には、自分を感じる、というとこを目指していきます。

私ってこういうのが好きなんだ、とか、こういうのがしたいな、とか、こういう感じがイヤなんだ、とか、こういうこともできるんだ、とか、そういうの。

Mさんらしいよね、と言われる道は、そうした「感じる」ところが作ってくれるものです。

頭で考えていてはそれは永遠に見えませんし、答えを一つに絞ろうとすればずーっと悩みます。

なので、ちょっと意識を広げるために想像力を使います。

「今、自分をもっと解放するとしたら何をする?」

「あなたが今、もっと自由になっていいよ、と神様に言われたらどんな気分になる?」

「もし自分のすべてをさらけ出しちゃったらどうなる?」

そのイメージの中で感じる感情がもしかしたら本音かもしれないし、自分らしさを表しているものかもしれません。

そうすると「迷いの扱い方」が分かってきます。

迷いがなくなることはないけれど、迷いの扱い方を知ってたら人生楽でしょ?

ちなみに私は「自然」とか「自然体」という感覚を重視してます。

頭で考えると効率だったり、利益率だったり、あれこれ考えたりするんですけど、それだと無理やり感が出てきて気分が良くないことも多いんです。

だから、自分の気分に従うために「どうするのが自然か?」と自分に問いかけますし、「これって自然なんだろうか?」という疑問を持つようにしています。

出張族であると同時に、睡眠を大事にしたい私は宿選びは慎重です。
安くて、便利で、仕事場にも通いやすいけれど、「ここは違う」と感じたら、キャンセル料を払って別の宿に移動します。
ここ好きだけど、なんか違うなあ、と思ったら、また違うところを探します。

スケジュールにしても「これって自然なんかな、不自然なんかな」という視点を持って決めるようにしてます。

人付き合いもそう。

そうして自分の気分の良さとか居心地とかを大事にするために「これって自然なんか?」という問いかけをします。

もちろん、時々そのことを忘れて不自然なことをやっちまって後悔することもよくあるんですけどね。

考えるのではなく感じる、ということ。

Mさんにとって心地よい、気持ちよい、うれしい、幸せ、ワクワクする、好き、な方向を選択していければそれが「自分らしさ」になると思います。

そうすると「大人の女」の定義も変わるかもしれないし、「純粋・純潔であること」の意味もまた違って見えるかもしれません。

・・・で、まあ、うだうだ悩んでしまってなかなか視野が広がらなければカウンセリングでも使って見られると良いと思うのです。

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