障がいを持つ妹のことが、正直、重荷に感じてしまう。



そらそうですよね。疎ましいし、重たいし、先々のことを考えると気が滅入るのも無理はないと思います。
けど、そんな素直な感情、認めてます?そこに罪悪感とか持っちゃってないですか?
今日はそんな障がい者の妹を持つ姉の心理を深掘りしていこうと思います。

根本先生、こんばんは。
コロナ禍のご時世、根本先生のブログや本を読むことは荒んだ心へのワクチンになりますね!感謝しております。

もうすぐ8月になり、お盆が来ます。お墓参りなどで実家に帰らなければいけない時期ですが、私は実家の家族の存在が重荷に感じていることもあり、本音を言うと帰りたくありません。
私が小学校の時に生まれた妹は、障害があり、そのことが原因で両親の仲も上手くいかなくなりました。
姉として、幼い頃から不憫な妹を一生守らなければという思いがあり、思えば自分を抑圧して生きてきました。
母を手伝い、自分のことより妹の将来を案じる良い姉を演じてきたように思います。
しかし、最近、母が歳をとり足腰が弱くなってきた姿を見ると、仕事をしつつ母と妹の面倒を見ていかなければいけない今後の自分を想像し、心がとても苦しく明るい気持ちになれません。
姉として妹は大切にしたいですが、過去に付き合った男性達になかなか妹の存在を打ち明けられなかったり、もし誰かと結婚して子供を産んだ時に障害児だったらどうしようという不安が物心ついた時から常にありました。
正直、妹の存在を憎む時さえあります。それくらい辛く感じることもあります…。

根本先生なら、妹の存在に感謝できることを書きなさい!って仰るように思いますが、この重荷はそう簡単には減らせない気がします…。
これも一種の執着ですよね?
心を楽にする良い方法を教えていただけると幸いですm(__)m
(Mさん)

いつもみなさま、ありがとうございます。みなさまの心のワクチン、根本です。副反応として「怠け者になる」「テキトーなことを言う」「鼻くそをよくほじる」などが報告されております。よろしくお願いいたします。

さて、「妹が障がい者」というテーマは今までも何度か出会ったことがありまして、お姉ちゃんとしては幼少期よりかなり頑張って生きて来られたと思うんです。

その経験を元にちょっと今日は厳しいというか過激というか炎上するかもとかそんなお話をさせてもらえればと思います。

また、このテーマは家族に障がい者がいらっしゃる方だけでなく、いわゆる「問題児」が家族にいる方にもたいがい当てはまると思います。

たぶん、親や周りの人の手を煩わせないようにいい子にしていなければならかっただろうし、妹を守る意識から早く大人にならなきゃいけなかったでしょうし、将来のことを考えると暗澹とした気分になりながらも務めて明るく振舞って来たでしょうし、子どもながらにも妹を守ってきたでしょう。

その一方で、妹のことをやはり重荷に感じ、「なぜ、私がこんな思いをしなきゃいけないんだろう?」と嘆いたこともあったかもしれません。

私のクライアントさんの中にも「友達を家に呼べなかった」「学校できょうだいの話題になるとその場をそっと離れた」「妹のことは好きだったけれど、すごく恥じていた」みたいな声をよく耳にします。

Mさんのように彼氏に妹の存在を言えなかったり、子どもを産むことを怖れたりするのも無理はないと思います。

そして、Mさんがおっしゃるように妹の存在を疎ましく思い、憎み、大っ嫌いになろうとしたことも珍しくありません。

でも、それは別に悪いことでもないのです。ふつうのことですし、人ならば当たり前に持つ感情です。

なので、妹を憎んだことに罪悪感を持つ必要はありません。
これ、めちゃくちゃ大事です。

子どもだったら甘えたいし、わがまま言いたいし、全力で親にぶつかって受け止めてもらいたいし、親を困らせて愛情を確かめたいし、ちゃんと自分のことも見てほしいものです。

でも、Mさんのご両親はいつも「私」よりも「妹」に目を向けていたでしょう。
そして、ときおりその目は濁り、困惑したような表情をしていたかもしれません。
そんな姿を見たら子どもらしい甘えやわがままなど言えなくなりますね。だってもっと親を困らせることになりますから。

そして、いつしか“当たり前のように”自分よりも妹を優先する生活に馴染んできたと思います。

だから、たぶん、ずっと寂しかったと思います。

もしかするとそれがパターンになって、学校でも、職場でも、恋愛でも、「自分よりも何か別のものを優先する」ということが繰り返されてしまってるかもしれません。

誰も私のことを見てくれない。
私だけを見てほしいのに、みんな私じゃないところを見ている。

そういう思いを持っていたとしても不思議じゃないんですよね。
でも、それに慣れてしまってるので今では何とも思わないかもしれません。

そして、いつも「私は大丈夫!」と思い続けていたり、「大丈夫じゃなきゃいけない!」と自分に厳しく接してきたのかもしれません。

これもまた寂しかっただろうなあ、と思います。

しかも、両親が不仲になってしまったのであれば、姉として妹を守るためにも、両親との仲を取り持とうともされたかもしれません。

そういう意味では人知れず心を砕き、心が張り裂けそうになりながらもずっと頑張ってきたんだろうと思います。

「よく頑張りましたね」と自分にたくさん声をかけてあげてほしいです。

私のブログ読者はご存知の通りバリバリの武闘派が多く、各自幼少期から厳しい修行を積んできておられるのですが、Mさんもまたこうした環境の中で常に自分を厳しく律し、自立されてきたと思います。

まあ、一言で言えば、Mさんの根性ってハンパないっすね。ということになります。

「罪悪感」と「寂しさ」をMさんは大量に抱えていらっしゃると思います。

変な話「私が健常者でごめんなさい」という思いもあるかもしれません。
妹のことを可愛そうだ、と思えば、なおさら。

帰省することに気が重いのも、将来、母と妹の両方の面倒をみることに心が苦しくなるのも、そこに罪悪感があるからです。

意外でしょ?

でも、それくらい罪悪感があるということは、そこにMさんの愛があるわけです。

「妹のことは私が守る。私が面倒見る」と決めているから、気が重たくなるんです。それくらい実は妹のことが大好きであり、愛していらっしゃるんです。

お母さんについても同様です。
実家に帰っていずれ面倒を見なきゃいけないことを決めているからこそ、心が苦しくなり、逃げたくなるのです。

それは「姉の務めだから」という義務感だけではないんですよ。

そこに母と妹への愛があるからこそ、罪悪感が生まれ、苦しくなるんです。

私が家族を支える。
私が家族を救う。
私が家族を守る。
私が家族を何とかする。

その思いを当たり前のように持っているからこそ、将来を憂いでしまうのです。
そもそも一人でそれをやろうとしてるでしょ?

パートナーに迷惑をかけてはいけないと思うから、家族のことは私一人で何とかしようと思うでしょ?

自立的な人はすぐにそう考えるんです。

まさかパートナーが自分の抱える荷物を“喜んで”持ってくれるとは思わないんです。

でも、Mさんを愛する男って、Mさんの家族も一緒に愛せる男じゃないとダメですよね?
それくらい器が広く、でも、ちょっと頭のおかしな男じゃなきゃダメですよね?

ちなみに頭のおかしな男ってのはそれだけいい男って意味です。笑

Mさんを愛する男性はお母さんや妹のこともふつうに愛せるんですね。
そして、そういう男じゃなきゃMさんは満足しないわけです。

妹が障がい者であることを知って逃げ出す男はいらないんです。

だから、自立してる奴らがすぐにしたがる「一人で抱えるごっこ」は手放した方が良いでしょう。
むしろ、「お前はいい男なんか?あ?どうなん?」と詰めたらよいと思います。

で、そういう男って意外といるもんなんですよ。不思議なことに。

で、じゃあ、Mさんはまず何をしたらいいか?というと「妹に感謝できることを探す」ことです。笑

でも、その前にいろいろと仕込みが必要です。

罪悪感を癒さなきゃいけないし、わがままなインナーチャイルドを救わなきゃいけません。

なので、ありきたりな方法かもしれないけれど妹や両親に対して御恨み帳をガンガン書いてください。

お前のせいであたしの人生めちゃくちゃなんじゃー!
お前がいなかったらふつうの女になれたのにー!!
お前らがしっかりしてたらあたしはこんなに頑張らなくて済んだんじゃー!

障がい者の妹や、その両親に向けてこんなことを言うのなんてタブーじゃないですか。
なんてあたしはひどい姉なんだ!と思っちゃうじゃないですか。

でも、思ったことあるでしょ?何万回も。

だから、罪悪感なんて感じなくてもいいので、その正直で素直な気持ちを一度ならず何度でも吐き出してほしんです。

その思いを抱えたままでは素直に妹や家族を愛することができません。

妹の存在に自然とか感謝を覚え、愛を感じられるまではひたすら御恨み帳を書きなぐってください。
長年心の内に閉じ込めてきた怨念にまみれた自分をそこに明らかにしてください。

それでいいんです。

御恨み帳はトイレですから、流しちゃえば大丈夫です。

そうやって自分自身の内に秘めてきたタブーを破りましょう。

すっごく複雑な感情があふれてくると思うのですが、そこを突き抜けていけばきっと楽になれます。

つまり、妹を救う、親を助ける、ってことをずっとMさんはやってきたんですけど、肝心の自分を救う、自分を助けるってことをずっと放置してきちゃったわけです。

だから、今、それをやんなさい、ということです。

そして、肚の中に溜めてるものを出し切れば、自然と元々ある妹大好き!という思いが自然と出てきます。

そこでは妹はもはや恥の存在ではなく、自分にとってかけがえのない宝物になります。
そして、たぶん、今でもたくさん知ってると思うけど、彼女のすばらしさ、彼女の存在価値をさらにリアルに感じられたり、むしろ彼女に助けられてきたことに気づけるでしょう。

そしたら躊躇なく、堂々と、胸を張って妹のことを自慢できるようになります。

それってめちゃくちゃ楽じゃないでしょうか?

ある女性は婚活をするときの条件として「障がい者の妹と、身体の弱い両親を丸ごと受け入れられる男」を指定して、見事そんな男を吊り上げました。

弟が障がい者だったある男性は、今日お伝えしたプロセスを経たのち、弟への大きな愛情に気付き、弟に号泣しながら土下座をして謝りました。そしたら、その弟はとても澄んだ目でお兄ちゃんをなでなでしてくれたそうです。
そのとき、いつも彼はそうやって常に自分を愛してくれてきたことに気づき、ほんとうに涙が止まらなくなりました。その日から彼にとって弟は誇りになりました。

姉が障がい者だったある女性は、自分が姉の面倒を見るために作られた子どもであることで、ずっと親を憎んできましたが、やはり肚の中の感情を吐き出したのち、姉のことが大好きで、むしろ憧れだったことに気づきます。
同時に両親への苦悩も理解することができ、素直に謝罪することができました。
そして、姉の面倒を見ながら一緒に住むことを決意して仲良く暮らしています。

・・・とまあ、いろいろな話があるのですが、Mさんはそんな環境でずいぶんと根性を鍛えられて成長してきたので、このプロセスは案外早く抜けると思います。

どんな世界がそこに待っているか、少しでも楽しみにしていただければと思います。

まずは百均でノートを10冊くらい買ってきて早速御恨み帳を書き始めましょうか。
自分と、妹と、家族の未来のために。

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家族(きょうだい)に障がい者がいる心理。
 


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