他人軸から自分軸に移行してきたら無気力になってしまってなかなか抜け出せません!!



他人のためにずっと犠牲して我慢して生きてきたなら、自分軸に移行すると無気力になっちゃうことって意外とあるものです。
自分が分からなかったり、何かする気力が湧いてこなかったり。
けど、そこにも何らかの意味があるんですよね。そこを見ていきましょう。

あるあるで、何度も書いてるやん!かもしれないネタなのですがかれこれ2年近く抜け出せなく管を巻いてる状態なので根本さんにアドバイス願いたいです!

他人軸から自分軸に移行しようと試みたら無気力というかエネルギーが出なくなって久しいです。
それはどれだけ自分が他人軸でこれまで生きて来たか教えてくれるのですが、いつになったらここから抜け出せるのかと少し不安もあります。

人の目が無くなったら(他人軸になるの必至なので自粛にかこつけて人付き合いやめた)好きだと思ってたファッションやメイクに全く関心が向かず、食欲ばかり増して身体もかなり太ってしまいました。

でも心は無気力だけど他人軸で比較の嵐の中に居た時より穏やかです。
ただ身体が動きません(ご飯食べる時だけ動く!笑)

他人軸から自分軸への移行時間は個人差があるのは重々承知なのですが、このままではぶくぶく肥えた廃人になりそうで根本先生の助言欲しくなっちゃいました。

自分軸構築までの空っぽ無気力状態が長期化してしまった場合のアドバイスお願い申し上げます~~
(Rさん)

あー、よくありますよねえ、そういうの。こういうときって結構、自分の思い込みとか観念とかビリーフとか自分ルールとかがいっぱい見えてくるので、これ幸いと「おぉ!」とか「あぁ!」とか気づきをたくさん得ちゃうといいかもしれませぬ。

Rさんが体験されたように、他人軸から自分軸に移行したら無気力になってしまった~!という声をちょくちょく耳にします。

>それはどれだけ自分が他人軸でこれまで生きて来たか教えてくれるのですが、いつになったらここから抜け出せるのかと少し不安もあります。

確かにー。そう思いますよねえ。
どれくらい他人軸で頑張ってきたんだ!!ということに気付いたことが偉いです。素晴らしいです。

他人軸で「嫌われないように」「好かれるように」「見下されないように」「期待に応えられるように」「認めてもらえるように」「馬鹿にされないように」「がっかりされないように」頑張るってことを人はよくやっているわけですし、それが原動力になっている人も珍しくないですね。

※ただ、他人のために頑張ることがダメだ、と言ってるわけではなく、それを他人軸でやってるとしんどいよね!という話です。

それまで好きだと思ってたファッションやメイクも「もしかして、他人の目を気にしてやってたの?え?マジ?」という気づきを得ちゃうかたも少なくないわけですね。

で、「いつになったらここを抜け出せるの?」という話なんですが、そこには諸説あります。はい。

まずは、他人軸人生がたいへん盛んだったために、燃え尽き症候群になっていて、そこからの回復が図れたら抜け出せますよ、という説。

つまり、自分軸になったから無気力になったのではなく、とっくに無気力になっていたのに他人軸人生だったからそれにすら気付けなかった、というわけです。

これってけっこうあるあるなので、皆さんも心当たりが少なからずあるかもしれません。

それくらい人のために自分を犠牲にして頑張ってきたのねー。よしよし。と自分をなでなでしてあげてほしいと思います。(←ぜひ!)

そして、この場合は心の疲れをとることが最重要課題となりますので、最近も個人セッション等では、「沖縄か温泉地に行って1週間くらいアク抜きをしてくること」「田舎の空気を吸い、土に触れて活力を自然からもらってくること」「エステ三昧な生活をして、泥のように眠ること」などを提案しておりました。

カウンセリングを受けるのももちろんその一つですね。できれば継続的に自分の心と向き合う時間を作ってくださいませー。

少なくても、自立して燃え尽きた状態を一人で抜けようというのは矛盾しかないので、誰かの手を借りることを学んでくださいませー。

で、ふたつ目の説ですが、「抜け出さなきゃいけないのかなあ?」という話。

こういう話をふつうにするので時にクライアントさんにはギョッとされることも多いのですが、

「なんで抜け出さなきゃいけないの?無気力なのに?それって矛盾してない?無理だよね?」

「廃人みたいになっちゃうっていうけど、廃人みたいになったら何があかんと思ってるの?」

「食欲だけあるってことはたぶんストレスが満載なんだと思うけれど、そのストレスの処理って何かしてる?」

「動き出すのが正しい、抜け出すのが正しい、って思ってない?」

「怠け者はダメだと思ってない?」

「ほんとうのRさんって、もしかして、テキトーな人?師匠は高田純次氏!?」

他人軸→自分軸に変わると様々な常識や考え方や意識やモノの見方が変わりますね。
そのときに「かつての常識、今の非常識」ということにもなりやすいものです。

そうすると、かつてあった「~せねばならない」「~が正しい」などの思い込みがいろいろと出てきちゃうわけですね。

>でも心は無気力だけど他人軸で比較の嵐の中に居た時より穏やかです。

だって、穏やかなのに。なんでまたそこを抜け出そうと頑張ろうとしているの?しかも、無気力なのに?と思っちゃうんですよねー。

カウンセラーってのは(あるいは私がそうなだけかもしれないけれど)何かにつけて「意味」を見ようとするんですね。

食欲だけがあるってどういう意味なんだろうね?

それだけ分かっているのに動き出せないのはなんでなんだろうね?何か意味があるんだろうねー。

無気力状態がそれだけ続くってことは何があるんだろうね?どんな意味があるんだろう?

その状態に対して「否定」はしないのですよね。
何か理由があって、意味があって、そうなってる、という。

だから、Rさんはもしかしたら理想主義者かもしれないし、「べき論」が強い方だったかもしれないし、少なくても、相当自分に厳しい方なんじゃないでしょうか。

自分に散々鞭を入れてきたので、もう動かなくなっちゃって、それでも「それはあかん!動かなきゃあかんやろ!」という声が聞こえるので、再び鞭を手に取ろうとしていて、というところなのかもしれません。

いいじゃん。それで。
心が穏やかなんだもん。
人と自分を比べなくなったってすごいことじゃん。
それで何にも問題ないじゃん。

ということで。

また「いつ抜け出せるのか?」というのを気にするのも場合によっては「他人との比較」なんですよねー。

自分軸って、自分の足で大地にしっかり立って、自分で物事を決めていく生き方ですよね。

自分の今を受け入れて、その上で、自分がどうしたいのか?と自分と向き合うんですよね。

無気力になっているのならば、それを受け入れましょうね。

「ああ、今の自分は無気力でなんもしたくないんだなあ」と。

その上で、そんな自分を理解してあげると自己肯定感もあがるわけです。

「それだけ頑張ってきたんだなあ。偉いなあ。」って。

そうして、自分を受け入れていくと「あたしは何がしたいんかなあ?」とか「あたしは何が好きなんかなあ?」と空を見上げながら思えるようになるわけですね。

「おぉ、顔が上がってるー。上を見てるー。疲れてるときは下ばっかり見てたけど、今は上を見てるー」なんて気付いたりしてね。

そこでも「あたし、偉いなあ」ですね。

そうしたら、「あの人に会いたいなあ」とか「これヤリたいなあ」とか「あそこに行ってみたいなあ」とかふと思いつくかもしれません。

そこで動けるなら動けばいいし、「でもなあ、まだちょっとエンジンが温まってないよなあ」と思ったら、もうちょっと待ちましょう。

回復期ですね。

そして、これからどう生きていくのか、何をしていくのか、というのを「自分で決める」と決めるわけです。

それでよくないっすか?
流れに身を任せて、たゆたってもいいんじゃないっすか?

★決める。

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

○東京/オンライン:2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597

★素の自分で生きる。

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
自分軸になったら無気力になっちゃった話。
 


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