「彼を待つ」と決めたのに不安でいっぱいになります。自分の決断を信じ続けるにはどうしたらいいのでしょうか?



「彼を待つ」と決めるのは一回こっきりではありません。日々、瞬間瞬間、その決断を繰り返します。(それをコミットメントと呼びます)
そして、待つことだけを決めるのではなく、例えば「いつまで」とか「それまで何をするのか?」など、決めることはほかにもたくさん出てきます。

友達以上恋人未満の彼がいます。
彼から会えない、仕事が落ち着くまで待って欲しいとの連絡がありました。
彼を待つと決断したのに毎日不安でいっぱいです。自分の決断を、自分を信じる、信じ続けるポイントを教えて頂けないでしょうか。

彼(30代半ば、5つ下)は会社の同僚で、2年弱前に知合いました。
1年前に初めて2人で会ってから友達以上恋人未満の関係を経て、昨年秋、一線を越えそうになりましたが、理性を取り戻した彼が途中で帰宅するという事件後、ギクシャクした関係です。

彼は超自立人間で仕事第一、一つの事しか考えられない性格です。

彼の仕事が多忙を極めており、すでに2か月会っていません。私は次に彼に会った時に、彼女になりたいと素直に伝えようと決断しましたが、そのチャンスがなかなか訪れず、やっとの思いで、会う約束をしましたが、冒頭記載のとおり、前日にキャンセルになりました。
待っていてと言われても、不安におしつぶされそうな毎日でしたが、彼を信頼していないのではなく、結局は自分の決断を、自分自身を信じられていないのだと最近気づきました。

自分の決断を、自分を信じる、信じ続けるポイントを教えて頂けないでしょうか。
(Sさん)

<今日イチの重要な情報>

とりあえず、この本を熟読し、このセミナーに参加しろっていうことですかね?

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

○東京/オンライン:2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597

これで今日の記事が終わったら皆さんどうするんだろう?と思うとゾクゾクすると同時に、そのゾクゾクが「冷や汗」であることに気付いた根本です。今日も大阪はいい天気です。

いいネタをありがとうございます・・・っていうか、もしかして昨日のグループセッションに参加してくださったSさんでしょうか?
その節はありがとうございました。
ちょっとこの文章にはない情報が私の中にインプットされてしまってますので、余計なことをしゃべらないように気を付けながら話を進めていきたいと思います。はい。

さて、こういうネタを頂くたびに「ほんとに好きねえ」とつぶやいてしまう私です(笑)(たぶん昨日もそう言ったと思う)

情熱の女であり、恋に生きる女であるSさんや同志の皆々様におかれましては「難攻不落」という文字にたまらない恍惚感を覚えるようで、敢えて難しい道、勇んで道なき道を選ぶ傾向があるようです。

それを「親密感への怖れ」とか「自信のなさの裏返し」などの言葉で論じることもできるのですが、やはり「情熱を掻き立ててくれるにふさわしい存在」としてこういう男子を選ばれるのだろうと思います。

ちなみにそういう男ばかりを好きになっちゃう、という女子に私からお送りする言葉は【体質だから諦めろ!】です。

さて、そもそも「待つ」というのは辛いものです。

彼からの反応を待つ、先方からの返事を待つ、作品の審査結果を待つ、検査結果を待つ、赤信号を待つ、自分の順番が回ってくるのを待つ、というのはなかなか焦れるものですよね。

もちろん、友達と流行りの店に並んでいるときなどはあれこれおしゃべりできるのであっという間に時間が過ぎるかと思いますが、一人、ただ彼からの連絡を待つ、というのは他のことで気を紛らわそうとしても、そのことばかりが頭をよぎるので苦しいものです。

絶賛不倫中のクライアントさんが「何が辛いって次の予定を立てられず、相手の予定が決まるのをただただ待つ身であること」と嘆いておられましたが、Sさんのように「仕事一本のシングルタスクのハードワーカーからの連絡を待つ」というのも、相当苦しいものだと思うんです。

しかも、ハードワーカーの彼がよく口にする「仕事が落ち着くまで待ってほしい」という言葉には、「おいおい、あんた、一つのプロジェクトが終わったらすぐに別の企画に呼ばれてほいほい行くじゃねーか。いつ仕事が落ち着くんだよ?そもそも仕事を落ち着かせる気があるのかよ?」というツッコミが喉まで出かかっているところを必死に押さえて「うん。分かった。お仕事頑張ってね(はあと)」というメッセージを打ち込んでいるところだと思います。それもまた苦しいところです。

「待っていてくれ」と言われるのは辛い上に、そもそも「先が約束されてない」という立場はたいへん苦しいですよね。

もし、その先に「GWになったら旅行に行く」「今年のお盆には実家にあいさつに行く」「10月に結婚式を挙げる」などの予定が確定しているならば、「待っていてくれ」と言われても「うん(はあと)」と素直に頷いて、トイレ掃除などに精を出せるかと思うんですけれど。

で、そういう時に真っ先にやるべきことが「自分がどうするのかを決める」という態度です。まず、自分が決める、ということですね。

それは「彼と今後どうなりたいか?」ということを決める、ということであり、「待っててくれ」と言う彼の言葉をどう受け止めるのかを決める、ということであり、待つことに決めたのならば、その間、自分がどのように過ごすのかを決める、ということです。

つまり、決めるったって、いろんなことを決めていくわけです。

彼とどうなりたいか?→彼の彼女になることに決める。

待っててくれ、と彼は行っているが?→3月までは待つことを決める。

それまでどう過ごすのか?→女子力・家事力ならびにベッド上の技術をひたすら磨くことを決める。

などのように、一つ一つを「決める」ということなのです。

もちろん、相手があってのことですから、自分が決めたからといってその通りになるとは限らないのですが、まず自分が決めなければいつまでも「受け身」の立場で居続けなければいけません。

自分がまず決めた上で、相手の動向を受け止める姿勢を作るのです。

ところがここで「自己肯定感が低い」「自信がない」などの要素が入ってくると、つい相手なりに動こうとしてしまいます。

if 彼が会おうと言ってくれた then 会いに行く。
if 彼が待っててくれと言った then 待つ。
if 彼が付き合おうと言ってくれた then うれしい。喜んで付き合う。

という風に脳内が「if~then」構成されてしまうと、相手の出方を見て行動を選ぶことになりますから、当然受け身に回ってしまい、彼がアクションを起こさない限り、自分はただひたすら待ち続けるしかなくなります。

待つのが辛いのはそんな風に「受け身」であり、つまり他人軸(彼軸)であり、依存心が掻き立てられるからなのです。

その構文にがっつりハマると「私は何もできない」という“言い訳”が成立してしまうので、イライラしながらも、ジリジリしながらも、彼からの連絡を日々待つしかなくなるのです。

「自分がそうするのかを決める」というのは、そうした他人軸な受け身の姿勢を、自分軸で能動的な姿勢に切り替えるポイントなのです。

だから、ずーっと彼軸でそれが癖になってしまうと「決められない」という問題が出てくるわけです。

で、Sさんはその段階をクリアされて「彼を待つ」ことを決められたわけですから、まずは第一関門クリアですね。なので、まずは祝杯を挙げることが大事です。そうして、あたし、偉いわあ~♪とシャンパンを牛飲されることをお勧めします。(マジな話です)

ところがそこでSさんのように新たな問題が出てくるからややこしいですね。

「彼を待つ」と決めたものの、その決断を維持し続けることに葛藤が生まれてくるんです。

ほんとうに待っててもいいのだろうか?
その間に時は過ぎてしまうのだけど大丈夫だろうか?
彼からほんとうに連絡が来るのだろうか?
このまま連絡がなかったらどうしようか?

と言った不安がわんさかでてきてその決断を揺るがせます。

そこで友達に相談したりすると否定的な答えが返ってきたりしてなおさら不安を掻き立てられたりします。

じゃあ、どうすればいいのでしょう?

「決める」ということは一瞬ですけれど、「決め続ける」には持続性が必要ですね。
それを「コミットメント」と呼びます。

選択し続けること、決断し続けること、です。

つまり、「決める」のは1回ではなく、瞬間瞬間を決め続けることが次のステップになるわけです。

だから、毎日(というか1日に何度も)「私は彼を待つことに決めた」ということを自分自身に宣言してあげることはシンプルなコミットメントの方法です。

不安になるたびに再度決断し続けるのです。

これを再び「if~then」構文を使うならば、

if 不安になったら then 彼を待つと決める

という風に癖づけていきます。案外シンプルな習慣作りの方法なので、他のことについても使えると思います。

で、次なる方法は、先ほどチラッと書きましたが、「決める」のって「彼を待つ」だけじゃないんです。

いつまで待つのか?待っている間何をするのか?を「決める」のですね。

だから「彼を待つ」と決めたら、「じゃあ、いつまで?」という線引きをしていきますし、「待ってる間どんなことをして待つのか?」ということを決める段階に来ますし、ほんと決断は次から次へと必要になってきます。

そこでたいがい悩むと思うんです。

Sさんも「今年の自分の誕生日までは待つことにする。その間はせっせと根本さんのセミナーやセッションに参加して内面を整理しつつ、パーソナルトレーナーさんの元でボディメイクに勤しみ、料理教室に通って腕を磨き、ファッションを学んでおしゃれになる」みたいな具体的な方針が決まれば、やることができるので不安は収まっていきます。

もちろんこれも常に決断し続けることが重要ですし、自分から行動できることについては、早速動いてみる(うごくことを決める)ことで自信をつけることにも成功します。

Sさんもお気づきの通り、そもそも自分の決断を信じられないのは彼のせいでもなんでもなくて自分の問題ですよね?

彼を信じられない、のではなく、彼を選んだ自分を信じられない、というのが本質的な部分です。

だから「彼の言動が信じられない」と思ったときは、ちょっと待て!と一旦その思考を止めて、「もしかして自分が自分を信じていないのかも」と思い直してみることが重要です。いや、ほんと、これマジで重要です。

「決める」にしても「信じる」にしても、実は「待つ」にしても、「自分軸の能動的な決断」じゃないと、すぐに不安な気持ちに流されてしまいます。

「待つしかないから待つ」というのは主体的な選択とは言えないので苦しいんです。

「待つと決めて待つ」という意識に切り替えるには「私が決める」という意識を持ち続ける(コミットし続ける)ことが必要です。

ただ、これって「男性性」の力が必要なんですよね。
だから、女性性豊かな方は「決める」「決め続ける」ということが苦手なんです。

でも、そこで思い出していただきたいことがあります。

「あ、そういやあたし、自立系武闘派女子だったわ」という現実であり事実であり真実です。

自立系ってことは男性性もそれなりに発達しているのです。使わない手はありません。
ここで「いや、あたし武闘派じゃないもん」という言い訳は通用しません。(だって、このブログを読んでるんだから~♪)

「待っててくれ」という彼の言葉によって、彼軸になり、受動的になってしまいましたが、日常生活、仕事などの面では自立してませんか?

ってことは、能力的には「決断力」も「信じ続けること」もできる状態にあるってことなんです。

だから、彼を待つことに決めたのであれば、二人の関係におけるバトンは彼に渡したってことになるので、あとは「自分のこと」にエネルギーを集中させるのです。

その時に彼の存在を“利用する”ことが可能です。

・彼を喜ばせてあげるために自分が身に着けられるスキルはなにか?
・彼と幸せになるために今、自分が解決すべき家族や人間関係や仕事やお金の問題は何か?
・どんな女になれば彼が思わずヨダレを垂らし、勃ってしまうのだろう?
・彼と付き合うことになったらできなくなることは何か?それを今のうちにやっておこう。
・仕事中心の彼の心身を癒せる女になるには何をしておけばいいのだろう?

テーマはめちゃくちゃたくさんあります。

そうした取り組みをして自分を成長させていけば、徐々に自信もついてくるし、自己肯定感も爆上がりするし、精神状態が平穏になっていきますね。

ちなみに、「なかなか会えない人を好きになり、求める」という心理は、女としての自信のなさを表している他に、自分自身が未来を決めかねているところかも生まれます。

つまり、自分の人生に対してヴィジョンが描けていないか、そのヴィジョンに向き合いきれていないか?というのもポイントになります。

ライフワークの話をよくするのはそのためです。

だから、機会があればそっち方面からのアプローチもお勧めです。ただ、繰り返しになりますが、自分軸を取り戻した後にやることですけどねー。

★決める、決め続ける(コミットメント)について学びましょう。

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

○東京/オンライン:2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
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自分の決断を信じ続ける秘訣とは?
 


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