自分の才能や価値や魅力をなかなか認められないのはなぜ?~周りの人はすごいと思えるのに自分はすごくないと思ってしまう不思議~



人の才能や価値を見抜くことができる人は、当然ながら、自分の中にも才能や価値があるのですが(投影の法則)、人はなかなかそのことを受け入れられないみたいです。
フリーランスなどで活動されてる方は自分の立ち位置がつかみづらくてなかなか自信が持てない側面もあるのですが、その場合も、その根っこに無価値感や自己肯定感の低さがあるのかもしれません。

人の才能に触れるとカルチャーショックですぐ自分を人間へのアドバイスなどお願いできますでしょうか?はじめまして。
YouTubeで根本さんがお勧めに出てはじめて心理学を知りました。
ユングとかフロイトとか古典?は昔ハマってたことがありましたが、全然違うというか(まだ理解不足違くないかもですが)
すごく分かりやすいし実践的でそれが新鮮でバックナンバー昨日を持ってコンプリさせて頂きました。
(ライブ配信すごいですね!愛に涙が出そうになりました菩薩感…)

私はクリエイター(と名乗るには憚られる仕事数と活動状態)の端くれなのですが、まぁ昔から自分が作るより、人の才能に目敏いというか、そっちの方が確信がある所がありまして。

子供の頃から「この人すごい」ていうのはビビビと分かって、それは学校文集の中の何気ない感想文だったり、絵を描く会の水彩画だったり、ただの小学生や中学生が創作したものでもビビビしちゃうんです。

で、そうなるとどうなるかと言うと自分が溶けて無くなるというか、そのカルチャーショックで一杯になって自分で何か作ることが止まってしまうのです。

流石に段々その癖に気付いて、人の制作物からはある程度遮断するような対策したりして何とか自分軸を保ち仕事にもありつけるようになりました。

ですが、仕事明けの開放感などでふと新しい才能を知ってしまうともうヤバいです…浦島太郎状態というか、今の世間のクリエイションはこんなことになってるのか!と。

先日も10代(が作ると思われる)の制作物に脳天鈍器で殴られたような衝撃で。
関連検索でそんなのゴロゴロ出てくるし…
そうなると、自分がクソつまらない化石に激しく思えます。

そして名刺代わりと言っても過言でないテイストを変えたくなったり、使えない最新機器に乗り換えたくなったり。
とにかく酩酊状態で線路から落っこちかけない深夜のうらさぶれた酔漢状態です。

こういう癖と上手く付き合えないせいか私はキャリアの割に収入や実績がほんっとになくて、仕事仲間にもよく心配されます…ので最近は付き合い辞めてます(誰よりも暇なのに!笑)

人の才能に触れても前後不覚にならずにむしろ自分軸のアップデートなどを御指南いただきたいです。
(Rさん)

おお・・・私のチャンネルが「お勧め」で出ることがあるんですね!それは感激だなあ!登録者数まだまだ少ないのにね!さすがyoutube!(笑)

ちなみに、根本先生のYoutubeチャンネルはこちらです。よかったらご覧くださいね!&チャンネル登録もよろしくね!
https://www.youtube.com/channel/UCZkHdUFWQnmn4gLIiNyr33Q

ですよねー。若い才能に出会うとビビってしまうもんですよね。
私も優秀な弟子は一刻も早くつぶしておかなければ!と思い、何かと目を光らせているところですが、奴らもすり抜けるようにさっさと売れてしまったりして、作戦の練り直しを迫られてるところなんですー!(笑)(←ちなみに、こういう話を書くとたまに信じちゃう人がいるんですけどそれはしゃあないですねー)

まあ、「投影の法則」を使うと「この人すごい!って分かるってことは、あんたもすごい!ってことなんやけど」という話になるんですけど、そんなこと言われたってすぐには信じられないですよねえ。

「いやいや、違いますよ。そんなことないですよ。彼らに比べたら私なんてほんとちっぽけなもんでして」って言いたくなるでしょう?たぶん、ここが問題の本質かな?と思うんですよね。それはまたおいおい話をしていくことになると思います。

さて、そんな素晴らしい才能に出会ったときの反応をRさんはとても表現豊かに書いてくださっていまして、それだけでもRさんの才能が透けて見えるような気がするんですけどねー。(これもまた受け取れないと思いますが(笑))

>で、そうなるとどうなるかと言うと自分が溶けて無くなるというか、そのカルチャーショックで一杯になって自分で何か作ることが止まってしまうのです。

>ですが、仕事明けの開放感などでふと新しい才能を知ってしまうともうヤバいです…浦島太郎状態というか、今の世間のクリエイションはこんなことになってるのか!と。

>そうなると、自分がクソつまらない化石に激しく思えます。

>そして名刺代わりと言っても過言でないテイストを変えたくなったり、使えない最新機器に乗り換えたくなったり。

ってな感じになっちゃうってことで、なんかすごく分かるような気がします。

そもそもクリエイターって自分の立ち位置が分かりづらいんですよね。
クリエイターに限らず、フリーランスもまた同じかもしれません。

会社みたいに職位があるわけではないですし、一定の評価基準なんてマレですし、共通試験もないですし、いったい自分は何ものでどれくらいの実力があるんだろう?という疑念をいつも持ち続けることになります。

だから、小説家なども賞を取って肩書が付くことで少し自分の居場所を確保したような気がするんだろうと思います。

カウンセラーという仕事にしても、やはり自分はどんな座標にいるのか分からなくなっていたことがあります。お客様がたくさん来てくださっても、本の依頼が次々舞い込んできても、なんか油断ならねぇ、というか、先が見えないというか。

つまりは、アイデンティティ(自分は何者なのか?)がつかみにくく、それゆえ、仕事にしても、目の前のことには一生懸命になれるけれど、先々の計画が立てにくいところはありますよね。

逆に言えば、それが面白いところでもあるのですが。

なので、Rさんに限らず多くのクリエイターがハマる罠というのがありまして、

自分の実力になかなか自信が持てない。いや、むしろ全然自信が付かない。
→不安になるので、周りの同業者の動きが気になる。
→すごい奴を見つけ出してしまい、ますます自信がなくなってしまう。
→不安が募り、焦るあまり、新たなことに手を出そうとしてしまう。
→それも中途半端になってしまって余計に自分が何をしてるのか分からなくなる。

いわゆる、自信のなさからの「比較」や「競争」が巻き起こっているわけでして、自分が成長して実力や評価を得たりしても、その思いがあるうちは常に「自分はダメだー」「自分なんて全然未熟だー」「自分よりすごい奴がいっぱいいるー」という思いが心の中を駆け巡ることになります。

そういうときはRさんもお気づきですが、こんな感じの対策が役立ちますね。

>流石に段々その癖に気付いて、人の制作物からはある程度遮断するような対策したりして何とか自分軸を保ち仕事にもありつけるようになりました。

そうそう、「自分軸」なんですね、やはり。

それは言い換えると「今の自分にできることしかできねえ」という諦めというか開き直りでもあります。

自分をおとしめて否定すると「不安」や「怖れ」が出てきますよね。
不安や怖れは意識を外に向けさせます。
そうするとその不安や怖れを増幅させるようなものをなぜか見つけてしまいます。
そして、ますます不安や怖れにとらわれる、ということが繰り返されるんです。

これ、どんな場面でも言えるので覚えておかれるといいと思います。

そこでどうするか?っていうと「自分」に立ち返るんです。
イメージ的には「自分の中に入っていく」という感じです。「自分を見つめる」「自分の心と向き合う」とも言いますし、何なら「自分の手のひらを見つめる」みたいな感じでもいいです。

そこはけっこう意志の力が必要です。

不安や怖れがあるとどうしても外に目が行っちゃいますから、その目をぐいっと自分に向けるわけです。

そこに制作という作業があるならば、とことん制作に没頭してみるわけです。

「できることしかできねぇんだから、できることを一生懸命やるしかねぇよな」というわけです。

これはめちゃくちゃ大事です。

さて、自分軸、というのが出てくると、次は、自己肯定感、という言葉が出てくるのはうちのブログの毎度おなじみのパターンなわけですが(笑)、そもそもRさんって元々自信がないタイプだよね?って話です。

クリエイターになる前から、なんか自分に自信ないんですよね。
自分の価値とか魅力とか才能とかをだいぶ過小評価されてるみたいですよね。

実力の割りに売り上げが伸びないのも、もしかしたら、これがけっこう根深いからかもしれないなあ、と思うんです。

フリーランスや自営業の方のセッションをしているとすごく分かりやすいのですが、自分の価値や才能を受け入れ、自己肯定感があがると、それに比例して売り上げが伸びていくという傾向があります。

逆に言えば、売り上げが伸びない=自己肯定感がまだ低い、ともいえるわけで、それゆえ、根本さんのお弟子さん制度では自己肯定感(と自分軸)についてはうるさいほど徹底していきます。(比較とか競争しても意味ねえぞ、自分ができることをやれ、とか)

なんでそんな自分に自信が持てないんだろう?というところで、小さい頃の親子関係とかきょうだいの関係とかを見つめ直していくことも少なくありません。

で、改めて投影の話をするんですが、

>まぁ昔から自分が作るより、人の才能に目敏いというか、そっちの方が確信がある所がありまして。

「人の才能に気付く」ということは、同じレベルかそれ以上の才能を持ってないと気づけないもんなんですよね。

ほら、一流は一流を知る、みたいな言葉があるじゃないですか。
「こいつ、すげー才能あるな!」と気付けるのは、自分自身がそれなりの才能を持ってないと分からないことなんですよね。

ってことは、少なくてもそうした才能を見抜ける目があるってことは、自分自身もそれなりのレベルにあるってことでもあるんです。

また、ふだん出会う人に注目してみるのも良いでしょう。
もし、Rさんの周りにいるクリエイターたちが自分を凹ませるくらい才能豊かな方ならば、「類友の法則」により、Rさんもそれだけの才能を持ってると言えます。

>仕事明けの開放感などでふと新しい才能を知ってしまうともうヤバいです…浦島太郎状態というか、今の世間のクリエイションはこんなことになってるのか!と。

なので、この話も、その仕事でまた自分がレベルアップされたのでしょう。だからこそ、そんな新しい才能を見つけることができたんですね。

で、こういう話はクリエイターやフリーランスの方に向けてだけでなく、婚活や夫婦関係の問題でも、子育てがテーマでも、あらゆるところでしている「自分の価値を知る方法」なんですけど、どうやら私たちはそこにものすごい抵抗があるみたいなんです。

自分の価値を知りたい、と思っているのに、それを拒む自分がいるんですね。

Rさんもここまでの話を読んで「いやいや、そんなこと言うたって、あたしはほんま実力も才能もないんですよ」と言いたくてしょうがなくなってると思います。

もちろん、その言葉に続くのは「いかに実力も才能もないか?」ということの証明ですね!あらゆる勢力を傾けて、自分がいかにちっぽけなのかを説明しようとすると思います。

「なかなか男ができーん!」と騒いでる女子に「いやいや、あんたはこんな魅力があんじゃん」と言っても、即座に「そんなことない!」と全否定するのも同じ理由です。

「やりたい仕事がみつからーん!」という人に「あんたにはこんな魅力もあるし、才能もあるじゃん」と言っても、即座に「そんなことない!」と全否定するのも同じ理由です。

どうやら私たちは自分の価値や魅力や才能を認めたくない自分がいるみたいなんですな。

でも、他人に対しては違うんですね。
例えば、今日の記事を読んできたRさん以外の読者の方はきっと「Rさんって人は、きっと才能豊かな人なんだろうな」と思ってらっしゃいます。

Rさんだけが頑なに「違う!違う!」と思っているんです。

でも、その読者の方に「あなたにはこんな才能や魅力がありますね?」とお伝えすると、きっと「違う!違う!」と言いたくなります。

なぜか、自分に対しては私たちは相当厳しいみたいですね。

「価値を受け取ったらちゃんとその期待に応えなきゃいけないじゃん!」→そんなことないねんけどな。期待とかしてないし、そのままでその価値があるんだから。

「周りの人から嫉妬されるし、調子に乗ってるとか言われるじゃん!」→そんな声はスルーしたらよいんじゃね?いちいちそんな人たちの声に耳を傾ける必要なんてないべ。

「自分の才能を認めたら、それだけすごいことしなきゃいけないじゃん!」→それも別に誰も求めてないねんけどな。そのまんまですごいねんから、そない頑張ろうせんでもええやん。

「自分の価値を認めてもうまくいかなかったらどうするの?」→そのとき考えようぜ!今考えることじゃないでしょ?

「だって自分の周りの人(親とか)が認めてくれなかったんだもん」→その人にはその人なりの事情があるんじゃね?そもそも彼らも自分の価値を認めてなかったら人の価値は認められんよな

みたいな感じで、ことごとく論破できるんですけど(笑)、でも、そうして自分を否定することで、周りから否定されないように自分を守ってる部分もあるんです。
「自分で自分をちゃんといじめてますから、どうか私をいじめないでください!」って。

なので、Rさんにとってはそろそろ「自分を認めてあげる」ということに意識を向けてもいいのかな、と思います。

やり方はいっぱいあるので、下の参考動画ならびに本などを参照してみてください。

★自分の価値を知り、受け取るシリーズ

ワークショップ「自分の価値を見つけて、ちゃんと受け取る会。」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/35015

自立系武闘派女子のための恋愛講座~自分の魅力と強みを自分で見つけて自信にする!~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/37327

心理学講座「自己価値を簡単にあげる方法」
https://nemotohiroyuki.jp/podcast/32642

心理学講座「愛される価値とは?~無価値感について~」
https://nemotohiroyuki.jp/podcast/33533

★自己肯定感をあげるDVD&書籍&ムック本

自己肯定感とは?(Youtube)

動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)

ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!『私たちはなぜ自分の価値や魅力を受け取れないのか?』


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 『自分の才能や価値や魅力をなかなか認められないのはなぜ?』

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