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あるとき「長所」に見えたことが、別のタイミングでは「短所」に見えることってよくあると思います。
なぜならば「長所」「短所」はコインの裏表みたいにひとつの要素の見方を変えたものですから。
だから、相手の「短所」が見えた時は、だからこその「長所」に意識を向けてみることが相手を嫌いにならずに済む秘訣です。
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まずご報告ですが、ご相談させていただいた彼からプロポーズされ、今度結婚する予定です。
根本先生のおかげです!ありがとうございます!と、終われたらよかったのですが、私、彼の育成に失敗したかもしれません。
最初、優しく一生懸命な彼に惹かれていたのですが、だんだん彼の頼りないところ子供っぽさが目につくようになり、スキンシップも減りました(というか、減らした?)
根本先生から以前、「自信を失っている」とお言葉をいただきましたが、その問題を放置したまま、しっくりきていない所もあるけれど、付き合ってしまった感じです。
そんな状況でも彼はプロポーズしてくれましたが、私は気づいたのです。
最初の頃は、イケメンではないけれど、優しく精悍な顔だった彼が、最近は、自信をなくし、ヘラヘラと低姿勢で顔も自信のなさがいつも浮かんでいます。私のせいかもしれません。
根本先生、ここから挽回して2人が幸せになるためのアドバイスをいただけないでしょうか?今更ながら、彼の頑張ってくれた気持ちに嬉しさがありつつ、2人とも幸せになれるのであれば、2人が一緒でもお互い別々の人とでも、、と思っています。
ご教示いただけると幸いです。また、いつもブログに助けられています。今度、オンラインのセミナーも参加させていただきますね!
(Aさん)
お、おめでとう・・・・でいいのかな?(笑)
「私のせいかも・・・」と自覚があるということは、この間にだいぶ彼にスパルタなトレーニングを課してしまったってことですかね?
やっぱりつい本性を表して鬼軍曹になっちまったってこと???(笑)
まあ、ちょっとその辺は分からないんですけど、「優しく一生懸命だった彼が、だんだん頼りなく子どもっぽく見えてきた」という話はあるあるな話なので、その辺の解説から始めていきたいと思います。
「好きになる理由と嫌いになる理由は同じ」という話って聞いたことがありますか?
恋愛の鉄則みたいなものなんで、ぜひ皆様も覚えておかれるといいと思います。
すなわち「長所と短所はイコールなんだぜ!」という話です。
「優しい彼」というのはある意味、なんでも自分に合わせてくれたり、自分を受け入れてくれたり、優しい言葉をたくさんかけてくれたりする彼の意味だと思うんですけど、そういう彼って「私に合わせてくれる→自分の意見がない→優柔不断→頼りない」と変化を遂げることが多いんですね。
いや、正確に言うと彼が変化したんじゃなくて、自分の見方が変わった、ということです。
同じようにこんな声が街のあちこちから聞こえてくるわけです。
「彼、最初の頃は男らしくてかっこいいと思ってたんだけど、あいつ、女心が全然分かってなくてさー、ほんといい加減っていうか、自分勝手なんだよね」
「例の彼さー、付き合いはじめの頃はたくさんスキンシップがあってラブラブな感じだったんだけど、すぐにしたがるし、触りたがるで、ちょっとウザいんだよね」
「あたしの彼氏、マイペースで天然なところがよかったんだけど、付き合ってみたら自己中で、人の気持ちなんて考えないし、抜けてるところが多いからほんとイラっとしちまうんだよね」
「彼さー、素直に甘えてきてかわいいと思ってたんだけどさー、なんでもあたしに依存してきてすっごく疲れるんよね。もっと自立して!と思っちゃうんだよね」
「あたしの彼って、自分で事業やってるからすごく自立してて頼りがいがあって、お金もあって幸せだったんだけどねー。けど、結局、あたしより仕事を優先するし、あたしのことなんて見てなくて、もうどうでもいいのかな?って不安になっちゃうんよね。何かとお金、お金って亡者みたいになってて嫌になっちゃってさー」
Aさんの場合ももしかしたら初めのロマンス期が終わって関係が落ち着いてくると、今までは長所だと思ってたところの逆の面(短所の面)が見えてきちゃってそう感じるのかなあ、と。
>最初の頃は、イケメンではないけれど、優しく精悍な顔だった彼が、最近は、自信をなくし、ヘラヘラと低姿勢で顔も自信のなさがいつも浮かんでいます。
この話にしても、Aさんが彼の自信をつぶしちゃった可能性もあるけれど、ほんとは元々へらへらして低姿勢だった部分が、Aさんの目には「優しい、謙虚、一生懸命尽くしてくれる人」みたいに見えてたのかなあ、と思っちゃうんですよねー。
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あと↓の記事でも触れたのですが、お付き合いする相手と結婚する相手に求めるものが違ってるとするならば、プロポーズされて結婚を意識した途端、Aさんの彼に対する見方が変わるってこともありますよね。
*「いい夫」と「刺激的な彼」の間で葛藤するのは「結婚」と「恋愛」に求めているものが違うから!?
恋愛だったら自分を受け入れてくれて優しくしてくれる人がいいんだけど、いざその人と結婚するとなれば「え?なんか頼りなくない?もっとリードしてくれる人がいいんだけど?」なんて思いが出てくるみたいにね。
だから、育成に失敗した、とか、Aさんのスパルタ教育で彼が潰れちゃった、という部分ももちろんあるんでしょうけど、Aさんの彼に対する見方が変わっちゃった、という風に受け取ってもいいのかもしれないです。
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じゃあ、それでどうすんの?って話なんですけれど、結婚を意識するようになって彼への見方が変わったということは、投影の法則を使えば、Aさんも何かしら変わった、ということが言えるわけです。
先ほどのビフォーアフターの例は女子目線の話なんですが、当然男子目線というのもあるわけで、「はじめはかわいくて素直な子だと思ってたんだけど、結婚話が出てきたら急に母親的目線を持ち出して、なんか厳しいこと言う奴になっちゃったんだよねー」みたいな。
以前と今とで自分がどう変わったのか?自分に目を向けてみてもいいかもしれません。
同時に、結婚を意識することによってパートナーに求めるものが明確になってきた、という意識で見てみるのもアリかと思うんです。
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そして、じゃあ、これから二人で何をしていくか?というと、ありきたりなんですけれど、たくさんお話(コミュニケーション)をするのがまず一つ。
結婚について、いろいろと話し合いを重ねるんですね。
どんな夫婦になりたいのか?
どんな生活がしたいのか?
子どもはどうするのか?
どんな場所に住みたいのか?
親との距離感はどうするのか?
家事やお財布はどうするのか?
自分がどうしたい、相手がどうしたい、そして、二人でどうする、という部分を積み重ねていくんですね。
結婚前にこういう話をしておくことはものすごく重要で、「そんなはずじゃなかった!」という後悔を避けるためにも、腹を割って話し合いたいものです。
特に結婚となると「お金の問題」「家事分担の問題」「仕事の問題」「セックスの問題」「実家との付き合い方」などがよく問題になりますから、その辺はねっとりとツッコんだ話をしてみるといいと思います。
そして、「二人の目標」「二人の夢」を描いていくのがお勧めなんです。
その二人の夢がお互いの絆になっていくんですね。
それは「未来の幸せな二人のイメージ」を作り上げていく作業で、それがあるのとないのでは全然違うんです。
ライフワークをデザインするのと似てるんですけど、その未来の二人像を具体的に、何度も描くことでよりそのイメージが共有できますから、そのワクワク感が日常の様々な問題を乗り越えさせてくれるパワーを与えてくれます。
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そして、同時に「自己肯定感をあげる」ということは継続していただきつつ、彼の自信の回復にも努めていきたいところですね。
「ダメ出し」ってけっこうしちゃうんでしょうか?
言わなくても、心の中でたくさん「×」を付けちゃうことって多いんでしょうか?
「これを直してよ!」という要求がたくさん出てきちゃうんでしょうか?
そう思うのは無理もないですけれど、そればかり伝えているとほんと彼は自信を失ってしまいますね。
特に男性性を傷つけるような言葉を使ってしまうことって意外と多いですから注意したいところです。
男性性を傷つける言葉というと、例えば仕事に関するダメ出し全般、そして、「男らしくない」というニュアンスの言葉、さらにはセックスへの不満(拒否も含む)、それと同時に、特に生活面における細かい注意の数々(ちゃんと片付けて!散らかさないで!もっと丁寧に扱って!などの不満は彼を女性的にしてしまいます)。
もちろん、不満や直してほしいことを伝えることは悪いことではないんですが、そういう言葉を伝える際は、「いいところをふんだんに伝えた後に」言わないと喧嘩になるか、あるいは彼がひとりで溜め込むか、自信を失うことになるんですね。
※もちろん、彼の性格によるところが多いのでその限りではないですが。
だから、不満を思うことは悪くないんですけど、ちゃんと彼のいいところを認めてあげてほしいし、彼なりに頑張っていることを承認してあげることも忘れないでほしいと思うんですね。
「長所と短所は裏表」ということは「短所が見えたってことは、その裏の長所も見えている」ということなので、その長所の方に意識を向けるといいんです。
「○○だからこそ、××なんだよねー」という構文を頭の中に入れておくといいと思います。
「頼りないからこそ、彼は私の意見をなんでも受け入れてくれる優しい人なんだよねー」
「がさつだからこそ、彼は細かいことを気にせず、私のミスも許してくれるんだよねー」
「時間にルーズだからこそ、彼はのんびりマイペースに生きられているんだよねー」
「男らしくないからこそ、彼は私の気持ちをちゃんと理解しようとしてくれてるんだよねー」
「自分に自信がないからこそ、私のことをあれこれ頼ってくれるんだよねー」
この構文を頭の中にしっかりインプットしておくと、短所ではなく長所(メリット)の方に意識が向けるので、彼のことを嫌いにならずに済むんです。
でも、それって自分に対しても同じですね。
自分自身もさらにいい女になることを、そして、成熟した大人になっていくことを目指していくのは言うまでもありません。
この半年、1年でもAさん自身、すごく成長し、変化したんだろうと思います。
それをちゃんと承認して、自信に変えてあげることはすごく大事なことです。
さらに自分なりの次なる目標や、今クリアにしておきたい課題と向き合うことで、その成長はまた確実になりますね。
自分の短所を直す、のではなく、自分の長所を伸ばす、という意識で向き合ってみるといいかもしれません。
*私はどんな人生を生きたいのだろう?
*私はどんなパートナーシップを築きたいのだろう?
*私の理想とする夫婦生活ってどんなだろう?
*私はどんな女に成長したいんだろう?
まずはそれを考えて意識したうえで、彼とのコミュニケーションに挑みましょう。
武運の長久を祈ります!
また幸せ報告をお待ちしております~!
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