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親や家庭環境によっては早い時期に自立して、子ども時代に子どもがちゃんとできないケースが多々存在します。
そうすると独りで何でもできたり、セクシュアリティが豊かだったりという長所の一方で、人に頼ることが苦手だったり、燃え尽き症候群の危険があったりするものです。
そんな方がどう生きれば幸せを感じられるようになるか?と一端をお話しします。
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いつも心に響く言葉達を届けてくださってありがとうございます。救われています。
今回リクエストさせてもらったのは、漠然とした「生きることに疲れた」という気持ちについてです。
恐らく自立系武闘派なのですが、カテゴライズはさておき心理的虐待を受けたいた過去はありますが、彼らも私の望む形でないにせよ愛情は持っていたのだろうと思えています。
今30代後半にさしかかり、私の過去を全て知って理解ある夫(レス)と未就学児の息子がいます。見た目はアジアンビューティー的なきれいめ?で体型も独身時代とほぼ変わらず、また自分を受け入れている無邪気さ?を察してか時々ナンパされます。
仕事は望む業務でなくても、ある程度の努力でできてしまう為知らぬ間に業務に追加されちゃう感じです。見た目etcで常に男女ともに嫉妬されるが、役員とはなぜか馬が合います。
子育ては自分がされてないことが多過ぎて戸惑いましたが、今はなんとか自分の(父母)のスタイルでできているかなとは思います。
レスについては、夫と話せており理由はふせますが、「自分はもうしないから、他の人としてもいいよ。」と言われています。そして、そんな折に出会った方とお互いの家族は大切にしつつ、時にそんな機会を持つこともあります。
一見望む形になっている、感情と思考と向き合えている様ですが先述の「生きるのに疲れた」という気持ちが拭えない時があります。あと何年生きなければならないのだろうと辛い気持ちになります…
ライフワークも今秋からスクールに行くことを計画しているのですが、それとは別の感情の様な気がして…
根本さんの目に留まったら、何かお話し聞かせてもらえるとうれしいです。
(Yさん)
ええーっと、要するに「この地球はあたしにとってはテキトーにやっててもうまくできちまうしょぼい星だから、とっとと次の星に行きてーべ」というお話でよろしいでしょうか?(笑)
・・・なんてことを個人セッションでもセミナーでも素で言ってしまうので、「え?」とか「は?」などのイラっとした反応をいただくことの多い私です。こんにちは。
でも、ほんとここに書いてくださってるだけでもめちゃくちゃたくさん魅力や才能の片りんが見えるので、ぜひとも受け取ってくださいね!
「生きるのに疲れた」というお話を伺うと、何がそこにあるんだろう?ということに興味を持ち、どんな感じなの?燃え尽きた感じなの?それともつまんないの?退屈してるの?刺激が欲しいの?したいことが見つからないの?などといろいろとお聞きしたくなっちゃうんですよね。
たとえば・・・「休む」とか「ゆっくりする」とか「のんびりする」ということについてはどう思われますか?できてるつもり?それとも、よくわかんない感じ?
人に対してはどうでしょう?
あれこれ気を使いますか?相手が望むことをさくっと察することが得意だったりしますか?相手の気配を読むことにエネルギーを使いますか?
あれこれ考えすぎることってよくありますか?
それとも自分ではぼーっとしてることが多いと思いますか?
本気で生きる、とか、本気になる、ということについてはどう感じますか?
何かに夢中になれますか?それとも、いつもどこか冷静な自分がいますか?
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親から心理的虐待を受けてこられたってことですから、たぶん、相当早い時期に自立されていますよね。
つまり、子どもながらにして大人びていたと思うんです。
つまり、30代後半というご年齢のほとんどを「大人」として生きてきたような感じです。
この「早い時期に自立した」という方は、虐待を受けた子どもだけではありません。
親が厳しかったり、共働きやシングルマザー(ファザー)だったり、放任主義だったり。
もちろん、その環境が自分にとっては「ふつう」なので、そのこと自体に気づいていない人も多いと思います。
で、そんな「早い時期に自立をした人」の持つ問題としては「子ども時代に子どもをちゃんとやれていない」が出てきます。
これは子供ならだれでも望む「甘える」ということをしてこなかったので(できなかったので)、大人になっても「甘えたい」という欲求が強く残ります。
けど、甘えたことがないので「甘え方が分からない」という問題も同時に生まれますね。
けど、長年、甘えることを禁止してきたし、甘えてもダメだと思っていたので、葛藤はとても強くなります。
ここから「頼りたいけど頼れない」「委ねることが苦手」「人に頼むんだったら自分がやったほうが楽だし早い」「サレンダー?なにそれおいしいの?」などの問題につながるようになるんですね。
ちなみに、そうして早くに自立した方々は自分の中の依存心の存在に気付いていらっしゃるので「私は自立してない。依存的だと思う。だから根本さんのブログによく出てくる武闘派ではないと思う。」なんて発言をよくされます。
ええ、そう思う方こそ、紛うことなき自立系武闘派女子であることが圧倒的多数なのですけれどね。(ちなみに昨日もそんなセッションをしましたよ!笑)
なので、自分のことは自分でできるし、あれこれ動き回れるし、頭もいいので仕事も人間関係もそつなくこなせますし、結果、「それなりに幸せ」とは思えます。
さらに、これは長所に属するわけですけれど、早く自立して長らく大人をやってきた場合、30代以降で特に「年齢よりも若く見られる」ということがよく起きます。
それってセクシュアリティ(セクシャリティ)がとても豊かって証のひとつなのですが、それだけ大人を長くやっていれば、大人な女性の雰囲気もそりゃあ磨かれますよねえってことです。
まあ、この辺が「卵が先か?鶏が先か?」の議論と同じなのですが、もともとセクシュアリティが豊かだからそういう両親・家庭・境遇を選んで生まれてくるのか?その境遇の中で育つから必然的にセクシュアリティが豊かになるのか?というのはなかなか難しいところです。
たぶん、どっちもあるんだろうと思います。
で、そのセクシュアリティの豊かさはカリスマ性、色気、華のある雰囲気、注目される、エネルギッシュ、パワフル、フットワークが軽い、リーダーシップなどの魅力をもたらしてくれる一方で、周りの人の嫉妬や羨望を浴びやすい面もあります。
で、そういう状況を見てくるとYさんは「それなりに幸せ」という状態になると思うんです。
それなりにうまくいっている、
それなりに愛されている、
それなりに欲しいものが得られている、
それなりに幸せ。
あるいは「ある程度」という言葉に置き換えてもいいかもしれません。
点数で言えば70点か80点は余裕でとれる感じ。
でも、それだと、ちょっと不完全燃焼なんです。
たぶん、Yさんはとても器用な方で、どこに行っても“それなりに”立ち回れてしまうので、そこそこうまくいくことが多いと思うんです。
家庭も、パートナーシップも、子育ても、仕事も、それなりにうまく行っているんです。
でも、「それなりに」という副詞がついてしまうと、「ああ、ほんとは幸せじゃないんだね!今の状況に満足できなんだよね!」なんてことをさらっと私は言ってしまうんですね。
Yさんはあまりそう思うことはないかもしれませんが、「こんな恵まれてる状況なのに、幸せじゃないなんて思っちゃいけないと思うんですけど・・・」とおしとやかに語られる奥様によくお会いするんですけど、でも、「周りがどうだの、思考がどうだのってのは関係なくて、自分が幸せじゃないって感じてるならそれが真実よ」と思うんです。
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冒頭に触れた話とかぶるかもしれませんけど、Yさんは「生きるのが疲れた」と感じるまで、どれくらい頑張って生きてこられたのでしょうね。
つまり、どれくらい、何も、燃え尽きるくらい頑張ってきたの?とお聞きしたいわけですね。
何か心の真ん中に穴が開いていて、そこを埋めるために頑張ってきて、今までお話ししてきたような要素から「それなりに」「ある程度」うまくいったんだけど、、、でも、そこから先は???という感じで。
例えば、こういう気持ちってYさん、わかるかなあ?
「もう誰かのために頑張らなくてもいいですか?」
「これ以上、頑張らなくても許してもらえますか?」
「誰かに愛されるためにもう頑張りたくない」
「自分の居場所を作るためにこれ以上、頑張りたくない」
もしよかったらこのセリフを声に出して言ってみてください。
まあ、Yさんは器用で賢いところがあるから、そうした気持ちもうまくやり過ごしてしまっている可能性があります。
だから、何かひとつ、ふたつの大きなできごとが響いている、というよりも、それぞれの細かいできごとで処理しきれなかった小さな欠片がたくさん集まって燃え尽きちゃってる(生きるのに疲れちゃってる)のかもしれません。
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なので、じゃあ、インナーチャイルドが、とか、あのときのできごとがー、とか、ひとつひとつを扱うよりも、Yさんの場合は、もう少し全体的というか、深いというか、感覚的な部分を扱ったほうが早いと思うのですね。
その感覚的なところっていうのは、要するに体からのアプローチといってもいいです。
なので、アロマやアーユルヴェーダなどのセラピー?マッサージ?を受けてもいいと思いますし、温泉療法も効果的かもしれません。ヨガもありですね、もちろん、
で、私の場合はそうした部分をイメージワークを使うことで感覚的な部分に入っていきますので、機会がありましたら瞑想会でも、個人セッションでもどうぞ。(でも、値段は10倍以上違うでよ(笑))
★そんなセミナーの日程などはこちら
>https://nemotohiroyuki.jp/event
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そこで狙うのは「もうひとりの真実の私」との出会いです。
早くに自立されたのであれば、そこで取り残された小さな甘えん坊なYちゃんがいるかもしれないし、人前できらきらと輝く裏に、寂しげで自信のない弱いYさんがいるかもしれないし、あるいは、とってもイキイキしてるYさんかもしれないし、鎧を脱いで、素になった自分との出会いです。
そもそも「生きるのに疲れちゃったのはなんで?」という理由にもよりますけれど、たぶん、どこか「本来の自分じゃない生き方」をせざるを得なくて、でも、それである程度うまくいったのでここまで来ちゃった、ということかな、と思ってます。
じゃあ、改めて「本来の私」って何だろう?というところに目を向けてみたいな、と思います。
★なので、この本はそんな自立系な方々にものすごくお勧めなのです。
*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days
★そんな自立系な方々は罪悪感というワードにヒットすることも多いです。
>「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナーDVD『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
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