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母親の愚痴を聞き続けてきた人は、その役割をこなすのが上手になっているので、他の人に対しても話を聴くのが上手になってしまうことがあります。
そして、それが才能レベルであるならば、カウンセラーさんの愚痴だって聞いてしまうようになるのです。
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根本さんのブログを参考に女性性を癒すことを心がけていたら、確かに胸が大きくなりました。びっくりしました。本題です。
私、カウンセラーさんに相談していると、カウンセラーさんが日常生活の中で出会った方の愚痴を言い始めます。私の参考になるように、ではなく、無意識でカウンセラーさんは私にうっぷんを晴らしていると思われます。
私は心の中で、「カウンセラーさん、カウンセラーなんだから、愚痴るんじゃなくて、その方に優しい気持ち持ってよ」とムカつきつつ(笑)、カウンセラーさんしんどいんだな、と思い、そして私は愚痴を言われている方の擁護と、人間完璧じゃないよね、と心の中で思っています。本当は私のことを受け止めてもらいたいのですが。
私は家族(メインは母)から散々に悪口をきいてきて、このカウンセラーさんとも同じようなことになっているのではと状況にうんざりしています。そして、話を持っていかれるという私のパターンではないかと気づきました。
「お母さん、私の話をきいてよー」という気持ちが、私の心の中で渦巻いているのでしょうか?
母は出来ないこともありますし、それひどくない?という時もありますが、母は母なりに私のことを守ろうとしてくれている部分はあると思えるのですが・・・。
私のことを受け止めてくれる方と関わりたいのですが、この場合どうしたらいいのでしょうか?
(Mさん)
>根本さんのブログを参考に女性性を癒すことを心がけていたら、確かに胸が大きくなりました。びっくりしました。
おぉ、すげえ。マジすげぇ。この一文を読んで俄然やる気になった○乳女子が数万人はいると思います。がんばれー(他人事のように)
今日はサクッと結論から申しますと「Mさんは早くカウンセラーになった方がよくないっすかね?」ってことですね。(これ、真面目な提案なので、しかと受け止め下さい。こういうパターンがある方は、いっそのこと職業にしちまった方がうまくいくものです。)
すでに「カウンセラーのカウンセラー役」という素晴らしい役割を果たしていらっしゃるわけで、お金をもらう側に回った方がいいと思うんですけど、いかがでしょうか?
「才能」ってところを私はよく見ていくのですが、幼少期からお母さん始め家族をカウンセリングされてきて、十分経験を積まれているMさんは、もはやプロ並みの腕と雰囲気を持っていらっしゃるのかもしれません。
友だちとかからもよく相談されます?
先生の愚痴とかも聴いちゃったことってあります?
で、いつもながらの「習慣化」の話をさせていただくとですね、幼少期からお母さん始め数々の人の愚痴やら話やらを聴いてきたMさんは、「相手の話を聴くよくモード」を完備されています。
だから、人が目の前にやってくると自動的にそのモードが起動して、相手が話を聴きやすい雰囲気ならびに、相手の話を促すような聞き方・質問などを勝手にしているのです。
そうすると、相手はその気はないのだけど、Mさんが心地よく話を聴いてくれるものですから、カウンセラーという立場でありながらも自分の話をたくさんしてしまうことになるんですね。
まあ、それはいわば魔術みたいなもんだと思ってください。いや、マジで。
「なんか知らんけどいつも男の人を惚れさせちゃう魔術」を持つ人もいるし、「なんか知らんけど勝手に頼られていつもリーダーになっちゃう魔術」を備えている人もいるように。
だから、そんな習慣化されてる魔術を「才能」と呼んだりするわけです。
ところが、こちらの記事でお話ししたように、それが才能であるがゆえに、そのご本人はその才能によって苦しい思いをすることになります。
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「問題と才能の現れ方~例えば豊かなセクシャリティを持つ女性はヒーラーであり、それがゆえに傷ついてしまう~」
話を聴く才能を持ってるMさんは「あたしの話は誰が聴いてくれるの!?あたしは話を聴くばっかりで、誰もあたしの話を聴いてくれないの?やだ!!」とい葛藤を持つことになります。
「このカウンセラーさんならあたしの話を聴いてくれると思ったのに、それは最初の10分だけで、あとはカウンセラーさんの話を聴かされることになっちまった!!くそー!!」なんてことになるわけです。
「話を聴くこと」が売りのカウンセラーさんにそんな態度を採られたら、ほんと病みますよね?
※ちなみにここで「じゃあ、僕がMさんのお話を聴きましょう!」と言えるとカッコいいと思うのですが、そもそも「人の話を聴かないカウンセラー」として有名な根本先生にはそんなセリフを吐けるわけもなく・・・。嗚呼!!
Mさんがその豊かな才能を持つがゆえに、その才能で苦しめられるとは皮肉なものですが、でも、それってまあ、どんな才能にも言えることだと思います。
サラブレッドは速く走る才能があるがゆえに脚を痛めやすい生き物ですしね。それは馬だけでなく、多くのアスリートに共通していることでしょう。
だから、まあ、諦めなさいよ!というつもりはないのですが、「それが才能である」ということと、「その才能を持っちまってるあたしは、その点でちょいと苦労するのか」ということをまずは受け入れて頂ければ幸いです。
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ちなみにMさんはカウンセリングを受けるときに録音したことってありますか?
もし、録音したことがあったら、その音源を聴き直してもらえませんか?
そうするとどういう流れで「話をする→話を聴く」に変わったかが分かることもあります。
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>私は心の中で、「カウンセラーさん、カウンセラーなんだから、愚痴るんじゃなくて、その方に優しい気持ち持ってよ」とムカつきつつ(笑)、カウンセラーさんしんどいんだな、と思い、そして私は愚痴を言われている方の擁護と、人間完璧じゃないよね、と心の中で思っています。本当は私のことを受け止めてもらいたいのですが。
そう思うのは無理ないと思うのですが、そもそもMさんはたぶんとても優しい心の持ち主で、そう思っていたとしてもカウンセラーさんには言わないようにしているんじゃないかと思うんです。
で、常に相手を理解し、相手の気持ちを察し、相手の思いを受け止めようとしてきているのだと思います。
それが自然に出来てしまっている(意識せずともできてしまっている)ところが「才能」ってわけです。
だから、「本当は私のことを受け止めてもらいたい」と思っているのに、態度は「あたしがあなたを受け止めるわ!さあ!おいで!!」みたいになっているのかもしれません。
それってなかなか自分では気づきにくいものですよね。
「なんであたしばっかりいつも助ける側なの?あたしだって助けてほしいわ!」
「そんなつもりなんて全然ないのに、なんで男を誘ってるとか思われるわけ?全然そんなことないわ!」
そんな心の叫びをあげる方も少なくないんじゃないかと思います。
「そうなっちまうには何かそうなっちまう原因があるんじゃね?」と考える私は(もちろん、必ずしも因果の法則に当てはまることばかりではありませんが)、そんな態度や雰囲気、様子などを見るようにしています。
つまり、自分ではそのつもりはないのだけど、無意識にそんな雰囲気があふれ出ちゃってる可能性があるわけです。
ちなみに上記「男を誘ってると思われる女子」の場合、基本、露出が高い服を着て、パンツやらブラやらを無料解放しており、さらには上目遣いで相手を見る癖があり、そりゃあ、酒を飲んでたら隣に座った男はぜったい誘われてると思うわな、と思いました。
ので、それを指摘しますと彼女は「ええーっ!?ほんとですかー!?全然そんなつもりはないんですけどー」とびっくりしてましたけど、私からすればなんでそんなあからさまなのに気づいてないわけ?と思ってしまいましたね(笑)
なので、もし、良かったら、そのカウンセラーさんでもいいし、他の人でもいいんですけど、今日相談してくださった内容をそのまま相談してもらえませんか?
きっと直接お会いした人なら、その理由が分かると思うんですよねー。
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さて、もうちょっと別の角度からもお話をしていきましょう。
Mさんのそのカウンセラーさんって「年上の女性」なのでしょうか?
というのも、カウンセリング業界には「転移」という言葉がありまして、カウンセラーさんとの関係が別の人との関係に近付いてしまう、という現象がまま起こるんです。
※もちろん、カウンセラーだけでなく、上司やパートナーとの関係でも同じことは起きてますよ!
すなわち、Mさんがそのカウンセラーさんにお母さんを投影し始めると、まるでお母さんが目の前にいるような感覚に陥ります。
そうするとMさんはお母さんを前にしたときと同じ態度を採るようになるんですね。
つまり、「お母さんの話をよく聞いていた」Mさんは、そのお母さんをカウンセラーさんに投影すればするほど、お母さんに対するのと同じ態度(つまり、お母さんの愚痴を聞くモード)になってしまう、というわけです。
ちなみに、そのカウンセラーさんが「年上の女性」でなくても、この転移は起こりえます。
お母さんが「権威」であれば、カウンセラーを「権威」として見れば、この転移は起こるんですね。
>「お母さん、私の話をきいてよー」という気持ちが、私の心の中で渦巻いているのでしょうか?
ってことかもしれないですね。
でも、いまさらお母さんには求められないでしょう?
そしたら、「お母さんを思い出させてくれる他人=お母さんを投影している人」に、その思いを満たしてもらいたいと思うわけです。
ところが、悲しいかな、心は「お母さんに話を聴いて欲しい」わけで、どこの馬の骨とも分からんカウンセラーじゃ役不足なわけですな。
だから、「やっぱりお前もあたしの話を聴いてくれねーのか!」という現象になるのです。
そう、どこまで行っても私たちの問題は「自作自演」です。
誰かが悪い、誰かのせいでってことはないわけです。
なので、元を断つという意味からすれば、改めてお母さんに対する気持ちを整理して行けばいいと思います。
要するに「お母さんを手放しましょう!」という話です。
そして、そこから浮上してくるのは「じゃあ、誰があたしの話を聴いてあげればいいのか?」ですね。
誰がMさんの話を聴き、誰がMさんを受け止めてあげればいいのでしょうか?
はい。
そうです。
ええ、そのとおりです。
いやーっ!!!!という声が響いてきそうですけど、仕方ないですよね。
はい。
そう。
Mさん自身ですね。
私が私を受け止められるようになったぶんだけ、人に受け止めてもらえるようになるのも、また投影の法則です。
自分が自分の心の声を聴いてあげるようになれば、あなたは人にも話を聴いてもらってると感じられるようになるでしょう。
つまり、「私を受け止めてもらえる」「私の話を聴いてくれる」ということに対する「期待値」をぐーんと下げることができるのです。
★ということでお母さんを手放すならコレっすね。
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母の愚痴の聞き役だったらカウンセラーさんの愚痴も聴くはめに?
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