母を守るために採って来た2つの戦略~男になるか、母になるか~



お母さんをお父さんやその愛人などから守るために、お母さんを愛する分だけ命をかけて戦う娘(息子)がいます。
ただし、その戦略は二種類あって「母の夫役」になるか「母の母役」になるかです。どちらも母を愛する行為なのですが、その分、様々な問題の温床にもなりやすいのです。

根本 裕幸様

こんにちは。
日頃、メルマガでお勉強させて頂きありがとうございます。
私は根本信者様には一般的な武闘派女子ではありませんが、最近怒りで自滅しそうなのでどうか助けてください。
いつものメルマガとは少し違った内容かもしれませんが、もし宜しければネタにして頂けますと有り難いです。

怒りで許せないのは数年前に亡くなった父の不倫相手の女です。
現在私は42歳で、これは20年ほど前の話がなぜか最近、ぶり返してきてしまったというものとなります。

私は二人姉妹の長女で、20歳くらいの頃に父は不倫をして隠し子を作った様でした。
父は世襲のやり手経営者でお金には不自由しておらず、ふた家族を養っていた様です。

父と母はお金だけ繋がってはいても事実上絶縁状態で、父だけ別居していましたが、私たち姉妹は父からとても愛されていた為に、例え不倫をしていたとしても、父へは家族愛を感じておりました。
しかも、当時の私は摂食障害を発症していましたし、そのせいなのかは不明ですが父の不倫についての怒りは全くありませんでした。

ところが最近、父が癌で亡くなって5年以上が経つのに、当時の不倫相手からの嫌がらせが鮮明に思い出され、強い怒りがこみ上げてきます。
私の愛する母をとことん苦しめた下世話な淫乱あばずれ女。その女を見つけ出して、娘共々痛い目に合わせたい、何の罪もない私たち家族の幸せを脅かし母を苦しめたあの女をこの様にして殺して、娘を痛い目に合わせたい、復讐したいなどという強い怒りがこみ上げてきます。
…恐ろしい文章になってしまいすみません…でも自分でも驚くほどの、収拾のつかない感情なのです。

因みに、父が亡くなった頃、私の摂食障害は完治し、今は原因不明の血管炎により人工透析となりました。

私は、幼少の頃からとても優しい性格と言われており、人前で怒ったこともなく、反抗期もありませんでした。
とにかく人を思いやる事が自然とポリシーみたいになっていて、この様な怒りを覚えたのは人生初めてで、どうしたら良いのかわかりません。

時々、フラッシュバックするみたいにその事を思い出し、心臓がドキドキして汗をかいてしまいます。

強い怒りの手放し方をご教授願いたいです。

また、父とのその様な戦いの日々に耐えて教育熱心、深い愛情をかけて育ててくれた母。
それなのに、私はこんな病気続き、しかも不治の病となり、母に対して深い罪悪感があります。ウズウズとして前に進めず、結婚もしていません。そのこともまた、母を幸せにしていないだろうと思います。

この罪悪感はどうしたら良いのか、どうすれば母に幸せを感じてもらえるのか、どうか教えていただきたいです。

よろしくお願い申し上げます。
(Mさん)

その猛烈な怒りを覚えたのがそのときはじめてだったのか、怒りに気付いたのが(つまり、ずっと怒りはあったのに気付いてなかった)そのときだったのか、は判断に苦しむところでして、私ならば後者を推薦したいところですね。

怒りがなかった、のではなく、感じなかった、のでは?というわけです。

つまりはMさんも多くの読者同様、非常に激しく情熱的な女であるにも関わらず、なぜかその情熱部分を抑圧しまくって、人を思いやる優しい人、として生きてこられたのかもしれません。

私はカウンセラーなので医学的なことは分かんないんですけど、摂食障害や血管炎についても心理学側からのアプローチができまして、単純な見方をすれば、摂食障害=母との関係(癒着、過干渉、愛情不足など)、炎症=怒り、という推測が成り立ちます。

※この辺の「こころと体の関係」についてはこんな本がお勧めです。

病気は才能(おのころ心平著)

改訂新訳ライフヒーリング(旧ライフ・ヒーリンク゛)(ルイーズ・L・ヘイ、たま出版)

「すべてがうまくいく「やすらぎ」の言葉 」(PHP研究所)

チャック・スペザーノ博士の、こころを癒すと、からだが癒される

で、その猛烈な怒りなのですが、とりあえず私としてはひたすら吐き出し続けることをいつもお勧めしています。

【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~

感情って吐き出してしまえばどんどん軽くなり、静かになっていくものです。
そこまでの激怒が生まれてくるということは、逆に言えば、それだけMさんは怒りを溜め込んで来られたんだろうと思うわけです。

そして、外に出られずに封じ込められた感情は今度は自分自身を攻撃するようになります。
それが抑うつ症状やパニック障害などの精神的な面に出る場合もありますし(アルコール依存、ワーカホリックなどもこれにあたります)、それが何らかの病名がつくほどの病気になってしまうこともあります。

そういう面から見れば、Mさんがずっと「優しい人、思いやりのある人」で生きてきた一方で、内側には自分の体を傷つけるほどの感情(怒りや罪悪感)が溜まっていたんじゃないか?と思うのです。

だから、その怒りや罪悪感を御恨み帳などに吐き出し続けることで、少なくても心や体は軽くなっていくと思います。

Mさんの場合、その怒りの矛先はお父さんの不倫相手なわけですが、それはどうもお母さんを気遣う優しさから生まれてきているのだと思います。

今もお母さんに対しては病気になってしまったことで強い罪悪感もあるようで、それらから推測されるものは、お母さんとの強い「癒着」です。

お母さんがどんなキャラの方かは分かりませんが、Mさんが相当背負ってこられたんじゃないかなあ、と思うんですけどいかがでしょうか?

だから、Mさんのこの問題の「ラスボス」はもしかするとお母さんなのかもなあ、という風に邪推もしてしまいます。

とりあえず、怒りを吐き出して少しでも楽になることが大事ですけれど。

御恨み帳に怒りを吐き出す時に、優しい人はそんな自分に罪悪感や自己否定を覚える人も少なくないんですけど、ある意味、「ウンコを便器で出す」ようなものなので、なるべく気にしないようにしてくださいませ。

ウンコを便器に大量に出しても罪悪感覚えないでしょ???

心の中にあるいらん感情を御恨み帳という便器に出す、という感じでやってみてくださいませ。

お母さんとの癒着については他の記事でもよく扱っていますので、少しでも心が軽くなったら読んでみてください。

武闘派女子の皆さんも「母を守るため」と誠心誠意頑張ってこられた方が少なくないのですが、その「母の守り方」というのは大きく2つのパターンがあると考えています。
(母に限らず、妹や家族全員などを守るケースも同じです。)

ひとつは「男」になって武力を使って母を守る手段。
Mさんの場合だったら、お父さんや不倫相手に対して武力行使をするなり、その嫌がらせに対して鉄壁の防御を敷いたり、あるいは、理論武装することによって彼らを論破したりする方法です。例えば、法律を猛烈に勉強して法的に相手を追いつめようとする、あるいは、両親を離婚させようとする、あるいは、お父さんと激しいバトルを繰り広げる、などです。

この場合、心理的には「母の夫役」になることが多いのですが、それゆえ、心理的には「母と結婚している状態」になりまして、自身のパートナーシップは後回しになります。
つまり、「母と結婚している」わけですから、そこでできる彼氏は「浮気相手・愛人」になりますので、なかなかなクオリティの男を引っ張ってくることになります。

いわゆる武闘派女子でも突撃部隊や特殊部隊などに属する方が多いでしょう。

もう一つは「女」として母性を駆使して母を守る手段。
いわゆる「母の母役」になって、お母さんの心に寄り添い、慰め、心配するような関わり方をします。
お母さんの話をひたすら聴いてあげたり、「お父さんのことは気にしないで。私がいるから」というセリフを多用したり、お母さんを精神的に支えようとします。

この場合はひたすら耐える、我慢する、ということが癖付きます。(家族の5つの役割で言う「犠牲者」になります)

これは武闘派女子でも後方待機部隊や補給部隊の方々によく見られる傾向です。

当然ながら「母を守る母役」をやっているわけですから、自身のパートナーシップは後回しになります。
そもそも男に興味がなかったり、お母さんを優先するあまりご縁がなかったり、お母さんが心配でおちおち男を作ってる暇がなかったりするものです。

もちろん、この両方を採り入れている方も珍しくありません。

それくらいMさんも「愛が深い人」と言えるわけですね。
人生をかけて、時には命をかけて、お母さんを守り続けてきたわけですから、それくらい深い愛の持ち主だということです。

既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、このどちらのパターンを採るにしても、男であり、母であるので、「女」の側面が抑圧されることになります。

すなわち、女性性が未発達、もしくは、激しく傷つくことになるか、あるいは、セクシャリティの問題を持つことが多くなるでしょう。

だから、「女としての自分」というものに注目していくことも、今のMさんには役立つことと思います。

今さら、と思わずに、ね。

そもそもどちらのパターンにしても「自分よりも母を優先する」という生き方をせざるを得ないので、自分自身に問題を抱えることになるのです。

それが病気や怒り、パートナーシップの問題として表出しているのかもしれません。

ということで、理由はすっ飛ばしますが、こんなアファメーションを言葉にして口癖にしてみてはいかがでしょうか?

「私も誰かに守ってもらいたい。私も誰かに優しくされたい。私も誰かに愛されたい。安心できる存在の腕の中で眠りたい。もう終戦にして平和を取り戻したい。
私は十分頑張って来た。私は十分、母を守って来た。私ができることはすべてやってきた。だから、私は私をもう自由にしてあげたい。私を一人の女として愛される存在にしてあげたい。」

ということで、まずは怒りの処理から始めつつ、これからの未来を描いていきましょうね。

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「私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するWS
大阪:2/15(土)13:00-17:00
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東京:3/9(月)14:00-17:00 「平日の休日WS~心を緩めて流す特別な時間を~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/33769

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「母を守るための二つの戦略とそこから生まれる問題について」
https://voicy.jp/channel/962/70822
 

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