人の愛を信じられなくなったのは、お母さんが亡くなったせい?



小さい頃に母親を亡くす、というのは子どもにとっては大きな影響を残します。
だからと言って幸せになれないわけでもないし、お母さんを亡くしたからこそ得られる恩恵も実はあるのですが、代償として、例えば誰かの愛を信じられない/受け取れないなどの問題が生まれることも多いようです。

もう嫌!!ってなった時にいつも記事を読んでフンッと奮闘しています。ネタ提供になればと思い投稿します。
私は人からの好意を信じられないです。自己肯定感が低いと言えばドドドド低いと思います。自分は何をしてもダメ、好かれるわけがない、好きって言ってくれる人のことが信じられない、私みたいな人間のことをなんで好きになるの…とループに入ります。
思い当たる節はあって、7歳の頃に母親が亡くなってから父子家庭なのですが、私が9歳の時に父親の当時の彼女から「あなたがいなかったらよかったのに」と言われたことがスイッチだと思ってます。
当時の彼女は私を可愛がってくれていたし、ママになっていい?と聞いてきたこともあります。結婚したい彼女に、父親が子どもが母の死をもう少し受け入れられるまで待ってと返したところ、あんたがいるせいで結婚できないじゃない!とキレたわけです。父親の携帯を盗み見てわかったもので、直接言われたわけではありません。
ただ9歳の子どもには衝撃的で、あんなに可愛がってくれていたのに…本当は私のこといらなかったんだ…と沈みました。そこから私の自己肯定感低い人生は始まった気がします。あと父親が過干渉で過保護なのも関係してるかもしれませんけど。

今は彼氏はいますが好かれてる自信が無く、実際うまくいってはいません。私はまだ好きなのにごちゃごちゃ考えてしんどくなるくらいなら関係を切りたい!ともなっています。
日本語がめちゃくちゃですが、子どもの頃の大人との関係や言葉ってどんなに時間が経っても根付いてしまいますね。
(Mさん)

まあ、ちょっと想像してみてくだせえ。

天国のお母さんはこのMさんのお話を聴いて、何て言ってくれると思います?

そして、人からの好意を信じられない娘のことをどんな風に感じているでしょうか?

7歳の娘を置いて旅立たなければならないお母さんってどんな気持ちだったのでしょう?

また、7歳で急に母親を亡くした娘を持つことになったお父さんは、どんな思いで娘を見ていたでしょう?

お母さんは、Mさんのことが嫌いで亡くなったのでしょうか?

そりゃ違いますよね?

でも、7歳の女の子にとって、急にお母さんを失うことがどのような衝撃を残したのか、なかなか記憶をたどるのは難しいかもしれません。

例えば、ある人は「母がいなくなったのは私のせいだ」と思い込んでいました。またある人は「お母さんは私がいい子じゃなかったから死んじゃった」と思っていました。それから、「ママは私のことが嫌いだったからいなくなっちゃった」と感じていました。

もちろん、どれも誤解なのですけれど、大好きなママが亡くなってしまったとき、子どもの頭で必死にそれを理解し、受け入れようとします。

その後、病気や事故などが原因で、私のせいじゃないってことにもちろん気付くんですけど、その当時の思い込みはなかなか消えないものです。

というのも、「母が亡くなった」ということが問題ではなく、「私のせいで」「いい子じゃなかった」「私のことが嫌いだから」という部分が心に刻まれているのですね。

すなわち「ママが亡くなったのは病気のせいなんだけど、でも、私はいい子じゃなかったの」という風に。

で、その「私はいい子じゃなかった」という部分がずーっと残ります。
その結果、「いい子にしないと捨てられてしまう」「いい子にしないと嫌われちゃう」「いい子にしないとある日突然去られてしまう」という怖れを抱くようになるのです。

そんなときに親戚のおばちゃんから「そんなお父さんの言うこときかないあんたは悪い子!」なんて言葉をかけられたら、「嗚呼!!やっぱりあたしはいい子じゃないんだ!きっとパパにも、くそばばぁにも見捨てられちゃう!!」って思ってしまうのは自然なことと言えるでしょう。

そして、その子はますます「いい子でいること」に全精力を向けることになるのです。

さて、Mさんはお母さんの死をどのように理解し、受け入れようとしたのでしょうか?

もしかするとその時、お母さんに「ひどく裏切られた」ような思いを抱いたのかもしれません。

それまでのお母さんとの関係は分からないので何とも言えないですけれど、亡くなったお母さんがMさんに愛情表現をしていたのであれば、そんなお母さんが亡くなってしまったら、ものすごく不信感を持つようになりますね。

「あれだけ愛してるって言ってくれたのに、なんで私を置いて行っちゃうの?もう、愛してるなんて言葉、信じられない!!」

そんな風に思ったとしても無理はないんじゃないでしょうか。

だから、Mさんが自己肯定感がドが4つ付くほどに低い理由はもしかすると、お母さんを失ったことに大きな要因があるのかもしれません。

そして、妻を失い、母を失った娘の父親として生きようとするお父さんからすれば、過保護過干渉になっちまうのも無理からぬことかもしれません。(それが良いとか悪いとかではなく)

そしたら、ますます自己肯定感は下がってしまいますよねー。

さて、お父さんの彼女の言葉なのですが、「直接言われた」のか「間接的に聞いた」のか「携帯を盗み見て気付いた」のでは、ちょっと意味が変わってくるもんです。

Mさんも気付いているように、それは彼女がお父さんにキレて発せられた言葉であり、本音とは言えないことも重要です。

いつも優しく可愛がってくれる彼女が発したその言葉にショックを受け、不信感を持ってしまうのは無理ないことですけれど、それは純度100%の愛情を求めてしまうからですよね?

Mさんだって、大好きな彼がいても、嫌いなところ、嫌なところってあるでしょう?
「あんたのここが嫌い!」と言ったとしても、「じゃあ、お別れしましょ!」とまではいかないことだってよくある話ですよねー。

でも、Mさんにとっては

>「あなたがいなかったらよかったのに」

という表現になっているように、直接言われたわけではないのに、直接言われたかのような受け取り方をしているところが最大の謎なわけですね。

どこかで言葉の書き換えが起きているわけです。

たぶん、彼女は「Mちゃんがいなかったら結婚できるのに!」と書いているはずです。
だって、携帯のやり取りだったら「あなた=お父さん」なわけですから。

でも、それが「あなたが・・・」という表現に書き換えてしまったのは誰なのでしょうか?

ええ、そりゃあ、もちろん、私自身なわけです。

なぜ?

その言葉で、ふだん優しくしてくれている彼女の態度が信じられなくなってしまったのはなぜ?

そう、あいつのせいなんですよねー。

おかん。

あたしを置いてさっさと天国に帰っちまったおかん。

あたしのことを愛してるとかほざきながら、勝手に死んでしまったおかん。

そもそも、あいつがそんなことするから、あたしが「自分なんていない方がいいんだ」と思い込むようになっちまったんだよ。

分かります?

その彼女の言葉は、元々9歳のMさんが7歳からずっと自分自身に投げかけていた言葉なのかもしれません。

「あなたがいなかったらよかったのに」

もしかすると、これはお母さんを失った悲しみ、絶望、不安、怖れの中からMさんが見つけ出した言葉かもしれません。

おかあさん。

私は生まれてきて良かったのでしょうか?

おかあさん。

もしかして、私のせいで死んじゃったの?

おかあさん。

どうしていなくなっちゃったの?

おかあさん。

どこへ行っちゃったの?

おかあさん。

もう一度、会いたい。また抱きしめてほしい。

おかあさん。

いい子にしてたら戻って来てくれる?

おかあさん。

おかあさん。

おかあさん。

もし、辛い顔をしていたらお父さんが悲しむ。だから前を向かなきゃいけない。

もし、悪い子になったら「お母さんがいないからだ」と言われる。お母さんを悪者にしちゃいけない。だから、私はいい子にならなきゃいけない。

そんな風に思う子もいます。

大好きだったお母さんを失い、だから、誰かからの愛を受け取ることが強烈に怖くなっているとするならば、当然ながら他人の愛なんて信じられません。

お母さんの愛が信じられないのだから当然です。

さて、冒頭の質問をもう一度読み返してください。

その答えをじっくりと考えてみてください。

「あなたのことが嫌いでおかあさんいなくなったんじゃないよ。
ほんとうは今だっておかあさんはMちゃんのことが大好きで、ほんとうはいつだってギュッとしてあげたいんだよ。
お母さんはずっと天国からMちゃんのことを見守っているんだよ。
Mちゃんが辛い思いをしたらお母さん、自分のせいだと思っちゃうかもしれない。
だから、Mちゃんが笑顔になって幸せになることは、お母さんを喜ばせることになるんだよ。
だから、たくさん泣いて、たくさん怒って、それですっきりしたら、笑顔になって、やりたいことやって好きに生きようね。
お母さんが生きられなかった世界を思い切り楽しんで、笑おうね。
それがきっとお母さんが一番喜ぶことだと思うよ。」

お腹に手を当てて、そんな言葉を内なる自分に語り掛けてみてください。

彼女はきっと7歳でお母さんを失って以来、「お母さん以外に誰も私のことを愛させない」って決めたんです。だから、人の愛を信じないんです。

だから、お母さんは今でもMちゃんのことが大好きで、愛しているんだって、大人になったMさんが教えてあげてください。

彼女が笑顔になれるまで、一緒に泣いて、一緒に怒ってあげましょう。

そしたら、きっと今の彼の愛もちゃんと受け取れるようになりますね。

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