罪悪感にまみれ、親密感への怖れを満載した彼をどうしたら癒してあげられるのか?



罪悪感が強い彼は親密感を怖れ、愛するがゆえに距離を取る、という行動に出ます。
そんな彼を癒してあげたいとしたら、自分にはどんなことができるのでしょう?
理解、受容、与えさせてあげること、そして、イメージワークなど、様々な方法をご提案しています。

根本先生

こんにちは。
何ヶ月も会ってくれず電話もくれないワーカホリックな彼とは私は幸せになれないと悲観し別れを告げ、数日音信不通でしたが、その後根本先生の記事をたまたま拝読し、慌てて彼にリンクを送って、「これですか?」と聞いたところ、その日に会いに来てくれて破局を免れました。大変感謝しております。ありがとうございます。
ただ、解決法が書かれておらず、どうすれば良いのか分かりません。結局2人の関係は平行線のまま。繊細な彼にどう接するべきか教えてください!
(下記の記事です)
「彼があたしと距離を取る訳は・・・」
https://ameblo.jp/love-counseling/day-20090608.html

よろしくお願いいたします!
(Kさん)

おー、昔々の記事を読んでくださって、しかも、役立てて下さって有難う御座いますー!!
なんか、昔の自分の記事を読み返すってとても新鮮ですね(はあと)

「お、こいつなかなかええこと言うな~」なんて思うと同時に、10年前も今も言うてることはあまり変わりねーなーなどと思ってもいる私です(笑)

なんか、10年前の方が文章が優しくて丁寧かな・・・まあ、外向けの文章だからかな・・・それともこの10年、武闘派女子に鍛えられたせいで心が汚れちまったからなのかな・・・。

過去記事を読むのがメンドクセーという方のために、簡単に要点をまとめると、

「彼があたしと距離を取る訳は、嫌いになったわけでなく、罪悪感からあたしを傷つけないようにするため。すなわち、愛しているから距離を取るのだ。」

という話です。

罪悪感本に出てくる「自分は毒である」という観念から生まれる行動ですね。

ま、武闘派女子からすれば「は?ふざけんな、てめぇ。ちょっとツラ貸せや」と表に連れ出してボッコボコにする状況にありますね。(だからまあ、逃げられるわけですけどぉ)

※10年前はこのような上品な言葉遣いはしていませんでしたね。あは。

で、Kさんとすれば、その記事を彼に送りつけたところ、見事、釣り上げられたわけで、大変すばらしい功績を残されたと思います。

ええ、皆さんも、絶賛逃走中の彼にその記事を添付してみるといいですよ。
10人に1人くらいは釣れるかもしれません。(え?その程度なの???)

で、問題はその罪悪感を感じているのが「私」ではなく「彼」というところです。

彼が持つ親密感の怖れを、彼女であるあたしがどう解いてあげればいいの?ということになると思うんですけど、彼女の立場で何ができるのかを具体的に考えてみましょう。

Kさんの場合は彼が(恐れをなして)すっ飛んで来たんだろうと思いますが、繊細かつ罪悪感の塊である彼を刺激しないように、かつ、傷つけないようにいたわってあげるためには、とりあえず「責めない」ということですね。

間違ってもコンクリート詰めして玄界灘に鎮めようとか、反省文を100枚書かせるとか、その逃亡についてネチネチ嫌味を言ったりしないことですね。

頭をよしよししながら「こわかったでしゅねー。えらいねー。ちゃんと戻ってきてー」と保母さんが迷子になった4歳児を優しく抱き締めるがごとく接することが鉄の掟です。

で、「愛しているからこそ、距離を取る」という、一見、訳の分からない行動をとるわけですから、彼に自分の愛情をしこたまぶつけてしまうと、これまた彼を怖がらせることになります。

まずは、「受容」。

武闘派な皆さんが苦手な「彼をただ受け入れてあげる。許してあげる。」という行為に移ります。

彼はKさんに近付くと、Kさんを傷つけたり、穢してしたり、不幸にしてしまうことがものすごく怖いのかもしれません。
(彼はKさんの方が圧倒的に毒にまみれていることなど想像だにできないのです。・・・。えっ??笑)

そこで、「大丈夫よ。あたしは普段から滝に打たれたり、原野を開墾したり、茨の道を匍匐前進して鍛えてるからあなた如きの攻撃など痛くも痒くもないのよ」とか言っても、彼は当然ながら信じられません。

自分の愛は彼女を傷つける、と頑なに思い込んでいるからです。

で、彼の罪悪感を早く何とかしないとまた逃げられる!!と焦ったり、このまま平行線のままだったらますます婚期を逃がす!!と焦ったり、あたしが我慢できなくなって爆発したら今度こそ彼の骨のかけらも残らない!!と焦ったりしないことが肝心です。

「野良猫の餌付け」をイメージしながら、少しずつ彼の怖れを溶かしてあげることを目指していきましょう。

ええ、武闘派女子が苦手な「信頼して待つ」という技をここでも行使しなければならないのです。

要するに、この記事を読んで彼がすっ飛んできたということは、確実に彼はKさんのことを愛している、ということを信頼する必要があるんです。

そして、彼なりに考え、彼なりに試行錯誤しながら、愛するKさんと幸せになる道を探っています。
そりゃあ、Kさんからすれば「何もしてないじゃん!全然動いてないじゃん!」と思われるかもしれませんが、想像してみてください。
人間の1歩と、恐竜の1歩って全然違うでしょう?
恐竜から見れば、人間の一歩など動いていないに等しいのです。

だから、「彼なりに二人の関係がうまくいくことを考えている。全然動いていないように見えても、色々と試行錯誤している。そして、彼も自立しているのだから、他人から干渉されることは好まない。だから、彼なりのペースを尊重してあげよう」という姿勢でいることが大事なのです。

彼とのコミュニケーションでは「責めない」という掟の元、「あなたは何も悪くない」「愛してくれてありがとう」「あなたと一緒にいられて嬉しい」などの言葉を繰り返しかけてあげることを意識してみてください。

そして、そんな彼の心を惹き付けようとするならば「与えさせてあげる」という高等テクニックに挑んでみるのもいいのです。

親密感への怖れから敵前逃亡するようなタイプの彼は、一応「自立」していて、「与えたい」人。
だから、彼女の愛は受け取れないけれど、与えることについては俄然やる気になります。

「与えさせてあげる」
「助けさせてあげる」
「役に立たせてあげる」

そんな意識を持って見てください。

やりやすいことが「仕事で悩んでいるフリして相談をしてみる」「友達との問題をでっちあげて相談する」「お母さんとのイザコザを演出して相談してみる」などの「相談」ですね。

あるいは「こんなレストランがあるんだけど勇気がなくて行けない」とか「新しい武器を仕入れたいんだけど、38口径と45口径で悩んでるから選ぶの手伝ってほしい」とか「生意気な後輩にヤキを入れるんだけどバレないように見張っててくれない?」などの“お願い事”ですね。

もちろん、本来ならば片手で持てる2Lのペットボトル10本を「ああ、ダメ―、重たいー」と嘆いてみるのもシンプルでよいと思います。

そうすると、彼に「俺、役に立ってる???」という思いを抱かせてあげることができますね。

そして、そんな願いを受け入れてくれた時は、仮にそのクオリティが最悪でもふだん会社内で鍛えた抜群の演技力で「ありがとう!うれしい!ほんとに助かった!」と言ってあげます。

役に立つ=居場所になる、というのが男性心理ですから、この作戦は案外無難です。

「あなたの愛は決してあたしを傷つけるものではないよ」ということを分からせるためには、「受け取り上手」になることも有効です。

さて、彼ってどんな風に愛情表現をする人なのでしょうか?

今回、彼がメールに反応してすぐに会いに来てくれたことは当然ながら愛情表現なのですが、その他、彼はどんな風に愛を示すタイプなのでしょう?

これを研究し、理解することが大事なんです。

例えば、すごくラブラブな夜を過ごした翌日にものすごく冷たい態度を採ることもあります。信じられないかもしれませんが、それは彼が強く愛を感じたからこそ生まれる態度なんです。(親密感への怖れ、そのものね)

例えば、好きとも愛してるとも全然言ってくれないんだけど、なんだかんだ着いて来てくれる、という愛情表現もあります。

全然連絡はマメじゃないのに「会いたい」と言うと迎えに来てくれる人もいます。

一緒にいるときはけっこう不機嫌で嫌々ながらも、次のデートを断らない人もいます。

やたら自慢話ばかりして鬱陶しいけれど、ニコニコ聴いてあげたらご機嫌になる人もいます。

「体だけが目当てなの?」と思うけれど、愛撫は優しい人もいます。

彼なりの愛情表現をひとつひとつ見つけていくと、思わぬ反応をされても傷ついたり、不安になったりしなくなるでしょう。

だって、彼はKさんを愛しているのですから。

さて、彼が親密感への怖れを持つ、ということは、他ならぬKさんの中にもそれがある可能性もあるわけです。

パートナーシップは対等なので、自分が自分の罪悪感を癒すと彼の罪悪感も癒してあげられるものです。

だから、そこで彼にカウンセリングを受けさせようと努力するよりも、自らがその罪悪感を癒すことを選択する方が圧倒的に早くて簡単です。

また、以前どこかで紹介したことがある気がしますが、彼の罪悪感を癒すためにちょっとしたイメージワークを日々行うことも不思議な効果があるんです。

温泉ワークというイメージワークがあります。
温泉に浸かって、体の中に染み込んだ罪悪感や疲れやストレスをただ流してあげるものです。

※voicyで先日ご紹介しましたので、良かったらお聴きください。

https://voicy.jp/channel/962/63426

その応用編として、彼を温泉に浸けてじゃばじゃば洗ってあげて、彼の毒を抜いてあげる、という方法があるんです。

イメージの中で、彼を温泉で満たされた浴槽に浸けてあげます。
そこで、彼の身体を丁寧に、優しく、洗ってあげるのです。
彼の身体から垢が落ちるように、どんどん罪悪感がはがれていくのを想像します。
すると、彼の身体がどんどん小さくなり、生まれたばかりの赤ちゃんみたいになります。
彼が浸かっていた温泉は産湯みたいなものなんですね。
赤ちゃんに戻った彼をあなたは抱き上げて、おっぱいを吸わせてあげます。
あなたのおっぱいからは美しい光のような愛が出てきて彼の身体と心を満たしていきます。
彼の身体はキラキラと美しい光を放ちながら、また少しずつ大人の身体に戻っていきます。
そうして、彼はあなたの手によって穢れが払われ、新しく生まれ変わることができたのです。

このイメージワーク、実際、彼と一緒にいないときにやっても案外効果的で、今までも様々な報告を頂いているものなので、ぜひ試してみてください。

また、voicyでも紹介すると思いますので、お楽しみに!

★助けてあげたい彼のために、まずは、自分を楽にしてあげる一日。

東京:1/12(日)11:00-18:00 愛で問題を解決する1DAYセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/32857

★罪悪感を癒す本

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

★お弟子さんたちのカウンセリングはこちらから。
http://cocoronooffice.jp/#counselor

 ☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
 >https://cocoro-marche.com/

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https://www.mag2.com/m/0001677732.html


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